イタリア語 学習
イタリア語を話す国はどんな国?
イタリアには芸術、サッカー、ファッション、食べ物、音楽等たくさんの魅力があり、日本からの旅行者やイタリアでのビジネスをする方は少なくありません。
イタリア語は、同じラテン語から派生したフランス語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語などと兄弟関係にある言語であり(これらを総称して「ロマンス諸語」と呼ぶ)、ロマンス諸語の中では一番ラテン語の形をとどめています。これらの言語の基本的な文法構造は変わりませんが、イタリア語の発音はスペイン語ともっともよく似ています。イタリア人とスペイン人がそれぞれの母国語で話しても、大体通じるのはそのためです。
西ヨーロッパには、もう一つの言語グループ「ゲルマン諸語」(英語、ドイツ語、北欧諸語など)があります。両者の交流は盛んに行われたため、語彙の交換も豊富に見られます。英語の中にラテン語起源の単語が見られるのもそのためです。
まとめ情報
正式国名 | イタリア共和国(イタリア語名:Repabblica Italiana) |
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面積 | 30.1万km2 |
首都 | ローマ |
人口 | 6,046万人(2020年現在) |
言語 | 公用語はイタリア語 |
通貨 | ユーロ |
宗教 | 国民の約8割がカトリック |
時差 | マイナス7時間 |
チップ | 臨機応変で大丈夫です。感謝したくなるような特別なサービスを受けたり、高級レストランで食事をしたら、チップを払う方というのが流儀です。 |
基礎会話とフレーズ
Buon giorno!(ブォンジョルノ) | おはようございます |
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Buon pomeriggio!(ブォン ポメリッジョ) | こんにちは |
Buona sera!(ブォナ セーラ) | こんばんは |
Piacere!(ピアチェーレ) | はじめまして |
Arrivederci!(アッリヴェデルチ) | さようなら |
Grazie(グラッツィエ) | ありがとう |
Prego(プレーゴ) | どういたしまして |
Lo siento(ロ シエント) | ごめんなさい |
Ciao!(チャオ) | またね |
Come va?(コメヴァ?) | 元気ですか? |
Bene Grazie!(ベーネ グラーツィエ) | 元気です、ありがとう |
イタリア語 基礎
イタリア語の文法は英語に比べるとかなり複雑といえます。それは、名詞、代名詞、形容詞が語尾変化すること、冠詞の種類が多いこと、動詞の法・時制・人称による変化などが多岐にわたっているためです。そのため、完全にマスターするにはある程度時間が必要です。主な文法事項について概略をお伝えします。
● 名詞
すべての名詞が男性名詞と女性名詞に分かれます。多くの男性名詞の語尾は -o、女性名詞なら -aなので、その区別はさほど厄介ではありません。
複数形は、英語のように s を付けるのではなく、語尾変化で表す。これは、仲間のスペイン語やフランス語とも違うイタリア語の特徴です。男性の -o は -i に、女性の -a は -e になります。
● 冠詞
冠詞も名詞の性・数に従って変化します。英語なら、不定冠詞 a(an)、定冠詞 the だけで足りますが、イタリア語ではかなり複雑になります。
● 形容詞
形容詞は、修飾する名詞の性・数に従って語尾変化します。普通、名詞の後に置かれます。
● 動詞
人称・数によって、6通りの変化をします。この変化(活用)を記憶するのが学習の中心になり、時間がかかります。イタリア語ではすべての動詞が変化しますが、一部を除いて規則的変化なので、語尾さえ記憶してしまえばさほど難しくはありません。一方、人称・数によってすべて形も発音も違うので、主語を付ける必要がなくなります。
過去時制も英語に比べると数が多く、それらの使い分けが難しいです。しかし、日常最もよく用いられる「近過去」は、英語の「現在完了」のように「助動詞 + 過去分詞」で作れるので、いちいち活用を覚える必要はありません。簡単な会話は、「現在形」と「近過去」さえ知っていれば十分通じます。