英語の資格試験を受験しておくと、進学や就職に役立ちます。
そのため、高校在学中に英語の資格試験を受験しようと検討している方は少なくないのではないでしょうか。
英検は他の英語の資格試験とは異なり、級が設けられている試験のため、自身の実力に合った級を受験できます。
中でも2級は履歴書に書くことによって英語力をアピールできたり、大学入試においても有利に働いたりするため、高校在学中に合格を目指している方も多いでしょう。
本記事では、高校生の英検2級の合格率や、2級合格で得られるメリットなどを解説します。
高校生の英検2級の合格率は?
高校生の英検2級の合格率は、一次試験で34.0%であることが、2016年に日本英語検定協会から発表されました。
二次試験については、全体の合格率のみが発表され、80.4%でした。なお、2016年以降の合格率は発表されていません。
英検2級の一次試験の配点は以下の通りです。
- リーディング試験:650点
- ライティング試験:650点
- リスニング試験:650点
上記を合計し、1950点満点のテストということになります。
英検は2016年に採点形式が改訂され、CSEスコアによって合否を決定する仕組みになりました。
CSEスコアの特徴は、技能ごとにスコアを均等に配分し、同じ正答数であっても回次によりスコアは異なる、ということが挙げられます。
そのため、合格するには各技能をバランスよく押さえることが重要だといえるでしょう。
CSEスコアが導入されてから、自己採点や自分で合否判断することは不可能になりました。
つまり、具体的な正答率の問いに対する答えは、運営側にしかわからないということになります。
英検2級の合格ラインは、一次試験が1520点(満点1950点)、二次試験が460点(満点650点)とされています。
よって、単純計算で一次試験の合格ラインは正答率約78%、二次試験は正答率約71%ということになります。
しかし、英検ではスコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory)を用いてスコアを算出しているため、受験者自身の正答数でスコアを算出することはできないとされています。
毎回のテストごとに配点が変わるため、自己採点をして合否を予想することも難しいといえるでしょう。
以上のことを踏まえて、高校生の英検2級一次試験の合格率は約3割ですので、難易度が伺えます。
一方で、二次試験の合格率は全体で8割を超えているため、一次試験を通過できる方にとっては、二次試験の難易度については難しくないといえます。
合格率については、以下のページでも紹介しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
合格率を参考に勉強の計画を立てよう!
英検2級の合格を前提とした勉強時間の目安は、最低でも約36時間といわれています。
これは1日2時間の勉強を欠かさず行うとして18日かかることになります。
英検2級に高校生が合格するためには、早めの段階で十分な勉強時間を確保する必要があります。
早いタイミングで、長い期間を設けて、勉強計画を立てるメリットとして、下記の3つが挙げられます。
覚えられる単語量が増える
英検2級合格のために覚える必要がある単語数は、約5,000語といわれています。
レベルは高校2〜3年生で使用する教科書の単語レベルですので、高校1年生の段階で英検2級を受験するのであれば、ハードルが高いといえるでしょう。
しかし、単語を覚える期間が長ければ長いほど、たくさんの単語を覚えることができます。
苦手分野の対策ができる
英検はリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの技能を測る英語の試験です。
人によって苦手な分野は異なるでしょうが、早めに勉強を始めればその分苦手な分野に時間を割くことができます。
特に、ライティングとスピーキングは苦手な方が多い傾向にあるため、しっかりと対策をする必要があります。
早い段階で過去問を解くことで問題の解き方が身につく
もともと英語が得意な方は、高校在学中に英検受験に挑戦しようという方も少なくないでしょう。
英語が得意な方は、英検においても有利だといえますが、英語が得意だからといって、必ず英検に合格できるとは限りません。
英検には特有の問題形式や解き方があるため、対策として過去問を解くことは必須だといえます。
早い段階で過去問に挑戦することで、問題の解き方を身につけることができます。
難易度が高くなる2級合格のためには、独学では難しいライティングとスピーキングの英検対策をする必要があります。
そのためには、英検対策講座がある語学スクールで英検対策講座を受講することが近道だといえるでしょう。
バークレーハウス語学センターの英検対策講座は、英検を知り尽くした講師が独学では難しいライティングとスピーキングも丁寧に指導し、英検合格へと導きます。
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ご自身のレベルを知るためにも、ぜひ以下のリンクから無料体験レッスンをご検討してみてはいかがでしょうか。
3ヶ月間で英検2級対策を行う場合の計画例
3ヶ月間という比較的長期間での英検2級対策を行う場合の勉強計画例を、以下で紹介します。
- ●1ヶ月目:必須単語・熟語・慣用表現を暗記する/基礎文法を確認する/問題演習に着手し問題形式や解き方を理解する
前述の通り、英検2級合格のために覚える必要がある単語数は約5,000語とされているため、非常に多いといえます。
英検では、過去の出題傾向から頻出する単語や熟語、慣用表現がある程度絞られているため、それを中心に勉強する必要があります。
単語力は、英検においてリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つの技能すべてにおいて必須ですので、時間をしっかり確保して勉強することで合格できる確率は上がる可能性が高くなます。
単語同様に、基礎文法を確認することも大切です。文法も4つの技能すべてに直結しています。
文法の基礎が理解できていないと、どの技能においても自信をもって解答できないといえるでしょう。
また、英検特有の問題形式やそれに対する問題の解き方があるため、それに慣れることも重要なポイントの1つです。
さらに、過去問や英検対策の問題集を活用して、早い段階で問題演習をすることも大事になってきます。
1ヶ月目の段階で、問題演習に着手した時に、自分がつまずきやすい分野や傾向などを分析しておくことをおすすめします。
分析をしておけば、2ヶ月目、3ヶ月目で、その苦手分野を復習する時に役立ちます。
- ●2ヶ月目:覚えられていない必須単語・熟語・慣用表現や苦手分野、問題を重点的に復習する/試験時間を計って過去問を解く
2ヶ月目は、1ヶ月目に暗記した必須単語・熟語・慣用表現の中で覚えられていないものを重点的に暗記します。
つまずきやすい単語などを単語帳にまとめて、通学などの隙間時間でも勉強するとよいでしょう。
特に苦手な分野や問題がある方は、徹底的につぶしていきます。1ヶ月目の段階で分析した苦手分野を重点的に復習することをおすすめします。
また、過去問を解く際には、必ず試験時間を計るようにしましょう。
実際の試験時間を計って解くことによって、時間配分が自然と身につきます。
試験本番に、問題を解くことができるのに時間が足りなかった、ということにならないように、必ず時間を計りましょう。
試験問題を解く順番に優先順位をつけることも重要なポイントです。
●3ヶ月目:苦手分野を総復習する/試験時間を計って過去問以外の問題集を解く
3ヶ月目は、最後の仕上げの段階です。
2ヶ月目につぶした苦手分野の中でも、まだつまずきやすい箇所を中心に総復習をしましょう。
また、過去問は2ヶ月目の時点で何度も繰り返し解き、完璧になっているはずです。
3ヶ月目には、試験時間を計りながら過去問以外の問題集を解いてさらに実力をつけていきます。
この時、たくさんの問題集に手をつけることは避けましょう。
試験本番まで後1ヶ月という段階で複数の問題集に手をつけて、不正解の問題が多かった場合、自信を失ってしまい、プレッシャーにつながりかねません。
問題集は繰り返し解き、1冊を完璧にしてから他の問題集に挑戦することを心がけましょう。
英検2級の合格するための勉強方法については、以下のページで詳しく紹介しています。
英検2級にチャレンジしようと考えている方は、ぜひご覧ください。
高校生で英検2級合格で得られるメリットは?
高校生で英検2級に合格することによって、さまざまなメリットを得ることができます。
ここでは、4つのメリットを紹介し、それぞれを詳しく解説していきます。
メリット1:大学入試における加点をしてもらえる
英検2級に合格することによって、大学入試で加点をしてもらえることがあります。
また、大学の一般試験で英語を免除してもらえるケースも。
英語試験の免除は、2級より難易度が高い準1級や1級を取得しておく必要がある場合が多く見受けられます。
英語が得意な方は2級合格後に準1級の受験を検討してみてもよいでしょう。
なお、加点や入試科目免除は大学によって、規定や対象となる英検の級が異なるため注意が必要です。
メリット2:大学入学後の奨学金給付や学費免除が可能になる
英検2級取得者に対して、入学後の奨学金給付や学費免除を行っている大学もあります。
たとえば、対象学科において、授業料を全額免除、または半額免除になるという仕組みの英語検定取得者特別奨学金という制度を設けているケースが見られます。
また、英検2級取得で決められた金額を給付する仕組みの独自の奨学金給付制度が設けられている学校もあります。
高校在学中に英検2級に合格しておくと、大学入学後において金銭面でも有利であるといえるでしょう。
メリット3:共通テスト対策に効果的
一般的に、英検2級の難易度は大学入試レベルだといわれています。
また、英検2級と共通テストでの出題英単語語彙数は5,000語ほどで語彙の内容も重複しているものが多く、出題形式の共通点も多い傾向にあるため、共通テストの対策としても最適です。
共通テストと英検の共通点として、リスニング問題において会話や文章を聞いて、質問に答える形式という点が挙られます。
共通テストでのリスニング問題の読み上げ回数は2回ですが、英検においては準2級からは読み上げ回数が1回になります。
リスニングに関しては、共通テストの英語よりも英検のほうが難易度が高いといわれているため、英検のリスニングで高得点を取ることができれば、大きな自信につながることは間違いないでしょう。
共通テストにおいて高得点を狙いたい、という方は高校2年生の夏までに2級を取得しておくことが理想的です。
英検2級に合格できれば、共通テストで7割を取得できるレベルだといわれていますので、早めの段階で合格しておけば大学入試対策にも効果的だといえるでしょう。
メリット4:大学入試の英作文・英語面接対策に有効
グローバル化が進んでいる近年、英語の4つの技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)が注目されています。
グローバル人材の育成にともなって、実用的な英語を身につけようという動きがあるためです。
2020年度の大学入試改革後では、特にスピーキングテストの評価に重点を置くことになりました。
以前から英作文や英語面接を課す国立大学や私立大学はありました。
今後は、スピーキングやライティングの評価に力を入れていく大学がますます増えていくことが予想されています。
英検ではスピーキングテストはもちろん、英作文対策に有効なライティング問題も出題されるため、英検2級の勉強をすることで大学入試の英作文・英語面接対策も同時に行うことが可能になります。
難易度の高い英検2級は対策レッスンの利用も検討すべき
英検2級の高校生の合格率は一次試験が3割程度であるため、難易度は高いといえるでしょう。
そのため、早めの段階でしっかりと学習時間を確保し、勉強の計画を立てて学習する必要があります。
英検2級を取得しておけば、大学入試や大学入学後においてメリットになることもたくさんあります。
高校在学中に英検2級の取得を目指す価値はあるといえるのではないでしょうか。
難易度が高いとされる英検2級で、特にライティングとスピーキングを上達させるには、独学では限界があります。
英検に特化した専門のライティングやスピーキングの対策講座を受講することは、合格への近道であるといえます。
バークレーハウスでは、英検2級はもちろん、各級に応じた対策講座を用意しています。
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