フランス語 学習


フランス語を話す国はどんな国?

フランス語は、ポルトガル語、スペイン語やイタリア語などと同系のインド・ヨーロッパ語族に属する言語で、世界で英語に次いで二番目に多くの国・地域で使用されている言語です。文頭のhを読まない、語尾の子音は黙字になる、リエゾンなどによる音のつながり、音声上の特殊なルールや名詞に性別があるなど、日本語には無い文法ルールが多くあります。一見難しいイメージのフランス語ですが、ファッション、文学、映画、食など様々な面で人気があるため「フランス語を学んでみたい!」という方は後をたえません。

フランス語の歴史的背景

歴史的にみれば、英語がゲルマン諸語に属しているのに対し、フランス語は、スペイン語、イタリア語と同じラテン語を共通の源とするロマンス諸語の仲間です。そしてこのうちで、ラテン語から最も離れ、その残滓をほとんどとどめない形で普及してきた言語がフランス語だといわれています。
11世紀のノルマンの征服以来、大量のフランス語が英語に流れこみました。逆に、外来語に対して伝統的に厳格な立場をとってきたフランス語も、第2次世界大戦後のアメリカ文化の隆盛が作用して著しく英語の影響を受けることになりました。chewing-gum[シュイングゴム](チューイングガム)、film[フィルム](映画)など、フランス語圏の人々の言語生活のなかにすっかり溶けこんでいます。

まとめ情報

正式国名 フランス共和国(フランス語名:Republique francaise)
面積 55万km2
首都 パリ
人口 6,781万人(2021年現在)
言語 フランス語
通貨 ユーロ
宗教 国民の約7割がカトリック
時差 マイナス8時間
チップ 臨機応変で大丈夫です。フランスでは、基本的にサービス料込みになっています。メニューや伝票に「Service Compris」と書いてある場合は、それはサービス料込みの料金という意味になります。ただし、何か特別なサービスを受けたり、高級レストランで食事をしたら、チップを払う方がスマートです。だいたい料金の10%~20%くらいですが「Merci(ありがとう)」というお礼の言葉を添えるのがベストです。

基礎会話とフレーズ

Enchante / Enchantee(アンシャンテ/アンシャンティ) はじめまして
Bonjour(ボンジュール) おはようございます/こんにちは
Bonsoir(ボンソワール) こんばんは
Bonne nuit(ボヌ ニュイ) おやすみなさい
Merci(メルシィ) ありがとう
De rien (デ リアン) どういたしまして
Au revoir(オ ルヴォワール) さようなら
Vous allez bien?(ヴ ザレ ビヤン?) 元気ですか?
Tres bien, merci(トゥレ ビアン、メルスィ) とても元気です、ありがとう
Sil vous plait(スィル ヴ プレ) ~をください
Qu’est-ce que c’est?(ケスクセ?) これは何ですか?

フランス語 基礎

文法 文法は英語に比べるとかなり複雑です。フランス語は、性・数の一致や動詞における時制の数が多く、活用が多岐にわたるなど厄介なルールがたくさんあります。より高度なフランス語が使いこなせるようになるためには、まずしっかりした文法の理解が必要といえるでしょう。
つづりと発音 まず、最初に徹底してやらなければいけないことは、つづりと発音の関係をしっかり覚えることです。一定の文字またはつづりに対しては原則として常に一定の音が対応しており、この対応関係さえ理解してしまえば、まったく意味のわからない単語・表現がでてきても、ほぼ完ぺきに読むことができるようになります。
やや大げさになりますが、このつづり字と発音の関係がわかれば、フランス語は50パーセントはできたも同然です。たとえば、au、auxと書いてもeauと書いても、発音は「オ」です。二重母音や長音が多く、発音に個人差や地域差の大きい英語にくらべて、すべての音が1個1個鮮明に区別されるフランス語は、聞きとりやすいだけでなく、自分が喋ったことも相手に分かってもらいやすいです。
フランス語の特色は、何よりも音が美しく、なめらかに心地よく耳に響くことです。それはリエゾン、アンシェヌマン、エリズィヨンによるところもあるかもしれません。いくつかの単語をグループにまとめて一気に発音します。本来は発音しない語末の子音字を、次の語の語頭の母音と結びつけて発音することがあり、これがリエゾンです。文字の上では離れている単語が音声では一つになるといったことは、音声器官を十分に働かせ、母音・子音を発音する特徴とともに、フランス語を明瞭で優美なものにしています。