今日は、IELTSの本番試験当日の持ち物について紹介します。
大学入試や国家資格試験のような「大事な試験」に挑戦する時は、誰でも心が不安になるものです。
そんな大きな試験に挑戦した方の中には、ちょっとしたゲン担ぎのために「お守り」や「合格祈願グッズ」を試験会場へ持参した経験のある方も多いのではないでしょうか。
ですが、「IELTSの試験にも何か持って行こう!」と思っている方は注意が必要です。
なぜなら、IELTSは資格試験の中でも持ち物に関する規約が細かく決まっており、「不必要な物を試験会場に一切持ち込めない」という特徴があるためです。
今回は、そんな「IELTSにおける持ち物」の基礎知識や、服装に関する決まり事などを詳しく解説致します。
うっかり許可されていない物を持ち込んでしまうと、試験を受けられなくなってしまう可能性もあるため、必要な物だけを準備したうえで試験に臨みましょう。
IELTSのテストは何を持っていくべき?
冒頭の通り、IELTSのテストは信頼性や公平性などの観点からセキュリティ性が高く、「受験に必要な持ち物」と「会場に持ち込めない物」が明確に存在します。
持ち物 | 備考 | |
---|---|---|
受験に必要な物 | 申し込みに使用したパスポートの原本 | 本人確認のために必須 |
申し込みに使用したパスポートの カラーコピー |
英検で申し込んだ場合のみ必要 | |
黒鉛筆(キャップ不可) | ||
消しゴム(カバー不可) | ||
会場に持ち込めない物 | 腕時計 | 会場(テストセンター)で預かり試験後に返却 |
携帯電話やスマートフォン | ||
メガネケース | ||
財布や貴重品 | ||
その他、試験に関係のない物 | ||
任意で必要となる物 | 水 | ラベルのない無色透明の容器のみ許可 |
IELTSは複数の企業や団体によって運営されている英語試験のため、運営元によって持ち物に関するルールが若干異なりますが、試験に必要となる持ち物は上記リストの通りです。(2022年6月現在)
家から会場まで移動する際に使った鞄や財布、スマートフォンなどの持ち物は試験開始前にテストセンター側で預かり、試験終了後に返却される仕組みとなります。
なお、IELTSの受験をIDPで申し込んだ場合は、鉛筆や消しゴムはテストセンター側で用意されるため、持参の必要はありません。
ただし、IELTSの試験規約の改定に伴い、持ち物のルールが変更される可能性もあるため、試験当日の持ち物についてはテストセンターのオフィシャルページ上で確認するのが賢明です。
どこでIELTSを受験するにしても、余計な物を会場に持ち込むのは、不正行為に該当します。
繰り返しになりますが、受験の際は「不要な物を持って行かないこと」が大切です。
ちなみに、「試験会場に不要品を持ち込む行為」に加え、試験問題や答案用紙を「持ち帰る行為」もまた不正行為に該当するので、試験の際は注意してください。
IELTSのテストによっては筆記用具が不要
なお、IELTSの持ち物は「受験するIELTSの種類」によって異なるケースもあるため、こちらについても解説をしましょう。
IELTSには、英国(イギリス)ビザ申請用に作られた「IELTS for UKVI(UK Visas and Immigration)」という種類の試験が存在します。
このIELTS for UKVIは、一般的なIELTSよりもセキュリティ性が高く、「持参した水と筆記用具を会場に持ち込めない」という特徴があります。
本人確認用にパスポートの提示こそ必要となりますが、飲料用の水や解答に必要となる筆記用具に関しては、テストセンター側から提供される仕組みです。
IELTS for UKVIの受験を検討している方であれば、事前に覚えておくと良いでしょう。
IELTSの種類や運営会社によって持ち物に関する受験規約こそ異なりますが、いずれも「受験の申し込みに使用したパスポート」だけは必ず必要となるので、試験当日は忘れないようにしましょう。
医薬品のようにどうしても必要な持ち物は?
持ち物に関する細かな規約が存在するIELTSといっても、補聴器や松葉杖のように、健康上の理由で「どうしてもテスト会場に持ち込む必要のある物」は、例外として会場内でも使用が認められています。
ですが、持ち込みには受験をするテストセンターへの相談などが必要となるため、何か特別な物を持ち込む際は、試験の申し込みした会場のオフィシャルサイトを通じて事前に問い合わせておくと良いでしょう。
UK PLUS IELTS公式テストセンターでは、受験生の皆さまからのお問い合わせについて、電話やお問い合わせフォームをご用意しています。
持ち物以外の部分で、何か困ったことがあった際にも、相談してみることをおすすめします。
持ち込む物によっては、診断書の提出が必要なケースもあるので、あらかじめ準備しておくのが理想です。
IELTSのテストには服装も決められている?
最後に、IELTSにおける「テスト中の服装」についても紹介しておきましょう。
IELTSでは「テスト中の服装」について、とくに決まった指定はなく、ラフな格好でテストを行っても構いません。
IELTSには、スピーキングのように試験官と1対1で話すセクションもありますが、服装や髪型といった容姿の面でスコアが変わるような心配もありません。
とはいえ、英文や単語がプリントされた衣服に関しては、不正行為に該当する可能性もあるので、着用して行かないほうが賢明です。
また、テストセンターでは空調で適温に保たれているものの、暑さや寒さがテスト中の体調に影響を及ぼすこともあります。
そのため、IELTSのテストでは出来る限り「季節感に合った服装」を選択するほうが良いでしょう。
IELTSに限らず、英語試験で良い結果を残すためには、事前の勉強や対策に加えて「万全の状態で試験に挑戦すること」が不可欠なのです。