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2022/1/11

TOEFL Essentialsとは?iBTとはどう違う?

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この記事を書いた人

バークレーハウスIELTS講師
高橋 舞 Mai Takahashi
スポーツ推薦で大学入学したため本格的な英語学習は大学デビュー。卒業後はスイミングインストラクターとして勤務後、単身渡米。米国ミシガン州中央ミシガン大学院修了。専攻は応用言語学。大学院在学中に、大学付属の語学学校で主にアラビア系の大学入学&編入希望者に対し、英語で英語を教える実践的なティーチングメソッドを身につけながら、TESOL(英語教授法)取得。2017年からバークレーハウスに勤務。大学・専門学校・企業で、文法、英会話から資格試験対策まで幅広く授業を行う。分かりやすく、丁寧な指導と個人個人に合わせた学習・留学アドバイスで受講者からの信頼と人気を得ている。TOEIC 990点、IELTS 8.0点取得。3時のおやつが欠かせない柴犬愛好家。趣味は旅行と漢字のクロスワード。

TOEFL®の運営会社として知られているETSが2021年8月21日より、新しく「TOEFL® Essentialテスト」を日本国内だけでなく、世界中で一斉に受験を開始しました。

こちらのテストは、現時点で130を超える大学や大学院の入試でのスコア採用が始まっているため、現在受験者・受験予定者もぞくぞくと増えているとのことです。

本記事では、「TOEFL® Essentials」の概要について説明していきます。また、TOEFL iBT®との違いもまとめてみました。

目次

TOEFL®Essentialsとは?

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2020年4月にコロナウイルスの影響で、TOEFLに限らず多くの他の資格試験が中止になったり、テストセンターが一時期閉められたりしました。

その対策として、「TOEFL iBT® Home Edition」という、TOEFL iBT®を自宅で受けられる形式が出てきました。こちらの自宅受験タイプと同じシステムを導入したのが、「TOEFL® Essentials」です。

TOEFL® Essentialsは、TOEFL iBT®よりも、より多くの方に受けてもらいたいという願いから作られたテストのため、他のテストと比べると、「短い、安い、便利」の3つがそろっています。

さらに、かなり多くの教育機関でスコアがすでに採用されており、現在もその数は増え続けています。その理由の一つが、「信頼性」です。

Home Editionと同じで、「ProctorU®」というシステムを使用し、試験中は常時監視されています。

高橋先生

実際、私が受験をした際に、机の上・下に何もないか、ドアが見える位置にいるか、部屋に誰もいないか確認できるようにパソコンを持って部屋の中全体を映し出しました。試験中も、受験者によってはあごなどの顔の一部が画面から見えなくなると、注意を受けるといった話も聞きました。

このようにかなり入念にチェックされるので、セキュリティ・信頼性は折り紙つきです。

では、TOEFL iBT®もTOEFL® Essentialsもどちらも同じ自宅受験のできるテストということですが、具体的に何が違うのかを見ていきましょう。

TOEFL iBT とTOEFL Essentialsとの違い

TOEFL iBT®とTOEFL® Essentialsの両テストとも、コンピューターを使用して受験し、4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)を測るテストで、信頼性の高いテストです。

ここまでは共通しているものですが、以下の表に両テストの違いをまとめました。

TOEFL iBT®TOEFL Essentials
内容アカデミック英語100%アカデミック英語50%
一般英語50%(日常で出くわす英語)
時間3時間1 ~ 1.5時間
価格US$ 235US$ 110
場所テストセンター
自宅(Home Edition)
自宅
スコア表示 スコアレポートが見れるまで掛かる日数リスニングとリーディングは非公式のスコアがすぐ見れます
英語力CEFR B1 ~ C2
(英検2級から上のレベルを測定)
CEFR A1 ~ C2
(英検3級から上のレベルを測定)
出題形式受験者のレベルによって次に出題される問題が変わらない多段階アダプティブ方式
(受験者の回答次第によって、次に出題される問題が変わる)

時間と価格は一目でわかる違いが表れています。

また、TOEFL® Essentialsは「受けやすい」です。一回の受験にかかる時間と値段がTOEFL iBT®の半分で済みます。さらに、留学するためや、大学・大学院進学で使える他の資格試験は、「アカデミック英語が難しい」と感じている方も少なくないと思います。しかし、TOEFL® Essentialsは、日常で使われる英語が含まれているので、難易度が少し低めになっています。

正解する度に、難易度が上がる?

TOEFL® Essentialsでは、iBTとは採点方法も違います。
多段階アダプティブ方式」というシステムが用いられています。

これは、受験者がどの問題に正解もしくは不正解なのかを記録して、それによって次に出題される問題レベルが変わっていくという仕組みです。

  1. ① Level 1 の問題で正解 → Level 2 の問題へ
  2. ② Level 2 の問題に正解 → Level 3 の問題
  3. ③ Level 2 の不正解 → Level 2 の問題が引き続き出題される

実際に私が受験した際に、ライティングのPart1で出題された文法項目を例に見てみましょう。

Level 1第3文型 「SVO」
Level 2修飾語
Level 3関係代名詞

ライティングのPart1は、単語の並び替え問題となっていたので、この文法項目を使って、実際の問題である並び替え問題をレベル別に解いてみましょう。

(Level 1) met / a / I / girl

(Level 2) two / I / days / bought / a / bag / ago

(Level 3) came / Italy / I / who / helped / a girl / from

以下解答例

【Answers】
(Level 1) I met a girl.
(Level 2) I bought a bag two days ago.
(Level 3) I helped a girl who came from Italy.

高橋先生

どのレベルまで解けましたか?
全レベル解けた方は、その後の問題もLevel 3やそれ以上の問題が出題されます。

このように、アダプティブ方式を用いたテストは、受講者の問題の正解・不正解によって難易度も変わるため、スコアの正確さ、信ぴょう性も高いです。

今回はTOEFL® Essentialsのライティングの一部問題形式を抜粋しましたが、より詳細な試験内容、及びTOEFL iBTとの内容の違いを知りたい方は下記リンクをぜひご覧ください。

各4セクションでどのようなタイプの問題が出るかをまとめています。

TOEFL® Essentialsのメリットとデメリット

TOEFL® Essentialsの概要とTOEFL iBT® の違いを見てきましたが、TOEFL® Essentialsを受けるメリットとデメリットは一体何でしょうか。

まずはメリットです。

Personal Video Statement

こちらは英語で書いている通り、自分のビデオを撮ります。
与えられたトピックに関して2分間スピーチをし、その様子を録画するというものです。

このビデオは、スコアを提出する大学側が見るもので、自分の人となりをアピールできる、いわば自己PR動画です。

TOEFL iBTや他のテストのように「試験を受けてスコアを提出して終わり」ではなく、自分の性格や考えをビデオ越しに伝えられます。

こちらはテスト内容には含まれず、スコアにも影響ありません。撮りなおしも1回まで可能です。

失敗してもやり直せるので実際のスピーキングテストよりも気楽に取り組めます。スコア以外でアピールできる絶好のチャンスを使わない手はありません。

安い、短い、便利

高橋先生

某牛丼屋のキャッチコピーみたいになってしまいましたが、現実的に考えると、受験料金の安さと受験時間の短さは最大のメリットだと思います。

TOEFL® Essentialsテストは「試験が約90分と短い」「日本国内での受験料は$110で安い」です。iBTは値段が$235で、試験時間も180分ほど取られてしまうのに比べると圧倒的にコスパが良いです。

バラエティ豊富な問題内容

TOEFL iBTと共通してアカデミックな問題も出題されたりはしますが、問題全てがアカデミックではなく半分近くが一般常識に関する物が出題されます。

ですので、幅広いテーマで出題してくれる所も受験者にとってはよいかもしれません。

なかなかTOEFL iBT®やIELTSのように3時間というまとまった受験時間を確保するのも難しいうえに、テストセンターが家の近くになかったら、受験するという選択肢でさえも手放さなければならない方もいらっしゃると思います。

こういった問題もTOEFL® Essentialsはクリアしているため、便利です。
ちなみにTOEFL Essentialsは無料のサンプルテストを3回分、ETS公式ウェブサイトで受けられるようになっています。興味がある方は下記リンクからぜひお試しください。

では、次にデメリットを見ていきましょう。

自宅の環境

Home Editionとも同じですが、自宅受験ということもあり、テストセンターと同じ環境で受けられないというのが1つです。

実際私がTOEFL® Essentialsを受験した際にもありましたが、外部の音がどうしても入ってしまいます。

私の自宅は自衛隊のヘリコプターが毎日のように通るのですが、ちょうどスピーキングの問題文が流れている際に通り、聞こえなかったということがありました。

またご家族が多い方やお子さんがいらっしゃる方は、どうしても音が入ってきてしまう可能性は高いと思います。

新しいテストならではの問題

まだ、TOEFL® Essentialsが始まって間もないということもあり、不具合はもちろんあります。私が受験した際に「あらら?」と感じたことは、予約時とリスニング試験です。

予約をする際に、不具合でどの受験日を選択してもエラーになってしまうという事象が起きました。

これは、予約サイトの不具合で、満席になっているのに予約画面では選択できる状態だったようです。結局、アカウントを作り直して予約が完了しました。

また、リスニングの音声が問題によって大きくなったり小さくなったりしました。

また、音声がたまにロボットのような口調になっていたこともありました。どちらの問題も、時間が経つにつれて改善されていくとは思いますが、まだ新しいということもあり、不具合が出る可能性は高いと思います。

主なメリットデメリットを紹介しましたが、自宅での受験環境が整っていれば、個人的にはデメリットはかなり少ないと思います。

どんな人におすすめ?

冒頭でも述べましたが、多くの大学や大学院の入試でのスコア採用が始まっているため、留学を目指している方におススメです。まずは希望する教育機関で採用されているかどうかを確認してみてください。

さらに、TOEFL® Essentialsはアカデミック英語と日常でよく使われるような一般英語がだいたい半分ずつ混ざり合っているので、TOEFL iBT®よりも、理解しやすい・勉強しやすいものが多くなっています。
なので、特に、英語学習を始めたばかりの方・ブランクのある方や、TOEFL iBT®は全く歯が立たないという方は、TOEFL® Essentialsから始めるのも一つの手だと思います。

留学検討中で、TOEFL iBT®だと少しハードルが高いなという方は、ぜひ一度、受験してみてください。

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