
IELTSは、試験日程や受験可能な会場、申し込み方法など、わかりにくいポイントがいくつもあるかと思います。
とくに、初めてIELTSを受験する方は、いつ試験を受けるのがいいのか、どこの会場で受けるのが便利なのか、そして数ある申し込み先のなかからどれを選べばいいのか迷う方も多いでしょう。
本記事では、IELTS試験の年間スケジュールや日程の確認方法をはじめ、運営団体や会場の選び方、受験目的に応じた最適なタイミングの考え方まで、わかりやすく解説します。
「いつ・どこで・どの方式で受けるのがベストか」をスムーズに判断できるよう、初めての方でも理解しやすくまとめています。
これからIELTSを受験する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
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IELTS試験は年間何回ある?

IELTSは、受験者のニーズに応じて年間を通じて多数実施されている英語試験です。
受験方式には「コンピューター版」と「ペーパー版」の2種類があり、それぞれ試験の実施頻度が異なります。
コンピューター版は、全国の主要都市にある専用会場でほぼ毎日実施されており、急ぎでスコアが必要な方や、スケジュールに柔軟性を持たせたい方に最適です。
一方、 ペーパー版は月に2〜4回程度の頻度で実施され、年間で最大48回開催されています。
このように、試験日程が柔軟に設定されているため、留学や就職などの計画にも合わせやすいのが大きなメリットです。
ただし、受験日を決める際は、申込締切日やスコアの発表時期も確認し、余裕を持って計画することが大切です。
受験方式による違い(コンピューターとペーパー)
IELTSは、受験方式の違いによって受験日程やスコア発表までの期間、受験できる会場の数などに差があります。
コンピューター版は、全国主要都市の専用会場でほぼ毎日実施されており、試験結果も3〜5日ほどで返却されるため、スケジュールに余裕がない方におすすめです。
一方、ペーパー版は月に2〜4回の頻度(年間最大48回) で実施され、地方会場でも受けられる場合もあります。
ただし、結果が返却されるまでに13日程度かかるため、急ぎでスコアが必要な場合は注意が必要です。
試験日や会場、結果の返却タイミングを考慮しながら、自分に合った受験方式を選びましょう。
\コンピューター受験のメリットは?/モジュールによる違い(アカデミックとジェネラル)
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があります。
それぞれの違いは、以下のとおりです。
モジュールの違い
- アカデミック・モジュール:大学や大学院への進学、専門職資格の取得を目指す方が対象。学術的な内容が中心。
- ジェネラル・トレーニング・モジュール:移住や就職などを目的とする方が対象。日常生活や職場での英語力を測定する。
モジュールによって、受験可能な日程や会場が異なることがあるため、事前に必ず確認しておきましょう!
試験会場(テストセンターの場所)による違い
IELTSは全国各地のテストセンターで受験できますが、会場によって受験方式や実施回数が異なるため注意が必要です。
- 都市部(東京・大阪・名古屋など):大都市にあるテストセンターではコンピューター版が多く実施されており、日程の選択肢も豊富。
- 地方都市:ペーパー版が中心で、開催頻度も限られることがある。
また、スピーキングテストが別日に実施される会場もあるため、遠方から受験する場合は宿泊や移動の計画も考慮に入れる必要があります。
かならず運営団体の公式サイトで最新の試験会場・実施日程を確認し、負担の少ない会場・方式を選びましょう。
どこにすべき?IELTS運営団体の選び方

どのIELTS運営団体を選ぶかで、試験方式や会場、受験特典などが異なるため、自分に合った団体を見極めることが大切です。
受験方式や会場の選択肢、結果が出るタイミングなど、さまざまな観点から比較し、自分にとって最適な団体を選ぶことをおすすめします。
以下は、それぞれの運営団体の比較表です。
運営団体 | 対応試験 | 受験会場 | 予約時の言語 | 予約締切 | 受験結果(オンライン) | 成績証明書 | Speaking時間指定 |
バークレーハウス | ペーパー・コンピューター | 全国2都市 | 日本語→英語 | 試験4日前 | 3〜5日後 | 13日後 | 不可 |
英検 | ペーパー・コンピューター・UKVI | 全国15都市 | 日本語→英語 | 試験5日前 | 3〜5日後 | 13日後 | 不可 |
British Council | ペーパー・コンピューター・UKVI | 東京・大阪 | 英語 | 試験5日前 | 7日後 | 13日後 | 不可 |
IDP | ペーパー・コンピューター | 全国11都市 | 日本語→英語 | 試験3日前 | 3〜5日後 | 13日後 | 可能 |
JSAF | ペーパー・コンピューター | 全国10都市 | 日本語→英語 | 試験3日前 | 3〜5日後 | 13日後 | 可能 |
希望する受験方式に対応しているか
前述したとおり、IELTSの受験には「コンピューター版」と「ペーパー版」の2種類があり、自分が希望する方式に対応している運営団体を選ぶことが大切です。
基本的にどの団体も両方の方式を提供していますが、地域によってはペーパー版のみ、またはコンピューター版のみの実施となる場合もあります。
また、近年はペーパー版の実施頻度が減少傾向にあるため、ペーパー版で受験したい場合は早めに日程を確認しておくと安心です。
希望するエリアで受験が可能か
試験会場の設置場所は運営団体によって異なります。
もっとも多くの会場数を展開しているのは「英検」です。
地方にお住まいの方は、自分の希望する地域に会場があるかをかならず確認しましょう。
運営団体によっては、会場の選択肢がやや限られる場合があるため、とくに地方在住者の方は希望の地域で受けられるかを事前に確認することが大切です。
また、移動距離や交通費、宿泊の必要性なども含めて、アクセスの良さも選ぶ際の重要な比較ポイントとなります。
予約言語が日本語か英語か
初めての受験者にとっては、予約時の言語対応も重要なポイントです。
運営団体によっては、予約サイトが英語のみの場合もあります。
英語に不安がある方は、日本語に対応している団体を選ぶとスムーズに手続きがおこなえます。
受験結果や成績証明書が間に合うか
受験結果の返却スピードやスコアの提出方法も、運営団体によって若干異なります。
一般的な目安は、以下のとおりです。
- ペーパー試験:試験日から約13日後にスコア発行
- コンピューター試験:試験日から3〜5日後にスコア発行
出願やスコア提出の締切が迫っている場合は、結果が早く返却される試験方式・団体を選ぶのが賢明です。
\IELTSの試験結果はいつ届く?/スピーキング試験の予約ができるか
スピーキング試験の実施時間は、多くの場合自動で割り当てられますが、IDPとJSAFでは条件を満たせば希望する時間をリクエストすることが可能です。
ほかの団体と比べてスケジュール調整がしやすいため、受験日当日の予定を調整したい方には大きなメリットといえます。
受験料や受験者特典で比較
受験料自体はどの団体でも大きな差はありませんが、実施しているキャンペーンや受験者特典には違いがあります。
たとえば、以下のような特典が用意されている場合があります。
- 無料の模擬試験(模試)提供
- ランチ代の支給
- 無料英語講座の参加権 など
これらの特典内容も含めて、コストパフォーマンスの観点から比較して選ぶのがおすすめです。
【目的別】IELTSの日程の選び方
IELTSの試験日程を選ぶ際は、自分の目的とスケジュールに合わせて計画的に選ぶことが大切です。
出願やスコア提出の締切に間に合うよう、余裕をもった日程を設定するようにしましょう。
留学・進学、就職目的の場合
留学や進学、就職などでスコア提出の期限が決まっている場合は、その期限から逆算して受験日を設定する必要があります。
出願や申請の締切から逆算して、最低でも1〜2か月前にはスコアが手元にある状態にしておくのが理想的です。
とくに、大学や大学院への出願を考えている方は、志望校が求めるスコアや提出期限を事前に確認し、スコア達成に必要な学習期間や模試の受験スケジュールも考慮して日程を調整しましょう。
また、もし目標スコアに届かなかった場合に備えて再受験できるよう、早めに受験する計画を立てておくと安心です。
英語力チェック、有効期限の更新が目的の場合
英語力の確認や、取得済みスコアの有効期限(通常2年間)の更新が目的の場合は、自分の学習状況や予定に合わせて柔軟に日程を選ぶことが可能です。
ただし、仕事や学校などで忙しくなる時期は避け、集中して受験に臨める余裕のある日程を選ぶのが理想です。
とくに、初めて受験する方は、模試や練習問題で試験の流れや時間配分に慣れてから本番を迎えると、より実力を発揮しやすくなります。
余裕をもって試験日を設定することで、学習面でもスケジュール面でもストレスなく受験に臨めるでしょう。
\IELTS試験当日のスケジュールを紹介!/IELTS試験会場の選び方
IELTSの試験会場を選ぶ際は、以下の3点に注意しましょう。
IELTS試験会場の選び方
- 試験当日に無理なく会場へ行けるか
- 希望する受験形式(コンピューター or ペーパー)に対応しているか
- 快適に試験を受けられる環境か
まずは、自分の住んでいる地域やその周辺にIELTSのテストセンターがあるかを確認してみましょう。
その際に、会場でコンピューター版とペーパー版のどちらが実施されているかもチェックしてください。
近くにテストセンターがあっても、自分が希望する受験形式が実施されていない場合もあるため、見落とさないよう注意が必要です。
なお、複数のテストセンターが通える範囲にある場合は、アクセスの良さで選ぶのがおすすめです。
とくに、試験が朝から始まる場合は、「駅から近い」「複数路線が使える」「車でも行きやすい」など、不測の事態をできるだけ避けられる場所だと安心です。
一方で、「最寄りのテストセンターがすでに満席」「自宅周辺に会場がない」といったケースも考えられます。
このような場合は、初めて行く会場でも慌てずに済むよう、事前に下調べしておくことが大切です。
たとえば、Googleマップのストリートビューを使って、駅からの経路や周辺の様子を確認しておくと安心です。
また、スピーキングとほかのセクションの試験の間に時間が空くこともあるため、近くに時間をつぶせるカフェや休憩できる施設があるかもチェックしておくといいでしょう。
さらに、試験会場の環境もセンターによって大きく異なります。
会場の広さや隣の受験者との距離、待合室の雰囲気など、できるだけ自分が集中しやすい環境を選びたいものです。
気になる方は、テストセンターの公式サイトに掲載されている写真や、過去に受験した方の口コミを確認してみると良いでしょう。
ただし、人気のある会場はすぐに満席になることもあるため、受験日程や会場が決まったら、早めに予約することをおすすめします。
\IELTS対策から受験までできる!/IELTS for UKVIの試験日程もIELTSと一緒?
イギリスへの留学や就労の際に必要なビザ申請では、英語能力を証明する手段のひとつとして「IELTS for UKVI」があります。
この試験は、通常のIELTSと同様にコンピューター版とペーパー版の両方が提供されていますが、実施される会場や試験日程は異なる場合があるため、注意が必要です。
IELTS for UKVIは、政府が指定したテストセンターでのみ受験可能で、対応している会場が限られていることが多いため、早めに確認しておくことが重要です。
実施元 | 会場 | 形式 | 日程 |
British Council | 東京 | コンピューター | 基本的に月曜以外 |
英検 | 東京・大阪 | ペーパー | 基本的に土曜のみ |
申し込みの際は、かならず「IELTS for UKVI」を選択しましょう。
通常のIELTSとは予約ページが分かれていることもあるため、誤って別の試験に申し込まないように注意が必要です。
また、ビザ申請時には、必要なスコアや受験形式が事前に指定されている場合もあります。
志望する学校や機関の条件を事前に確認し、余裕をもって試験日程を決定するようにしましょう。
\IELTS for UKVIとは?/まとめ

IELTSの試験日程は、受験方式(コンピューター or ペーパー)やモジュール(アカデミック or ジェネラル)、運営団体、試験会場などによって異なります。
とくに、スコア提出の締切がある場合は、逆算して余裕をもったスケジュール設定が欠かせません。
また、試験結果の返却スピードや会場の設備、受験環境なども団体や会場によって異なるため、自分がストレスを感じにくく、実力を発揮しやすい条件を比較検討することが大切です。
本記事を参考に、自分の目的や状況に最適な試験日程と受験方式を選び、万全の準備でIELTSに臨みましょう。
バークレーハウスでは、公式IELTSテストセンターとして運営をおこなっており、会場限定のお申込み特典もご用意しています。
さらに、IELTS対策から受験までワンストップでおこなえるのは、バークレーハウスだけの強みです。
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