英語のテストというと、TOEIC、TOEFL、IELTSなどを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
近年、受験者が増えている英語テストとして “Duolingo English Test” があります。
Duolingo English Testとは、完全オンラインで受験できるテストとなっており、コロナ禍において人気が高まっています。
入学資格として採用する大学も増えており、今後は受験する方も増えるとみられています。
この記事では、Duolingo English Testの特徴や勉強法、人気の理由について解説します。
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Duolingo English Test(DET)とは?
Duolingo English Test(以降DET)は、Duolingoという外国語学習アプリを開発した会社が運営している160点満点の英語テストです。
DETは3,500校以上の教育機関で採用されており、英語学習者の間でも人気が高まっています。
オンラインで受験が完結するため、コロナ禍においてTOEFLやIELTSに代わる英語テストとしても注目されています。
以下では、DETの5つの特徴について紹介します。
24時間オンラインで受験可能
24時間いつでもどこでもオンラインで受験可能です。
TOEICや英検をはじめ、ほとんどの英語試験は会場までいかなければいけませんが、DETは自宅で手軽に受験できます。
そのため、移動の負担がないうえ、リラックスした状態で受験が可能です。
受験料が安い
DETは、受験料が$49となっており、日本円にすると6,000~7,000円ほどです。
主要な英語試験と比較すると、以下のようになっています。
テスト名 | DET | IELTS | TOEFL | TOEIC | 英検 |
受験料 | ¥6,615 ($49) | ¥25,380 | ¥31,725 ($235) | ¥7,810 | ¥10,300 |
上記5つのテストのなかではDETが最安価であり、TOEFLやIELTSと比較するとDETの安さは際立っています。
スコアを取得するまでに何度か受験する場合を考えると、さらに大きな差があるでしょう。
テスト時間が短い
DETは、テスト時間が合計60分で終了します。
TOEICの2時間、TOEFL・IELTSの約3時間と比較すると、いかにDETの受験時間が短いかがわかります。
テスト時間が短いと集中力を維持できるため、本来の力を発揮しやすくなります。
また、自宅にいながら1時間でテストが終了するため、試験当日もテスト以外の時間を有効活用できます。
テスト結果が48時間以内に出る
TOEICなどの英語試験では、結果が出るまでに1週間以上かかるものがほとんどです。
一方、DETは受験後、48時間以内にテストの結果が出ます。
早いときには24時間以内に届くこともあり、受験後すぐに結果がわかる試験としても知られています。
試験の記憶が鮮明なうちに結果が届くため、復習がしやすいメリットもあります。
なお、テスト結果は受験時に登録したメールアドレスに送られます。
大学の入学資格でも導入されている
近年、DETは大学の入学資格にも導入されています。
イェール大学、コロンビア大学などの有名大学をはじめ、3,500校以上の教育機関が採用しています。
DETを採用している大学の一覧は、Duolingo公式サイトでも検索可能です。
また、DETには大学にテスト結果を送る際、手数料がかからないメリットもあります。
追加費用なしで何校でも送付できるため、志望校がいくつかある場合も安心です。
従来の英語テストとの違い
DETは、TOEFL、IELTS、TOEICと異なる特徴がいくつかあります。
具体的には、以下のような点です。
ほかの英語テストとの違い
- AIが受験者に最適なレベルの問題を出題
- 回答方法が異なる
- スピーキングパートがある
- 自分の英語の総合力がわかる
以下では、それぞれの特徴について解説します。
AIが受験者に最適なレベルの問題を出題
DETでは、TOEICやTOEFLのように、全員が同じ問題を解くわけではありません。
AIが受験者のレベルに合わせて問題を出題します。
AIは回答の正誤から受験者のレベルを判断して、適切な難易度に設定するため、問題が簡単すぎたり、難しすぎたりするケースはほとんどありません。
解答方法が異なる
会場で受験する試験の多くは、解答用紙に記入する形式ですが、DETは解答方法も大きく異なります。
DETはパソコンで受ける試験となっており、回答はキーボードで入力します。
そのため、タイピングに慣れておくことはもちろん、打ち間違えにも注意すべきです。
スピーキングパートがある
DETにはスピーキングパートがあり、文章を読みあげたり、質問に答えたりする問題が出題されます。
録音された音声が採点されるため、音声が聞きとりやすいよう、静かな部屋で受験しなければいけません。
自分の英語の総合力がわかる
DETは4技能試験となっているため、総合的な英語力がわかります。
セクションごとの得意・不得意も把握でき、英語学習中の進捗度チェックにも活用できます。
リーズナブルな費用で受けられるうえ、自宅で手軽に受験できるため、腕試しとして受験してみるのもおすすめです。
テストの受け方と流れ
次に、DETの受け方とテストの流れについて紹介します。
受験の準備
まずは、DETの公式サイトでアカウントを無料作成しましょう。
アカウント作成完了後、DETテストを購入すれば、自分の好きなタイミングで受験できます。
ただし、受験期限が購入後21日間である点には注意してください。
テストに必要なもの
受験の際には、以下が必要となります。
テストに必要なもの
- 写真付き身分証明書(パスポート、運転免許証、公的機関発行の写真付き身分証明書など)
- 明るく静かな部屋
- 安定したインターネット接続
- パソコン
写真付き身分証はテストを始める前に、あらかじめ手元に用意しておきましょう。
パソコンに必要なもの
DETを受験するパソコンには、以下の設備が必須です。
パソコンに必要なもの
- Windows、またはmacOS環境
- 前面カメラ
- マイク
- スピーカー
DETの受験中はヘッドフォンやイヤホンは使用できません。
また、ディスプレイなどを使用して2画面に拡張して受験することも禁止です。
なお、テスト中はカメラで録画されるため、前面カメラが使えるかどうかも事前に確認しておきましょう。
テストの流れ
テストは、以下のような流れで進められます。
テストの流れ
- 簡単セットアップ(5分):テストの規則と要件の紹介
- 適応型テスト(45分間):英語力を評価するさまざまな問題
- インタビュー(10分間):オープンエンド型の質問に答える
テストにかかる時間は、合計で60分程度です。
必要なものや注意事項を事前にチェックしておくと、スムーズに受験できるでしょう。
また、インタビューはビデオで自分のアピールポイントを伝えるものとなっており、スコアには影響しません。
ただし、出願する際には教育機関へ共有されるため、テスト同様に重要なタスクとなります。
難易度はどのくらい?
DETは適応型テストといわれており、AIにより受験者に最適化されたレベルの問題が出題されます。
そのため、試験自体の難易度が決められているわけではありません。
英語力が高いほど、難しい問題が出題される仕組みとなっています。
DET・TOEFL・IELTSのスコア比較表
DETのスコアについて、TOEFLやIELTSと比較してみると、以下のようになります。
DET | TOEFL | IELTS |
50 | 18―21 | 3―4 |
75 | 35―40 | 4.5 |
100 | 65―69 | 5.5 |
125 | 93―97 | 6.5 |
140 | 109―112 | 7.5 |
160 | 120 | 8.5―9 |
どんな問題が出る?
DETでは、英語の4技能すべての問題が出題されます。
テスト時間45分とインタビュー10分から構成されており、インタビュー以外の問題は受験者に合わせてランダムで出題されます。
以下では、各セクションでどのような問題が出るかについて紹介します。
リーディング
リーディングパートの問題形式は、以下の2種類です。
- 文章の空欄に単語を埋める問題
- 実際にある英単語を選ぶ問題
「文章の空欄に単語を埋める問題」は、ほかの英語試験でもよく見かけるタイプの問題です。
ヒントとして、はじめのアルファベットがすでに書いてある問題もあります。
また、単語数も明記されているため、これらのヒントを有効活用しましょう。
また、「実際にある英単語を選ぶ問題」では、実在する英単語と実在しない英単語が出題されます。
そのなかから実在する英単語を選ぶ問題となっており、DET独自の出題形式といえるでしょう。
リスニング
リスニングパートの問題形式は、以下の2種類です。
- 聞こえた文章を打ち込む問題
- 実際にある英単語を選ぶ問題
「聞こえた文章を打ち込む問題」は、聞こえてくる音声をPCに入力する問題です。
聞き直しが2回まで認められています。
「実際にある英単語を選ぶ問題」は、リーディングパートと同様、実在する英単語を選択する問題です。
実在する英単語がある場合はクリック、実在する英単語がない場合はスキップして、次の問題に進みます。
スピーキング
スピーキングパートの問題形式は、以下の3種類です。
- 書かれている文章を読み録音する問題
- 絵を見てその英単語を読む問題
- 質問に答える問題
「書かれている文章を読み録音する問題」は、英文を読みあげて録音する問題です。
制限時間が短い問題もあるため、時間配分には注意しましょう。
「絵を見て英単語を答える問題」は、画面に表示される写真を意味する英単語を答えます。
写真は3秒しか表示されないため、思いついた英単語をすぐに答えなければいけません。
「質問に答える問題」は、画面に表示された質問に答えていく問題で、TOEFLのスピーキング形式に似ています。
解答の準備に20秒間、解答には1分半の時間が与えられます。
準備時間の20秒間でいかに解答内容を考えられるかが鍵となります。
ライティング
ライティングパートの問題形式は、以下の2種類です。
- 写真が表すものを1文以上で書く問題
- 質問に最低50単語で答える問題
「写真が表すものを1文以上で書く問題」は、表示された画像についての説明を英文1文以上で答える問題です。
時間に余裕があれば、2文書いておくとよいでしょう。
「質問に最低50単語で答える問題」は、画面に表示される質問に対して英作文をする問題です。
目安としては60~70単語程度で作成するのがおすすめです。
インタビュー(10分間)
インタビューパートの形式は、以下の2種類です。
- スピーキング
- ライティング
「スピーキング」は、並べられたテーマから1つ選び、テーマについて3分間話す形式です。
テーマの難易度は比較的簡単なものとなっており、日常会話レベルのテーマが多いです。
「ライティング」は、テーマを選んで50〜100単語で英作文をする問題です。
インタビューは採点対象ではありませんが、出願先の大学がインタビューパートをみる可能性があります。
そのため、大学入試を目的として受験する方は、緊張感をもって臨みましょう。
Duolingo English Testの対策・勉強法は?
DETは、英検やTOEFLなどと出題形式が大きく異なるため、事前準備や対策は必須です。
ただし、日本語の対策本はあまり販売されていないのが難点です。
そこでおすすめの対策・勉強法について紹介します。
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参考書で学習する
日本語の参考書はあまりありませんが、英語で書かれたものは多く出版されています。
販売している書店が少ないため、Kindle版の購入がおすすめです。
参考書を読むことが英語に慣れることにもつながるため、基本的な英語力がある方は検討してみるとよいでしょう。
参考書
日本語で書かれている対策本のため、一冊持っておくと良いでしょう。
Teacher LukeのYouTubeを見る
DET対策として、YouTubeで情報収集をするのも一つの手です。
Duolingoへの注目が集まるにつれて、YouTube上の解説動画が徐々に増えていますが、なかでもTeacher Lukeの動画がおすすめです。
YouTubeでは13回分の模擬テストを受験でき、パート別の解説動画も数多く公開されています。
ただし、すべて英語で解説されているため、理解が難しい人もいるかもしれません。
また、Duolingo公式YouTubeではテストの最新情報などが更新されているため、受験前に確認しておくことをおすすめします。
DET readyを活用する
DET readyは、Teacher Lukeが提供しているDETの練習プラットフォームです。
実際のテストと同じ形式で無制限に練習ができ、解答後には模擬解答が表示されます。
1日5問までは無料で利用できるため、お金をかけずに勉強したい人にもおすすめです。
なお、有料プランでは使い放題のサービスとして利用できます。
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Words for duolingoを見る
Words for duolingoは、DETで出題される単語を集めたサイトです。
サイトに載っている単語を中心に勉強することで、効率的に対策ができます。
また、DETで出題される英単語は日常生活にも役立つ単語が多いため、DETの対策になると同時に日常英会話の上達にも役立ちます。
ジャンル別で類義語、同義語やイディオムが載っているため、似た意味の単語を覚えやすいのも特徴です。
サンプルテストを受ける
Duolingo公式サイトにはサンプルテストが受けられます。
15分程度で手軽に受験できるうえ、自身のレベルや苦手分野を把握するのにも役立ちます。
問題形式に慣れるという意味でも、テスト前に一度は受験しておくことをおすすめします。
サンプルテストは、Duolingoテストセンターにログインし、クイックテストセクションをクリックすることで受けられます。
受験の際の注意点
DETはオンライン受験のため、不正防止対策を行っています。
詳しい規則は、公式サイトで事前に確認しておきましょう。
不正が疑われるような場合は、テストが無効になる可能性があるため注意しましょう。
以下では、具体的な注意点について解説します。
パソコンから目をそらさない
テスト中はカメラで録画されています。
PC画面から長時間目を離していることが確認されると、不正行為と判断される場合があります。
画面以外の部分をできるだけ見ないように気を付けましょう。
スマートフォン、ノート、参考書などの外部資料を使用しない
試験中はスマートフォン、ノート、参考書などの利用は禁止されています。
TOEFLやIELTSなどの試験と同様、外部資料の持ち込みは一切認められていません。
試験中にほかの人とコミュニケーションを取らない
試験中にほかの人とのコミュニケーションをとると、不正行為とみなされます。
DETは自宅で受験できるため、家族がいる場合にはとくに注意が必要です。
たとえ姿が見えていなくても、会話しているような口の動きだけで不正と判断されるケースもあります。
家族などがいる場合には、受験中に話しかけないよう事前に伝えておきましょう。
サブディスプレイなどへの接続は禁止
DETの受験時、パソコンをサブディスプレイに接続することは禁止されています。
普段からサブディスプレイを接続して操作している方は注意しましょう。
DETの試験自体がサブディスプレイには対応しておらず、途中で問題が見えなくなってしまう可能性があるようです。
Duolingo English Testの受験はこんな人におすすめ
最後に、どんな方にDETの受験がおすすめかについて紹介します。
大学受験をDuolingo English Testで受けたい人
近年、DETのスコアを出願資格として認める大学が増えています。
そのため、大学受験や海外留学を検討している方におすすめです。
とくにアメリカやカナダでは、多くの大学がDETスコアを受け入れている大学が多い印象です。
ただし、DETのスコアを認めていない大学も一定数あるため、かならず事前に確認しておきましょう。
今まで一度も英語テストを受けたことがない人
DETは4技能試験のなかでも受験料が安く、短い時間で受験できるため、比較的受けやすい試験です。
TOEFLやIELTSに比べて受験のハードルが低いといえるでしょう。
同じく手軽に受験できる試験としてTOEICがありますが、2技能試験と4技能試験には大きな違いがあります。
そのため、TOEFLやIELTSを受けたいけれど不安がある方には、TOEICよりもDETがおすすめです。
時間・費用を抑えて英語力を証明したい人
DETは、ほかの試験に比べて圧倒的に早く、安く受験できます。
さらにオンラインで完結するため、試験会場まで足を運ぶ必要もありません。
しかし、英語試験としては教育機関に認められているほどのクオリティです。
英語力の証明には十分な試験であるうえ、手軽に受けられる点が最大のメリットです。
4技能の能力が知りたいならDuolingo English Test
DETは、オンライン完結型で4技能の英語力を測定できる英語試験です。
AIが受験者のレベルに合った問題を出題するため、より正確に英語力を把握できる点が特徴です。
DETスコアを出願資格として認める大学も増えており、今後はさらに知名度を拡大していくでしょう。
ただし、DETは出題形式の点でも独自の特徴をもっており、受験前の対策は必須です。
まずは、公式サイトで受験概要を確認してみましょう。
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また、バークレーハウスでは2023年3月よりDuolingoのレッスンをスタートしました。
レッスンは、Duolingoを研究したネイティブ講師が担当しています。
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