2023/03/15

TOEFL iBTのwriting templateを紹介!基本構成や勉強のコツとは?

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

世界で使われる英語資格試験であるTOEFLの受験を検討している方も多いのではないでしょうか。

TOEFLではリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの技能を測る英語の資格試験です。

特に、ライティングに苦手意識を持つ方が多いようです。

小中高の学校教育では、英語でみずから発信する機会は少ないため、苦手に感じることは仕方のないことではあります。

しかし、ライティングを克服することができれば周りの受験生たちに差をつけることができるということでもあります。

TOEFL iBTの受験に備え、ライティング力を強化したい方に向けて基本構成や試験で使えるテンプレートを紹介していきます。

主にリーディングとリスニングのみをマークシートで受験するTOEICとは異なり、TOEFLのライティングでは自分で英文を書いて解答する形式のため、対策が難しいと感じる方も多いでしょう。

ライティングスコアアップの対策として、テンプレートを作り、活用するという方法が挙げられます。

本記事では、TOEFLのライティング対策としてテンプレート例や作成時のポイント、テンプレートを使うメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

目次

TOEFL iBTのWritingセクションの概要

TOEFL iBTは、下記の4セクションから構成されています。

  • Reading
  • Listening
  • Speaking
  • Writing

ライティングは4つのうち最後のセクションであり、試験時間は50分間です。

また、問題構成は“ Integrated writing task ”と“ Independent writing task ”の2つからなります。

Integrated writing taskの概要

“ Integrated writing task ”では、短いパッセージを黙読した後に英語で反対意見が述べられます。

そして、読み取った文章と聞き取った意見とを対比させつつ、200語以上を目安に要約します。

つまり、リーディングとリスニングの後でライティングをおこなうことになります。

そのため、Integrated writing task(統合的なwritingタスク)と呼ばれているのです。

問題数は1問で、所要時間は20分です。

Independent writing taskの概要

Independent writing taskは独立型タスクを意味しています。

つまり、ライティングの技能だけが求められる課題です。

与えられた英文に対する自分の意見を、300語以上を目安に述べることが求められます。

問題数は1問で、所要時間は30分です。

TOEFLライティングのタスク別テンプレート

TOEFLのライティングの対策として、テンプレートを使うことは効果的だといえます。

あらかじめ構成を決めたテンプレートを使うことにより、論理的な主張を構築することができるためです。

TOEFLのライティングは、Integrated WritingとIndependent Writingの2つのタスクで構成されています。

TOEFL Writing Template【Integrated task】

Integrated taskの流れとテンプレートについて解説していきます。

導入The reading and lecture are both about ___.
The author of the reading thinks that ___.
However, the lecturer challenges the claims (made by the author). He/She believes that ___.
Readingの主張とListeningの主張(1)First of all, according to the reading, ___.
The article mentions that ___.
This argument is challenged by the lecturer. He claims that ___.
Additionally, he points out that ___.
Readingの主張とListeningの主張(2)Secondly, the author suggests ___.
The article notes that ___.
The lecturer, however, asserts that ___.
He goes on to say that ___.
Readingの主張とListeningの主張(3)Finally, the author puts forth the idea that ___.
The author contends that ___.
In contrast, the lecturer’s stance is  ___.
He says that ___.
結論In conclusion, although the reading and the lecture are both about ___, the three main points made in the reading are effectively challenged by the lecturer.

上記はあくまでも例ですが、ぜひ自己流にアレンジして使ってみてください。

注意するべきことは、同じ言い回しを何度も使わないということです。

テンプレートの構成自体はどの段落も同じですが、熟語や単語がそれぞれ違っていることがわかると思います。

ライティングにおいて、多様な言い換えができることは語彙力のアピールに繋がります。

テンプレート以外の部分でも、できるだけ同じ単語は使わないようにしましょう。

Integrated taskの基本構成

また、Integrated Writingの設問では、以下の流れと内容で文章を作成していきます。

ライティングでは、リーディングとリスニングの内容を5段落でまとめます。

  • 【1段落:導入】
    テーマの論点
  • 【2段落:ボディ1】
    リーディングの主張①
    リスニングの主張①
  • 【3段落:ボディ2】
    リーディングの主張②
    リスニングの主張③
  • 【4段落:ボディ3】
    リーディングの主張③
    リスニングの主張③
  • 【5段落:結論】
    まとめ

Integrated writing taskの流れ

Integrated writing taskでは、はじめに3分間の黙読時間が与えられます。

次に、リスニング音声が再生されるので、メモを取りながら聞き取りましょう。

なお、リーディングでの文章は読み返せるものの、リスニング音声は一度しか聞くことができません。

そして、二つの内容を総合して20分間のうちに作文を完成させるという流れになっています。

大学の講義レポートを英語で執筆するようなイメージです。

Independent Writing

Independent Writingは、自由記述形式のタスクです。

時間は30分、文字数は300文字以上で書かなければなりません。

具体的には、ある意見に対して賛成か反対か自分の意見を記述する、もしくは、ある意見に対してどちらの意見を好むのかについて、自分の意見を述べる内容になります。

自由記述式であるため、前述のIntegrated Writingのように内容がしっかり固まったテンプレートの作成は難しいですが、テンプレートを活用することはできます。

Independent Writingの全体の構成と内容は以下のように記述していきます。

  • 【1段落:導入】
    背景知識と自分の主張
  • 【2段落:ボディ1】
    理由①
    具体例
  • 【3段落:ボディ2】
    理由②
    具体例
  • 【4段落:ボディ3】
    理由③
    具体例
  • 【5段落:結論】
    主張の繰り返し

導入で設問に関する内容の文章を書いたうえ、” I agree/disagree with~ “と明確に自分の主張を示します。

ボディでは自分が主張した理由と例を添えて説明し、最後のパラグラフで結論をまとめる、という形式が基本的なテンプレートになります。

ボディの書きはじめは、Integrated Writingで、紹介した単語やフレーズを用いて記述しましょう。例を述べる時には、" For example,~ "や" For instance,~ "といったフレーズを使います。

結論では、導入で述べた自分の主張を繰り返します。

この時、別の言葉で言い換えるパラフレーズを使って記述していくことがポイントです。

導入での文章と、まったく同じ文章を書かないようにしましょう。

TOEFLライティングテンプレートを作るポイント

同じ導入文や文章を多用すると、減点の対象となる可能性があるため、テンプレートは複数作成します。

どちらのタスクにおいても文字数が重要なため、文字数を考慮して作成することも大切なポイントの1つです。

同じ単語の使用は避け、レベルが高い単語やフレーズを使用すると良いでしょう。

自分が使いやすい形式に改良していくことも大切なポイントです。

さまざまなテンプレートがあるので、自分が使いやすい形式を組み合わせて取り組んでみてください。

また、複雑にしすぎないことも重要なポイントの1つです。

シンプルに作ることを意識し、自分の英語力に合ったレベルのテンプレートを使いましょう。

また、テンプレート作成後はかならず見直しと添削をしましょう。

文法的には適切な表現であっても、ネイティブや英語が得意な方が見ると不自然に感じる表現かもしれません。

周囲にネイティブや英語が得意な方がいる場合は、添削をお願いし、細かくフィードバックしてもらうことがおすすめです。

とはいうものの、身近に英語を添削してくれる方がいないケースもあるでしょう。

バークレーハウスのTOEFL対策講座では、目標スコアに応じたレッスンに英語講師によるライティング添削が組み込まれています。

テンプレート作りの参考になる対策本

TOEFLのライティング対策であるテンプレート作りには、テキストを活用すればさらに効果的です。

ここでは、おすすめのテキストを紹介します。

大学生のためのアカデミック英文ライティング、検定試験対策から英文論文執筆まで

ワンランク上の英語の論文を執筆するためのテキストです。

読み手にわかりやすく、一貫性を持ち、結束性があるように英文を書くポイントがわかります。

TOEFLのライティング対策として、アカデミック・ライティングとは何かを理解することが重要です。

こちらのテキストは、アカデミック・ライティングについて知ることができるテキストです。

すぐに使える英語論文作成テンプレートがついているので、TOEFLのライティング・テンプレート作成の参考にしてみてください。

TOEFLテストライティングの方法

ライティング対策のテキストに多く見られる、パターンやフレーズの丸暗記的な対策方法ではなく、より実戦的で応用が効くライティング技術を基礎から解説しているテキストです。

前述の「大学生のためのアカデミック英文ライティング」同様、アカデミック・ライティングについて学ぶことができます。
TOEFLに特化しているテキストですが、海外の大学で学ぶ際に必要なエッセイ、レポートに必須である技術についても学習できる点もおすすめのポイントです。

TOEFL テストライティング問題100 改訂版

こちらの対策本では模試を体験することができ、Web模試付きのテキストです。

ライティングでは、自分の入力した解答を保存して、確認・復習することが可能です。

日本語で書かれているため、まだ英語のライティングのレベルが初歩的な方に特におすすめのテキストです。

ライティング力を伸ばすためには、単語力をつけることも重要なポイントの1つといえます。

英語試験に出題される単語は、試験によって異なる特徴があります。

TOEFL iBTのライティング用テキスト以外に、単語帳も単語力を強化するために用意しておきましょう。

以下のページでは、TOEFL iBTに特化した単語帳について紹介しています。

あわせて、参考にしてみてください。

TOEFLライティングでテンプレートを使うメリット

TOEFLのライティングでテンプレートを使うメリットとして、まず、わかりやすい解答が作成できるという点が挙げられます。

文章として成り立たせるための最低限の内容が揃っているため、一定の点数を得ることができます。

テンプレートを暗記しておくと、スペルミスといった間違いも減らすことができるといえるでしょう。

また、書く情報量を事前に調整できるため、時間切れを防ぐこともできます。

慣れてくれば、テンプレート部分を書いているあいだに本文の内容を考えることもできるようになるため、解答の作成時間を短縮することも可能になり、見直す時間を確保できるようになります。

テンプレートを使って何度も練習する

ライティングセクションではテンプレートを用いることで、効率よく学習することができ、重要になります。

そのため、テンプレートを覚えたら実際に使用して文章を作成してみましょう。

何度も繰り返すことで、テンプレートが知識として馴染んでいきます。

信頼できる先生や友達に添削を手伝ってもらうと、さらなる文法力や語彙力の向上が見込めます。

テンプレートを活用する際にはデメリットもありますので、以下のことに気をつけましょう。

気をつけたいテンプレートのデメリット

採点の際に、テンプレートを使用していると判断されると、減点の対象になってしまうかもしれません。

そのため、ありきたりな表現を丸暗記することは避けたほうがよいです。

できるだけ難易度の高い語彙や文法をテンプレートに使いましょう。

語彙力や文法力をアピールしたい場合には、前もって暗記することのできるテンプレートで難易度の高い語彙や文法を使いましょう。

また、同じ単語を使用することは避け、さまざまな言い回しや表現を使うようにしましょう。

まとめ

TOEFLライティングの対策として、テンプレートを活用することは効果的だといえるでしょう。

特に、Integrated Writingではテンプレートが必須だといっても過言ではありません。

Independent Writingは自由記述式のため、Integrated Writingに比べると、決まったテンプレートの活用が難しいです。

エッセイの構成を完璧に覚えて、全体の構成のテンプレートや使える表現を活用することが重要なポイントの1つです。
テンプレートを作る時は、同じ単語や表現を多用することを避け、自分が使いやすい形式にブラッシュアップしていきましょう。

アカデミック・ライティングを学ぶことができる参考書を活用する方法もおすすめです。

テンプレートを活用すれば、解答の作成時間を短縮することができ、スペルミスを減らし、わかりやすい文章を作成できるメリットがあります。

一方で、採点の際にテンプレートを暗記していると判断されると、減点される可能性もあるため注意が必要です。

テンプレート作成後は、ネイティブや英語が得意な方に添削してもらいましょう。

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