2021/07/29

カナダ留学のメリットは?国の特徴や費用、おすすめ都市を解説!

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英語を学ぶために、留学を検討している方は多いのではないでしょうか。英語圏の国はたくさんありますが、その中でもカナダはメリットが多く人気の留学先です。

カナダ留学は、他の国への留学にはない魅力が数多くあります。今回は、カナダ留学のメリットを3つ、さらにそのための費用や、おすすめの都市3選、そして留学に必要な準備までご紹介します。

これからカナダに留学したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

カナダの特徴

カナダは北アメリカ大陸の北部に位置し、世界で2番目に広い国です。

カナダといえば、なんといっても雄大な自然です。最も有名なものとしては、ナイアガラの滝があります。

国立公園も数多くあり、国土の2%を占めています。有名なものとしては、世界自然遺産として登録されているナハニ国立公園や、グロス・モーン国立公園があります。

また、領土が広いわりに人口が少ないことも特徴です。日本の約27倍もの領土があるにもかかわらず、人口は約4分の1です。

これは、カナダ北部には寒冷な気候の原生林が広がっており、大きな都市は主に南部に集中していることも関係しています。

カナダの公用語は、英語とフランス語の2言語です。これは、かつてカナダはイギリス、その次にフランスと、両方の国の統治下にあった歴史があるからです。

ケベック州などの東部では主にフランス語が使用されており、中西部では主に英語が使用されています。

カナダ全体で見ると、人口の約半数が英語を母語としていて、約20%がフランス語を母語としています。カナダは多民族国家であるため、そのほかの言語を使用する住民も多く暮らしています。

カナダの国民性としては、リベラルかつ、人種の多様性を尊重していることがあげられます。これは「多文化主義政策」を採用しており、積極的に移民を受け入れていることからもわかります。

<h2>カナダ留学のメリット</h2>

国家として魅力の多いカナダですが、留学先としてもメリットがあります。ここでは、大きなメリットを3つご紹介します。

さまざまな国の人と交流できる

前述の通り、カナダはさまざまな人種が平等に社会参加できる国づくりを目指しています。国勢調査によって出自を調べたところ、カナダには200以上の民族が暮らしているという結果になりました。

カナダの人口は、欧州系の白人が7割以上と、数の上では圧倒的に多いです。

しかし、その中でも、イギリス系、フランス系、スコットランド系、アイルランド系、ドイツ系、イタリア系、ウクライナ系、オランダ系と細分化されています。そのほか、中国系、北米インディアン系も暮らしており、多岐にわたる民族が暮らしていることが分かります。

このように、他民族国家であるカナダへの留学では、さまざまな出自の人と交流する機会が多くあります。多様なアクセントの英語に触れることができ、英語学習の刺激となります。

フランス語も学べる

カナダでは英語だけでなく、フランス語も公用語として取り扱われていることは前述の通りです。カナダの連邦機関は、どちらの言語も公用語として均等に扱うようにしています。

地域によって、英語、フランス語、どちらの言語が主に話されているかは違います。

ケベック州をはじめとしたカナダ東部は、フランスからの移民で形成されたという歴史があるため、今でもフランス語が優勢です。

しかし、ケベック州に位置するモントリオールは観光地として有名で、国外から訪れる人も多いため英語も通じます。

このようにカナダ内のフランス語圏に留学すると、英語とフランス語の両方を学ぶことができます。また、フランス語圏内でなく英語が主に話されている地域内であっても、フランス系の人が住んでいます。

そのため、カナダではフランス語話者と話すチャンスが多くあります。

大自然を満喫することができる

カナダは国土が広大なこともあり、大自然を感じることのできる観光名所が数多くあります。

世界三大瀑布の1つといわれるナイアガラの滝は、カナダで最も有名な観光地ではないでしょうか。アメリカとの国境に位置し、北アメリカ大陸で最も大きい滝です。

カナダ北西部のイエローナイフでは、オーロラを見ることができます。その遭遇率は3日間でなんと95%といわれ、世界中から観光客を集めています。

カナダ東部のメープル街道では、秋には一面に広がる紅葉を見ることができます。メープルとは楓のことで、カナダのシンボルとして国旗にも描かれています。

このようにカナダには各所に雄大な自然が広がっており、留学滞在中に足を伸ばすことができます。

カナダ留学の費用相場【1年】

カナダに1年間留学した場合、どのくらいの費用がかかるのか、おおよその目安をご説明します。

費用は、どのような学校に行くのかや、生活スタイルによっても大きく変わります。カナダ留学は安くはありませんが、欧米圏に魅力を感じる方にはおすすめです。

学費 100万円~240万円
滞在費 60万円~120万円
食費 24万円~60万円
交通費 12万円
交際費 12万円
雑費 6万円
ビザ申請費(学生ビザ) 2万円
パスポート費 1万1,000円~1万6,000円
海外保険費 8万円~10万円
渡航費 7万円~20万円
合計 232万1,000円~483万6,000円

・学費
学費は、通う学校の形態や履修するコマ数によっても変わります。

・滞在費
ホームステイ、シェアハウス、ルームシェアなど、どのようなスタイルで滞在するのかによっても費用は大きく変わります。

・食費
カナダは日本よりも物価が高く、食事を外食でまかなうとかなり費用がかかることになります。
自炊をするなど工夫次第では、食費を1ヶ月に2万円ほどにおさえることもできます。

・交通費・交際費
それぞれ、1ヶ月に1万円ほどが目安です。

・雑費
通信費や文房具代など、その他の出費のおおよその目安です。

・ビザ申請費(学生ビザ)
カナダで6ヶ月を超える就学をする場合、学生ビザが必要となります。

・パスポート費
12歳以上で5年間有効なパスポートを申請した場合、かかる費用は1万1,000円です。20歳以上で10年間有効なパスポートを申請した場合は、1万6,000円です。

・海外保険費
保険料や保険内容は保険会社や選ぶプランによって大幅に違います。また、日本国内のものではなく、カナダの外国人渡航者向けの医療保険を選ぶという手もあります。
これは、日本の保険と比較して安価な傾向にあります。代わりに、盗難・物損への補償がないなど、日本のものと補償内容が異なっている場合もあるので注意が必要です。

・渡航費
渡航時期によって渡航費は変動します。カナダは夏が観光シーズンなので航空券も高価になり、冬の寒い時期は安価になります。

4月~8月は値段が高くなる傾向にあります。逆に、11月~次の年の4月の間は安くなります。

カナダ留学におすすめの都市

カナダは国土が広いため、それぞれの都市に特色と個性があります。その中でも、留学におすすめの都市を3つ、その魅力とともにご紹介します。

トロント

カナダ東部に位置する、カナダ経済の中心地です。人口は600万人を超え、カナダでは最大の都市です。

金融街には高層ビルが立ち並び、また国内企業の多くが本社を構えています。

そのような都会であるにもかかわらず、ナイアガラの滝まで1時間で行くことができ、留学生だけでなく観光客からの人気も集めています。

トロントにはチャイナタウンやイタリア街、コリアンタウン、グリークタウンといったエリアが存在します。カナダの中でも異文化率が高く、世界でも有数のコスモポリタンシティだといわれています。またトロントにはメジャーリーグのトロント・ブルージェイズが在籍しており、MLB30球団の中で唯一外国で活動するチームです。多くの地元民が応援しており、トロントに訪れた際には観戦してみてはいかがでしょうか。

大都会のグローバルな環境で英語を学び、休日には自然に癒されたい、そんな方にはトロントがおすすめです。

モントリオール

モントリオールは「北米のパリ」とも呼ばれ、英語とフランス語の両方が飛び交うバイリンガル都市です。

近代的なビルが並ぶ一方で、旧市街地には歴史的な建造物が残っており、フランス統治時代の空気を感じることができます。世界的に有名で、世界遺産にも登録されているノートルダム大聖堂もこの旧市街地にあります。

カナダの語学学校は一般的には英語の講座を行っているところが多いのですが、モントリオールではフランス語も勉強することができます。

英語もフランス語も学びたいという方には、モントリオールがおすすめです。

オタワ

オタワはカナダの首都です。といっても大都会というわけではなく、むしろのどかな雰囲気を残した街です。

英語圏とフランス語圏の架け橋として作られた都市であり、その両文化が感じられる珍しい環境です。また、街並みの美しさは有名で、カナダで最も美しい都市、さらには世界で最も美しい首都と呼ばれるほどです。

オタワのおすすめポイントの1つは、日本人留学生が少ないこと。留学先として環境が整っているのにもかかわらず、日本人の留学先としてはあまり認知されていません。

そのため英語学習に集中したい方は、オタワがおすすめです。

カナダ留学で必要な準備

カナダ留学へ行く際に、必要となる準備についてご説明します。

ビザ

入国するにはビザが必要なため、事前に準備しておくことが大切です。滞在目的や期間によって必要となるビザが異なります。

6ヶ月以内の滞在を予定している場合には、ETAが必要となります。このビザでは、観光や就学は可能ですが、就労することはできません。

ワーキングホリデービザでは1年間の滞在、就労ができますが、就学は半年までしかできません。

半年以上の就学を予定している場合には、学生ビザが必要となります。学生ビザを申請する場合には、就学予定の学校が学生ビザの申請対象になっているか、確認しておく必要があります。

英語やフランス語の土台作り

カナダ留学へ行く第一の目的が、語学力向上だという方は多いと思います。そんな方ほど、出発前に学びたい言語の基礎となる土台を作っておくことが大切です。

特にフランス語は日本では義務教育で習う機会がないため、単語や文法に触れたことがない方も多いと思います。

カナダでの生活や授業では、英語かフランス語かのいずれかが使われることになります。そのときに、自分の会話力に自信がないと、積極的に会話に参加することができないかもしれません。

反対に、単語や文法などの基礎ができていれば、あとは練習あるのみなので、現地での授業や会話によって上達が期待できます。

カナダの気候を知っておく

カナダに留学する際は、滞在先の気候についてあらかじめ知っておくと安心です。

カナダは国土が広いため、地域によって気候が大きく変わります。しかし、全体としては、日本より冬の寒さが厳しい傾向にあります。

例えばトロントでは、冬は-20度となる日も珍しくありません。

オタワでは、冬の平均気温は-10度となります。北部や内陸に行くほど寒くなる傾向にあります。

そんな寒いイメージのあるカナダですが、意外にも夏は気温が上がる地域もあります。例えばオタワでは、夏には30度を超えることがあります。

自分が滞在する都市はどのような気候なのか、事前に把握しておくことで安心して留学することができます。

まとめ

本記事ではカナダ留学について、カナダの特徴や留学費用、留学におすすめの都市や事前の準備などについてご紹介しました。

カナダの魅力は多民族的でグローバルな環境や、公用語が2つもあること、そして大自然です。

個性ある魅力的な都市がたくさんありますが、その中でも大都会であるトロントや、フランス語も学べるモントリオール、そしてのどかで美しい首都のオタワが留学先としておすすめです。

入国に必要なビザを用意しておくこと、英語やフランス語の基礎を日本で作っておくこと、そして滞在予定の都市の気候を知っておくことが留学の準備として大切です。

カナダへの留学をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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