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2021/3/26

TOEFL®iBT スコア解説と目指すべきスコア

この記事を書いた人

バークレーハウスIELTS講師
竹林 駿 Suguru Takebayashi
米国ミネソタ州立大学大学院修了。専門はライティング。大学院在籍時は英語で詩を執筆し、米国の文芸雑誌に応募していた。勉強の傍ら、Diversity Councilにてファシリテーターとしてボランティア活動にも従事し、米国の中学高校などで人種差別などをテーマにしたセミナーに「留学生(=外国人)」として自ら登壇した。帰国後は英検、TOEIC、大学受験などの英語指導に携わったほか、2019年度から都内の私立大学でも教鞭を取る。IELTSでは、4技能(L, R, S, W)全てのセクションで8.0以上を取得。英検1級、TOEFL iBT112点。

今回は、TOEFL®iBTのスコアについて解説していきたいと思います! どのようにスコアが出されるのか、日本人の平均スコアがどれくらいか、更にはどれくらいのスコアを目指すべきか、などなど。TOEFL®未受験者は特に必見のお役立ち情報です。

目次

TOEFL® iBTスコアの仕組み

TOEFL®の評価は「合否」ではない

TOEFL® iBTは、英検などと違って、合否ではなく単純にスコアが出るだけなんですよね。

竹林先生

そうです。4技能で合計120点満点。以下の様なシステムでトータル・スコアが算出されます。
Reading0-30点(長文3つ。計30問。うち3問は1問2点配分)
Listening0-30点(音声5つ。計28問)
Speaking0-30点(計4問)
Writing0-30点(計2問)
トータル0-120点
**時折「ダミー」に当たる可能性あり。ダミーのテストに当たると、Readingは長文4つ、Listeningは音声7つとなる。

竹林先生

4技能のそれぞれのセクションの点数を合計したのが、最終的なあなたのスコアになります。

TOEFL® iBT 日本人の平均スコアは?

竹林先生

ETS(TOEFL®の運営母体)が公開している日本国籍者の平均スコアは、以下の様になっています。
日本人の平均スコア(2019年情報)
・Reading = 18
・Listening = 18
・Speaking = 17
・Writing = 18
・トータル = 72 **各セクションが少数点以下四捨五入されてるので、合計点が71点になっていない

竹林先生

ちなみに、他の主な非英語圏の国の平均点と比較すると↓↓
  • ・ドイツ:98
  • ・フランス:88
  • ・ブラジル:87
  • ・インドネシア:86
  • ・中国:81
  • ・日本:72

こう見ると、日本は少し出遅れている感がありますね・・

スコアの有効期限は?

TOEFL®にスコアに有効期限はあるのですか?

竹林先生

あります。受験日から2年です。IELTSと同じですね。2年以上経過したスコアは無効になります。なので、現在高1の学生がTOEFL®を受ける場合には注意が必要です。高1年の夏にTOEFL®を受けてしまうと、高3の冬に願書を出すころまでには無効になってしまうからです。

スコアを大学等に出す場合は、出願時期から2年以上前に受けないようにしないといけないですね。

「MyBest Scores™」とは?

MyBest Scores™」とは何ですか?

竹林先生

TOEFL® iBTでは、複数回テストを受験した人用に、「MyBest Scores™」という制度が導入されました。これは、4技能のセクションのそれぞれ自分の最高スコアだけを寄せ集めた、文字通り「My Best」なスコアを公式スコアとして使えるという制度です。例えば、2回受験してこういう結果だった人がいたとします↓↓
  • 1回目受験:R22 L20 S12 W15 = Total 69
  • 2回目受験:R17 L21 S14 W17 = Total 69

せっかくLSWのスコア上げたのに、そういう時に限ってRが振るわず、合計点に変化なし・・というパターンですね。あるあるですね。

竹林先生

このような場合、それぞれのセクションの最高点を寄せ集めて
  • 1回目受験:R22 L20 S12 W15
  • 2回目受験:R17 L21 S14 W17
  •  ↓↓
  • My Best:R22 L21 S14 W17 = 74

竹林先生

こうして自分のスコアを「74点」だと主張することが出来るのです。

これはありがたいですね! 4技能すべてで前回を上回るのって大変ですもんね。でもこれ、大学などは受け入れてくれるんでしょうか?

竹林先生

2021年1月時点でETSのHP で確認したところ、アメリカやカナダ、アジア諸国など世界中で300以上の大学や学部が、この「MyBest Scores™」を、出願する際の公式スコアとして使うことを容認しています。その中にはMITなど、トップクラスの大学も含まれています。まだまだ数は少ない印象ですが、これから増えていくものと思われます。

スコア別のレベルと評価

日本人の平均「72」はどれくらいの英語力か

日本人の平均は72。4技能はそれぞれ10点台後半で収まっていますが、これらのスコアって、高い方なのでしょうか。各セクションが17~18点だと、どんな事が出来てどんな事が出来ないのか、先生と詳しく見てきましょう。

竹林先生

あくまで目安として見て頂きたいですが、他の英語試験と比較すると、TOEFL® iBTのトータル72点とは、おおよそ以下のようなスコア帯に収まります。
TOEFL® iBT 72点とは・・
■ TOEIC®(L&R) 740-820点程度
■ 実用英語技能検定 準1級合格程度
■ IELTS 6.0程度

竹林先生

私が普段TOEFL®の授業をしていて、このスコア帯に入る生徒さんの傾向というのは、基本的に以下の様な特徴があるかと思います。
  • ■ 英語の勉強はしっかりこなしている
  • ■ 単語力はある程度高いので文は理解できるが、概要は掴み切れない
  • ■ 英語で話したり書いたりはいくらか経験値はあるが、まだ不十分

竹林先生

72点が取れる人は、単語や文法、長文読解をしっかり勉強してきている人だと思います。ただ日本の教育は、英語を「使えるか」に重きを置いていないケースが多いので、「実践力」を重んじるアメリカが作ったTOEFL®では、学校で習っていない能力が問われ消化不良になってしまうケースが多いのだと思います。

スピーキングやライティングは特にそうですね。

竹林先生

ですから、しっかりTOEFL®の対策をしてから受ければ、72より高い点数は普通に狙えると思いますよ。

自分には「Total 72点」で充分か?

竹林先生

「72点」というスコアが「高いのか」「低いのか」という事に関しては、そのスコアを使って何をしたいのかによっても変わるので一概には言えませんが、一般的に、目的別で以下のようなスコアが求められるかと思います。
短期語学留学50~60点程度
日本国内の大学受験に使用50~70点程度
英語圏の国の大学に入学70~90点程度
英語圏の国の大学院に入学90~105点程度
英語圏の難関大学に入学95~110点程度

竹林先生

こちらはあくまで「目安」ですから、自分が行きたい大学や大学院が決まったら、TOEFL®で何点が必要かは、必ずそちらのホームページで確認するようお願いします。そのうえで、72点あれば日本国内の大学受験で利用するならほぼどんな大学へ出しても恥ずかしくない点数と言えるでしょう。一方、アメリカなど海外の大学に進学したい場合は、72点だと少し選択肢が狭まってしまうかもしれません。

海外の4年制大学を目指すなら80点台、大学院なら90点後半くらいあると安心ですね。

日本人の平均「リーディング18点」はどれくらいの英語力か

TOEFL® iBTのReadingにおいて「18点」というスコアは、英語の読解力としてはどうなんでしょうか。

竹林先生

まず、他の英語試験と比べると以下のようになります。
TOEFL® iBT リーディングで「18点」とは・・
■ TOEIC®のReadingで 495点中400点前後が取れる
■ 英検準1級の長文(文法25問除く)問題で 6~8割取れる
■ IELTSのReadingで 5.5~6.0程度が取れる

竹林先生

まずReadingのスコアの出し方ですけど、Readingは全部で30問出題されます。ただ、1問1点なのはそのうち27問で、残りの3問は、配点が各2点となっています。つまり合計点は33点なわけです(このスコアをraw scoreと言う)。それを30点というスコアに換算し直すわけです(このスコアをscaled scoreと言い、これが自分のReadingスコアとなる)。

じゃあ、raw scoreで何問正解すればscaled scoreが18点になるのでしょう?

竹林先生

それはテスト毎に若干変わると言われています。なので、一概に何問正解すれば何点になるとは言えません。ただ、一般的に半分から3分の2くらいの正答率なら18点前後になると言えるでしょう。

TOEFL® Readingで3分の2を取るというのは、難しいんでしょうか?

竹林先生

18点くらいの得点の人は、リーディング力としては主に以下の様な強みと弱みがあると思います。
  • Readingで「18点」を取る人の強み
  • ■ 単語問題の正答率が高い
  • ■ 本文と選択肢の表現が似てれば解ける
  • Readingで「18点」を取る人の弱み
  • ■ 読む速度が足りず、最後の問題まで解けない
  • ■ 本文と選択肢の表現が大きく異なると混乱する
  • ■ 概要を掴むのが苦手

竹林先生

Reading18点の人は、語彙力は比較的高いです。なので、文章を読んでいても、専門用語を除いて比較的すらすら読めるでしょう。文意もおおかた理解できるので、問題の選択肢が本文の表現と似ているときは、正答率が高そうです。

竹林先生

一方で、このスコア帯の人は、最後の問題まで解き終わってない事が多いでしょう。そういう人は、時間を測って(1長文18分)解く練習をしましょう。本番でも、PC画面上に残り時間が出ますから、残り「36分」になる前に2つ目の長文へ進めるよう頑張りましょう。

18点を超えるには何が必要?

読むスピードを上げるだけでもっと高いスコアを狙えますか?

竹林先生

TOEFL® Readingでハイレベルと位置付けられている「Advanced」の領域に達するには、最低24点が必要です。このスコアを取るには「文を読む」だけでは駄目です。TOEFL®は、これはListeningやSpeaking、Writingでもそうですが、「全体像」を掴む事がかなり重要なスキルです。

「全体像」とはどういう事ですか?

竹林先生

例えば、その長文のメインディテールを3つ選ぶ問題が、最後によく出ますね。この問題では、本文には書いてあるけれども重要度の低いディテールは選んではいけません。つまり、個々の文や段落の意味が分かるだけでなく、文章全体を俯瞰し、その中で筆者が結局1番何を言いたいのかを掴む必要があるのです。

「木も見て森も見て」文を読む感じですね!

日本人の平均「リスニング18点」はどれくらいの英語力か

続いてListeningです。Listeningでも「raw score」と「scaled score」があるのですか?

竹林先生

あります。Listeningは全部で28問です。1問1点ならraw scoreは合計28点のはずですが、scaled scoreだと30点に変換されます。なので「何問正解すれば何点」とは言い切れません。一般的に、リーディングと同じように半分~3分の2程度の正解率で18点前後になります。

Listeningで「18点」というのは、どれくらいの英語力なのですか?

竹林先生

おおよそ以下の様な強みがあると思います。
  • Listeningで「18点」を取る人の強み
  • ■比較的速めなアメリカ英語を聞く事にあまり抵抗が無い
  • ■英語自体は多くが聞き取れ、何の話をしてるか理解できる
  • Listeningで「18点」を取る人の弱み
  • ■時々集中力が切れてしまう
  • ■細かいところを聞き逃してしまう

竹林先生

まずTOEFL iBT®のListeningは、問題を先に見ることができないのが特徴です。音声を聞いている最中も、どこが問われるのか分からずに聞き続けないといけないというのがTOEFL®のツラいところです。

竹林先生

18点が取れる人は、聞き取れる率は高いと思います。TOEFL®の音源は、英検やセンター試験などのリスニングより速いですから、ネイティブとの自然な英会話に慣れてないと、一発で18点に届かせるのは難しいと思いますが、このスコア帯の人は、何の話をしてるかなどはおおまかに1度聞いただけで掴めているでしょう。

18点を超えるには何が必要?

では、18点を取る人は、どんな弱みがあるのでしょうか?

竹林先生

5分程度の音源を「聞き続ける」トレーニングをしていない可能性があります。人間って、どんなに面白い話を聞いていても、数分に1回は必ず他の事を考えてしまうそうです。

リスニングテストのように面白くない(?)内容を聞かされていたら尚更ですね・・

竹林先生

これにはやはり訓練が必要です。問題集をこなし、5分なら5分の英語を、ずっと聞き続けるよう努力をしましょう。

どうしたらそんな事ができますか?

竹林先生

私は、出てくる情報にいちいち「なるほど」とか「そうなんだ」とか心の中でリアクションしながら聞いています。「〇〇には理由が2つあります」と聞こえたら、「2つあるんだな」と思い、1つ目の理由を言われてる時に「なるほどそういう理由だったのか」と心の中で唱える。妙なやり方ですが、これで途中で意識が飛ぶ事は限りなく減らせます。

「細かい所を聞き逃してしまう」というのも18点前後の人の特徴のようですが、聞きながらメモは取った方がいいのでしょうか?

竹林先生

個人的にはメモは取らない方がおすすめです。文字を書いてる時って、耳からの情報を聞き逃す可能性が高くなるからです。前述のように「なるほど」と心の中でリアクションしながらずっと聞き続けた方が安全だと思います。

竹林先生

更に、TOEFL®のListeningは、本物のアメリカ人の会話をかなり忠実に再現しています。I mean, や You know, のような、いわゆるfillers(言葉と言葉の合間に挟む、特に意味の無い文言)も頻繁に入ります。こうした英語に慣れるには、やはりネイティブと実際に会話をしてみるのが1番だと思います。オンライン英会話などをやる機会がある人は、ぜひやって下さい。スピーキング力の向上は、リスニング力で聞き取れる率の向上にも寄与してくれます。

日本人の平均「スピーキング17点」はどれくらいの英語力か

次にSpeakingを見ていきましょう。TOEFL® iBTでは、話す力をどんな基準で評価しているのですか?

竹林先生

TOEFL® iBTでは、人間の採点官だけでなく、AIによる自動採点も導入されている事をETSも公式に認めています。これらが出したスコアの平均値があなたのSpeakingのスコアになります。AIが採点に加わる事で、名前や国籍などから「偏見」がスコアに影響してしまう可能性を除去できるとしています。

スコアはどのように算出されるのですか?

竹林先生

評価項目は、「Independent」テストと「Integrated」テストそれぞれで評価され、細かくは3つの項目に分かれています。その3つ全てにおいて最高ランクと評価された場合「4」が付与されます。何かが欠けるにつれて3,2,1,0と下がっていきます。3つの項目とは以下の3つです。
  • ■ Delivery (発音が明瞭か、よどみなく話し続けられるか)
  • ■ Language Use (文法力と語彙力)
  • ■ Topic Development (話のつじつまが合うか、重要な情報をカバーできたか)

Independent Speaking Rubrics(Independentスピーキング評価項目)

スコアDeliveryLanguage UseTopic Development
4全体的に良い速度。話し方は明瞭。止まったり発音や抑揚に些細な不自然さがあったりしても、意味は通じる文法と語彙を効果的に使いこなす。単文と複文を適切且つ自動的に操る。いくらかのミスはあっても、意味は通じる内容はしっかりしていて充分である。論の発展が見られ一貫性もある。話のつながりが明瞭である
3発音や抑揚の不自然さが時折聞く者に苦労を与えるが、全体的に明瞭な話し方で、表現はある程度滑らか文法と語彙を効果的且つ自動的に使いこなし、一貫性を持って考えを伝えている。使う文法と語彙には誤りがある、又は使える幅が狭いが、意思疎通に深刻な影響は無いおおよそ一貫性があり関連性のある情報を伝えられる。全体的な論の発展はやや限定的で、具体性に欠ける。話のつながりはすぐに分かりにくい時あり
2話し方は基本的に理解可能だが、不明瞭な発音、不自然な抑揚、とぎれとぎれな話し方により聞く者に苦労を与え、意味も通じにくい使える文法と語彙が不充分で、その結果考えの表現が充分でない。うまく表現できるのは、主に基礎的な文構造の時に限られる。簡素な文を作り、それらのつながりも簡素または分かりにくい質問に関連した回答であるが、話せる事の数及び論の発展に限りがある。不充分な具体例と理由が、全体的に簡素に表現されている。時折内容が曖昧又は同じ事を繰り返す。話のつながりも分かりにくい
1発音、アクセント、抑揚の誤りが頻繁で聞く者に甚だ苦労を与える。話がとぎれとぎれで断片的で簡素。しばしば言葉につまる乏しい文法と語彙により考えの表現や話のつながりが大変制限される。事前に練習しただけの、または定型文的な表現に頼りすぎている関連性はあれど内容が乏しい。非常に簡素な考え以外には内容は殆ど無い。理由付けが出来ず、問題文をただ繰り返すのみ
ETS公式のスコア解説(日本語訳と要約:竹林)

Integrated Speaking Rubrics(Integratedスピーキング評価項目)

スコアDeliveryLanguage UseTopic Development
4Independentとほぼ同じIndependentとほぼ同じ明白に話を展開し、回答に必要な情報を伝えている。適切な詳細を含んでいるが、些細な誤解や情報の欠如がある
3Independentとほぼ同じIndependentとほぼ同じ内容はしっかりしていて、回答に必要な情報を伝えている。しかしやや不完全または不正確で、話の発展が断片的
2Independentとほぼ同じIndependentとほぼ同じ関連性のある情報は伝えているが、明らかに不充分または不正確で、情報の誤解がある。話の流れが分かりにくいので、リスニングとリーディングの内容を予め知っていないと理解しにくい
1Independentとほぼ同じIndependentとほぼ同じ関連性のある情報の欠落が多い。述べた内容はしばしば誤りだったり曖昧だったり、同じ事を繰り返すのみである
ETS公式のスコア解説(日本語訳と要約:竹林)

竹林先生

「0」というスコアは、ほぼ全く何も話さなかった、または聞かれた事と全く関係無い事を語ったなどの場合に出るので、通常そんなスコアが出る事はあり得ません。

文法ミスも発音のよどみも無い、完全に完璧な英語でないと「4」は取れないんでしょうか?

竹林先生

そんな事はありません。ETSが公表してる「4」を出す条件には、「いくらかミスはあっても文の意味は通じる」などと書いてあります。つまりミスが多少あっても全体的に良ければ4は出してくれます。

「Independent」と「Integrated」それぞれで4を取っても、合計8にしかなりません。どうやってそれを30点満点に換算するのですか?

竹林先生

こちらも、毎回のテストの難易度や平均点により変わるとされているので、どうやって30点満点に変えているのかは一概には言えません。

TOEFL® iBTのSpeakingで「17点」というのはどんな英語力でしょうか?

竹林先生

決して低くないと思います。というのも、TOEFL®のSpeakingは、単に話すだけではないですので。

話すだけではないというのは、どういう事ですか?

竹林先生

TOEFL® iBTのSpeakingには「Independent」と「Integrated」という2つのタイプのテストがあります。Independentは自分の意見を述べるもので、Integratedは、「統合型」という意味ですけれど、英文を読み、リスニングを聞き、それらの内容をまとめるものです。つまり、話すだけでなく英語を読んだり聞いたりする能力も必要で、多くの日本人が初受験では10点台前半またはそれ以下に収まりますので、17点というスコアは決して低くありません。

17点取る人はどんな特徴がありますか?

  • Speakingで「17点」を取る人の強み
  • ■発音に訛りがあるが、言ってる事はほぼ全て相手に伝わる
  • ■時間いっぱい話し続ける事が出来る
  • Speakingで「17点」を取る人の弱み
  • ■話すのがややゆっくり
  • ■具体例に乏しい

竹林先生

17点というスコアは、発音は日本人的訛りがあっても、話す英語ほぼ全てが相手に通じているでしょう。また、長く沈黙する事もあまり無く、比較的時間いっぱい話し続ける事が出来ます。

17点を超えるには何が必要?

竹林先生

一方で17点前後の人は、かなり話すのがゆっくりな傾向があると思います。もう少し速く、そして量も多めに話すようにするとハイスコアを目指せるでしょう。また、具体例が乏しい傾向もあります。例えば、Independent(自分の意見を述べる)テストで外国語を学ぶ重要性を聞かれたら、「英語が出来ると外国人と交流できる」だけで終わらせず、「英語が出来ると外国人に日本の文化を紹介したり、外国人とオンラインゲームをしたりできる」など少し具体性を持たせましょう。

日本人の平均「ライティング18点」はどれくらいの英語力か

Writingも、SpeakingのようにAIが採点に加わるんですか?

竹林先生

はい。そこはSpeakingと同じです。

どのような採点基準なのでしょうか?

竹林先生

Writingは、Speakingと違い、評価項目が細かく分かれていません。全体の評価として、5~0の6段階がざっくりと定められているだけです。このスコアを「Integrated」と「Independent」それぞれに出し、それを平均してあなたのWritingのスコアになります。Speaking同様、それを30点満点に換算するのですが、どのように換算するかはテスト毎に異なります。

Independent Writing Rubrics(Independentライティング評価項目)

5以下全てがおおむね達成できている:
・効果的に話を展開する
・適切な具体例を使い、構成も論の発展も良い
・まとまりがあり、一貫性がある
・些細なミスはあれど、幅広い文法と適切な語彙やイディオムをムラなく使えている
4以下全てがおおむね達成できている:
・やや具体性に欠けるが、うまく質問に答えている
・適切な具体例により、構成も論の発展も全体的に良い
・まとまりがあり、一貫性もあるが、時折くどかったり、話の脱線やつながりが不明瞭だったりする
・意思疎通に支障が無い程度のミスが目立つが、幅広い文法と適切な語彙やイディオムを使えている
3以下最低1つにあてはまる:
・少し発展させた具体例を使いながら質問に答えている
・まとまりがあり、一貫性はあるが、話のつながりが時折不明瞭
・文構造や語彙の使い方にムラがあり、意味が時折不明瞭になる
・文法と語彙は正確だが使える幅が狭い
2以下最低1つにあてはまる:
・論の発展性が乏しい
・話のまとめ方やつながりが不充分
・具体例が不適切または不充分
・語彙や単語の活用が明らかに不適切
・文構造や語法に誤りが多い
1以下最低1つにあてはまる:
・話がまとまっていない、または話に発展性が無い
・具体例が少ない、または無い、もしくは質問に答えているか怪しい
・文構造や語法の誤りが深刻で且つ頻繁
ETS公式のスコア解説(日本語訳と要約:竹林)

Integrated Writing Rubrics(Integratedライティング評価項目)

5リスニングの内容から重要な情報を巧みに選び出し、リーディングの情報との関連性を一貫して正確に示している。文はうまく構成され、時折英語のミスはあれど情報は正確に伝わる
4リスニングの内容から重要な情報をおおむねうまく選び出し、リーディングの情報との関連性を一貫して正確に示しているが、情報の欠落や不正確さ、曖昧さなどがある。語法や文構造におけるミスが、文の意味やつながりに影響を与えない程度であるが、(スコア5より)英語のミスが多い
3リスニングの重要な情報およびリーディングの内容との関係性をある程度書けているが、以下最低1つにあてはまる:
・全体的にトピックに関係あるが、リスニングとリーディングの関連性を曖昧にもしくは不正確にしか提示できていない
・リスニングの重要な情報が1つ欠如している
・重要な情報、またはリスニングとリーディングの関連性が不充分または不正確
・語法や文法の誤りが頻繁で、表現が大きく不明瞭になる
2リスニングの内容に関連した情報をある程度示せているが、英語のミス、または重要な情報やリスニングとリーディングの関連性の欠如や不正確さが目立つ。以下最低1つにあてはまる:
・リスニングとリーディングの関連性を全体的に大きく誤解したり完全に省いたりしている
・リスニングの重要なポイントを大きく省いたり大きく誤解したりしている
・英語表現にミスがあるが故、文のつながりや重要個所における意味が曖昧になったり、リーディングとリスニングの内容を知らない者に誤解を生んだりする。
1以下最低1つにあてはまる:
・リスニングの内容に関係した情報が少ないまたは無い
・言語のレベルがあまりに低くて意味をくみ取るのが難しい
ETS公式のスコア解説(日本語訳と要約:竹林)

竹林先生

Speakingと同様、「0」というスコアは、何も書かなかった、英語以外の言語で書いた、などの時に付与されるので通常こんなスコアが出ることはありません。

日本人の平均は「18点」との事ですが、これはこのくらいのライティング力と受け止めればいいでしょう?

  • Writingで「18点」を取る人の強み
  • ■文字制限近くまで文章をたくさん書けている
  • ■段落構成などが適切に出来ている
  • Writingで「18点」を取る人の弱み
  • ■細かい文法ミスなどが点在している
  • ■理由付けや具体例が不十分

竹林先生

18点というスコアは、英語での作文を特訓してきた人の点数と言えます。Independentテストは300語以上、Integratedテストは200語前後と、決して短くないですが、それに準ずる文字数を、段落分けも適切に書きこなせていることでしょう。

18点を超えるには何が必要?

竹林先生

一方で、20点に届かない人は、やや細かい文法ミスが多いのかもしれません。文の意味が分からなくなるほどの重大なミスであるとは言えなくとも、1行に1個以上くらいの割合で細かい文法ミス(冠詞の付け忘れ等)があるようでは、20点以上には届きにくいです。また、理由付けもあと一押し欲しいという回答が18点程度でしょう。「それが理由でその結論になるかな?」とツッこまれてしまうような内容だと、20点以上は出しにくいでしょう。

まとめ

TOEFL® iBTの日本人平均点(2019年)
・Total: 72
・Reading: 18
・Listening: 18
・Speaking: 17
・Writing: 18

「72点」を他の英語試験と比較すると:
・TOEIC® L&R 740-820点程度
・実用英語技能検定 準1級合格程度
・IELTS 6.0程度

スコアのポイント:
■4技能各セクションの素点の合計点は30点とは限らない。素点(raw score)を30点満点のスコア(scaled score)に換算し直し、それが自分のスコアとなる
■SWの採点は、人間の採点官のみならずAIも加わる
■各セクションのベストスコアを寄せ集めたものを「MyBest Scores」と言う
■MyBest Scoresを公式スコアとして入試で提出できる大学は現在世界に300校以上

竹林先生

120点満点中何点を目指すかは、それぞれ目指すものによって異なります(英語圏の大学院に入学するか、国内の大学受験に利用するか、etc.)。ご自身の目標とすべきスコアを定め、この記事のアドバイスを参考にしながら、4技能バランス良く対策して下さいね。

今回は「TOEFL® iBT」のスコアをご紹介しました。次回は、「TOEFL® ITP」という試験のスコアを解説していくので、お見逃しなく!

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