2021/06/08

ロンドン留学のメリット・デメリット。費用や注意点も紹介します

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

イギリスの首都、ロンドン。旅行先としてはもちろんのこと、留学先としても人気の都市のひとつです。

留学を考える人の中には、ロンドン留学を検討している人も少なくないのではないでしょうか。しかし、ロンドンの他にもオックスフォードやケンブリッジなどさまざまな都市があり、どこがいいのかと悩む人もいるでしょう。

そこで今回の記事では、ロンドン留学のメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。ロンドンに留学したいと思っている方はぜひ読んでみて下さいね

※費用はすべてイギリス・ポンド:GBP=150円で計算しています。

目次

ロンドンってどんな街?留学するにはどうすれば?

まず、ロンドンは一体どんな都市なのでしょうか。ここでは気候や暮らしの様子など、その特徴をまとめてみました。

また、留学するにはどんな手段があるのかも合わせてご紹介します。

ロンドンでの暮らし

ロンドンの緯度は北海道より高いですが、西側を流れる暖流の影響で北海道ほど寒さが厳しい場所ではありません。

日本と同様四季があり、夏には25度を超える日がある一方で冬は最高気温10℃前後の日が続くなど、年間を通じて季節がいろいろと移り変わります。

首都であるロンドンは最も人口が多く、海外からの移住者や留学生も多く見られます。

そのため、街にはアジア料理店やハラルフードのお店があるなど、欧州以外の文化に触れることもできます。物価は地方都市に比べるとやや高めの傾向にあります。

ロンドンに留学するには

留学の方法としては、大きく分けて3つあります。

現地の大学あるいは大学院へ進学する、大学などのプログラムを使って短期留学生として渡英する、現地の語学学校へ通うです。

現地の大学、大学院に進学する場合には1~4年の長期留学になります。成績証明書の提出やIELTS受験など、自分でいろいろと準備をしなければなりません。

大学などのプログラムを利用する場合は、必要な事務手続きは校内で済むことがほとんどです。

一方、語学学校へ通う場合には留学エージェントを通じて申し込みをするのが一般的です。

ロンドン留学だからこその魅力とは?

このように、ロンドンで留学する方法はいろいろとあります。留学先として絶大なる人気を誇っており、その受け入れ態勢が整っているのも魅力のひとつです。

もちろん、ロンドン留学の魅力はそれだけではありません。ここでは、ロンドン留学の魅力やメリットについて深掘りしていきます。

イギリス英語に触れられる

イギリスはヨーロッパ圏で唯一、英語を母語とする国です。

その英語は「イギリス英語」「クイーンズイングリッシュ」などと呼ばれ、他国の英語とは一線を画しています。アメリカ英語やカナダ英語、あるいはオーストラリア英語とはまた一味違っていて、「世界で一番セクシーな英語」といわれることもあるほどです。

しかし、イギリス国内にも方言はあり、イギリス人の全員が「イギリス英語」を話せるわけではありません。地方に行くと訛りが強く、同じ英語でも聞こえ方や発音が全く異なることもあるほどです。

その点、首都であるロンドンで話されているのはいわゆる標準語であり、イギリス英語と呼ばれるものです。日常的にイギリス英語を耳にできるので、自然と学びを深められます。

観光名所もたくさん!

ロンドンはヨーロッパの中でも随一の観光都市です。世界三大ミュージアムのひとつである大英博物館やイギリスのロイヤルファミリーの歴史が詰まったバッキンガム宮殿、イギリス国会議事堂の北側にあるビックベン、と観光名所には事欠きません。

週末に友達とお出かけしたり、学校帰りにちょっと立ち寄ってみたり、と余暇時間にもいろいろと楽しみがあるでしょう。

そういった観光名所を巡るバイクツアーやウォーキングツアーもあるので、積極的に参加してみることで、よりロンドン留学が楽しめるのではないでしょうか。

さまざまな文化に出会える

先述の通り、ロンドンには世界中から留学生が集まります。ヨーロッパはもちろんのこと、中東やアジア、南米などさまざまなバックグラウンドを持つ人が集まりますので、イギリス以外の文化にも触れることができるでしょう。

留学生だけでなく移民も多い国際都市ですので、それぞれの民族のコミュニティもあります。

ロンドンで生活する中で、いろいろな人の文化や考え方に触れれば、自身の知見も深まるはずです。

いいことばかりじゃない?ロンドン留学のデメリット

一方で、慣れない土地であれば多少不便な思いをすることもあるでしょう。長期滞在であれば良い面だけでなく悪い面が見えてきてしまうのも当然といえます。

しかし、事前に知っておけばある程度の覚悟はできるはずです。ロンドン留学のデメリットは何か、しっかり確認しておきましょう。

日本人に多く出会う

先述の通り、ロンドンは世界各国から多くの留学生が集まる場所であり、その中には当然日本人留学生も含まれます。

各語学学校が公開している在校生の国籍比率を見ると、ロンドンの語学学校の日本人比率は10%前後のところが多いです。なかには25%のところもあります。

もちろんこの数字は流動的ですので常に日本人がこれだけいるわけではありませんが、イギリスの他の都市に比べれば日本人は多いといえます。

「日本人が多いなら心強い」と思う人もいる一方で、「英語を勉強しに来たのに日本語を話す機会が増えてしまうのでは?」とデメリットに感じる人もいるでしょう。

留学費用がかかる

物価が高いのもデメリットのひとつです。世界各地の物価を調査してまとめている「Expatistan」というサイトによれば、ロンドンの物価はヨーロッパで3番目に高く、ファーストフードで食事するだけでも約6GBP(約900円)かかります。

外食費だけでなく家賃や交通費なども高いため、滞在費がかさみやすく留学費用が高くなりがちです。語学学校に1か月だけ通うとしても、最低でも45万円程度は必要です。

もちろん、外食を控えるなど出費を減らせば留学費用を抑えることはできます。しかし、我慢ばかりではQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が下がり、留学に対する満足度も下がってしまう恐れがあります。

どんより天気にうんざりしてしまうかも

ロンドンは雨や曇りの日が多いことでよく知られています。雨がよく降るのは事実なのですが、日本の梅雨時期のように1日中雨が降り続くということはそれほど多くなく、パっと降ってすぐに止むことがほとんどです。

そのため、年間降水量で見ればロンドンだけが飛び抜けて雨が多いわけではありません。

しかし、雨量が少ないとはいえ季節によっては毎日雨が降ることもあり、どんよりとした天気が続けばそれだけで気が滅入ってしまう人もいるでしょう。

日本人にとっては馴染みのない天候に嫌気がさしてしまうかもしれません。

期間別!ロンドン留学の費用

実際に留学するとなると、気になるのが費用です。

1か月、3か月、半年、1年のそれぞれの留学期間でかかるおおよその費用を表にまとめてみました。

この数字は通う学校や時期によって変動しますので一概に「〇〇万円かかる」とは言い切れないですが、ひとつの目安として参考にしてください。ちなみに、これは語学学校に通うと仮定しての概算費用です。

                                                                                                                                                                              
項目1か月3か月半年1年
授業料15~25万円30~60万円60~130万円120~260万円
滞在費8~26万円24~90万円50~180万円100~360万円
その他23~43万円43~102万円79~183万円150~350万円
合計46~94万円97~252万円189~493万円120~260万円

その他には航空券や海外旅行保険代などが含まれます。これらは渡英する時期によって価格が変わるため、値幅が大きくなっています。

留学前に確認!ロンドン留学の注意点

最後に、現地での注意事項を確認しておきましょう。

日本とは勝手が異なることがあるので、いろいろと準備をしておかないと思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。事前準備を万端にして、ロンドン留学に臨みましょう。

英語力をできるだけ伸ばしておく

現地での滞在をより充実したものにしたいなら、日本にいる間に可能な限り英語力アップをしておくべきです。

現地到着後は、まずは身の回りのことを整えるところから始まります。携帯電話を契約したり、銀行口座を開いたりと事務的な手続きが多くあるので、それらをこなせるだけの英語力があるとスマートにロンドン滞在を始められるでしょう。

もちろん、学校に通うとなれば英語力があればあるだけ、より高いレベルの授業が受けられます。

学校によってはTOEICやIELTSのスコアを提出するところもあるので、それらの勉強をしつつ英語力アップを目指してみてはいかがでしょうか。

スリやひったくりに注意!

ヨーロッパはスリや置き引きが多いことで有名です。ちょっと油断したスキに財布やパスポートなどを盗られてしまった、という話は枚挙にいとまがありません。

日本にいる感覚で過ごしていると、そういった犯罪の被害に遭ってしまうことがあるので注意しましょう。

例えばレストランなどで席取りのために荷物を席に置いておく、といった行動は厳禁です。

大事な荷物は肌身離さず身につけておき、人通りの少ない場所を歩く場合には周りに目を配って引ったくりなどの被害に遭わないように気を付けましょう。

不安な場合はプロに相談を!エージェントがあなたの味方

いろいろと調べていても、不安が拭いきれない人もいるでしょう。これまでとは違う環境に飛び込もうとしているのですから、そういった気持ちは自然なことといえます。

そういう人は専門家に話を聞くと、不安要素を取り除けることがあります。

留学エージェントは留学に関するプロです。学校への入学手続きから現地滞在のアドバイスなど、さまざまな角度からあなたの留学をサポートしてくれます。

心配な人は、ぜひエージェントに相談してみてください。

留学のメリット・デメリット

今回の記事ではロンドン留学のメリットやデメリット、また概算費用などについて詳しく説明してきました。

留学先として人気を誇るロンドンは留学生の受け入れ態勢が整っているので、落ち着いて勉強に取り組むことができるでしょう。また、さまざまな文化に触れる機会が多く、自身の知見を広げるチャンスもあります。

一方で物価が高く、留学費用が高めになりがちというデメリットもあります。

留学を検討している人は、自分の優先事項とこれらのポイントを照らし合わせ、どういった留学をしたいのか考えてみてはいかがでしょうか。

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