英語試験は、試験ごとに試験結果が分かるまでの日数や発表方法などが異なります。
実際にTOEFL iBTを受験した人の中には、「試験結果を早く知りたい!」あるいは「結果が届かずに困っている」という人もいるのではないでしょうか。
今回はTOEFL iBT試験結果、スコアレポートの取得までの日数や確認方法について解説します。
受験したTOEFL iBTの結果はいつ分かる?
テスト会場で用意されたPCを使って受験するTOEFL iBT(Internet-based Test)の試験結果は、「スコアレポート」という形で受験者に届けられます。
TOEFL iBTの運営元である「非営利教育団体ETS(Educational Testing Service)」から付与されるETSアカウントを使って、受験後約6日後にオンラインまたは公式アプリで確認することができます。
また、受験から約8日後には、スコアレポートのPDFファイルをダウンロードすることができ、プリンターがあれば印刷することも可能になります。
郵送されたTOEFL iBTのスコアはいつ届く?
本人宛のスコアレポート原本は、受験日から11日以内にETSの所在地であるアメリカから発送され郵便で届けられる仕組みです。
配達されるのは、地域によって異なりますが、アメリカから日本国内への到着するのは4週間から6週間ほどかかります。
詳細 | 日数 |
---|---|
オンライン(公式アプリ)でスコアを確認できる日 | テスト実施日から約6日後 |
スコアのPDFファイルがダウンロードできる日 | テスト実施日から約8日後 |
スコアレポートが郵送される日 | テスト実施日から11日以内 |
郵送されたスコアレポートが届く日 (アメリカ、カナダで受験した場合) |
スコアの郵送後7~10日 |
郵送されたスコアレポートが届く日 (日本、その他の国で受験した場合) |
スコアの郵送後4~6週間 |
以上の点を踏まえ、TOEFL iBTの結果が判明する日数や、スコアレポートが郵送される時期などを分かりやすく図にすると、上記のとおりです。
とはいえ、サイト状況などによっては日数が前後することもしばしばです。
スコアレポートがオンラインで確認、PDFがダウンロードできるまで、原本が到着するまでの日数は、あくまでも目安という点は留意しておきましょう。
TOEFL iBTスコアを提出する大学によっては、PDFを印刷したスコアレポートでは認められない場合も多く、英語力の証明にスコアレポートの原本が必要となるケースもあります。
日本国内へ郵送を依頼する場合、受験日から4週間から6週間ほどかかる点を考慮すれば、TOEFL iBTは早めに受験することをおすすめします。
ちなみに、スコアレポートには志望する大学や大学院へ、ETSから直接郵送するサービスも受験料に含まれています。
受験日前に手続きを行えば、4通・4ヶ所まで無料でサービスを受けることができます。
受験後に申込む場合、1件につきUS$20の費用がかかるため、複数の大学や大学院へスコアレポートを郵送する場合は、テストの申込み時に送付手続きをしておくとよいでしょう。
なお、大学や大学院宛のスコアレポートは本人宛に発行することはできないことになっています。
本人宛のスコアレポート原本の発行は原則1通となっており、受験料とは別にUS$20を支払えば再発行することも可能です。
TOEFL iBTのスコアが届かない場合はどうする?
TOEFL iBTのテスト結果のスコアがオンラインで確認できるようになると、ETSから、メールが届くようになっています。
10日ほど経ってもメールが届かない場合は、直接ETSのオフィシャルサイトにアクセスして、TOEFL iBTの受験申込み時に付与されたETSアカウントでログイン後、マイアカウントで確認しましょう。
原本のスコアレポートが届かない場合は、ETSへ問い合わせても、郵送は業者に委託しているため、詳細を確認することはできません。
到着予定の期日までに、受験する大学や大学院へスコアレポートが届いていなかった場合は、まずは大学や大学院へ事情を説明して、再送する手続きをする旨を伝えましょう。
その際は、オンラインで確認できるスコアレポートのPDFを添付するのもよい方法です。
スコアレポート原本の再送依頼は、ETSのオフィシャルサイトの問い合わせフォーム、もしくはメール、電話で、直接ETSへ依頼します。
スコアに納得ができない場合は?
TOEFL iBTは、テストの公平性を期すために「スコアの見直し(再採点)」を制度として設けています。
提示されたスコアに納得がいかなかった際は、受験日から30日以内であれば、スコアの再採点申請をすることが可能です。 「自分のスコアはもう少し高いはずでは」と疑問に感じた方であれば、ETSアカウントから(またはFAX・郵送)申請をするとよいでしょう。 見直しの結果、TOEFL iBTのスコアが上がることもあります。 スコアの再採点ができるのは、採点方法がコンピューターと採点官による「スピーキング」と「ライティング」のセクションのみです。 スコア再採点の申請には、手数料として、各セクションにつきUS$80かかります。 「スピーキング」「ライティング」両方のスコアで再採点を希望する場合は、同時に申請を行う必要があります。
なお、スコアの再採点ができるのは、1回だけとなります。注意しなければならないのは、再採点でスコアが必ずしも上がるわけではなく、「下がってしまうケースもある」という点です。
再採点後のスコアが正式なものになるため、スコアの再採点申請は十分に検討して行いましょう。
再採点されたスコアの通知は、再採点の申請および手数料の支払いから3週間後になります。
ほかのTOEFLでも結果の取得までの日数は同じ?
TOEFL iBTには、安定したインターネット環境が整っていて、自分でパソコンが用意できれば、自宅で受験することができるTOEFL iBT Home Editionがあります。
スコアレポートは、受験後、約6~10日後にETS Webサイトから、付与されたETSアカウントでログインして、ETSアカウントページで確認ができます。
スコアレポート原本は、受験日から1~2週間後に ETS より発送されます。
日本で受験できるTOEFLには、TOEFL iBTのほか、主に大学や高校の学生や生徒の英語能力を測る目的やクラス分け、提携校への留学のために、学校などの教育機関の団体が申込みを行い、団体に所属する学生や生徒が学校経由で申込みを行ったうえで、受験する、団体向けのTOEFL ITP(Institutional Test Program)があります。
TOEFL ITPには、マークシート形式の筆記による受験方式の「ペーパー版」とインターネットを通じて、コンピューターで受験する「デジタル版」が用意されています。
TOEFL ITPのスコアレポートは、各受験者に紙面で用意され、すべてTOEFLテストの実施を申込んだ団体へ送付されます。
送付にかかる日数は、ペーパー版が各受験者の解答用紙がETSに委託され日本でTOEFLテストの運営を行っているCIEE Japanに到着した日から、8営業日目に発送されます。
デジタル版は、テストの受験後にペーパー版と同様、8営業日目に発送される仕組みです。
TOEFLの受験を検討する際は、TOEFLの種類によっても「スコアが確認できる時期」や「郵送時期」に差がある点を留意しておきましょう。 どの試験を受けるにしても「必要な時にスコアを確認できること」と「スコアレポートが手元にあること」が必須といえます。
今回はTOEFLの試験結果、スコアレポートの取得までの日数や確認方法について紹介しました。
TOEFLのスコアレポートは、オンラインでは1週間ほどで確認ができ、PDFファイルを印刷することができます。
しかし、繰り返しになりますが出願する大学や大学院によっては、スコアレポート原本が必要な場合があります。
スコアレポート原本が届くまでに1ヶ月以上かかる場合があるため、TOEFLの受験は早めに準備しておくことをおすすめします。