2021/06/01

英語力が年収を変える!グローバル時代の高収入の条件とは?

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

近年ではグローバル化にともない、多くの企業がビジネスパーソンに英語力を求めています

新型コロナウイルスの影響もありWeb会議が主流となった現在、ビジネスの世界もボーダーレス時代を迎えており、今後は日系企業が世界に進出するハードルもどんどん低くなるでしょう。

このような時代において、英語力のあるビジネスパーソンほど年収が高くなるのは当然のことなのかもしれません。

目次

英語力が年収に関係しているのは本当だった

英語力と年収の相関関係は、さまざまな企業や団体の調査によって実証されています。

たとえば、ハイクラス向け転職サイトを運営するビズリーチが2013年に行った調査では、以下のような結果が出ています。

英語レベル平均年収
英語を話さない人976万円
ビジネス会話ができる人1,174万円
ネイティブレベルで話せる人1,354万円
ビズリーチの調査結果をもとに作成

英語力が高いほど年収が高い

人材紹介サービスを手がけるエンワールド・ジャパンが自社サービス登録者1,928名を対象として、2020年に行った調査によれば、英語力が高い集団では高所得者の割合が大きくなると明らかになりました。

下のグラフは調査結果を図示したもので、ビジネスパーソンを英語力の高さにより4つのグループに区分し、6つの年収帯で色分けしたものです。

英語レベルと年収実態調査
出典:「英語レベルと年収実態調査」エンワールド・ジャパンより引用

この結果からは英語力の高い集団ほど高所得者の割合が大きくなり、挨拶レベルでしか英語を話せない集団において1,000万円を超える人の割合は12%であるのに対し、流暢に英語を話せる集団では58%と4倍以上の割合であることがわかります。

なぜ英語力が高いと年収が高くなるのか

英語力と年収に相関関係が生まれる理由は、多くの企業が英語力を持つ人材を求めている一方でビジネスレベルの英語を使える日本人が少ないためです。

以下のデータは、国際ビジネスコミュニケーション協会が2018年から2019年にかけて2,442の企業・団体を対象に行った調査の結果です。

企業がビジネスパーソンに求めるスキルの1位は「英語」となっています。

この結果からは、ビジネスパーソンの英語力が「コミュニケーションスキル」、「問題解決力」、「チームワーク」などの能力以上に重要視されていることがわかります。

また、採用活動においては5割前後、昇進昇格の人事においては4割前後の企業がTOEIC Programを要件・参考基準としています。

英語活用実態調査2019-今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキル
出典:「英語活用実態調査2019」国際ビジネスコミュニケーション協会より引用
英語活用実態調査2019-採用・昇進・昇格時に参考にするTOECスコア
出典:「英語活用実態調査2019」国際ビジネスコミュニケーション協会より引用

しかし、これほどに企業が英語力を重視している一方、ビジネスレベルの英語力を身につけている日本人は決して多くありません

たとえば、2021年1月に行われたTOEICのスコア分布をみると、745点以上を獲得した受験者は全体のうち8.96%で、ビジネス利用の目安を750点とするならばそのレベルに達しているのは1割未満です。

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英語力が年収アップにつながりやすい業種

金融やコンサルティングなどの業界は日系企業と外資系企業の収入差が大きく、これらの業種で働く人は英語力を磨き外資系企業に転職できれば、大幅な年収アップが見込めるでしょう。

ゴールドマン・サックス、アクセンチュア、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどの外資系大手は平均年収1,000~2,000万円となっています。

年収アップに必要な英語力レベル

英語力を測る指標にはさまざまなものがありますが、総合的な英語力を知るうえで役に立つのがCEFR(セファール)です。

”Common European Framework of Reference of languages”の略称で「ヨーロッパ言語共通参照枠」とも呼ばれています。

CEFRは多くの言語が存在するヨーロッパにおいて、言語能力の指標を統一するために考案されたもので、A(基礎)、B(自立)、C(熟達)の3つのレベル内にそれぞれ2つのランクがあり、A1→A2→B1…と習熟度に応じてランクが割り振られます。

ビジネスで英語を使用できるレベルの目安はCEFRのB2程度といわれており、TOEFL iBTの72~94IELTSの5.5~6.5が該当します。

ヨーロッパ共通参照枠 (CEFR)
出典:ヨーロッパ共通参照枠 (CEFR)  Cambridge Centreより引用

TOEICはビジネスパーソンの英語学習に適していない

就職活動や転職活動において、企業の採用基準にTOEICスコアが要件・参考基準として設けられていることも多く、ビジネスで使える英語を身につけるためにTOEIC対策を始めるビジネスパーソンもいるでしょう。

しかし、リスニングとリーディングの2技能のみで受験するTOEICではスピーキング、ライティングの力が身につかないため、電話応対やプレゼン、メール作成などのスキルを磨くことができません。

実際、TOEICで800点以上の高スコアを獲得していても、会話の中で自分の意見をうまく伝えられない人は多いようです。

たしかに就職活動や転職活動で募集要項にTOEICスコアの記載がある場合、みずからの英語力を示すためにTOEICを受験することは有効です。

しかし、ビジネスで英語を使えるようになることが目的であれば、4技能をまんべんなく学習する必要があります

業務に必要な英語スキルを中心に

年収アップを目的とした英語学習では、まず業務に必要なスキルを中心に身につけていくことをおすすめします。

メールでのやりとりがメインであればリーディングとライティング、海外の顧客に向けてプレゼンをする機会があるならばスピーキングといったように、業務上どの能力に特化しているべきかを考えましょう。

年収アップにつながる英語学習法

年収アップを実現するには、実際にビジネスシーンで使える英語を身につける必要があります。

そのためにはポイントをおさえて学習を進めていくことが大切です。

忙しいビジネスパーソンにとって、限られた時間で効率的に学習することの重要性は言わずもがなです。

以下では、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの各技能ごとに、ビジネスシーンにおける英語の使用を見据えた学習法を紹介します。

リスニング

会話の中ではリエゾンやリダクションといった音の変化が生じます

そのため、”go ahead”は「ゴワヘッド」、”sit down”は「シッダン」と発音され、日本人には聞き取りにくくなります。

リスニング力を鍛えるうえでは、語彙力や定型表現の知識も大切ですが、実際に会話の中でどのように発音されるかを知る必要があります。

Webサイトやアプリで英語のニュースを視聴したり、サブスクリプションサービスに登録して洋画を観たりする方法がおすすめです。

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リーディング

リーディングスキルを磨くうえでは「多読」が求められます。日常的に多くの英文に触れることが大切です。

しかし、ただ読みこむだけではなく意味を理解しながら読む必要があります。

音読やシャドーイングなどのトレーニングを積むことで、速く正確に文章を読むスキルを身につけられるでしょう。

スピーキング

相手の発言に即座に返答する瞬発力は、スピーキングの機会を増やすことで徐々に身につきます。

しかし、英語がすらすらと話せるようになりたいからといって、突然オンライン英会話でネイティブとの会話に挑戦するのはおすすめできません

話す機会を増やすことは大切ですが、そのためには基礎的な文法や語彙力が必要不可欠です。

最低限の文法や単語の学習をしつつ、簡単な文章を作成する能力を養ってからスピーキングの機会を増やしていくとよいでしょう。

ライティング

ライティングは、ネイティブの文章を読んだり類語辞典を使ったりして、さまざまな表現を盛りこんだ文章を作る中で上達します。

また、講師やネイティブからフィードバックを得ることも上達への近道です。

口語的でライティングには使用しない表現があったり、コロケーションの面で不自然な表現だったり、砕けた表現とかしこまった表現が文中に混在していたりと、フィードバックを得ることではじめて気付けるポイントもあります。

ビジネスで使える英語力を身につけて年収アップにつなげよう

ビジネスシーンで求められるのは試験で高得点をとるための英語ではなく、対人関係の中で円滑にコミュニケーションをとり、良好な関係を築くための「生きた英語」です。

試験対策も英語力の向上には役立ちますが、その対策によって業務に必要なスキルを身につけられるのかを考える必要があります。

また、「生きた英語」を習得するうえで大切なのは実践です。

実際に読み書きをしたり、ネイティブと会話したりする機会を増やして、実用的な英語力を身につければ年収アップにつながるでしょう。

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