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今回は受験を予定している方に向けて、日程や試験会場の決め手など、IELTSの試験について役立つ情報を紹介したいと思います。
■IELTSの試験日程について
IELTSは、北は札幌から南は長崎まで、全国16都市で開催されていますが、
次の3点によって開催日程が異なります。
1. 受験方式(コンピューター受験 or ペーパー受験)
ペーパー受験は、月に4回(木1回、土3回)で、年間最大48回受けられます。コンピューター受験の場合は、月曜は開催されていない所が多いですが、そのほかの曜日だとほぼ毎日開催されているところがほとんどです。
2. モジュール(アカデミック or ジェネラル)
IELTSにはモジュールといって、試験タイプがアカデミック・モジュールとジェネラル・モジュールの2種類あります。アカデミックと違い、ジェネラルの方は全ての日程で受験ができないので、自分が受験をしたい日時に開催しているか間違わないように特にしっかり確認しておきましょう。
3. 試験会場(テストセンターの場所)
IELTSを受けられる会場は実施元によって複数あります。
東京・大阪はほぼ毎週試験が行われている所が多いのですが、その他の都市は、月に1回とか半年に1回など、テストセンターによって開催日時が異なるので注意が必要ですね。
一例として、バークレーハウスのテストセンターの日程について詳しく紹介していきたいと思います。
バークレーハウスのテストセンターでは、火曜・金曜・土曜・日曜の週4日、IELTSのアカデミックとジェネラルの両方、コンピューター受験が可能です。
バークレーハウスが運営するテストセンターでは、基本的に、4日間とも10時からリスニング・リーディング・ライティングのテストを行い、午後にスピーキングのテストを行っています。
ただし、土日は午前10時からと午後2時からの両方実施される場合もあります。 午後2時からの場合は、スピーキングテストを午前中に受ける形になります。 また、5月の長期の連休や8月の夏休みの時期、その他祝日など、毎日実施されている期間もあるので、 皆さんがIELTSを受ける時期に合わせて、受けられる日時を確認してみましょう。
下記サイトでは、バークレーハウスで実施されるIELTSの試験日程が一覧で見られます。
また、希望の日時をクリックするとそのまま予約サイトに移動することができるので、すでに「この日に受ける!」というのが決まっているのであれば、フォームを通じて予約をしておきましょう。
またその他、各テストセンターの試験日程や試験会場について詳しく知りたいという方は、下記オフィシャルサイトから確認してみましょう。
●IELTSの日程はどうやって決めるべき?
IELTSはいつ受けたらいいのか・・・
受験日はどうやって決めたらいいのか・・・
と迷っている方、悩んでいる方へ、IELTSの受験日の決め方を次の2つのグループに分けて紹介していきます。
1. 留学・進学 もしくは 就職目的
2. 興味本位・英語力チェック・資格の有効期限が切れそう
まず、IELTSを受ける目的が国内外の大学/大学院進学や、その他教育機関へ入学、また国内外で就職するために必要という方。
このグループの方は○○日までにスコアを出さなければならない!
という期日がはっきり決まっているので、そこから逆算してIELTSの受験日を決めるといいですね。
例えば、アメリカのある大学を一例に取ると、
次の図のように入学は9月であっても、出願締め切りはかなり前の2月となります。
なので、そこから逆算すると、1月末までにはスコアを取っている必要があります。 つまり、かなり前から準備をして、受験日を設定しなければなりませんね。
とにもかくにも、まずやるべきことは、いつから進学・就職するのかをはっきり決める。 そして、自分の希望する進学先・就職先では、「開始時期はいつなのか」「いつから願書の受付が始まるのか、締め切りはいつなのか」などをチェックしましょう。
国はもちろん、地域また各大学・会社によって、締め切りが異なるので、必ずご自身で調べておきましょう。これらの日にちをチェックした結果、締め切りまで余裕がある場合は、しっかり準備をして自分の好きな受験方式で受けてみてください。
ただ、「点数の提出期限までに日にちがない(汗)」というのであれば、比較的すぐ予約できるコンピューター受験がおすすめです。
もう一つのグループですが、締め切りに追われていないグループになります。
たとえばですが、
・趣味でIELTSを受けています!
・TOEICを取ってみたから、興味本位で受けてみようかな
・IELTSのスコアを取ったが、2年の有効期限がもうすぐ切れそうだな
・模試でよい結果が出たから、本番受けてみようかな
・将来的にIELTSを受けなきゃいけないから、どんなテストか確かめよう
などなど、スコアの提出は必要ない方々になります。
高橋先生
とはいえ、IELTSはほかの英語試験よりも受験費用が高めに設定されており、交通費なども考慮すると3万円近くかかります。なので、何度も受験すると経済的な負担が大きくなります。そのため、「いつ受けるか」は事前に決めたうえで、試験の日程を選ぶようにしましょう。
●IELTSの試験会場はどこにすればいいの?
IELTSの試験会場を選ぶ際に気を付けるべきポイントは、この3点です。
■ 予約した試験日に行けるかどうか ■ 希望の形式で受験が可能か ■ 自分が快適に受験できそうか
まずは自分の住んでいる地域や周辺地区にIELTSのテストセンターがあるか探してみましょう。
その際に、そのテストセンターでは、コンピューター受験、もしくはペーパー受験のどちらが実施されているかも一緒に確認してください。
たとえ家の近くにあったとしても、自分の希望する試験形式で実施されていない可能性もあるので、ここは必ずチェックしましょう。
家から足を運べる範囲にテストセンターが複数ある場合は、交通のアクセスのよい場所を選ぶのが個人的にはおすすめです。
特にIELTSの試験が朝からの場合は、駅から近い・2路線使えるとか、車で行く場合はあまり道が混まない場所にあるなど、不測の事態を可能な限り避けられる場所を選ぶとよいですね。
残念なことに最寄りのテストセンターは全て予約で埋まっている、自分の住んでいる地域にはテストセンターが一つもないということもあります。もし、全く知らない場所や初めて行くテストセンターでIELTSを受けに行かなければならない場合は、事前に下調べをしておくことをお勧めします。
例えば、Google Mapのストリートビューを使って、駅から行きやすい場所にあるのか、周りに何があるのかなどなど。
高橋先生
また、受験会場はテストセンターごとに、それぞれ環境が異なります。 会場の広さや、隣の受験者との距離、待合室の雰囲気などなど、少しでも自分が快適に受けられるところがいいですよね。
試験会場の環境が気になる!という方は、
テストセンターのオフィシャルサイトに載っている写真やそこで受けたことのある人の口コミ情報など、できる限りの情報を集めてから予約しましょう。
ただし、注意する点があります。 テストセンターごとに「1日に試験を受けられる人数」が決まっているんです。 人気の高いテストセンターや、受験環境のよいテストセンターは、 予約が早めに締め切られるケースも多いため、日程や試験会場が決まった段階ですぐ予約をしておきましょう。
■IELTS for UKVIの試験日程もIELTSと一緒?
イギリスへの留学や就労の際のビザ申請に必要な英語能力証明テストの一つであるIELTS for UKVI(IELTS for UK Visas and Immigration)の試験日と会場について表にまとめてみました。
実施元 | 会場 | 形式 | 日程 |
British Council | 東京 | コンピューター | 基本的に月曜以外 |
英検 | 東京・大阪 | ペーパー | 基本的に土曜のみ |
高橋先生
IELTS for UKVIを受けなければならないと分かった時点で、 VISA申請の期日から逆算して受験日を決めて、早めに予約をしておきましょう。
「IELTS for UKVIとはいったいどんな試験なんだろう?」と疑問を持った方は、IELTS for UKVIの基本情報を記載したページがありますので、ぜひご覧になってください。