2022/02/17

英検とTOEICどちらを受験すべき?選び方や試験の違いを解説

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

日本において、英語の資格の中では、とくに英検とTOEICが有名です。

将来のために英語の資格取得を検討するとき、この2つの資格のどちらを受験すべきか迷う方は多いのではないでしょうか。

「どちらが難しくて、どちらがキャリアに有利なのか?」がわかれば、どちらかの試験に絞って対策ができます。

そこで今回は、英検とTOEICの目的、選ぶときの基準、TOEICのスコアを重視する企業の例、試験内容の違いなどについて解説します。

目次

英検とTOEICの目的とは?

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英検とTOEICは、どちらも英語能力を測定するための試験です。

英検

英検はレベルに応じて7つの級位が設定されています。

まず、英語の基礎を身につけて確実にステップアップしていくための5級・4級・3級があり、次に英語力の幅を広げて、グローバルに活躍するための能力を養う準2級と2級があります。

そして、もっとも高い難易度を誇る最後のステップが準1級と1級です。

準1級と1級を取得すれば、品格と確かな英語力を備えた英語使用者として認められ、国内外を問わずに活躍できる人材として認められます。

英検は、どの級位からでも受験可能です。英語力に自信があるなら、いきなり英検2級から受験し、一気に準1級・1級に合格することもできるわけです。

試験内容は、英語にかかわる4つの技能「話す・書く・聞く・読む」をバランス良く測定することを目的としており、スピーキング・ライティング・リスニング・リーディングの各問題で日常や社会に密着した幅広いトピックから出題されます。

TOEIC

TOEICは、国際的なコミュニケーションに必須な英語力を判断する試験です。

英語を用いたコミュニケーション能力を公正公平に評価することを目的としており、世界共通の試験として知られています。

ビジネスシーンで良く使われる単語やフレーズの問題が多く出題されるため、ビジネスパーソン向けの試験ともいわれています。

転職を考えている社会人から就活対策のために受験する大学生まで、実に多くの方が受験しており、TOEICのスコアを採用時の基準に設定している企業もあるほどです。

TOEICには5種類の試験があります。

一般的にTOEICと呼ばれるテストは、リスニングとリーディングから英語力を測る「TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)」です。

また、スピーキングとライティングにおける英語力を測定する「TOEIC Speaking & Writing Tests」も用意されています。

この試験は実際に英語を仕事で使っている方や、より高レベルな英語力を身につけたい方が受験することが多いです。

そのため、上級者向けのTOEICとして認識されています。

そのほかの種類として「TOEIC Speaking Test」というスピーキング力を測定する試験、「TOEIC Writing Test」という団体受験ができるライティング力を測る試験、「TOEIC Bridge Test」という初級者・中級者のリスニング力とリーディング力を測る試験などもあります。
「TOEIC Bridge Test」は初心者向けのTOEICという位置づけです。

英検とTOEICどちらを受験すれば良い?

この項目では、高校・大学進学、留学、就職・転職活動といった3つのフェーズごとに、どちらの資格が有利に使えるかを解説します。

高校・大学進学

高校・大学進学では、英検とTOEICのどちらでも、AO入試や公募推薦で英語力をアピールできます。

具体的には、英検とTOEICの資格があれば、入試の英語科目が免除される、AO試験で英語力の証明ができる、といったメリットがあります。

ただ、「TOEICと英検のどちらが認定されるのか?」や「認定の目安となる英検の級位やTOEICのスコアはいくつなのか?」については、大学ごとに基準が異なるので、確認が必要です。

たとえば、高校進学の場合、英検なら3級以上、TOEICなら400~500点以上あれば評価されるといわれています。

大学進学の場合は、英検なら2級以上、TOEICなら500~600点以上が評価につながるといわれています。

留学

海外留学を目指すときに取得しておくと有利な資格は、TOEFLやIELTSです。

これらの資格が国際的なスタンダードとなっており、TOEICは海外での知名度の低さから、留学時に活用できないと考えたほうが良いでしょう。

ただ、交換留学であれば、相手校がTOEICの英語力を判定の目安にしているケースもあります。

この場合、TOEICのスコア500点以上を求める大学が多く見受けられます。

英検もTOEIC同様、海外での知名度は高くありません。

しかし、最近では英検を留学生の英語力を判断するための基準にしている海外の大学も増えています。

英検留学」と呼ばれるこの留学システムでは、オーストラリアや北アメリカなどの約400にもおよぶ4年制や2年制の大学が、英検を英語力の証明として認めています。

このシステムを活用すれば、留学の選択肢の幅も広がるでしょう。

システムを利用するときに必要とされる級位の目安は、履歴書に書ける級位と同じ2級からです。

就職・転職活動

英検は実施されてきた歴史の長さからもわかる通り、企業の間で高い知名度があります。

しかし、昨今の就職活動では、新卒・中途採用にTOEICを重視する企業も増えています。

このことから、これからの就職活動では、TOEICのほうがより英語力をアピールできるといえるでしょう。

一般的に600点以上が履歴書に記載できるとされており、企業が新卒に求める英語力もTOEIC L&Rスコアで545点が目安であるといわれています。

対して、英検についても、まったく無駄になるわけではなく、2級以上を取得していれば英語力をアピールできるでしょう。

転職活動では、現時点でTOEICと英検のどちらの取得が有利にはたらくかは明言できませんが、傾向としてTOEICのスコアを評価する企業が増えているようです。

TOEICは昇進・昇格、海外赴任者・海外出張者選抜、新卒採用・中途採用、配属決定・人事異動などの選考を行う際の基準として用いられます。

この点からも、TOEICが人事面で重視される傾向が強まっていると考えて良いでしょう。

英語力が必須になる部署での中途採用の場合、必要とされるTOEIC L&Rスコアの平均は620点です。
やはり、即戦力を求められる中途採用は、新卒採用と比べて高いスコアが求められる傾向にあります。

英検とTOEICの試験内容の違い

この項目では、英検とTOEICの試験内容の違いについて解説します。

出題単語

英検で合格に必要とされる単語数は、級位によって異なります。

傾向としては、政治・経済・生物・科学・時事など特定のジャンルに関連する単語も出題されるため、2級以上はTOEICよりも難しい英単語を覚える必要があります。

対してTOEICは、ビジネス英語といわれつつも、専門的な語彙はほとんど求められません。

初歩的な日常会話やビジネス会話で良く使われる単語が多く出題される傾向にあります。

そのため、TOEICを勉強するときは、TOEICに特化した専用の英単語教材で学習しましょう。

文法問題の有無

英検には文法の知識のみを質問するような問題は出題されず、主に長文の読解や英作文における文法の正しさなどを問う問題が出題されます。

TOEICも試験全体を通して文法知識が求められます。

とくにPart5では文法に関する問題が多く出題されます。

TOEIC Part5とは、TOEICリーディングテストの短文穴埋め問題のことです。

ちなみに、TOEICリーディングにはTOEIC Part5のほかに長文の穴埋め問題、長文の読解問題があります。

英検やTOEICの試験において、両者ともに文法は知っていて当たり前という扱いです。

そのため、求められる知識は高いレベルではなく、中学・高校の文法知識を理解していれば十分対応できます。

リーディング問題の量

TOEICのリーディング問題は75分間で100問の問題に答える必要があるため、大量の文章をすばやく読む力が求められます。

このような試験形式であることから、リーディングパートをすべて解けないということが起こります。

TOEICのリーディング問題で高得点を得るには、速読力と情報処理能力を磨く必要があります。

対して、英検は文章量自体多くありませんが、精読しなければ内容が理解できないように作られています。

そのため、英検のリーディング問題で高得点を得るためには、丁寧に文章を読み解く精読力を身につけることが重要です。

英単語・文法を多く身につけ、専門的な内容もしっかりと読みこなせるようにしておきましょう。

リスニング問題の量

TOEICのリスニング問題は4つのPartから構成されており、日常やビジネスのワンシーンを想定した問題が多く出題されます。

リーディング問題と同様に短い時間で多くの問題を解くことが求められます。

一方の英検は、TOEICに比べて問題の量は少なめですが、その分、出題範囲が広めです。

日常的な会話からアカデミックな内容まで出題されるので、TOEICよりも難しいといえます。

スピーキング要素の有無

TOEICは基本的にリスニングとリーディングの問題のみで評価されるため、英会話ができなくても問題ありません。

ただ、「TOEIC Speaking & Writing Tests」を受験したときのみ、スピーキング問題が出題されるので、音読やシャドーイングなどを取り入れた学習が必要です。

対して、英検は、3級以上の二次試験からスピーキングの面接試験があります。

これは、面接委員との英語の面談で合否が決まるため、スピーキング能力を磨き、試験形式の演習を数多くこなしておくことが重要です。

英検とTOEICはどちらが難しいの?

「英検とTOEICはどちらが難しいのか?」については、良く話題になりますが、結論としては、どちらも難しいといわざるを得ません。

ただ、総合的に考えると、英検のほうがより取得するのが難しいといえるでしょう。

その理由として、求められる語彙数の違いがあります。

TOEICで必要とされる語彙は、ビジネスと日常生活に範囲が限定されますが、英検はビジネスと日常会話に専門的な分野が加わります。

また、TOEICでは試験の難易度や種類にかかわらず、求められる語彙数は一定です。

英検では、級位が上がれば上がるほど合格に必要な語彙数も増加します。

ただ、TOEICには大量の問題を短い時間で解かなければ、スコアを伸ばせないといった難しさがあります。

そのため、英検のほうが試験対策は大変といえますが、TOEICも決して簡単とはいえないのです。

英検とTOEICの勉強のコツ

基本的に英検対策とTOEIC対策を並行した勉強はおすすめできません。

その理由は、試験の出題範囲や問題量、試験形式が異なるためです。

英検対策とTOEIC対策はそれぞれ別と考え、それぞれに合った対策に集中することが大切です。

そこで、おすすめの対策法として、それぞれの試験に特化した専門のコースが用意されている語学スクールに通うという手段があります。

スクールであれば、受験する試験に応じた講座を受けられるので、効率の良い試験対策につながるでしょう。

バークレーハウス語学センターでは、英検すべての級に対応した対策コースとTOEIC対策コースを開講しています。

英検とTOEICそれぞれの対策コースについて、詳しく知りたい方は、下記よりご確認いただけます。

どちらを選ぶかはキャリアプランから考えて

英検とTOEICのどちらを受験すべきか迷ったときは、自分の目的や目標を明確にして選ぶことが大切です。

目的や目標を明確にせず、「こっちのほうが楽そうだから」と安易に決めると後悔することにもなりかねません。

将来的にキャリアプランを充実させるためにも、「どのように自分のキャリアを展開していくのか」をしっかり考えておきましょう。

そして、英語学習では弱点を潰していくことが重要ですが、独学では自分の弱点を把握することが難しいといわれています。

余計なまわり道をしないためにも、英語習得をしっかりとサポートしてくれる語学スクールを利用することがおすすめです。

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