2021/09/13

ボストン留学のメリット・デメリット。特徴やおすすめな人も紹介

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

アメリカは、世界中から多くの留学生が集まる人気の国です。留学を考えるとき、行き先としてアメリカを検討する方も多いのではないでしょうか。

一概にアメリカ留学といっても、アメリカの国土は広く、都市によってそれぞれ独自の特徴があります。今回はアメリカの中でも、ボストンへの留学についてご紹介します。

本記事では、ボストン留学についてそのメリットやデメリットを解説します。あわせて、ボストン留学はどのような方におすすめなのかもご説明します。

これからアメリカ留学に行きたいと考えている方、ボストン留学を考えている方は、読んでみてください。

目次

ボストンはどんな都市?

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ボストンは、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州北東部サフォーク郡に位置するグローバル都市です。

アメリカ独立運動の拠点となった、アメリカで最も歴史の古い都市の1つです。現在は金融業の中心となっていて、同時に国内最大の羊毛市場でもあります。

前述の通り歴史が古く、歴史的建造物が立ち並びます。ダウンタウンはボストンを象徴するエリアで、18世紀から残る石畳の小道にレンガ造りの建物といった美しい街並みを見ることができます。

また、ボストンにはアメリカ最古のものが数多くあります。たとえば、アメリカ最古の大学であり、世界的に知名度もあるハーバード大学はボストンにあります。アメリカで最も歴史のある公立図書館のボストン公共図書館や、アメリカ最古の公園であるボストンコモンもあり、いかに歴史があるかがわかります。

ボストンはこのように歴史がありながら、同時に近代的な高層ビルも立ち並び、独特の雰囲気のある街です。

そして、ボストンは学生が多いこともあって、アメリカの中でも比較的治安がよく、安心して生活することができます。ボストンは中規模ながらグローバル都市に数えられる、暮らしやすく落ち着いた都市です。

ボストン留学のメリット

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では、ボストン留学にはどんなメリットがあるのか3つご紹介します。

メリット1. 学術都市で勉強できる

ボストンは世界的に有名な学術都市です。科学技術分野で全米トップのマサチューセッツ工科大学や、世界で最も入学難易度の高いハーバード大学などの名門大学を含め、ボストンには50以上の大学が存在します。

そのため、ボストンには意欲のある学生が数多く集まっています。人口のおおよそ1/3が学生ともいわれるほど、街中での学生の割合は多いです。

勉強熱心な学生が周りに多いと、自然とモチベーションがアップします。優秀な学生との交流によって、より学習意欲を高めることができるのです。ボストンは勉強をするのに向いた街となっています。

メリット2. 日本人が少ない

ボストンは他の大きな都市と比較して、日本人が少ないのが特徴です。たとえば、ニューヨークやロサンゼルスといった日本人に人気の都市なら、同じ学校や生活圏内に日本人がいる場合もあり日本語を使う機会が生じてしまいます。

ボストンに留学する日本人は多くはないため、授業でも日常生活でも常に英語を使うことになります。これは集中して英語のスキルアップを図りたい留学生にとっては大きなメリットです。

メリット3. アメリカの歴史を学べる

ボストンはアメリカ独立戦争の舞台となった地であり、その史跡が今も多く残されています。

ボストン中心部には、レンガなどでできた赤い線が4kmにわたって引かれており、これを辿っていくとアメリカ建国の16の史跡を巡ることができます。これはフリーダムトレイル(Freedom Trail)と呼ばれており、人気の観光スポットでもあります。

フリーダムトレイルは、アメリカ最古の公園ボストンコモンからスタートします。独立革命の英雄の一人であるポール・リビアの家や、ボストン茶会事件の発端になった場所であるオールドサウス集会所などの歴史的建造物を通り、バンカーヒル記念塔でゴールとなります。

アメリカ建国の歴史を直に垣間見ることは、アメリカを理解するにあたり非常に有用な経験となります。

ボストン留学のデメリット

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また、ボストン留学にはどんなデメリットがあるのか3つご紹介します。

デメリット1. ある程度の英語力が求められる

ボストンは、前述の通り日本人が少ない都市です。これは英語を勉強する環境としてはメリットのある反面、ある程度の英語力がないと生活が不便だということでもあります。

日本人の観光客や在留者が多い都市なら、日本語でのサポートが充実しています。しかし、日本人があまりいない土地だと、緊急時であっても日本語でのサポートを受けることができません。

英語がまったくできないままボストンを訪れると、日常生活やトラブルがあった際に誰かを頼ることも困難です。留学中に1から英語を学ぼうと考えている方には、留学初期からある程度の英語力が必要なボストン留学はデメリットになるかもしれません。

デメリット2. 物価がやや高い

ボストンは物価が高い都市です。アメリカ国内の、家賃を含めた生活費の高さ(Cost of Living Plus Rent Index)において、ボストンは毎年10位以内に入っています。

アメリカでは学生ビザで入国した場合、就労することができません。物価や生活費などの経済的負担が増加するのは大きなデメリットとなり得ます。

デメリット3. 冬は寒さが厳しい

ボストンは、春から夏にかけては涼しく過ごしやすいのですが、反対に冬は過酷です。ボストンは北海道の札幌と同じ緯度に位置しており、冬の寒さが厳しいのです。

冬は気温が氷点下を下回ることも多く、また最低気温がマイナス15度まで下がることもあります。そのうえ風が強いため、気温以上に寒く感じることもあるようです。冬の間はダウンジャケットなどの本格的な防寒服が必要となります。

また気温が低いだけでなく、積雪量も多いです。道路が凍ってしまうこともあり、交通に支障がでる場合もあります。

雪は12月から降り始め、3月になっても積もる場合があります。冬のボストンはあまり過ごしやすい環境とはいえません。

ボストン留学の費用相場【1ヶ月】

ボストンに1ヶ月留学した場合の費用の相場は33万円~84万5千円です。

項目 費用
入学金 約1万円~2万円
授業料 約8万円~22万円
滞在費 約8万円~30万円
航空券 約9万円~15万円
海外旅行保険 約2万円
ビザ 0~約5万5千円
食費 約3万円~5万円
娯楽費 約2万円~3万円

・授業料
授業料は、選ぶ学校や一週間あたりの授業数によって大きな開きがあります。

・滞在費
寮やルームシェアなら比較的安く滞在することができます。ホームステイなら金額は上がりますが、食事がついていることも多く、結果的に留学費用を抑えられる場合があります。

・ビザ 
学生ビザの申請とそのためのシステム利用料を合わせると、合計5万5千円かかります。ただし、1週間の授業時間が18時間未満の場合は、学生ビザの取得が免除されます。

ボストン留学をおすすめする人

ボストン留学は既にある程度の英語ができる方、または留学前に英語の基礎をしっかりと固めている方で、かつ留学中は勉強に集中したいという方におすすめです。

ボストン留学は1から英語を勉強しようと思っている方よりは、もう既に英語の基本ができている方に向いています。基礎ができている方にとっては、日本人が少ないボストンは英語を使用する機会が多く、さらなる英語のスキルアップに最適な環境です。

そしてボストンは規模が中程度ということもあり、大都会と比べると落ち着いた街となっています。そのうえ前述の通りボストンは学術都市で、多くの大学が集まっているため学生が多いです。

同じく勉強熱心な友人と出会い、モチベーションを高めやすいのもボストンの魅力です。

まとめ

ボストンはアメリカ建国の歴史が残るグローバル都市です。学術都市であるため意欲の高い学生が集まっており、勉強に専念するのに適した環境です。

また、日本人が少ないため英語でのアウトプットの機会が多く、英会話スキルの向上に適した街でもあります。

反面、日本人が少ないことはトラブルが起こった時などの緊急時に日本語でのサポートを受けられない場合があるということです。また物価が高く、冬の寒さが厳しいという特徴もあります。

ボストン留学に特におすすめなのは、既に英語の基礎ができていて、留学中はしっかりと勉強に向き合いたい方です。これからボストン留学に行きたいと考えている方は、参考にしてみてください。

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