
TOEFLのスコアアップを目指す方のなかには、アプリを使って効率よく学習したいと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし、英語アプリを使用するにあたって、どのアプリが本当に効果的なのか、無料版でも十分に対策はできるのか、スキマ時間だけの活用でスコアアップは目指せるのか、など気になる疑問もあると思います。
本記事では、TOEFL対策におすすめの英語アプリに加え、アプリを選ぶ際のポイントや注意点、さらに効果的な使い方や勉強法のコツも詳しく解説します。
TOEFL対策にアプリを使うメリットとは?

TOEFLの対策において、学習アプリを活用することは、学習効率を大きく高める手段の1つです。
スマホさえあれば手軽に学習でき、通勤・通学中などのスキマ時間を活用すれば、無理なく学習を続けられます。
そのほか、学習アプリを活用するおもなメリットは以下のとおりです。
英語学習アプリを活用するメリット
- 通学や通勤のスキマ時間を利用して学習できる
- 学業や仕事で忙しくても、手軽に学習を始めて進捗を記録できる
- 自分のレベルに合わせて語彙や文法問題を調整してくれるアプリもある
- 語彙力を強化することで、短期間でスピーキング力やリーディング力を向上させられる
- ネイティブ音声を活用しながらリスニング対策の時間を大量に確保できる
- 海外の対策アプリでも、多様なTOEFL対策方法を学ぶことができる
日本国内のTOEFL対策専用アプリはTOEICほど多くはありませんが、英語学習アプリは近年充実しつつあります。
TOEFL対策は「効率」と「継続」がカギとなるため、アプリの活用は非常に理にかなっているといえるでしょう。
TOEFLアプリを選ぶ際のポイント・注意点
TOEFL対策アプリは数多く存在しますが、自分に合ったアプリを選ぶことで、勉強のモチベーションも保ちやすくなり、スコアアップに直結します。
以下では、アプリを選ぶうえでのポイントや注意点について、具体的に解説していきます。
口コミや評判を参考に信頼度を見極める
TOEFL対策アプリを選ぶ際には、まずアプリの提供元やユーザーの評価・口コミなどをチェックし、信頼性を判断することが大切です。
実際に使用した方のレビューをみることで、公式サイトだけではわからない「使いやすさ」や「効果の実感度」を知る手がかりになり、自分の学習スタイルとの相性も見えてきます。
また、高評価の意見だけでなく、「音声が聞き取りにくい」「バグが多い」といったマイナス面の理由にも注目してみましょう。
このような情報を総合的にチェックすることで、より自分に合ったアプリかどうかを客観的に判断できます。
学習効果を見極める
アプリを選ぶうえでもっとも重要なのは、学習効果がきちんと見込めるかどうかという点です。
いくらアプリが使いやすく継続しやすくても、実際のスコアアップにつながらなければ意味がありません。
学習効果の高いアプリを選べば、限られた時間のなかでも効率よく実力を伸ばすことができます。
そのためには、以下のポイントをチェックしましょう。
- 自分の苦手分野に対応しているか
- 目標スコアに合った問題レベルか
- 反復学習ができる設計か
- 解説の質や出題形式がTOEFL本番に近いかどうか
これらを意識して選ぶことで、より効果的にスコアアップにつながるアプリかを見極められます。
有料版・無料版の制限を確認する
TOEFL対策アプリには無料で使えるものと、有料機能が追加されたプレミアム版があります。
無料版は手軽に始められる反面、「問題数が少ない」「機能が制限されている」「広告が多い」などの制約があるケースも多いです。
一方、有料版では「模試の回数が増える」「学習記録の自動管理ができる」「ネイティブ添削が受けられる」など、より実践的な機能が揃っています。
まずは無料版で試してみて、使い勝手や内容に満足できたら有料版に切り替えるのがおすすめです!
【総合対策】TOEFL対策におすすめアプリ

それでは、TOEFL対策におすすめのアプリについて解説していきます。
まずは、4技能の対策をおこなえる総合対策向けのアプリを2つ紹介します。
TOEFL Prep & Practice
TOEFL Prep & Practiceは、TOEFLのテストを作成・運営している団体であるETSから提供されている、TOEFL総合対策におすすめの無料アプリです。
本番と同じ形式・内容の問題に触れられる点が特徴で、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの全セクションを網羅した模擬問題や実践練習が収録されています。
解法のコツを解説した動画も視聴できますが、すべて英語での解説のため、理解するにはある程度の英語力が必要です。
無料でも利用できますが、有料版の機能もあり、有料会員になることでより多くの問題に取り組むことができます。
Practice for TOEFL Test Pro
Practice for TOEFL Test Proは、豊富な問題数が魅力のTOEFL総合対策アプリです。
4技能すべてのセクションをカバーしており、3,000問以上の問題が収録されています。
ゲーム感覚でサクサクと問題を進めることができ、英語ではありますが解法の解説も充実しています。
また、進捗管理機能も搭載されており、取り組んだ問題の正答率などを可視化できるため、学習管理にも役立つのが嬉しいポイントです。
まずは、無料版で現在の英語レベルや弱点を把握し、必要に応じて有料版に切り替えて集中的に苦手分野を強化してみましょう。
【語彙力強化】TOEFL対策におすすめ単語帳アプリ
TOEFL iBTでは、アカデミックな内容を扱うため、高度な語彙力が求められます。
続いては、TOEFL対策に特化した定番アプリから人気の英語学習アプリまで、語彙力強化に役立つアプリをご紹介します。
TOEFL英単語3800 4訂版
旺文社から出版されているベストセラー単語帳「TOEFL英単語3800」を学べる公式アプリです。
アプリは有料ですが、音声読み上げ機能が搭載されており、発音と合わせて効率的に覚えられる点が特徴です。
60点を目指すための必須単語から、80点、100点と段階的に学習できる構成になっており、自分のレベルに合わせて無理なくステップアップできます。
学習した単語は選択問題で最終チェックが可能で、学習実績は棒グラフで表示されるため、進捗管理にも役立ちます。
また、単語と意味を読み上げてくれる機能もあるため、移動中や就寝前など、画面を見られない場面でも聞き流し学習が可能です。
TOEFL Flashcards – Vocabulary
TOEFL Flashcards – Vocabulary は、コストをかけずにTOEFL頻出単語を効率よく覚えたい方におすすめの無料アプリです。
TOEFL頻出とされる600語をフラッシュカード形式で学習でき、単語と語義だけでなく例文も収録されているため、実際の文脈での使用感を確認できます。
英語勉強アプリmikan
mikan は、900万ダウンロードを突破した人気の英語学習アプリです。
4択形式でゲーム感覚で単語を覚えられるため、学習を継続しやすいのが特徴です。
わからない単語を登録する機能や、定着度を確認するテスト機能も搭載されています。
無料で利用できる教材は34冊ですが、有料版では教材が大幅に増加し、Liteプラン(月600円)で140冊、Premiumプラン(月1,000円)で220冊まで利用可能です。
英単語 by 物書堂
iOS専用のアプリで、アプリ自体は無料ですが、単語帳教材はアプリ内課金で購入する仕組みです。
TOEICや英検、IELTS向け教材に加え、TOEFL iBT向けには旺文社の「TOEFL テスト英単語3800(4訂版)」を購入して利用可能です。
単語を見て覚えるだけでなく、選択問題や手書き(入力)解答で理解度を確認でき、間違えた問題だけを復習することもできます。
さらに、学習履歴の確認機能もあり、進捗管理にも適しています。
【リスニング】TOEFL対策におすすめアプリ
リスニング力を伸ばすには、日々の継続的なトレーニングが欠かせません。
アプリを活用すれば、スキマ時間で効率よく学習でき、音声スクリプトや速度調整などの便利機能を通じて理解度を深めることができます。
ここでは、TOEFLリスニング対策に役立つアプリを厳選して紹介します。
TPO TOEFL リスニング-TOEFL Plan
実際のTOEFL iBTの過去問題をベースに、リスニング演習ができるアプリです。
料金は120円の買い切りで、48回分の問題に取り組むことできるため、コストパフォーマンスも高いのが特徴です。
音声はスクリプトを見ながら聴くことができ、再生中の箇所に色がつくため、今どの部分が読まれているのかを目で追いやすくなっています。
外出先や通勤・通学のスキマ時間を利用して、本番さながらのリスニング演習をしたい方におすすめです。
英語の友 旺文社リスニングアプリ
TOEFL iBTをはじめ、各種英語資格試験対策書を刊行している旺文社が提供するアプリです。
TOEFLはもちろん、IELTS・TOEIC・英検など、300冊以上の書籍音源をアプリで聴くことができます。(一部有料)
再生スピードの調整ができるほか、書籍によっては単語テストやリスニングテストも付属しています。
また、自分の課題に合わせて教材を選んで取り組めるのが魅力です。
さらに、学習目標の管理機能や試験日までのカウントダウン機能もあり、リスニング学習だけでなく学習全体の進捗管理アプリとしても活用できます。
TED
TEDは、世界中の著名人による講演を無料で視聴できるアプリです。
英語試験に特化したアプリではありませんが、多様な国や地域の英語に触れられるため、リスニング力の強化に非常に役立ちます。
スクリプトをダウンロードできるほか、日本語字幕の表示や再生速度の調整も可能です。
また、自分の興味のあるテーマを選べるため、楽しみながら学習を続けられます。
講演の長さからも選択でき、スキマ時間の有効活用にもぴったりです。
TEDICT
TEDICTは、TEDの講演を使ってディクテーション練習ができるアプリです。
ディクテーションとは、聞こえた英文を書き起こす学習法で、リスニング力を飛躍的に高める効果があります。
料金は800円の買い切りで、追加料金は不要です。
月額制ではないため、長期間学習を続けてもコストが増えない点が魅力です。
さらに、日付別の学習履歴や進捗が保存されるため、目標を決めてコツコツ取り組みたい人に最適です。
【リーディング】TOEFL対策におすすめアプリ
続いては、リーディングスキルの向上で高評価を得ているアプリを紹介します。
レシピー
レシピーは、リーディングを中心に4技能すべてをバランスよく鍛えられるアプリです。
とくにリーディングでは、BBC News、Japan Times、日経など、信頼性の高い有名メディアのニュース記事をベースに学習できる点が特徴です。
AIが学習者一人ひとりの興味やレベルに合わせて記事を選んでくれるため、楽しみながら学習を継続しやすくなっています。
ただ記事を読むだけではなく、速読トレーニング、理解度チェッククイズ、重要フレーズの音読、自分の意見を英語で書くライティング演習など、多角的に学習を深められるのも魅力です。
1本の記事から幅広いスキルを伸ばせるため、効率的にTOEFL対策を進められます。
さらに、講師とのオンラインレッスンを組み合わせることも可能です。
ライティングやスピーキングといった独学では難しい部分をサポートしてもらえるため、モチベーション維持にも役立つでしょう。
利用できる機能に応じて3種類の有料プランが用意されています。
【ライティング】TOEFL対策におすすめアプリ
IDIY -英語添削アイディー
世界中の講師から英作文の添削指導が受けられる人気のアプリです。
一部の英語講座は無料で視聴できますが、添削を受ける場合は有料となります。
料金体系は、必要に応じてポイントを購入する「ポイント制」と、使える機能や添削数に応じて支払う「月額プラン」の2種類が用意されています。
月額プランには、下記のような目的や学習スタイルに合わせて選べる豊富なプランがあります。
- AI添削を活用できるプラン(税込2,750円〜)
- 講師添削のお手軽プラン(税込3,168円〜):解説なしでリーズナブル
- お手軽プランの全機能付き。丁寧な解説付きで学べるプラン(税込4,224円〜)
【スピーキング】TOEFL対策におすすめアプリ
スピーキングは独学での伸ばし方が難しく、多くの受験者が苦手意識をもつセクションです。
続いては、スピーキング対策に特化したおすすめアプリを2つ紹介します。
Magoosh: TOEFL Speaking and English Learning
総合対策アプリで紹介した「Practice for TOEFL Test Pro」などを提供している会社(Magoosh)が提供しているスピーキング特化型のアプリです。
TOEFL iBTのスピーキング問題には、大きく分けて自分の意見を述べる Independent Task と、リーディングやリスニングの内容を理解して要約して話す Integrated Task の2種類があります。
このアプリでは、Independent Task、Integrated Task の両方の問題演習が可能です。
講師による採点などはおこなわれないため、フィードバックなどはもらえませんが、タイマーを見ながら本番さながらの問題をこなす練習はできます。
ELSA Speak
AI英会話・AI発音矯正・AIスピーチ分析の3機能を搭載した、最先端の英会話学習アプリです。
生成AIの問いかけに返答することで、まるで講師と1対1で会話しているような英会話練習ができます。
7,100種類以上のレッスンから、AIが学習者の苦手な発音を分析し、最適な発音矯正プログラムを提案してくれる点が特徴です。
さらに、「ELSA Speech Analyzer」機能では、現在の英語力を総合的に評価し、IELTS・TOEFL・TOEICの目安スコアで現在のレベルを示してくれます。
そのため、自分のスピーキングレベルを把握するのにも役立ちます。
とくにスピーキング力をより高めたい中上級者におすすめのアプリです。
アプリを取り入れた効果的な勉強のコツ

TOEFL対策では、学習の一部としてアプリを取り入れるだけでは、スコアアップはなかなか実感しづらいものです。
大切なのは、アプリをただ使うだけでなく、学習計画や目標に沿って効果的に活用することです。
最後に、アプリを効果的に活用するコツをお伝えします。
現在の自分の英語力を把握し学習目標を立てる
TOEFLでスコアアップを目指すには、まず自分の現状のレベルを正しく把握することが大切です。
模擬試験を受けることで、4技能それぞれの得意・不得意が明確になります。
模試の結果と目標スコアを比較・分析しながら「リーディングはあと5点伸ばす必要がある」「スピーキングでは素早く答えを作る練習が必要」など、具体的な学習課題を設定していきましょう。
現状と目標スコアの差を意識したうえで学習計画を立て、自分の課題に合わせたアプリを活用することで、効率的にスコアアップを目指せます。
継続が力になる
英語は、1日や2日で学習効果を実感できるものではありません。
そのため、英語学習の最大のコツは、目標レベルに到達するまで「継続すること」です。
そして継続するためには、義務感だけでなく「毎日楽しみながら英語に向き合うこと」が大切です。
アプリには、ゲーム感覚で学べるものや、目標を可視化して毎日の小さな達成感を積み重ねられるものなど、楽しみながら学習を続けられる工夫が備わっています。
通知機能やレベル調整機能をうまく活用しながら、アプリを学習の伴走者にしていきましょう。
スキマ時間を上手に活用する
アプリを活用する大きなメリットの1つは、「いつでもどこでも学習できる環境を作れる」という点です。
スマホさえあれば、通勤・通学中の電車内や学校・職場での休み時間、寝る前などのスキマ時間を有効活用して学習できます。
たとえば、15分以内の短い時間なら語彙や文法問題、30分程度ならリスニング、1時間以上取れるときはリーディングといったように、自分のなかでスキマ時間の使い方にルールを設けるのも効果的です。
スキマ時間とアプリを組み合わせて、効率よく学習を進めていきましょう。
学習管理にアプリを活用する
最近の英語学習アプリには、学習時間を可視化してくれる機能が多く搭載されています。
1日、1週間、1か月単位で学習達成度などを数値やグラフで確認でき、「学習秘書」としての役割も果たしてくれます。
アプリ上で自分の学習状況を振り返りながら、4技能をバランスよく学べているか、文法で苦手な単元はどこか、次に取り組むべき課題は何かを確認しましょう。
アプリを活用することで効率的に学習計画を立てられます。
学習管理をアプリに任せれば、無駄なタスクを省き、最短ルートで目標スコアに到達できるスケジュールを組むことができるでしょう。
試験本番を意識して学習する
TOEFL iBTの試験はパソコンでおこなわれるため、パソコンの操作やタイピングなどにも慣れておく必要があります。
また、受験時間は約2時間あるため、長丁場の受験に耐えられる集中力を鍛えておくことも重要です。
アプリはスキマ時間を利用して、短時間で集中して学習をすることができますが、日頃の学習でも、試験本番の環境を意識することがスコアアップにつながります。
たとえば、アプリでの学習とは別に、制限時間を設けて問題を解く時間をとる、静かな環境で集中して模試をおこなってみるなど、試験と同じ条件を再現する練習を取り入れるようにしましょう。
本番形式に慣れておくことで、時間配分の感覚を養え、焦りや緊張を減らすことができます。
英語スクールや添削サービスなども検討する
独学での学習に限界を感じる場合は、英語スクールや添削サービスの活用を検討しましょう。
とくに、スピーキングやライティングは、自分で採点をすることがなかなか難しいセクションです。
プロの講師による指導を受けることで、自分では気付けなかった弱点や改善点を具体的に教えてもらえます。
短期間で大幅なスコアアップを目指す方や、効率よく弱点を克服したい方にとくにおすすめです。
TOEFL対策はアプリを賢く活用しよう!
TOEFLで目標スコアを達成するには、効率的に学習を続けることが欠かせません。
アプリを活用すれば、通学や通勤のスキマ時間を有効に使いながら、自分の苦手分野を重点的に鍛えることができます。
大切なのは、自分のレベルや学習スタイルに合ったアプリを選び、継続して学習を続けることです。
アプリを学習のパートナーとして賢く取り入れ、最短ルートでTOEFLのスコアアップを目指しましょう。
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