2025/05/29

IELTSの模試試験を受ける方法は?オンラインでも受験できる?

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。
  • IELTSの模試はどこで受験できる?
  • オンラインでも模試は受けられる?
  • 無料の模試はあるの?

IELTSは本番の受験料が高額なため、事前に模試で実力をチェックしておきたいと考える方は少なくありません。

とくにはじめてIELTSを受験する方にとっては、試験の形式や時間配分に慣れておくことがスコアアップへの第一歩になります。

本記事では、IELTSの模試の種類や受験するメリット、書籍やオンラインで利用できるおすすめの模試、そして効果的な活用方法など、IELTS模試に関する情報を詳しく解説します。

目次

IELTSの模試にはどのようなものがある?

まずは、IELTSの模試にはどのような種類があるのかを詳しくみていきましょう。

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アカデミックとジェネラルの2種類がある

IELTS試験には以下の2種類があります。

  • アカデミック・モジュール
  • ジェネラル・トレーニング・モジュール

アカデミック・モジュールは、大学や大学院など高等教育機関への進学を目的とする方向けの試験です。

リーディングやライティングでは、学術的な文献や課題に基づいた内容が出題され、より高度な英語力が求められます。

一方、ジェネラル・トレーニング・モジュールは、移住や職業訓練を目的とする方向けです。

出題内容は日常生活や職場に関連する実用的な英語が中心で、学術的な知識は必要ありません。

どちらのモジュールを受けるかは、自分の受験目的に合わせて適切に選ぶことが重要です。

なお、イギリスのビザ申請用として「IELTS for UKVI」という形式もありますが、試験内容は通常のIELTSと同じため、模試の内容も共通で利用できます。

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ペーパー版とコンピュータ版がある

IELTS模試、2つの受験方法とは?

  • IELTSの模試には、ペーパー形式とコンピューター形式の受験方法があります。

ペーパー形式は従来の方式で、マークシートに記入し、ライティングも手書きです。

そのため、筆記スピードや字の読みやすさにも注意が必要です。

一方、近年増えているのがコンピュータ形式で、タイピングによって解答します。

PC操作に慣れている方にとっては、時間短縮やミス軽減につながるメリットがあります。

なお、スピーキングはどちらの形式でも対面式で実施される点は共通です。

模試を選ぶ際は、本番でどちらの形式を受験予定かを基準に選びましょう。

形式が異なると解答の進め方や時間配分も変わるため、できるだけ本番に近い環境で模試を受けることが理想です。

ペーパー・コンピューター形式の受験方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

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公式の模試と民間の模試がある

IELTSの模試には、主催団体が提供している公式の模試と、民間の出版社や教育機関が作成した模試の2種類があります。

公式模試は試験の出題傾向や難易度を忠実に反映しており、本番に近い実践感覚を得られるのが特長で、ブリティッシュ・カウンシルやIDP Educationが提供しています。

一方で、民間の模試は、比較的安価に取り組めるうえ、問題数をこなして経験を積みたい方に向いています。

質にばらつきがある場合もありますが、出題形式への慣れやスピード感を身につけるには十分です。

模試の選択は、自分の学習段階や目的、予算に応じて判断しましょう。

たとえば、試験直前期には公式模試、基礎固め期には民間模試というように、使い分けるのも効果的な方法です。

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IELTSの模試を受験するメリットは?

続いては、IELTSの模試を受験することのメリットについてご紹介します。

試験本番の感覚を掴みやすい

模試の最大のメリットは、本番と近い環境で試験練習ができるという点です。

IELTSは、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を限られた時間内で解答する構成になっており、時間配分や集中力がスコアに大きく影響します。

模試を通して、本番と同じ形式で試験を体験しておくことで、

  • 時間内に解答を終える感覚が身につく
  • 試験の流れやテンポに慣れる
  • 試験本番での緊張感をやわらげられる

といった効果があり、実力を本番で発揮しやすくなります。

現在の英語力をはかりやすい

模試は、自分の現在の英語力を確認するためにも有効です。

IELTS模試の中には、スコア付きで結果を返してくれるサービスもあります。

仮のスコアを算出することで、自分の強み・弱みの把握、スキルごとの得点バランスの分析、学習の成果の確認が可能になります。

とくに独学で学んでいる場合、模試で自分の英語力を客観的に確認しておくことは、モチベーション維持にもつながります。

また、模試のスコアを記録しておけば、進捗状況が可視化でき、目標スコア達成までの具体的な道筋が見えやすくなります。

受験費の節約に繋げやすい

IELTS本試験の受験料は2万円以上と高額です。

模試を受けずにいきなり本番に挑戦してしまうと、試験形式や時間配分に戸惑い、本来の実力を発揮できずにスコアが伸び悩むリスクがあります。

結果として、複数回の受験が必要になり、出費がかさんでしまう可能性も出てきます。

一方、模試を活用すれば、自分の実力や弱点を事前に把握し、苦手分野を補強したうえで本番に臨むことができるため、受験回数を最小限に抑えつつ目標スコアに近づけるという大きなメリットがあります。

つまり、模試は「時間」と「費用」の両方を節約するのに効果的といえます。

IELTS受験料の詳細についてはこちら!

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IELTSの模試を受ける際の注意点

ここでは、IELTSの模試を受験する際に知っておきたい注意点を紹介します。

英語力の証明には使用できない

IELTSの模試はあくまでも練習用の試験であり、本試験のスコアとは異なります。

そのため、模試で取得したスコアを、大学出願や移住申請などの英語力の証明として利用することはできません。

本番に近い形式で出題されるとはいえ、公式な評価とはみなされないため、出願・申請の際には、必ず正式なIELTSスコアを提出する必要があります。

模試はあくまで自分の実力を確認し、弱点を把握するための手段であると理解し、目的に応じて本試験の日程も並行して計画しておくことが大切です。

模試によっては費用が発生する

IELTSの模試には無料で受けられるものもありますが、有料の模試も多く存在します。


公式の模試、解説・フィードバック付きの模試、オンライン採点サービス付きの模試といった、質の高い模試教材は、数千円の費用がかかる場合があります。

ただし、有料の模試は、正確な採点評価、自分の弱点に対する具体的なアドバイス、次回に活かせるフィードバックなどのサポートが充実しているものが多く、費用以上の価値が得られることも少なくありません。

模試を選ぶ際には、自分の予算やサポートの必要性を考慮しながら、コストパフォーマンスが高いと感じる教材を選ぶことがポイントです。

「費用をかけたからといって必ず成果が出るわけではない」一方で、信頼性の高い問題に触れることで、正確な実力評価と効果的な対策が可能になるというメリットもあります。

【書籍】おすすめのIELTS模試

まずは、書店やオンラインで購入できるIELTS模試の中から、とくにおすすめの書籍をご紹介します。

IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集

IELTSの公式運営団体の一つ、ブリティッシュ・カウンシルが監修した信頼性の高い問題集です。


アカデミックモジュール向けに、セクションごとの練習問題と模擬試験1回分が収録されており、試験本番に近い感覚で学習できます。

また、すべての解説が日本語で丁寧に書かれているため、IELTS初心者にも安心して取り組める一冊です。

IDP Education IELTS 公認模試 4 回分

IELTSのもう一つの公式実施団体であるIDP Educationが提供する公式模試集です。


本番と同じ構成の模試が4回分収録されており、数をこなして慣れたい方におすすめです。

リスニングのスクリプトやリーディングの設問解説も非常に詳しく、復習や弱点分析にも役立つ構成になっています。

音声データはオンラインでダウンロード可能で、スマホやパソコンでリスニング練習ができるのも魅力です。

IELTS Practice Tests 18

ケンブリッジ大学出版が発行する公式模試集で、世界中のIELTS受験者に愛用されている定番書籍です。

模試形式の問題が約5回分収録されており、ボリューム重視の方にとくにおすすめです。

ただし、解説やスクリプトはすべて英語で書かれているため、中級〜上級者向けとなります。

本番同様の問題に数多く触れたい方や、英語だけで学習を進めたい方に最適です。

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【オンライン】おすすめのIELTS模試

ここでは、オンライン上でダウンロード、受験ができるおすすめのIELTS模試をご紹介します。

ブリティッシュカウンシル(無料)

IELTSの公式運営団体の一つであるブリティッシュ・カウンシルが提供する、無料で利用できる模試です。

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能すべてに対応しており、本番と同様の問題構成で練習が可能です。

登録不要ですぐにはじめられる点も魅力で、「まずは模試を試してみたい」という方にぴったりです。

IELTS初心者の方が、試験の流れや形式に慣れるための最初の一歩としてもおすすめです。

JSAF IELTS 練習問題IELTS Free Practice Test(無料)

日本の公式IELTSテストセンターである「JSAF」が提供する無料の模擬問題です。

ペーパー版・コンピューター版の両方に対応しており、本番に近い形式で練習できるのが特徴です。

問題の質も高く、実際の試験に近い難易度と構成で出題されるため、実践的なトレーニングに最適です。

自己採点形式ですが、解答スクリプトやサンプルアンサーが付いているため、独学でもしっかり復習できます。

IELTS Online Tests.com (無料)

海外ユーザーにも人気の高い、無料のオンライン模試専門サイトです。

アカデミック・ジェネラルの両モジュールに対応しており、自分の目的に合わせて模試を選ぶことができます。

本番形式のタイマー付きインターフェースが用意されているため、試験当日の雰囲気を再現しながら実践的な練習が可能です。

スピーキングセクションでは録音機能を使って自己練習ができ、AIによる簡易評価も受けられます。

また、模試の結果にはスコアの目安が表示され、苦手分野の把握にも役立ちます。

Road To IELTS(1回分無料)

公式IELTS対策パッケージの一部(模試1回分)だけ無料で体験できるサービスです。

本番に近い画面構成と操作感で、受験前のリハーサルにぴったりです。

リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの各セクションに対応しており、

問題演習に加えてアドバイスや動画解説も収録されています。

さらに、有料版へアップグレードすると、より多くの模試やトレーニング素材が利用可能になります。

初心者から中級者まで、段階的に学びたい人におすすめのオンライン教材です。

IELTS模試の正しい受け方と活用方法

IELTS模試を最大限に活用するためには、ただ解くだけでなく、「どのように受けるか」「どう活かすか」も重要なポイントになります。


ここでは、模試を効果的に活用するためのコツをご紹介します。

模試の前に環境を整える

IELTS模試を受ける際は、できるだけ本番に近い環境を整えておくことが大切です。

ペーパー版の模試を受ける場合は、実際の試験形式に合わせた解答用紙を印刷して使用しましょう。コンピューター版の模試であれば、ノートパソコンではなく大きめのモニターを使用すると、本番に近い画面感覚を再現できます。

さらに、スマートフォンの通知をオフにする、周囲の雑音をできるだけ遮断する、本番で使うアナログ時計を着けておくなど、本番と同じ環境を作りましょう。

こうした環境を整えることで、模試中の集中力が高まり、試験当日の雰囲気に慣れることができます。

本番さながらの緊張感をもって模試に取り組むことで、より正確な自己評価が可能になり、効果的な対策にもつながります。

本番と同じ時間配分で取り組む

模試を受ける際は、本番と同じ時間配分を守って解くことが非常に重要です。


IELTSは全体的に時間制限が厳しい試験であり、とくにリーディングやライティングのセクションでは、時間の使い方がスコアに大きく影響します。

たとえば、リーディングセクションでは、60分以内に3つの長文を読み、設問にすべて答えなければなりません。

このため、各パートにかけられる時間を意識しながら解く習慣をつけることが、時間配分の感覚を身につける近道となります。

実際の試験と同じ条件で模試に取り組むことで、どのセクションで時間が足りなくなるのか、どのパートに余裕があるのかといった、自分の時間配分上の課題が具体的に見えてくるはずです。

このように、模試を「時間管理の訓練」として活用することで、本番でのパフォーマンスを安定させ、スコアアップにつなげることができます。

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受験後はスコアを分析して弱点を発見する

模試でもっとも大切なのは、受験後の「振り返り」です。

問題を解いて終わりにするのではなく、スコアをしっかり分析し、自分の弱点や課題を明確にすることがスコアアップへの近道となります。

また、模試の結果は記録として残しておくことも重要です。複数回分のスコアやミスの傾向を見比べることで、自分の成長や弱点の変化を客観的に把握できるようになります。

とくに、解答ミスがあった設問、内容を十分に理解できなかった設問などを中心に、丁寧に復習を重ねていきましょう。

そのうえで、再度模試に挑戦するという学習サイクルを繰り返すことで、着実に実力が伸びていきます。

模試は「受けること」自体に意味があるのではなく、「受けたあとにどう活かすか」が重要です。

しっかりと分析し、学習に反映させることで、効率的かつ確実なスコアアップが目指せます。

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IELTSの模試ではなく過去問が欲しい場合は?

「模試ではなく、実際の過去問に取り組みたい」と考える方も多いかもしれません。

しかし、試験を運営しているブリティッシュ・カウンシルやIDPは、過去問を外部に提供しておらず、IELTSではTOEICや英検のように過去問が一般公開されていないという特徴があります。

そのため、模試や練習問題を通じて試験形式に慣れていく必要があります。

過去問が手に入らないからこそ、信頼できる公式教材や模試を上手に活用することがスコアアップへの近道となります。

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IELTS模試は合格への第一歩!

IELTSの模試は、試験形式に慣れ、自分の現在の実力を客観的に把握するための非常に有効なツールです。

ペーパー版・コンピューター版、アカデミック・ジェネラルといった形式の違いを理解し、目的に合った模試を選ぶことが、スコアアップへの第一歩となります。

また、模試は「受けること」自体が目的ではありません。

本番に近い環境で取り組むことで緊張感に慣れたり、受験後に時間配分や弱点を分析して学習プランを見直すことが、さらなる効果につながります。

過去問が公開されていないIELTSだからこそ、模試を“本番の代わり”として最大限に活用し、スコアアップを目指しましょう。

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