竹林先生
「TOEFL Junior®」の試験概要や、対策法、更には入試に利用できるのか否かなど、学生さん必見のブログです!
TOEFL Junior® Standardの試験概要
まずTOEFL Junior®には、「Standard」と「Speaking」という2つの形式のテストがあります。どちらも主に中学・高校生向けです。まず「Standard」の方から見ていきましょう。
Junior Standardの構成: ・Listening:(42問)約40分。スコアは200~300点の間で5点刻み ・Language Form and Meaning:(42問)25分。200~300点 ・Reading:(42問)50分。200~300点 ・合計:(126問)約115分。600~900点 問題形式: 全て4択問題。問題文、選択肢ともに全て英語 出題される英文の内容: ・Listening:生徒同士の会話や、自然科学などに関するレクチャー等 ・Language Form and Meaning:手紙やメール、記事等 ・Reading:図表や雑誌の記事、自然科学に関する長文等
竹林先生
問題構成としては、「TOEIC L&R®」や、「TOEFL ITP®」に似ていますね。
竹林先生
同じTOEFL®でも、iBTとの違いは?
以下が、内容面におけるiBT®との違いです。
iBT® | Junior® Standard |
・リーディング(54分) ・リスニング(約40分) ・スピーキング(約17分) ・ライティング(50分) | ・リスニング(約40分) ・文法&語彙(25分) ・リーディング(50分) |
続いて用途の違い
iBT® | Junior® Standard |
英語圏の大学や大学院へ進学 | 日本国内の高校や大学入試 |
最後に、レベルの違いです
iBT® | Junior® Standard |
リーディング、リスニングは英検1級レベル。スピーキング、ライティングは共に、日常的に英語を使っているレベルにしておきたい。 | リーディング、リスニングは英検2級~準1級レベル。スピーキングとライティングは無い。文法問題は、高校で習う文法で充分。 |
「iBT®」との一番大きな違いは、「TOEFL Junior® Standard」にはライティングとスピーキングが無いという事でしょうか?
竹林先生
中学生でも全問正解できるのか
「TOEFL Junior® Standard」は中学・高校生向けとのことですが、中学生でも全問正解できますか?
竹林先生
リーディングは、1つの長文どれくらいの長さですか?
竹林先生
竹林先生
高校生でも、かなり英語に触れている人でないと満点はなかなか難しそうですね。
スコアは何点取ればすごいのか
竹林先生
900-845点 | SUPERIOR (CEFR: B2) | 複雑な言葉の構造や語彙に関する知識を活用して、複雑な文章や言い回しについても常に理解できる |
840–785点 | ACCOMPLISHED (CEFR: B1) | 複雑な言葉の構造や語彙に関する知識を活用して、複雑な文章や言い回しについてもおおむね理解できる |
780-730点 | EXPANDING (CEFR: B1~A2) | 基礎的な言葉の構造や語彙に関する知識を活用して、多少複雑な文章や言い回し、初歩的な内容についても、理解できる |
725-655点 | PROGRESSING (CEFR: A2~A1) | 基礎的な文章や言い回し、基礎的な言葉の構造や語彙を、時々理解できる |
650-600点 | EMERGING (CEFR: A1) | 基礎的な言葉の構造や語彙に関する知識を活用して、非常に初歩的な文章や言い回しを理解するが、語学力や理解力の更なるスキルアップが必要 |
また、他の英語テストなどと比較した表はこちらです(あくまで参考としてご覧ください)。
TOEFL Junior® Standard「845-900点」と同等: → 英検準1級 / TOEIC®800点程度 / TOEFL iBT® 60-80点程度 |
TOEFL Junior® Standard「785-840点」と同等: → 英検2級 / TOEIC®550点程度 / TOEFL iBT® 50-60点程度 |
TOEFL Junior® Standard「655-725点」と同等: → 英検準2級 / TOEIC®230点程度 / TOEFL iBT® 20-30点程度 |
TOEFL Junior® Standard「600-650点」と同等: → 英検3級 / TOEIC®120点程度 / TOEFL iBT® 15-20点程度 |
入試に使えるのか
竹林先生
竹林先生
・大学入試で活用できる大学や学部は、全国に300か所近く。 ・高校入試で活用できる学校は、わずか30校以下。まだ浸透度低い。
詳しい学校のリストは、以下をクリックしてご覧ください↓↓
竹林先生
出題傾向と対策法
竹林先生
Listeningの問題と対策法:
TOEFL Junior® Standardのリスニングでは、ただ「聞き取れる」だけでは高得点は望めません。音源と選択肢が、同じ表現を使う事はまれだからです。たとえば、音源では
「You should study hard tonight.」と先生が言っていて、問題では「The teacher tells the students not to play too much tonight.」という選択肢が正解だったり。英語を聞き取って概要をつかんだ上で、言い回しは違えど矛盾しない選択肢を選ぶ必要があるので、ここはかなり練習を積む必要あり。そもそも聞き取りに自信の無いという人は、音源を聞きながら同時にスクリプトを音読するなどし、ネイティブの発音と速度に同時に慣れていくようにしましょう。
Language Form and Meaningの問題と対策法:
こちらは単純に文法と語彙の問題です。英文の途中に空いた空欄に入れるべきものを、4択で選ぶものです。出題される問題としては、受動態、接続詞、関係詞、比較など、中学高校で習う典型的な文法問題です。そのため、中学高校で習う文法を押さえていれば怖くありませんが、4択の選択肢が、文構造や使い方をしっかり把握してないとかなり引っかかりやすい問題もあります。「ぼんやりと文意が分かる」程度の理解度だと大きく落とす可能性あり。たとえば、従属接続詞の後は名詞だけではなくSVが来る、などそれぞれの文法の使い方をちゃんと頭に入れましょう。勉強法としては、学校で使ってる文法のテキストを最初の章から最後の章まで見直す程度でOK。その上でTOEFL Junior® Standardの問題集に着手しましょう。中学生以下の人には、まだ学校で習ってない文法が出てしまうかもしれません。単語の問題も出ますが、こちらは英検2級くらいの語彙力で充分対応可能です。
Readingの問題と対策法:
全部で7つの英文や表が出され、それぞれに複数の設問があります。文章は、長いもので300語程度で、中学生からすると長いと感じるかもしれません。また内容も、学術的なものになるので、英検準1級レベルの語彙が無いと完全に理解するのは難しいでしょう。単熟語を覚える作業は着実に進めましょう。トピックは文化、歴史、生物など多岐にわたりますが、いわゆる専門知識は無くても文を理解する事は可能です。とはいえ、単語が分かるか否かは、やはりかなりの重要度を占めるでしょう。また、問題を解くのみならず、英文を和訳して文を正しく理解してるか確認しましょう。
ずばり受験するメリットは?
ではこの試験を受けると、どんなメリットがありますか?
竹林先生
中学校で英語力を示すなら、英検やGTEC®などの方がメジャーですもんね。
竹林先生
申込み方法
TOEFL Junior® Standardを受験したい、と思ったらどうすればいいのですか?
竹林先生
- ・受験料:4,500円(税込み)
- ・テスト形式:ペーパー(パソコン受験なし)
- ・会場(公開テストの場合):札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡など
2021年度では、公開テストの受験の機会は、以下の通り2回だけです。
- ・2021年6月20日(日)→ 公開テスト申し込み受付終了
- ・2021年12月5日(日)→ 公開テスト申し込みは2021年9月7日から受付開始
竹林先生
スコアはいつ届く?
スコアはいつ届きますか?
竹林先生
TOEFL Junior® Speakingとは?
中学生・高校生が英語のスピーキング力を試したい!と思ったら、TOEFL Junior® Speakingを受けることができます。テストの主な概要です↓↓
テスト形式: | パソコン受験(CBT) |
設問数: | 4 |
所要時間: | 約8分 |
スコア: | 0~16点で採点 |
Question1 | 与えられた英文を音読(準備1分、音読1分) |
Question2 | 絵を見せられ、その絵の内容を英語で説明(準備1分、話す時間1分) |
Question3 | non-academicな内容のリスニングを聞き、その内容をまとめて英語で話す(準備45秒、話す時間1分) |
Question4 | academicな内容のリスニングを聞き、その内容をまとめて英語で話す(準備45秒、話す時間1分) |
TOEFL Junior® Speakingを受ける中学生高校生って、多いんでしょうか?
竹林先生
英語試験への腕試しにも
竹林先生