
TOEFL iBTの受験を考えるうえで気になるのが、受験料や追加でかかる費用ではないでしょうか。
実際の受験料はいくらなのか、キャンセルした場合の料金や支払い方法はどうなるのか、そしてすこしでも費用を抑える方法はあるのかなど、疑問を抱えている方も多いでしょう。
本記事では、2025年4月時点の最新の受験料の情報に加えて、各種追加料金の詳細や支払い方法、割引キャンペーンの有無、さらに模試などを活用した費用節約のコツまで、TOEFL iBTにかかるお金の情報をわかりやすく解説します。
2025年4月よりTOEFL iBTの受験料が減額!

2025年4月1日より、TOEFL iBTの受験料が正式に値下げされました。
これまでの受験料と比べて、日本円で約7,500円の減額となり、高額といわれていたTOEFL iBTがより受験しやすくなりました。
この値下げの背景には、より多くの方にTOEFLを受けてもらうことや、国際的な英語試験としての競争力を維持したいという運営側の狙いがあると考えられます。
経済的な負担が軽減された今こそ、TOEFLの受験を検討している方にとっては、受験を始める絶好のタイミングといえるでしょう。
【最新情報2025年対応】TOEFL iBTの受験料はいくら?
2025年の最新情報にもとづき、TOEFL iBTの受験料の金額や内訳、関連する費用について詳しく解説します。
TOEFL iBTの受験料
2025年4月の改定により、日本国内でのTOEFL iBTの受験料は195米ドルに設定されました。
日本円では為替レートにもよりますが、約29,000円前後となります。
この料金には、試験の実施費用、スコアの処理、最大4校までのスコア送付などが含まれています。
なお、TOEFL iBTの受験料は米ドル建てであるため、為替の影響を受けます。
とくに、円安時は実質的に負担が増える点にも注意が必要です。
それでも、今回の改定により約50ドルの値下げとなり、以前よりも受験しやすい価格帯になったといえるでしょう。
ただし、受験料195ドルでの支払い締切は、テストの7日前(中6日)までです。
通常の申込締切以降に支払った場合は、40ドルの手数料が必要となり、合計235ドルとなるため注意しましょう。
また、TOEFL iBTの受験申込みには、原則として「パスポート」が必要となります。
所持していない場合は、受験料に加えてパスポートの発行費用(有効期限によって6,000円〜16,000円)がかかります。
さらに、申請から受け取りまで最短でも1週間はかかるため、パスポートを持っていない場合は、TOEFL iBTの受験を検討している段階で、申請をしておく必要があります。
\TOEFLの申し込み手順について解説!/TOEFL iTPの受験料
TOEFLには、iBTとは別に、TOEFL ITP(Institutional Testing Program)という団体向けのペーパー試験があります。
主に、高校や大学などの教育機関や企業が、在籍者や社員の英語力を測定したり、クラス分けや留学選抜などを目的に実施するもので、一般の個人受験とは異なり、団体を通じて実施されます。
TOEFL ITPの受験料は、実施する機関によって異なりますが、一般的には1人あたり2,500円〜3,000円程度が目安とされています。
比較的安価で受験できるため、自分の英語力を確認したい方や、TOEFL形式に慣れておきたいといった目的での利用にも適しています。
\TOEFL ITPについて徹底解説!/キャンセルや日付変更などの追加料金は?
TOEFL iBTの受験を申し込んだあと、やむを得ず日程を変更したり、キャンセルをしたりする場合には追加料金が発生します。
以下は、TOEFL iBTにおける受講料以外の締め切り後の申込みにかかる追加費用の一覧です。
項目 | 料金 |
テスト日・会場変更 | US$60 |
キャンセル払戻 | 受験料の50% |
通常締め切り後の登録/申込 | US$40 |
スコア通知先の追加 | US$25 |
一度キャンセルしたスコアの取り戻し | US$20 |
スピーキングまたはライティングセクションのスコア見直し | US$80 |
スピーキングとライティングセクションの両方のスコア見直し | US$160 |
このように、受験以外にも費用がかかるケースがあるため、申し込み前に条件をしっかり確認し、慎重にスケジュールを組むことが重要です。
\こちらもあわせてチェック!/TOEFL iBTの受験料支払いに使える方法

TOEFL iBTの受験料は、オンラインでの申し込み時に事前に支払う必要があります。
支払い方法はいくつか用意されているため、自分にとって使いやすい方法を選びましょう。
クレジット/デビットカード
TOEFL iBTの支払い方法としてもっとも一般的で確実なのが、クレジットカードまたはデビットカードによる支払いです。
対応ブランドは、VISA、MasterCard、JCB、American Express、Discover、China Union Pay、Diners Clubなどがあります。
申し込みの際は、ETSの公式サイトでカード情報を入力すれば、即時に決済が完了し、受験登録もその場で確定します。
ただし、支払いは海外決済扱いになるため、カード会社によっては事前の利用承認が必要な場合があります。
事前に利用限度額や海外利用設定を確認しておくと安心です。
また、カード決済が却下された場合は、30ドルの手数料が発生するため注意しましょう。
電子小切手(e-check)
アメリカ、アメリカ領ヴァージン諸島、プエルトリコ、カナダにある銀行口座を持っている方は、e-check(電子小切手)での支払いも可能です。
日本在住の方が利用する機会は少ないものの、アメリカ在住の留学生や現地在住者にとっては有効な支払い手段の一つです。
PayPal
PayPalを利用した支払いにも対応しています。
事前にクレジットカードをPayPalアカウントに登録しておけば、カード情報をETSのサイトに直接入力せずに安全に支払いが可能です。
とくに、海外サイトでの決済に不安を感じる方や、為替レートの表示を明確に把握したい方にとっては、PayPalが便利な選択肢です。
いつ支払う?受験料の支払いタイミング
TOEFL iBTの受験料は、試験の申し込み時に前払いで支払う必要があります。
試験日までに支払いが完了していなければ、正式な受験予約とはなりません。
通常申込締切は、試験日の7日前(中6日)までで、195ドルで申し込めます。
空席があればこの期限を過ぎても申し込むことは可能ですが、追加手数料40ドルがかかり、合計235ドルになるため注意が必要です。
申し込みは、ETSの公式サイトからおこないます。
空き状況を確認し、希望の試験日時・会場(または自宅受験)を選択し、支払い情報を入力して決済が完了すると、受験登録が確定します。
注意点として、希望する日時や会場は先着順で埋まっていきます。
とくに、秋から冬の大学出願シーズンは混雑するため、試験日の1〜2か月前には申し込みと支払いを済ませておくことをおすすめします。
なお、支払い後のキャンセルや日程変更には手数料が発生するため、事前にスケジュールをしっかり確認してから手続きを進めましょう!
TOEFL iBTの受験料は高い?ほかの英語試験との比較
TOEFL iBTの受験料は、ほかの英語試験(TOEIC・英検・IELTS)と比較してやや高めといわれています。
以下で、代表的な英語試験の受験料を比較してみましょう。
試験名 | 受験料の目安 | 測定スキル |
TOEFL iBT | 約28,500〜29,500円(195ドル) | 4技能 |
IELTS | 約25,380円~27,500円 | 4技能 |
TOEIC L&R | 7,810円 | リスニング・リーディング |
TOEIC S&W | 10,450円 | スピーキング・ライティング |
英検1級 | 12,500円 | 4技能 |
TOEICは、L&R(リスニング&リーディング)とS&W(スピーキング&ライティング)の2つに分かれており、1回の試験で4技能すべてを測定することはできません。
しかし、両方を受験しても合計18,260円となり、TOEFL iBTの受験料と比べると安価です。
TOEFL iBTは、ほかの試験と比べて受験料は高めではありますが、1回の試験で4技能すべてを評価できるため、試験結果は海外の大学や大学院など多くの教育機関で公式に認められています。
そのため、グローバルな進学や留学を視野に入れている方にとっては、信頼性や汎用性の高さから費用対効果の高い選択肢といえるでしょう。
TOEFL iBTの受験料の割引キャンペーンはある?
TOEFL iBTでは、割引クーポンの配布やキャンペーンによって、受験料が割引されることがあります。
過去には、10月の「TOEFL月間」に合わせた割引キャンペーンや、特定のオンライン英会話サービスによる10%オフクーポンの配布といった例が見られました。
また、各種の留学支援団体や大学、語学学校などが独自に開催するキャンペーンのなかで、受験料の一部補助や無料受験バウチャーが提供されることもあります。
これらの割引は通年で実施されているわけではありませんが、語学スクールを通じて、模試や講座とセットになったお得なプランが案内されることもあります。
これから受験予定の方は、こまめに情報収集をおこなうといいでしょう。
受験料の節約に!TOEFL iBTの模試を活用しよう
TOEFL iBTの受験料は決して安くないため、一発で目標スコアを取得できるよう、十分な準備をすることがコストの節約につながります。
なかでも、とくに効果的なのが「模試の活用」です。
公式オンライン模試「TOEFL iBT Complete Practice Test」では、本番さながらの問題形式や時間配分で練習ができ、自分の現在の実力を正確に把握できます。
この模試は、TOEFL iBTの試験を制作しているETSが過去問題をもとに作成しており、出題形式や画面表示、操作方法まで本番と同じ仕様になっています。
そのため、試験内容だけでなく、本番の流れや操作にも慣れることができます。
また、模試を受けることで、苦手なセクションやスコアが伸び悩む原因を事前に把握することも可能です。
とくに、ライティングやスピーキングは、模範解答を参照したり、講師からのフィードバック付き模試を受けることで、より効果的な対策ができます。
さらに、オンライン模試には無料または低価格で利用できるものが多く、受験前に繰り返し練習できるのも魅力です。
受験料を無駄にしないためにも、模試を戦略的に取り入れて、着実にスコアアップを目指しましょう。
\模試を上手に活用してスコアUP!/まとめ

TOEFL iBTは、2025年4月の価格改定により受験料が値下げされ、以前よりも受験しやすくなりました。
しかし、それでも一定の費用がかかるため、計画的に受験することが大切です。
また、受験料以外にも日程変更やキャンセル、スコア送付などに追加料金が発生するため、申し込み前にスケジュールや受験目的を明確にしておくことが求められます。
支払い方法やタイミングを事前に把握しておくことで、手数料の発生やトラブルを防ぐことも可能です。
さらに、一発で目標スコアをクリアするためには、模試や練習問題を活用し、効率よく対策を進めていくことが大切です。
バークレーハウスでは、TOEFL対策講座を提供しています。
無料体験レッスンも開催中のため、TOEFLのスコアアップを狙っている方は、ぜひ一度お試しください。
準備を万全に整え、無駄なく、着実に目標スコア達成を目指しましょう!