日本人が知らない中国文化
お茶で食器を洗う!?
広州の街の食堂で料理を注文すると、あの有名な回転テーブル上に必ずと言っていいほどお茶と、大きなボウルが用意されているのをご存知ですか?日本ではお茶=飲料なので、知らない日本人は、普通に飲もうとしてしまいます……が、実は「食器洗う用のお茶」なんです!広州含む広東地方では、食前にお茶で食器を洗ってから食事をいただくという習慣があるようで、食器が汚れているか、きれいであるかに関係なく、習慣として行われます。
結婚式の御祝儀事情
中国では、結婚式に不参加であっても、招待状などが来て誘われたらご祝儀を払います。相場としては、日本に似ていて、友人ならば30,000円くらいです。ご祝儀の代わりに品物を贈る場合もありますが、その場合は日々良く使うお茶の道具や寝具などを送る人が多いようです。
「紙」を敷くのが中国流儀
町に出かけた時や公園で一休みしようとどこかへ腰掛ける時、中国では必ず紙を敷きます。紙の種類は、ノート、普通の紙、新聞、買い物袋など様々です。車の排気ガスなどで地面が汚れているので服が汚れないように敷くのです。だから高級そうなところでよく掃除してある場所でもまずきれいかチェックして、きれいでも一応紙を敷く!?など、中国人にとっての習慣になっているようです。
フォーク入り!便利なカップ麺
カップラーメンの中に、フォークが入っているので、箸がなくてもお湯さえあれば食べられ便利です!が、日本人はフォークに気付かず、お湯を入れて食べる時になってびっくりすることがよくあるようです。
タブーな贈り物
中国人は言葉の縁起担ぎをする習慣があります。例えば、梨は中国語で(li)と発音し、これは離(別れる)に通じるので、贈り物には、ふさわしくないとされています。最も有名なのが置時計で、置時計を贈る(song zhong)=送終(死を看取る)となるため、絶対にタブーです。また、言葉の縁起担ぎ以外の観点で好まれないアイテムとしては、悲しい時に涙を拭くものという連想をさせる「ハンカチ」などがあります。
バレンタインデーのような七夕
中国の七夕は、日本のように笹に願い事を書いた短冊を飾るということはしません。中国ではこの日を、「七夕情人節(七夕のバレンタインデー)」と呼んでいるように、バレンタインデーよりも、七夕の方がバレンタインデーっぽいのが、中国流。一般的にプレゼントは男性から女性に贈るのが常識の国であるゆえ、当然この日も男性が恋人の女性に赤いバラなどをプレゼントします。
宝くじブーム
年々宝くじ購入者が増えていると言われている中国。2015年通年の宝くじ発売総額が2015億1100万元(約3兆6千億円)であったことが発表されました。日本での宝くじ年間売上高は、9千億円規模なので、3倍以上の金額となります!特に上海市では、市民1人当たりの宝くじ年間平均購入額が352元に上ることからも大勢の人が宝くじを購入していることが分かります。ギャンブルが違法とされる中国において、社会福祉やスポーツ振興を目的とした公営宝くじは認められているため、庶民のささやかな楽しみの一つとして高い人気を誇っているのかもしれません。小額から挑戦できますので、興味がある方は中国を訪れる際に購入してみてはいかがですか?
残った料理はどうする?
よく言われる話ですが、中国人は人をもてなす時、食べきれないほどの料理を出します。これはお客様が「もうこれ以上食べられない。大変ご馳走になりました。」と料理を残してくれて初めて、十分接待ができたと思うからです。非常にもったいない料理の出し方のように思えますが、中国文化の中で我々日本人が見習わなくてはならない文化があります。それは「打包」(da bao)、日本語の「お持ち帰り」という、日本ではもうほとんどなくなってしまった習慣です。中国では豊かになった今でも、レストランで食事をして残った料理は「打包」して持って帰ります。恥ずかしいとか、そのようなことは一切考えませんし、お店の方も当然のこととしてお持ち帰りの容器を用意しています。これだと、安心して人をもてなすことができるような気がしませんか?