2025/08/05

【IELTS対策】コンクルージョンの書き方とは?|便利な表現・NG例つき

ielts コンクルージョン

この記事を書いた人

バークレーハウス留学チーム BerkeleyHouse
海外大学・語学学校・ボーディングスクールの提携パートナーとして、日本全国の学生の海外進学をサポート。英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を、50年以上にわたって提供。IELTS・TOEFL対策のリーディングカンパニーとして、東京と名古屋にIELTS公式テストセンターを展開。
  • IELTSライティングのコンクルージョンはどう書けばいいの?
  • どんな構成や表現を使えばスコアアップにつながる?
  • やってはいけないNG例や注意点って?

IELTSのライティングセクションで高得点を狙ううえで、このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

本記事では、コンクルージョンの基本的な役割から、具体的な書き方、効果的なフレーズやテンプレート、避けるべきNG例まで、スコアアップに直結する実践的なテクニックをわかりやすく解説します。

目次

IELTS対策で知っておきたいコンクルージョンの意味とは?

「コンクルージョン(Conclusion)」とは、英語の文章やスピーチにおける結論部分、つまり全体をまとめるパートのことを指します。

ここでは、コンクルージョンの役割と、IELTS対策における重要性について解説します。

英語論文・エッセイにおけるコンクルージョン(結論)の役割

英語論文やエッセイにおけるコンクルージョンの役割は、単に最後の段落を書くことにとどまりません。

全体の主張を再確認し、読者に印象を残すという重要な目的があります。

適切なコンクルージョンがあることで、文章全体の流れが明確になり、説得力も高まります。

また、ただ要約するだけでなく、内容を一歩進めて示唆や将来的な展望を添えると、読者により深い印象を与えることができます。

IELTSのライティングで、なぜコンクルージョンが重要?

IELTSライティングにおいて、結論の明確さはスコアに直結する重要な要素です。

その理由は、IELTSライティングの採点基準において課題の回答や一貫性と論理的つながりが重視されており、最終的な主張を整理して伝えることが求められるからです。

その理由は、IELTSライティングの採点基準において課題の回答や一貫性と論理的つながりが重視されており、最終的な主張を整理して伝えることが求められるからです。

しっかりとした結論があることで、読み手に「論理的に完結したエッセイ」という印象を与えられます。

反対に、結論がない・不十分だと、「何が言いたかったのか」が伝わりづらくなり、全体の完成度が下がり、バンドスコアに悪影響を及ぼす可能性があります。

導入と本文の内容を簡潔に再確認しつつ、明確な主張を述べるコンクルージョンを意識することで、エッセイ全体の説得力がぐっと高まります。

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IELTSライティングTask2全体の構成を理解しよう

250語以上のエッセイを執筆するTask 2で高得点を狙うには、英文の構造をしっかりと理解し、論理的な流れで文章を展開することが非常に重要です。

そのため、コンクルージョン(結論)だけでなく、エッセイ全体の構成を正しく押さえておきましょう。

①イントロ(導入文)

イントロでは、読者に「このエッセイがどのようなトピックを扱っているか」を明確に伝えることが大切です。

問題文をそのまま書き写すのではなく、トピックをパラフレーズ(言い換え)して提示し、続けて自分の主張や立場を簡潔に述べましょう。

ここでのポイントは、トピック提示と立場表明をセットで書くことです。これにより、読み手に「このエッセイでは何を論じるのか」が明確に伝わります。

イントロは1〜2文で十分です。簡潔かつ的確にまとめることを意識しましょう。

②ボディ1(本文)

ボディ1では、イントロで述べた主張の理由や根拠となる1つ目の具体例を、5文程度で展開しましょう。

この段落では、もっとも説得力のある理由や具体例を取り上げるのが効果的です。

段落内の論理構成を明確にするために、ディスコースマーカー(例:Firstly, In addition, For example)や例示表現を適切に使い、読み手にわかりやすく伝えることを意識しましょう。

③ボディ2(本文)

ボディ2では、2つ目の理由や、対比的な視点からの補足説明をおこないます。

単に別の理由を述べるのではなく、反対意見に一部触れながらも、自分の立場を再度強調する構成にすると、より説得力が増します。

このようにバランスの取れた内容にすることで、採点基準の一つである「Coherence and Cohesion(一貫性とつながり)」の評価にもつながります。

なお、IELTSでスコア7.0を目指す場合はボディパラグラフ2つで十分ですが、7.5〜8.0を目指す場合は、内容を3つに分けて論じる構成も有効です。

④コンクルージョン(結論)

結論では、エッセイ全体の内容を簡潔に要約し、最終的な主張を改めて明確に伝えます。

主張の再確認だけでなく、「今後の展望」や「提言」などを一言添えることで、内容に深みを持たせることも可能です。

簡潔ながらもしっかりと論点を締めくくることで、読み手に強い印象を与える結論になります。

IELTSで活用しよう!コンクルージョンの書き方の例

コンクルージョンでは、「主張の要約」「立場の明確化」、そして可能であれば「今後の展望や提言」を盛り込むことで、説得力のある締めくくりになります。

まずは「In conclusion」や「To sum up」といった表現で書き始め、主張を簡潔にまとめましょう。

たとえば、「In conclusion, I firmly believe that…(結論として、私は〜だと強く信じます)」のように、自分の立場を明確にするのがおすすめです。

さらに、「It is recommended that…(〜することが望ましいです)」のような提言を添えると、完成度の高い印象を与えることができます。

例文テーマ1:オンライン学習 vs. 学校での学習

  • 英文:In conclusion, online classes are more flexible and easy to join from home. I think this is a good way to study, especially for busy people. I hope more schools will offer online classes in the future.
  • 訳文:結論として、オンライン授業はより柔軟で、自宅から簡単に参加できる点が魅力です。私は、とくに忙しい人にとっては良い学習方法だと思います。今後、より多くの学校がオンライン授業を導入してくれることを願います。

例文テーマ2:都会と田舎、どちらが住みやすい?

  • 英文:In the end, living in the city is fun, but life in the countryside is more peaceful. I believe living in the countryside is better for health. I hope the government will make life in the countryside more comfortable.
  • 例文:最終的に、都会での生活は楽しいですが、田舎での生活のほうがより穏やかです。私は、田舎の方が健康的な生活が送れると考えています。政府が田舎での暮らしをより快適にしてくれることを願っています。

上記の具体例のように、【In conclusion, [主張の要約]. I believe that [自分の立場の再確認]. It is recommended that [提言].】の流れを意識して練習すると、IELTSライティングのコンクルージョンを自然かつ論理的に書けるようになります。

IELTSで意識したい!コンクルージョンの書き方の注意点

コンクルージョン(結論)は、読者に強い印象を残す重要なパートです。

IELTSでコンクルージョンを書く際に注意したいポイントを2つご紹介します。

一般論だけで締めるのはNG

コンクルージョンでは、一般論だけで終わらせてしまわないよう注意が必要です。

というのも、IELTSでは「自分の意見や立場を一貫して主張できているか」が評価されるため、主張の再確認が不可欠だからです。

イントロや本文(ボディ)で述べた内容を踏まえた上で、自分なりの結論をしっかりと述べましょう。

つまり、「私は〜と考えます」など、自分の立場を明確に表す一文を必ず含めるようにしましょう。

言葉の繰り返しに注意する

コンクルージョンでイントロやボディと同じ表現を繰り返すと、文章が単調で語彙に乏しい印象を与えてしまいます。

IELTSでは語彙力(Lexical Resource)も評価基準の一つとなっています。同義語(シノニム)やパラフレーズを使うことで、語彙の幅の広さを示すことができ、スコアアップにもつながります。

たとえば、下記のように言い換え表現を工夫することで、文章がより自然で洗練された印象になります。

  • 「important」 → 「crucial」「vital」
  • 「I think」 → 「I believe」「I am convinced that」
  • 「problem」 → 「issue」「challenge」

コンクルージョンを書き終えたら、同じ単語を何度も使っていないか確認し、必要に応じて言い換えを加えましょう。

コンクルージョンを書くときに使える便利な表現・テンプレ

コンクルージョン(結論)は、エッセイの締めくくりとして読者に強い印象を残す重要なパートです。

ここでは、コンクルージョンを書くときに使える便利な表現やテンプレートを紹介します。

ライティング中に言葉に詰まらないよう、よく使われるフレーズをあらかじめ覚えておきましょう。

結論の導入句

コンクルージョンを書き始める際には、「結論が始まること」を読者に伝えるディスコースマーカー(つなぎ語)を使いましょう。

  • In conclusion,
  • To sum up,
  • In the end,
  • In summary,
  • Overall,
  • All things considered,
  • Taking everything into account,
  • On the whole,
  • To conclude,
  • As a final point,

これらの表現を使うことで、論の締めくくりが明確になり、読みやすさが向上します。

主張の再表現

コンクルージョンでは、自分の意見や立場を明確に再確認する一文が必要です。

ただ要約するだけではなく、「私はこう思う」というスタンスをもう一度伝えることが、IELTSでは高評価につながります。

  • I firmly believe that 〜(私は〜と固く信じています)
  • It is clear that 〜(〜は明らかです)
  • I strongly support the view that 〜(私は〜という意見を強く支持します)
  • I am convinced that 〜(私は〜だと確信しています)
  • There is no doubt that 〜(〜であることに疑いの余地はありません)
  • I personally believe that 〜(私は個人的に〜だと思います)
  • From my point of view, 〜(私の見解では〜です)
  • I would argue that 〜(私は〜と主張したいです)

補足的な一言

コンクルージョンの最後に一歩先を見据えた視点や提案を添えることで、文章全体に深みが出ます。
IELTSの高得点者は、こうした「提言」や「将来の展望」をうまく取り入れています。

  • It is therefore recommended that 〜(したがって、〜することが望まれます)
  • Future research should focus on 〜(今後の研究では〜に焦点を当てるべきです)
  • It would be beneficial to 〜(〜することが有益です)
  • Steps should be taken to 〜(〜するための対策を講じるべきです)
  • Greater attention should be paid to 〜(〜にもっと注意を払うべきです)
  • It is crucial to ensure that 〜(〜を確実にすることが重要です)
  • Society should work together to 〜(社会全体で〜に取り組むべきです)
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まとめ

IELTSライティングにおいて、コンクルージョンはスコアを大きく左右する重要な要素です。

適切なコンクルージョンの書き方を理解し、便利な表現を効果的に活用することで、文章全体の一貫性と説得力を高めることができます。

本記事で紹介したポイントを参考にコンクルージョンを書く練習を積み重ねてみましょう。

IELTSで高得点を目指すために、ぜひ今日から実践してみてください。

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