TOEFL iBTを5回、10回と、何度も受験している方は完璧に準備をして臨んでいることと思いますが、はじめて受験する方にとって、試験会場は未知の領域ですよね。
何度か受験経験がある方でも、「○○を持って行けばよかった~」「次回は必ず○○を持って行こう」となった方がたくさんいると思います。
この記事を読めば、TOEFL iBTを受験する際に欠かせないものから、持って行けば周りと差をつけられる便利なもの、持ち込みが禁止されているもの、会場到着後の流れや服装まで紹介していきます。
さらに、団体受験のTOEFL ITPでの持ち物にも触れるので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEFL iBTの受験に必要な持ち物とは?
TOEFL iBTを受験する際に必ず必要となるのは「身分証明書」と「予約番号」の2つです。
【身分証明書】
特に、有効期限の切れていないパスポートがもっとも確実な身分証明書です。
試験の予約をする際に、パスポートの有効期限をしっかり確認する必要があります。
試験日にお持ちのパスポートの期限が切れてしまうようであれば、住民登録している所や現在住んでいる都道府県の申請窓口へ以下の書類を持って行き、更新の手続きを行って下さい。
・お持ちの有効期限内のパスポート ・一般旅券発給申請書(切替え用) 1通 ・申請日前6ヵ月以内に撮影されたパスポート用写真 1枚
申請から発行までは、土日祝日を除いて1週間ほどかかるので、余裕をもって申請に行きましょう。
手元にパスポートが無い方
一般受験生の場合、Letter of Identity(原本のみ)+(運転免許証・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・在留カード・特別永住者証明証、いずれか一点)
日本国籍を持つ学生の場合、学生証(原本のみ)+(運転免許証・マイナンバーカード・住民基本台帳カード、いずれか一点)
高橋先生
*全て顔写真付の場合のみ有効、通知カードは不可
*Letter of Identity(ETSが定める書式で、卒業したもしくは在学中の大学・高校に作成を依頼します)
*保険証、クレジットカード、公証文書、社員証などは認められません。
【Appoint Number (予約番号)】
パスポートのほかに、予約番号が記載された「Test Appointment Details (テスト予約の詳細)」も持って行きましょう。
ETSアカウントのUpcoming Tests (今後のテスト)をクリック後、表示されるテストの詳細(場所、時間、予約番号など)が記載されているページを印刷して持って行きましょう。 今の時代、携帯でも見せられますが、紛失・故障した場合やインターネットにつながらない(つながりにくい)場合など、様々なことが考えられるので、印刷したものを持参しましょう。
受験規約などが変更される可能性もあるので、身分証明書として使用できるものについて、詳しくはTOEFLのオフィシャルサイトで確認しておくことをおすすめします。
任意で持って行った方がよいものは?
こちらで紹介するものは必須ではありませんが、TOEFL iBTを受験する際にあると役立つので、チェックしてみてください。
耳栓(単色のもの)
一度、TOEFL iBTを受けたことがある方はすでにご存知かと思いますが、試験は会場で受付をした順にはじまります。
つまり、会場に到着するのが遅いと、自分がリーディングをしているときに隣の席の人がスピーキングを始めることになります。そうなると、周りの音が聞こえ、集中力がダウンし、同じところを何度も読むはめになってしまいます。
試験日だけでなく、普段勉強をするときから耳栓を使用して慣れておくといいかもしれませんね。
眼鏡
長時間パソコンを見ていると、必ずどこかに影響をきたします。特に、目はかなり疲れます。(わたしは目の疲れから、試験中肩こりと頭痛までしてきました。)そのため、ブルーライトカットの入ったPC眼鏡を持って行くことを強くおすすめします。
眼鏡をかけ慣れていない方は、耳栓と同様、普段から使用して慣れておくといいですね。
防寒対策グッズ
ブランケットは持ち込めない会場が多いので、脱ぎ着のしやすいカーディガンやジャケットなどを持って行きましょう。夏場でも冷房対策用に羽織るものがあるとよいです。
食べ物・飲み物
休憩中は飲食が可能です。
TOEFL iBTという長時間の試験を乗り切るには必須といってもいいかもしれないです。
特に糖質やカフェインを含むものが例としてあげられますが、ご自身に合う好きなものや、食べると集中力があがるものを用意しておきましょう。休憩時間が短いので、パクッと口に入れられるものがおすすめです。
高橋先生
ティッシュ
必須ではないですが、花粉症や鼻炎の方はティッシュがあると助かりますね。ティッシュは、箱や袋から出せば持ち込みOKの場合が多いかと思います。
というのも、1度だけ持ち込みを拒否された会場がありました。そのときは予想通り最悪の結果となりました。
常備薬など、会場で確認を行ったうえで最大限のパフォーマンスが出せるものを準備しておきましょう。
会場に持ち込みが禁止されているものもある?
もちろんあります!受験に必要となる持ち物は、先にあげた身分証明書のみとなります。身分証明書以外は基本的にNG、もしくは調査の対象になると考えておいてください。
持ち込みが禁止されているもの、たとえば携帯機器やスマートフォン、カメラ、腕時計などは、ロッカーやフロントに預けます。
筆記用具も会場で用意されたものを使用するため、TOEFL iBTにおいては必要ありません。ただし、試験前に勉強したい場合は筆記用具を持って行きましょう。
※健康上の理由で必要となる補聴器や松葉杖などは、会場まで持ち込みが認められています。万が一、許可されていないものを持ち込んだ場合、試験が受けられなくなる可能性もあるため、注意しましょう。
持ち込みが禁止されているものや調査の対象となるものなどが、下記URLの「2020–21 TOEFL iBT 登録要綱 (p.22)」に記載されているので、詳しく確認したい方はチェックしてみてください。(全文英語です)
TOEFL iBTの受験会場に到着した後の流れとは?
試験会場へ到着してから、試験が始まるまでの流れをここでは確認していきます。
(試験会場には少なくとも30分前までには到着するようにしましょう。)
- ①会場へ到着後、チェックイン。
- → ホテルや旅館で泊まるときにフロントに行くのと同じ感じを想像していただければわかりやすいかと思います。
- ②身分証明書と本人確認、その後機密保持契約にサイン。
- ③受付終了後、ロッカーなど指定された場所に荷物を置く。
- ④名前もしくは受付番号などが呼ばれる。
- ⑤再度、身分証と本人確認、写真撮影を行う。
- 空港の保安検査のように金属探知機で持ち込み禁止のものを持っていないかボディーチェックもあり。
- ⑥試験で使用するメモ用紙と筆記用具を渡され、指定の場所に着席。
- ⑦着席後、指示があったら試験開始。
試験会場に入るまでは少し時間があるので、③のタイミングでトイレに行っておきましょう。 会場に入るぎりぎりまで参考書やテキストを見ている人もいます。
高橋先生
休憩時間中にロッカーを開けることができますが、携帯やテキストを開くことはできないので、食べ物や水など、休み時間に使うものをすぐ取れるように手前に置いておくといいですね。
TOEFL iBTを受験する際の服装って?
TOEFL iBTを受験する際、服装については細かな規定はありません。
ただし、オフィシャルサイトでは試験中の服装について、
「テスト会場のいかなる室温でも調整できるような服装で受験してください」
と明言されています。
そのため、上記の任意で持って行った方がいいもののところでも記載しましたが、
「暑すぎて(寒すぎて)試験に集中できない!」
なんてことがないように、脱ぎ着できる服を着ていきましょう。
TOEFL iBTとTOEFL ITPの持ち物の違い
まず、TOEFL ITPについて簡単に説明します。
TOEFL ITPは団体向けのテストで、TOEFL iBTのように個人で申込むことができません。また内容も異なっていて、TOEFL ITPはスピーキングとライティングがありません。企業や大学、語学学校で、各団体内に属している社員や学生の英語力を把握する目的で使用されるので、スコアは団体内でのみ有効になっています。
つまり、留学先に提出する場合は、一般的にTOEFL ITPテストではなく、TOEFL iBTテストのスコアを提出する必要があります。
TOEFL ITPを受験する際に持って行くものは、一般的に4つです。
- 1.写真付きの身分証明書(学生証や社員証などを使用する場合がほとんどです)
- 2.受験票
- 3.黒の鉛筆と消しゴム
- 4.腕時計(携帯電話、スマートウォッチやアラーム機能のあるものは除く)
TOEFL ITPは団体向けなので、持ち込みできるものやその他の細かいルールは、開催する企業や教育機関によって変わります。
TOEFL ITPを受ける際は、事前に配布される受験要項などを受験前に必ず確認しておきましょう。
その他、不明点がある場合は、下記のオフィシャルサイトで確認できます。
TOEFLの持ち物は事前にチェックしておこう
以上、TOEFL iBTの受験当日に必要な持ち物、禁止されているもの、服装についての解説をしました。
前日に慌てないで済むように、しっかり準備をしてから受験に望むようにしましょう。
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