グローバル化が進む近年、英語の資格を取得しておくと、進学や就職など、あらゆる場面で役に立ちます。
国際的に認知度が高い「IELTS(アイエルツ)」は、海外留学や海外移住、海外での就職で、英語力を証明するために必要とされることが多いため、受験を検討している方も増えています。
IELTSに限らず、英語の資格試験を受験する際は、相応の学習時間が必要になります。
しかし、日常の学校生活や仕事などと並行しての受験では、なかなか学習時間が取れない、という方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、IELTSの勉強に時間を割くことが難しい方や、今まで学習時間をしっかり取ってきた方がさらに万全を期すために、残り1ヶ月でIELTSの試験において高スコアを取るための勉強方法について詳しく解説します。
何とかしたい!1ヶ月で高スコアを目指せる勉強法
日常生活を送りながら、資格試験の受験勉強を並行して進めることは容易なことではありません。
ここでは、英語の資格試験IELTSを受験するにあたり、1ヶ月で高スコアを目指せる具体的な勉強方法について詳しく解説します。
単語力を身につける
IELTSで覚えるべき単語数は、一般的に6,000語〜12,000語といわれています。
しかし、これだけの数の単語を覚えることは無理があるため、IELTSで頻出する単語に絞って勉強することをおすすめします。
IELTSの単語対策専用の教材には、IELTSの試験で頻出する約3,500語〜4,400語ほどの単語や熟語が掲載されています。
IELTSの試験において、特に、リーディングでスコアが安定しない場合は、単語力が充分でない可能性があります。
単語力さえ一定以上あれば、スコアは伸びやすくなるので、まずは単語力を身につけることに注力しましょう。
IELTS専用の単語集を1冊購入し、まずは単語集を見て、その時点ですでに意味がわかる単語と、日本語訳を見ないと意味がわからない単語に仕分けていきます。
仕分けの際は、単語集にどんどん書き込みをしていきましょう。
意味がわかっている単語には完了という意味でチェックを入れます。
この時、1つの単語で2つの意味がある単語の場合、両方の意味がわからなかった場合はわからない単語として判定してください。
この仕分けの作業は時間をたくさん使える土日などの休日におこなうと良いでしょう。
何回も繰り返すことで、単語を覚えられる?
次に、記憶作業を行います。
単語集の1ページを開き、そのページに出ているチェック済み単語以外の単語と訳を一通り眺め、次に日本語訳の部分を隠し、ページの上の単語から順に見て、訳が覚えられているかを確認していきます。
複数の意味がある単語の場合は、すべての訳が頭に入っているかを確認してください。
わからないところがあれば、訳を見て確認し、また1番上の単語からスタートします。
詰まったところで答えを見て、また1番上からスタートするということを7〜8回繰り返すとページの最後にたどり着けるでしょう。
こうして1ページを完了できたら、そのページは完了です。
1日で200単語を目標に繰り返すのがおすすめです。 覚えた単語は、翌日もう1度同じ作業をし、どの程度覚えているか確認してください。
それが終わったら、新たな200単語に同じ方法で着手しましょう。
これを平日の5日間行い、週末の2日間はその週に覚えた単語を一通り復習すると良いでしょう。
1日200単語を目標にすれば、1ヶ月で4,000単語を覚えることができます。
上記の方法で、単語、熟語、慣用表現などを暗記していきます。
また、IELTSのリーディングセクションではさまざまなトピックに合わせた専門用語が多く出題されます。
そういった頻出する単語などは優先して覚えるようにしましょう。
IELTS公式問題集を解く
IELTSの受験勉強において、実際に即した問題を解くことは重要なポイントの1つです。
IELTSの試験は独特なスタイルですので、それに慣れるためにも公式問題集の問題を解くことは必須だといっても過言ではありません。
問題を解く時は、必ず時間を計るようにしましょう。
実際の試験と同じ時間で解くことが大切です。
また、問題は解くだけでなく、解いた後も重要な学習になります。
採点後のやり直しと、どうして間違えたのか理由を分析することを必ずしてください。
採点と見直しを徹底することによって、より記憶に定着しやすくなります。
また、自分の得意な問題と苦手な問題をしっかり理解することも大事です。
IELTS公式問題集の答えを熟読する
IELTSの試験対策では、特にライティングにおいて、問題集の答えを熟読することを意識しましょう。
まず、どのような文章が書かれているか、参考に読みます。次に、音読してみましょう。
音読することで、目と耳を使ってどのような文章を書くと良いか、ということに慣れることができます。
また、スピーキングの対策も同時におこなうことができます。
音読した時にわからないところがあれば調べてみましょう。
さまざまな解答例を熟読することによって、表現(単語・構文)を暗記することができ、スコアが取れる解答方法やポイントを押さえることができます。
解答の添削を依頼する
IELTSの試験対策では、特に、ライティングとスピーキングにおいて、独学での学習は難しいといわれる傾向にあります。
IELTSは言語力を測るテストであり、時には日常で使用しない表現を使うと、加点が狙えることもあります。
ライティング対策として毎日エッセイを書いたとしても、間違いを指摘してくれる方やフィードバックをくれる方、知らなかった表現を教えてくれる方などがいないと上達は難しいでしょう。
その理由は、独学でひたすら書くだけでは、自分のライティングの良くない習慣や間違えやすい文法のミス、新しい表現を知ることが難しいためです。
IELTSのライティングでは、明確な採点基準があります。
スコアアップを目指すのであれば、添削サービスを利用することをおすすめします。
また、IELTSのスピーキングは、試験官とマンツーマンの面接形式で行われます。
対策として、試験官役を用意し本番を想定した模擬テストをおこなう方法が効果的です。
しかし、試験官役として英語をネイティブレベルで話せる相手を用意できないケースも少なくないでしょう。
そのため、スピーキングも専任講師にレッスンを行ってもらう方法が短期間でスコアアップを目指す近道になります。
IELTS公式団体であるバークレーハウスでは、独学では難しいライティングの添削や実際のスピーキングテストの評価方法を基に、IELTSに精通した講師が的確かつ丁寧な指導を行い、弱点を克服していきます。
1ヶ月で成果を上げたい方にも柔軟なレッスンプランを用意して対応いたします。
以下のページでは、IELTS満点講師が紹介しているIELTSレッスンプランのサンプルがご覧いただけます。
「無料体験レッスン」も実施中ですので、現在のご自身のレベルを知るためにも、ぜひお申し込みください。
より万全に!IELTS1ヶ月前までの対策学習
これまでしっかりIELTSの試験に向けて学習していた方が、さらに万全を期すための1ヶ月前までの対策学習を紹介します。
IELTSは「スピーキング」「ライティング」「リスニング」「リーディング」の4つの分野で構成されている試験です。
どの分野でも共通してできる対策学習は、活用している参考書・問題集などの復習をする方法です。
残り1ヶ月という短い期間で、新しい参考書や問題集に手をつけることは得策とはいえないでしょう。
短い期間で新たな参考書や問題集に挑戦し、思うような結果が出ないと、自信をなくしてしまうことにもなりかねません。
新たな参考書や問題集に挑戦する時間があるのであれば、今までに勉強したことを復習するほうが効果的です。
ここでは、各分野別の対策について詳しく紹介します。
スピーキング
スピーキングにおける1ヶ月前の対策学習としては、1日1回は必ず演習を行いましょう。
IELTSのスピーキングでは、沈黙が続くと強制終了になってしまいます。
そのため、詰まることなく話し続けることが最も大切です。
解答に困った時に使えるフレーズを毎日の演習で使いこなせるよう心がけましょう。
また、IELTSのスピーキング評価基準の1つに「流暢さ」があります。
試験本番までの1ヶ月間、1日1回必ず演習を行えば、より流暢さを上げることができます。
ライティング
ライティングの1ヶ月前の対策学習は、学習した内容を暗記する期間を設けることが大切です。
IELTSのライティングは、スコアが伸びにくいといわれていますが、スコアを伸ばすポイントは「型を使って書く」ということです。
ある程度英語の能力が上がってくると自由に書きたくなるかもしれませんが、参考書や問題集に載っているIELTSのライティングの型を身につけるため、今までに学習した内容を暗記する期間を設けましょう。 ライティング問題の解答例を、構成や言葉の使い方、論理の展開に注意して暗記するまで読み込みます。
そうすることによって、ライティングの型はもちろん、構成や言葉の使い方をより定着させることができます。
学習した内容とはライティングの型だけでなく、単語はもちろん、英文法についても含まれます。
IELTSのスコアアップには、単語力も重要なポイントの1つ。
また、英文法を正しく理解して暗記することも大切です。
特に、時制の一致を苦手とする方が多いため、現在完了、仮定法過去完了や関係詞を完璧に理解し、暗記するようにしましょう。
これらはライティングだけでなく、リーディングの対策にもなります。
リスニング
リスニングの1ヶ月前の対策は、シャドーイングを集中的に行いましょう。
シャドーイングとは、英語の文章を聞いたらすぐに影(シャドウ)のように追いかけて、聞いた通りに真似をして話すトレーニング方法です。
IELTSのリスニング対策としては効果的な方法になるため、日頃からシャドーイングで学習をしている方も少なくないでしょう。
シャドーイングは、音を聞き取り、意味を理解して、自分の口から発声というプロセスになります。
シャドーイングは、リスニングスコアだけでなく、スピーキングスコア、ライティングスコアを上げることにも効果を発揮します。
シャドーイングの具体的な進め方として、リスニング教材の音声スクリプトを見ながら音読し、その後に、スクリプトを見ないでシャドーイングを繰り返しおこなう方法がおすすめです。
英語に慣れることを目的にし、バックグラウンドミュージックのように英語をただ流すことは避けましょう。ながら聞きは、英語をぼーっと聞いてしまうことに慣れる原因になるためです。
シャドーイングをする時は、練習する英文を少なくとも10回は繰り返しましょう。
そうすることによって、英語のスピードに慣れるだけではなく、正しい発音やアクセント、イントネーションを理解することができるようになります。
リーディング
1ヶ月前のリーディング対策は、問題演習を基本とし、息抜きで英語小説を読み、想像力を高める工夫をする方法が効果的です。
問題演習は、1度やったリーディングの教材を古いものから復習すると良いでしょう。
1度やった教材でつまずいた箇所や間違えた問題を確認し、苦手な問題の傾向をつかみましょう。
同じところや同じ傾向の問題でミスをしてしまうようであれば、そこを徹底的に掘り下げることによって苦手をなくすことができます。
教材の演習問題の内容はアカデミックな内容が多い傾向にあるため、息抜きとして英語の小説を読み、リーディングを楽しむことや想像力を高める工夫をしましょう。
気分転換をしつつリーディング対策にもなるため、読みやすい小説などの英語の本を選んで読むことをおすすめします。
IELTS試験直前の対策ついては、以下のページで詳しく紹介しています。
あわせて、ぜひ参考にしてみてください。
パスポートの準備も忘れずに!
試験の1ヶ月前には、持ち物の準備をしておきましょう。直前に必要なものが足りない、となって準備ができないと受験ができない状況にもなりかねません。
IELTSの試験では、持ち物が厳しく定められています。
たとえば、筆記用具は黒鉛筆のみが使用可で、シャープペンシルの使用は不可です。
飲料も無色透明な容器に入っている水のみが許されています。
さまざまな決まりがあるIELTSの持ち物ですが、最も大切なものはパスポートです。
英語の資格試験の申し込みと試験の当日には、不正行為防止の観点から、本人確認のために身分証明書が必要とされます。
運転免許証や学生証などが身分証明書として認められる試験もありますが、IELTSにおいて身分証明書として使用できるものは、パスポートのみのため注意しましょう。
パスポートの受領は、申請から最低でも1週間ほどの日数がかかります。
日程に余裕をもつために、1ヶ月前には発行するようにしましょう。
高スコアのために残り1ヶ月も抜かりなく
英語の資格試験を受験するには、相応の学習時間と勉強方法が必要になります。
日常生活を送りながらIELTSの資格取得を目指している方は、勉強時間が不足してしまうことも少なくないでしょう。
試験までの1ヶ月間で、効果的な勉強方法で学習することができれば、高スコアを獲得できる可能性はあります。
また、事前に充分な学習時間を取っていても、1ヶ月あれば、さらに高スコアを目指せるでしょう。
ポイントを押さえた学習をして、残りの1ヶ月でさらなる高みを目指せるように努力することが大切です。
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