2025/11/04

迷ったらこれ!TOEFL iBT対策に役立つおすすめ参考書をセクション・レベル別に解説

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

TOEFL iBTのスコアアップを目指すうえで、

  • どの参考書を選べばいいのか
  • 自分のレベルや弱点に合う教材はどれか

と悩む人も多いのではないでしょうか。

本記事では、TOEFL iBT対策に効果的な参考書や問題集、単語帳をレベル別・セクション別に紹介し、それらをうまく活用した効果的な学習法も解説します。

自分にぴったりの教材を見つけ、効率よくスコアアップを目指しましょう。

目次

TOEFL iBTとは?

TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language Internet-Based Test)は、英語を母語としない人が、英語圏の大学や大学院への進学や就職のために必要な英語力を測定する試験です。

世界150か国以上で受け入れられており、おもにアメリカをはじめとする英語圏の教育機関での出願時に利用されます。試験では、英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を総合的に評価します。

試験はインターネット上で実施され、テストセンターまたは自宅で受験可能です。

出願時に一定スコアを求める大学も多く、目標スコアによって必要な学習量も異なります。TOEFL iBTの基本を理解し、自分に合った計画でしっかりと対策を進めていくことが重要です。

TOEFL iBT対策におすすめの参考書や教材はある?

TOEFL iBTで目標スコアを達成するためには、試験形式を理解したうえで、自分に合った参考書や教材を使った学習が効果的です。

市販されている参考書には、公式問題集をはじめ、レベル別やセクション別など、さまざまな特徴があります。

自分の英語力や苦手分野に合わせて選ぶことが、効率的な学習につながります。

レベルを問わず、TOEFL iBTの参考書としてとくにおすすめなのは、TOEFLテストの開発・運営を行っている団体「ETS」が提供する公式教材や過去問題集です。

このあと、ETS公式教材がおすすめの理由や、参考書の選び方、効果的な勉強法について詳しく紹介します。

TOEFL iBT対策の参考書の選び方と活用法

ここでは、TOEFL iBT対策の参考書を選ぶ際に意識したい5つのポイントを紹介します。

iTPのものはNG!必ずiBTの参考書を購入する

TOEFLには「iBT」と「ITP」という2つの形式があります。

ITP(Institutional Testing Program)は団体向けのペーパーテストで、試験内容や構成が大きく異なるため、ITP用の参考書ではiBTの対策になりません。

参考書を購入する際は、表紙や説明に「TOEFL iBT対応」と明記されているか必ず確認しましょう。

英語学習に不慣れな人はITPとの違いが分かりにくい場合もあるため、購入前に書店で中身を確認したり、信頼できるレビューを参考にするのがおすすめです。

TOEFL iBTの公式問題集で試験形式に慣れる

TOEFL iBTの試験形式に慣れるには、公式問題集を活用するのが効果的です。

公式問題集には、実際に使用された過去問や模擬問題が収録されており、出題傾向や解答時間、問題形式をリアルに体験できます。

正答だけでなく、詳しい解説も付いているため、弱点分析にも最適です。

本番前に模試として活用すれば、試験の流れを事前に把握でき、当日の緊張を和らげる効果も期待できます。

ETSが出版している公式教材や過去問題集は、初めて受験する人にとっても、試験形式への慣れや今の自分の実力確認に欠かせない基本教材です。

参考書・問題集・単語帳を揃える

TOEFL iBT対策では、複数種類の教材をバランスよく使うことが重要です。

具体的には、全体像と対策を理解するための「参考書」、実践力を養うための「問題集」、語彙力を強化するための「単語帳」の3種類を揃えるのが基本です。

役割の異なる教材を目的別に使い分けることで、1冊だけに頼るより効率的にスコアアップが狙えます。

苦手なセクションに特化したものを選ぶ

TOEFL iBTはリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4セクションで構成され、合計スコアは各セクションの得点を合計したものです。

苦手なセクションがある場合は、その分野に特化した参考書で集中的に対策しましょう。

弱点を補強することで、全体のスコア底上げが可能になります。

自分のレベルに合ったものを選ぶ

TOEFL iBTの教材は、初級・中級・上級などレベル別に分かれています。

自分のレベルに合わない教材は、難しすぎると挫折、簡単すぎると効果が薄いというリスクがあります。

まずは模試やプレテストを受けて現在のレベルを把握し、それに適した教材を選びましょう。

レベル別に段階的にステップアップしていくことで、無理なく学習を継続できます。

【公式問題集】ETSが手がけるTOEFL iBT参考書

まずは、おすすめとして挙げたETS公式のTOEFL iBT参考書を詳しく紹介します。

ETS公認ガイドTOEFL iBT 日本語ガイド

ETS公認ガイドTOEFL iBT」は、現在唯一の日本語による公式ガイドです。

英語版公式ガイド(The Official Guide to the TOEFL® Test 5th Edition)から過去問題を抜粋し、日本語訳と解説を付けています。

TOEFL iBTの出題形式を知りたい人や、現在の自分のレベルを把握したい人、弱点を克服したい人、本番前の模試として活用したい人など、幅広い用途に対応できる1冊です。

公式TOEFL英単語

ETSから出版された初の公式英単語集です。

これまでのTOEFL iBT試験や公式教材に登場した英単語の中から、出題頻度がとくに高いものを厳選し、英単語約2,000語と派生語約1,800語を収録しています。

全単語・語義・例文を収録した音声教材も付属しており、TOEFL iBT試験の音声を担当している声優による録音のため、耳を慣らす練習にも効果的です。

TOEFL iBTテストオンライン模試

TOEFL iBTテストオンライン模試は、自宅で受験できる唯一の公式模試です。

本番とほぼ同じ画面表示・操作で受験できるため、試験直前のオンライン模試として解答方法に慣れることができます。

試験内容にはTOEFL iBTの過去問題が使用され、スピーキングやライティングセクションも含めて自動採点されるため、スコアの目安を把握可能です。自分の実力を知りたい人にもおすすめです。

【レベル別】TOEFL iBTのおすすめ参考書

続いては、英語のレベル別におすすめの参考書を紹介します。

初心者:超基礎からのTOEFLテスト入門

TOEFLテスト対策のプロ講師である著者が、テスト対策の超基礎からリードしてくれる一冊です。

とくにリーディングのLesson 0では、英語の基礎となる「英文法の超基礎」を丁寧に解説してくれているため、英文法のおさらいとしてもおすすめです。

難しい英文をどのように読み解いていったらいいかなども図解してわかりやすく説明してくれるため、基礎から段階を踏んでステップアップできます。

初心者:はじめてのTOEFLテスト完全対策

TOEFL iBTの受験情報から、全セクションの攻略法とアドバイスや模擬試験などが収録された、初心者向けの一冊です。

とくに模擬試験はWeb上でおこなうことができるので、本番と同じようにPCでの受験を体験できます。

スピーキング、ライティングは残念ながら採点機能がありませんが、リーディング・リスニングは、自動で採点され正答率も算出されます。

巻末には必ず覚えておきたい600語を収録したボキャブラリーリストも掲載されています。

80点以上を目指す中級者:新・最強のTOEFL iBT入門

試験の概要はもちろん、本受験申込の手続きから、テスト前日や当日の心構えまで解説されており、TOEFL iBTの全体像をつかむための入門書として最適です。

各セクションの攻略法が充実しており、学習者のレベルに合わせたアドバイスも豊富に掲載されています。

リーディングセクションとリスニングセクションでは、設問タイプ別に特徴と攻略法を押さえたうえで、練習問題に取り組める構成になっています。

スピーキングとライティングでは、評価基準ごとに高得点を取るための攻略法が紹介されています。

とくにライティングセクション対策が充実しており、AIを効果的に活用してライティング力を高める学習法も掲載、独学での学び方を身につけられる内容となっています。

80点以上を目指す中級者:TOEFL TEST必須英単語5600

TOEFL iBTで高得点を狙ううえで、ぜひ覚えておきたい英単語を網羅した一冊です。

単に英単語と日本語訳を暗記するのではなく、特定のトピックに関する英文を「聞く」「読む」ことで、文脈の中で自然に単語を定着させていくスタイルを採用しています。

リスニング力とリーディング力を同時に鍛えながら、主要単語を効果的に身につけられる、定番のベストセラー単語帳です。

100点以上を目指す上級者:極めろ! TOEFL iBTテスト リーディング・リスニング解答力

TOEFL iBTで80〜90点レベルの実力を持つ人が、100点以上を目指すための対策書です。

試験中の効果的なメモの取り方をはじめ、高得点者が実践している解答戦略や効率的な解法が紹介されており、自分に合った解答アプローチや学習法のヒントを得られます。

収録内容は、リーディングが本試験2回分(6セット)、リスニングが本試験1.5回分(9セット)と充実しており、本番さながらの演習で実力を磨けます。

100点以上を目指す上級者:極めろ! TOEFL iBT® テスト スピーキング・ライティング解答力

TOEFL iBTで80点レベルの学習者が、100点以上を目指すための対策書です。

各問題を1題ずつ解き進めながら、TOEFL iBTで115点・120点を取得した著者による模範解答を、丁寧な解説とともに理解していきます。

シンプルな構成ながら単に模範解答を読むだけではなく、高得点者がどのようにメモを取り、考え、解答に至ったのかというプロセスを追体験できるのが特徴です。

自分なりの解法を見つける助けとなります。

収録内容も、スピーキングが本試験3回分(12題)、ライティングが本試験3回分(6題)と充実しています。

【セクション別】TOEFL iBTのおすすめ参考書

続いては、苦手なセクションのスコアを上げるためのおすすめ教材を紹介します。

リスニング:TOEFL iBT TEST リスニングのエッセンス

通信教育サービスや教材制作を手掛けるZ会が出版した、リスニングに特化した参考書です。

TOEFL iBTのリスニングでは、単に英語を聞き取る力だけでなく、内容を正確に理解する力や、聞こえてくる英文の中から質問に関連する部分を探す集中力も求められます。

高得点を狙うには、ノートテイキングのスキルも非常に重要です。

この一冊では英語を聞き取る力の向上に加え、効果的なノートの取り方や学習法についても詳しく解説しています。

リスニング:TOEFL®テスト集中攻略リスニング

英語資格試験対策や海外留学を目指す学習者をサポートするトフルゼミナールが手掛けた一冊です。とにかく多くの問題を解いてリスニング力を鍛えたい人におすすめです。

講義・会話・ディスカッションなど、リスニングの6つの設問タイプを徹底攻略できる構成となっており、それぞれの特徴や解法も詳しく解説されています。さらに、解法を実践的に身につけられるよう、豊富な演習問題を掲載しています。

実践模試も4セット分収録されており、力試しにも最適です。

リーディング:TOEFL iBT TEST リーディングのエッセンス

論理的な解法を習得し、問題演習で実践力を磨ける構成の一冊です。本番形式の集中トレーニング18題と、確認テスト2回分が収録されています。

各設問に登場する重要語彙や表現も学べるようになっており、TOEFL iBTで頻出する語彙を押さえながら学習を進められます。

さらに、各問題には回答時間の目安が記載されているため、時間配分を意識した練習にも適しています。

リーディング:TOEFLテストリーディング問題

3つのチャプター構成で、チャプター1ではTOEFL iBTのリーディング概要を解説しています。

チャプター2では16のステップを踏んで、基礎学習から実践練習まで段階的に取り組めます。チャプター3では2回分の模試を解き、総仕上げを行います。

模試はWeb上で実施できるため、本番と同じPC環境で力試しが可能です。

自動採点により、各問題の正誤や正答率もすぐに確認できるのが大きな魅力です。

ライティング:TOEFL iBT TEST ライティングのエッセンス

TOEFL iBTをはじめ、各種英語試験の添削指導サービスを行っているZ会が手掛けた一冊です。

添削指導で培った豊富な実績を活かし、学習者のミス傾向を分析し、どのように改善すべきかを分かりやすく解説しています。

英語ライティングの基礎となる批判的思考力を養うワークで基礎力を高めたあと、30問のトレーニングと2回分の模擬テストに取り組める構成です。

書くスキルを基礎から段階的に伸ばしていきたい人におすすめです。

ライティング:TOEFL®テストライティング問題100

TOEFL iBTの試験対策はもちろん、英文作成に欠かせないライティングの「型」をしっかり身につけられる一冊です。

4つのチャプターで構成され、チャプター1ではTOEFL iBTライティング試験の全体像を把握します。チャプター2では、ライティングの基礎(「型」)や、TOEFL iBTのライティングで高得点を狙うためのコツを学びます。

チャプター3では練習問題、チャプター4では本番さながらのWeb模試を2回分解くことができます。80〜100点の高得点を目指す人にもおすすめできる、充実した内容です。

スピーキング:TOEFL iBT TEST スピーキングのエッセンス

英語のスピーキングに苦手意識がある人、TOEFL iBTのスピーキングに伸び悩んでいる人に向けた一冊です。

TOEFL iBTのスピーキングの全6形式を、各タイプに合わせたアプローチの仕方を解説されています。

集中トレーニングは充実の48問収録されており、模試形式の2回の確認テストで本書で身につけた力を総仕上げすることができます。

スピーキング:TOEFL iBTテスト必修フレーズ100

TOEFL iBTのスピーキングで活用できる100のフレーズをまとめた一冊です。

スピーキングだけでなくライティングでも使えるフレーズが収録されており、この一冊でライティング・スピーキングのアウトプット系スキルを磨くことができます。

フレーズは「主張を述べる」「理由を述べる」「反対の選択肢を否定する」「順序立てて伝える」など、8種類の機能別にまとめられています。

各フレーズには例文や使い方のポイントが詳しく解説されていて、実践的に学べる構成です。

さらに、解答例をもとに「なぜスコアが伸びないのか」という原因分析も掲載されているため、ライティングやスピーキングの独学に悩んでいる人にもおすすめです。

ライティングやスピーキングは英語スクールの利用もおすすめ

TOEFL iBTのライティングやスピーキングは、独学だけでは伸び悩みやすい分野です。自己採点では、自分の弱点に気づけないことが多く、改善のための正確なフィードバックを得るのは難しいものです。

ライティングやスピーキングのセクションで課題を感じている場合は、英語スクールの講座や添削サービスを活用し、プロの講師からアドバイスを受けることをおすすめします。

英語スクールでは、TOEFL iBTに精通した講師による添削や模擬面接、解答の構成指導などを受けられます。専門家の視点から適切なフィードバックを得ることで、大きな改善が期待できます。

参考書や問題集でインプットを行い、英語スクールでアウトプットの質を高めることで、スコアアップに直結する実践力が身につきます。

独学に限界を感じている方や、早く目標スコアを達成したい方には、英語スクールの活用を強くおすすめします。

参考書や教材を使ったおすすめの学習法

TOEFL対策では、参考書や教材を「どのように使うか」がスコアに大きく影響します。

最後に、TOEFL iBTの参考書や教材を使ったセクション別の学習方法について解説します。

リーディングの学習方法

リーディング力を伸ばすためには、まず語彙力を強化することが重要です。

TOEFL iBTに特化した単語帳を活用したり、リーディング演習中にわからなかった単語をノートに書き留めて見返すなど、日々の学習で語彙を増やす習慣をつけましょう。

また、長文を読み上げた音声が付属している問題集を使う場合は、CDを利用してシャドーイングや音読のトレーニングを行うと効果的です。これにより、速読力と記憶定着力の向上が期待できます。

リスニングの学習方法

リスニングは、問題を解いて正誤を確認するだけでなく、CDを聞きながらスクリプトを読み込む学習法がおすすめです。

スクリプトを読む際は、必ず音読も取り入れましょう。とくに、聞こえた英語をすぐに真似して発音する「シャドーイング」を行うことで、音の連結(リエゾン)や英語特有のリズムを自然に身につけられます。

この方法は、リスニング力の向上だけでなく、発音やイントネーションの改善にもつながり、スピーキング力強化にも役立ちます。

スピーキングの学習方法

スピーキング対策には、TOEFL iBT公式ガイドや参考書に掲載された解答例やアプローチを学ぶことが効果的です。

練習時には、頭の中で答えを考えるだけでなく、自分のスピーチを必ず録音し、解答例と比較して改善点を分析しましょう。

また、発音や話し方の確認のために、TOEFL iBTスピーキング対策を提供している英会話スクールやオンライン英会話を活用するのも有効です。

ライティングの学習方法

ライティングは、過去に出題された問題が再度出題されることもあるため、まずは公式問題集で過去問に一通り目を通しましょう。

さらに、不十分な解答例と適切な解答例を比較できる参考書や問題集を使って、自分の弱点を把握します。

解答例を参考に、TOEFL iBTライティングで評価されるポイントを理解し、自分の意見を論理的にまとめる力を養いましょう。

自分に合った参考書で効率よくスコアアップを目指そう!

TOEFL iBTのスコアを効率よく伸ばすには、自分に合った参考書を選ぶことが欠かせません。

まずは現在の英語力を把握し、初心者であれば基礎を固められる入門書を、中級者以上であれば模試形式の実践問題集やセクション別強化教材を活用してみましょう。

とくに苦手分野が明確な場合は、リスニング特化やライティング強化といった教材を使うことで、より効率的に対策が進められます。

教材を選ぶ際は、口コミやレビュー、実際の中身を確認しながら、「続けられるか」「わかりやすいか」を基準にすると失敗しにくくなります。

最適な1冊を見つけ、最短ルートで目標スコア達成を目指しましょう!

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