2025/11/27

TOEFL iBTの時間配分とは?各セクションの戦略とスコアUPのコツを解説!

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。
  • 全体の試験時間はどれくらい?
  • 旧形式と新形式では何が違うの?
  • 各セクションでは、どのように時間を配分すればよい?

TOEFL iBTを受験するにあたって、このような疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。

本記事では、TOEFL iBT全体の試験時間や形式の違いを解説し、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング各セクションごとの時間配分のポイントを紹介します。

さらに、模試を活用した練習法や解答時間を短縮するコツについても詳しく解説、効率的にスコアアップを目指すための戦略をまとめます。

目次

TOEFL iBTは時間との勝負!各セクションの時間を把握しよう

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まずは、TOEFL iBT全体の試験時間と流れ、各セクションに与えられている時間を確認しましょう。

TOEFL iBT全体の試験時間と流れ

TOEFL iBTは全体で約2時間の試験で、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの順に進みます。

セクション試験時間問題数
リーディング35分20問
・1パッセージ10問×2
リスニング36分28問
・【講義】3題(各6問)
・【会話】2題(各5問)
スピーキング16分4問
・Independent Task 1問
・Integrated Tasks(統合型) 3問
ライティング29分2問
・Integrated Task(統合型) 1問
・Academic Discussion Task 1問

各セクションには制限時間が設定されているため、時間を意識せず解いていると後半で焦ったり、解答が間に合わなかったりする可能性があります。

あらかじめ試験全体の流れを理解しておけば、「次に何が来るのか」と不安に思うことなく、自分の実力を発揮しやすくなります。

旧形式・新形式の試験時間の違い

TOEFL iBTは2023年7月に形式が変更され、試験時間が大幅に短縮されました。

旧形式では約3時間かかっていましたが、新形式では約2時間で終了します。

おもな変更点は以下の通りです。

  • リーディング&リスニング:出題数が減少
  • スピーキング:インストラクションが短縮
  • ライティング:Independent Writing(30分)が廃止され、新たにAcademic Discussion(10分)が導入

具体的には、リーディング、リスニングの出題数が減り、スピーキングはインストラクションの短縮化、ライティングは「Independent Writing(30分)」が廃止され、新たに「Academic Discussion(10分)」が導入されました。

この変更により、より限られた時間の中で効率的に解答する力が求められるようになりました。

2023年6月以前に受験経験がある方は、旧形式の感覚で取り組むと「時間が余る」、「逆に足りない」といったズレが生じる可能性があります。

形式変更を正しく理解して準備を進めることが、本番でスムーズに解答し、スコアアップにつなげるポイントです。

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セクション別:TOEFL iBTのおすすめの時間配分とコツ

各セクションは限られた時間の中で解答する必要があるため、適切なペース配分がスコアに直結します。

時間内に安定して解答できるように、セクションごとのコツを押さえておきましょう。

リーディングセクション

リーディングは新形式で約35分、2パッセージ(各10問)が出題されます。

目安としては 1パッセージあたり約17分、1問あたり2分以内 を意識すると、全体をバランスよく解答できます。

解き方の工夫としては、まず問題文を先に確認してから本文を読むのがおすすめです。

あらかじめ「何を問われているか」を理解しておくと、本文中から答えを探しやすくなります。

また、TOEFL iBTのリーディングでは大学の教科書や新聞に近い学術的な文章が出題されるため、頻出のアカデミックな英単語を重点的に学んでおくと安心です。

リスニングセクション

リスニングは約36分で、講義や会話を聞き28問を答えます。

解答時間はリーディングセクションと大きく変わりません。

ただ、会話や講義は 一度しか聞けないため、聞き取りの集中力がスコアを左右します。

注意点として、詳細にメモを取りすぎると解答時に見返す時間が必要になり、かえって大事なポイントを聞き逃す恐れがあります。

基本は聞くことに集中し、必要な場合だけキーワードを押さえるなど、メモの取り方を工夫しましょう。

スピーキングセクション

スピーキングは約16分で4問が出題されます。

各タスクには準備時間(15〜30秒)と発話時間(45〜60秒)が決められており、時間管理が非常に重要です。

「たくさん話せばスコアが高くなる」と思いがちですが、実際には話す速さは重視されません。

大切なのは、英語を途切れずスムーズに話せることです。

目安としては1秒に2語程度の速度で、落ち着いて話すことを意識しましょう。

ライティングセクション

ライティングは新形式で約29分、2問が出題されます。

  • Integrated Writing(統合型):20分で約250語
  • Academic Discussion:10分で約150語

を目安にすると効率よく進められます。

すべての時間を執筆に充てるのではなく、最後の2〜3分を必ず「見直し」に使うことがポイントです。

文字数はあくまで目安であり、より大切なのは 論理の一貫性と内容の深さ です。

効果的な書き方としては、最初に文章の「枠組み(アウトライン)」を決めてから中身を肉付けしていく方法がおすすめです。

こうすることで、全体の流れが整理され、一貫性のある文章に仕上がります。

本番で焦らない!公式模試や練習問題での時間配分練習法

TOEFL iBTは限られた時間の中で効率よく解答する必要があるため、事前に「時間を意識した練習」を積むことが欠かせません。

とくにおすすめなのが、TOEFL iBT公式模試や、試験を運営しているETSが提供する練習問題を使ったトレーニングです。

模試を解く際には、各セクションの目安時間を実際に計りながら取り組むことで、本番に近い感覚を養えます。

また、時間内に解き切れなかった場合は「どこで時間をかけすぎたのか」を振り返ることが重要です。

たとえばリーディングで1問に時間を取りすぎたと感じたら、次回は「先に解ける問題から取り組む」練習をするのがおすすめです。

このように模試を活用した反復練習を重ねることで、自分に合ったペース配分を確立でき、試験本番でも焦らずに実力を発揮しやすくなります。

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セクション別:解答時間を短くする方法は?

制限時間の中で効率よく解答するには、各セクションに合わせた時間短縮の工夫が必要です。

  • リーディング:スキミング
  • リスニング:要点メモ
  • スピーキング:テンプレート活用
  • ライティング:構成の型を決める

限られた試験時間のなかでは、このような方法が効果的です。

リーディングセクション

リーディングで時間を短縮するには「設問先読み」と「スキミング・スキャニング」の活用が有効です。

まず設問を先に確認してから本文を読むことで、重要な情報を意識しながら読み進められます。

とくに固有名詞や数字、因果関係を示す表現は設問と直結することが多いため、チェックしておくと効率的です。

また、文章を最初から丁寧に読むのではなく、段落の冒頭や結論を中心にざっと目を通し(スキミング)、必要なときに本文に戻って解答を探す(スキャニング)方法を取ると大幅な時短につながります。

細部にこだわりすぎると時間切れになりやすいため、迷った場合は消去法を使い素早く次に進むことがポイントです。

練習次第で1問あたり30秒〜1分短縮でき、最後まで解答できる可能性が高まります。

リスニングセクション

リスニングでは、要点を箇条書きでメモする ことが解答時間を短縮する鍵です。

全文を書き取ろうとすると時間も労力もかかり、集中力も削がれてしまいます。

そこで「テーマ → 論点 → 結論」という枠組みでまとめ、最低限のキーワードだけを記録しましょう。記号や略語を活用するのも効果的です。

設問は細かい表現よりも「話の意図」を問うケースが多いため、細部にとらわれず全体像を把握することが重要です。

迷った問題は即答して次に進む習慣をつけると、本番でもスムーズに対応できます。

さらに、リスニングは集中力を消耗しやすいため、模試や練習で「集中を維持できる時間感覚」を身につけておくことが安定した得点につながります。

スピーキングセクション

スピーキングでは、テンプレートを活用して話を組み立てる練習 が有効です。

準備時間が短いため、ゼロから考えるのではなく「序論 → 理由 → 具体例 → 結論」という型に当てはめると迷わず展開できます。

さらに「First of all」「In my opinion」などの定型表現をストックしておくと、スムーズに話を始められます。

準備段階では文章を書き出さず、キーワードを数個メモする程度に留めるのがコツです。

また、日常的に「15秒で意見をまとめる」練習を繰り返すことで瞬発力が鍛えられ、本番での時間短縮に直結します。

同じ内容を1文で終わらせず、2〜3文に広げて話す訓練や、アプリ・英会話サービスを活用した練習も効果的です。

ライティングセクション

ライティングでは、事前に型を決めておくこと が大切です。

  • Integrated Writing:導入 → 要約 → 比較 → 結論
  • Academic Discussion:賛成か反対かを即決 → 理由を2つ提示 → 結論

このように枠組みをテンプレート化しておくと、内容に当てはめるだけで効率的に執筆できます。

また、ライティング全体を「序論 → 本論 → 結論」の型で統一すると、一貫性が保たれます。

自分で英作文のミスには気づきにくいため、英語添削サービスを活用するのをおすすめします。

さらに、解答はパソコン入力になるため、タイピングに慣れていない人はタイピング速度を鍛えておくと安心です。

事前に「時間内で書き切る感覚」を身につけることで、安定したスコア獲得につながります。

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時間配分がTOEFL iBTのスコアを左右する!

TOEFL iBTでは、英語力そのものに加えて「時間の使い方」がスコアに直結します。

実際に、実力が十分にあっても時間不足で解答できず、目標スコアに届かないケースは少なくありません。

逆に、時間配分を工夫するだけで安定して最後まで解答でき、得点の底上げにつながります。

とくに新形式では試験時間が短縮されたため、効率的に進めるスキルが一層重要になっています。

日ごろから模試や練習問題を使って自分に合ったペースを把握し、各セクションでの持ち時間を意識して取り組むことが、スコアアップの近道です。

時間配分を制することこそが、TOEFL iBTでの成功を左右する鍵と言えるでしょう。

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