日本人が知らないベトナム文化
名前のない飼い猫
ベトナムにも日本同様たくさんの飼い猫がいますが、ほとんど名前をつけないんだとか。ペットとしてではなく、ねずみ取りなどに飼っているケースが多いことが理由のようです。そういうわけで名前を呼ぶ時は「猫!」となるようです。
マンションは高層階の方がお得?
日本では、マンションは高層階の方が、見晴しの良さなどから、価格が高いイメージがありますよね?ベトナムでは、「不便」ということで逆に安くなるのだそう。というのも、すべてのマンションにエレベータが設置されているわけではないため、重い荷物を持って階段を登ったり、エレベータがあっても使用料を支払う必要があるためです。
食事は基本、男性の奢りで!
日本も一昔前は、男性が女性に奢ることが多かったですが、最近では割り勘は普通のこと。しかし、紳士のマナーが根付くベトナムでは、女性にお金を払わせないのは当然のことだとか。カップル2人だけの場合はもちろん、彼女の女友達にも気前よく奢ることもあるため、特に男性には経済的な自立が求められています。
果物には、唐辛子を!
日本では、甘みを引き立たせるためにスイカに塩をかけることがありますが、ベトナム人は塩に加え唐辛子プラスして食べます。塩気、辛味、そして甘味……是非トライしてみては。
高価なコーヒー豆の正体は?
ベトナムは、言わずと知れた世界で2番目に大きなコーヒー豆の輸出国(生産国)です。価格が手ごろで、飲みやすいというのも人気の理由。国内では高品質で高価なコーヒー豆も普及しています。The piece de resistanceというコーヒー豆は、ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆を使用しているものです。ジャコウネコはコーヒー豆を含む果実を食べ、最も熟したものだけを選ぶために、その糞から採取されるコーヒー豆が上質なものに変化するといわれ、高価な価格で取引されている珍しいコーヒーです。
結婚プロポーズは女性から
ベトナムの民族「エデ族」は、女性を非常に尊重している民族です。女性は男性よりも大きな権力があり、女性の望みを叶えるために男性がいるというスタイル。女性は気に入った男性を見つけた時、両親と相談し、男性の実家へプロポーズの報告、または結婚を申し込みに行きます。日本の女性からすると「大胆!」と驚かれることでしょう。ちなみに、赤ちゃんが生まれた時には、お母さんが子供の名前を命名するのが普通のようです。
カフェ文化
ベトナムには、たくさんのカフェがあります。約80年もの間、フランスに支配されていた歴史があることから、フランス文化の一つである「カフェ」が根付いています。ホーチミン市内にはいたるところにお洒落なカフェがあり、旅行者はもちろん、ベトナム人にとっても貴重な憩いの場所です。「食べる&飲む=アン・ウン」というベトナム語がありますが、これはお腹が空いたという意味ではなく、カフェに行きたいという意味。友人とのおしゃべりや、読書など、異国の地でゆったりと時間を費やしてみるのもすてきな時間の過ごし方ですね。
朝は早く、そしてお昼寝タイム
ベトナムの朝は早く、市場は6時前から営業開始しているところも多くあります。ベトナム人の一般家庭では、まだまだ冷蔵庫で食品を保存しておく習慣が普及していないため、多くの家庭は毎朝市場でその日の食料を買い物します。また、少し意外かもしれませんが、ベトナムでは昼寝の習慣があります。昼寝といえば、スペインですが、ベトナムでも昼間は陽気が強いためか、部屋でひと眠りするのが一般的。最近は企業に務める社会人も増えてきたので、全体的な考え方が変わって、昼寝をすることも少なくなってきているようですが、休日は多くの老若男女が昼過ぎを昼寝の時間にあてて、日暮れ以降再び活動を開始します。