アメリカやカナダ、イギリス、オーストラリアなど、英語圏の大学や大学院への留学を考えている方は、自身の英語能力を証明する英語試験を受験して、入学するため必要なスコアを取得する必要があります。
特に北米の大学や専門学校などへの進学には、TOEFLのスコアが必要になるケースが多くなっています。
また、最近では日本の大学でも、入試にTOEFLやIELTSなどの英語外部試験を採用して、一定のスコアを取得していると、加点や高得点採用など、優遇される場合があります。
今回は、留学や大学入試に英語外部試験のTOEFLの受験を検討している方のために、TOEFLの試験日程や会場について、紹介します。
なお、ここではインターネットを通じてパソコンを使って受験するTOEFL iBT(Internet-based Test)を「TOEFL」と表現して、解説していきます。
TOEFLの日程について教えてください
TOEFLのテストは1ヶ月に2~5回、年間45回以上の頻度で開催されます。 開催される曜日は、基本的に土曜日と日曜日になっています。 具体的な日付に関しては、TOEFLテスト日本事務局(CIEE Japan)で公開されている実施予定日をご参照ください。 年度に合わせて、すべての予定日が掲載されています。
ただし、すべてのテスト会場で必ず開催予定日に試験が行われるわけではありません。
また、事情により変更される場合もあるため、オフィシャルのホームページから最新情報を確認するようにしましょう。
なお、団体向けのTOEFL ITP(Institutional Test Program)の開催日に関しては、団体受験を実施している大学や企業との協議によって、取り決められています。
TOEFLテストの主催団体(ETS)や運営日本事務局(CIEE Japan)では、TOEFL ITPの日程などの問い合わせは、受け付けておりません。
TOEFL ITPの試験日は、団体受験を実施している大学や企業のオフィシャルのホームページなどで確認してください。
TOEFLの受験会場はどこ?会場はどうやって選ぶ?
日本国内におけるTOEFLの受験会場は、北海道から沖縄まで、ほぼ全域をカバーしています。
試験会場を選ぶポイントは、以下の4つが挙げられます。
ポイント その1:自宅や最寄り駅からのアクセスが良いか
まずは、試験会場までのアクセスが良いかどうかが重要なポイントです。
TOEFLテストはおよそ4時間におよぶため、できるだけ移動時間がかからない会場を選ぶのが良いでしょう。
また、電車の場合は最寄り駅からの道順や所要時間、車の場合は駐車場が使えるかなど、試験当日に焦ることなく、事前に調べておくことも大切です。
ポイント その2:席と席の間に仕切りがあるか
試験に集中するためには、席と席の間に仕切りがある方が良いでしょう。
中には仕切りがなく、隣の人と肘が触れるくらい狭い会場の場合もあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
ポイント その3:パソコンがデスクトップかラップトップ(ノートPC)か
普段使い慣れているパソコンのタイプや好みにもよりますが、会場によって、デスクトップかラップトップか用意されているパソコンの種類が異なります。
どちらのタイプのパソコンかこだわりたい方は、事前に調べておいたほうが良いでしょう。
ただし、試験会場によっては、デスクトップ、ラップトップ両方のパソコンが用意され、座席によってタイプが異なる場合があります。
ポイント その4:受験者数は多いか
スタッフの人数やオペレーションにもよりますが、受験者数が多い大規模な会場より小規模の会場の方が、IDの確認などの受付時間が早いという特徴があります。
試験が始まる前に慌てる心配が少なくなるので、受験者数にも気を配ると良いでしょう。
ちなみに2020年からは、自宅でインターネット環境が整ったパソコンを使用して受験できる自宅受験版の「TOEFL iBT Home Edition」が導入されています。
使用機器・受験環境の要件を満たす必要こそありますが、「最適な会場が見つからない」という方であれば、自宅でTOEFLの受験を検討するのも手です。
TOEFLの試験日はどうやって選べばいい?
TOEFLテストの試験日は、アメリカやカナダなどの英語圏への大学進学前や日本の大学入試前に、志望校の進学や入試で優遇されるのに必要なスコアを確認した上で、必要なスコアを取得するための試験対策を講じて、試験日を選び、受験をするのが良いでしょう。
ただし、TOEFLテストを受験したことがない場合は、「ぶっつけ本番」よりも最低1回は受験してみて、テスト形式や制限時間、問題内容の難易度などを実感して、試験対策に役立てるのもひとつの方法です。
なおTOEFL iBTテストの受験の申し込みは、テスト開催日の約6ヶ月前から可能です。
一度受験をして再度受験する場合は、受験日を含まず受験間隔を中3日間、空ける必要あります。
TOEFLの試験日を変更することはできる?
TOEFLテストの試験日を変更したい場合は、テスト実施日から少なくとも4日以上前に行う必要があります。
一度申し込んだ試験日を変更する際には、手数料(US$60)を変更したい試験日を申し込む前に支払う必要があるため、確実に受験できる試験日を選んで申し込むことをおすすめします。
なお、試験日のキャンセルも可能です。
キャンセル期限である試験日の4日前よりも前に登録をキャンセルした場合は、支払い済み受験料の50%が払い戻されます。
以上、TOEFL iBTの試験日程や会場について、解説をしました。
受験する試験日を選ぶポイントは、キャンセルや日程変更の手数料を払わないで済むように、確実に受験できる試験日を選んで申し込むことです。
繰り返しになりますが、先に挙げた試験会場を選ぶポイントを参考に、事前にアクセスやパソコンの種類などをチェックするのが良いでしょう。