2022/03/23

英語の比較級・最上級はこれだけ!基本のルールを例文と一緒に紹介

この記事を書いた人

講師
上原 彩 Aya Uehara
大学ではTESOLプログラムを修了。英検をはじめ、TOEFLやIELTS、SATなど、さまざまな資格英語の指導経験もあり。 現在は、資格英語専門講師として活躍する傍ら、都内私立大学で講義も担当。

比較級とは、「あのパンはこのパンよりも安い」や「iPhone13は、iPhone12よりもパフォーマンスがずっと良い」などの表現です。

日常生活において比較表現はよく用いられており、それは英語でも同じです。

しかし、英語学習者の間では「比較級・最上級は難しい」とイメージが定着しているのも事実です。

今回の記事では、比較級・最上級の文法や表現について解説します。

目次

比較級とは

比較級は、2つのものを比較するときに使います。

日本語では「~~より~~」という表現が比較級にあたります。

単純に2つのものを比較するだけでなく、1つとその他、AグループとBグループのように比較することもできます。

最上級とは

最上級は、3つ以上のものを比較するときに使います。

日本語では「もっとも~~」という表現が最上級にあたります。

比較級の作り方と例文

比較級の作り方には、3つのパターンがあります。

  • 形容詞・副詞の後ろに-erをつける
  • 形容詞・副詞の前にmoreをつける
  • 形容詞・副詞の前後にasをつける
上原先生
上原先生

続いてそれぞれの方法について詳しく紹介します。

形容詞・副詞の後ろに-erをつける

比較級では、人やものの状態を表す形容詞・副詞が変化します。

形容詞や副詞の後ろに-erをつけるのは、もっとも基本的な比較級の形です。

最後にthanをつけて比較対象を示せば完成です。

<例文1>

This computer is cheaper than that one. 「このコンピューターはあのこのコンピューターよりも安い。」

上原先生
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“cheap” 「安い」という形容詞の最後に-er thanをプラスしています。

<例文2>

He can run faster than other classmates. 「彼はほかのクラスメイトよりも速く走ることができる。」

上原先生
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“fast”「速い」という副詞の最後にer thanをプラスしています。

また「ほかのクラスメイト」を一つのグループにすることによって「1つとその他」の比較になっています。

形容詞・副詞の前にmoreをつける

形容詞・副詞が長めのときは、単語の前にmoreをつけ、形容詞・副詞はそのまま残します。

その後、thanをつけて文章を作ります。

<例文1>

Science is more difficult than English. 「科学は英語よりも難しい。」

上原先生
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“cheap”, “fast”と異なり、”difficult” “expensive”などの単語は長めなので”more”をつけます。

<例文2>

Tokyo Tower is more famous than Tokyo Skytree. 「東京タワーはスカイツリーよりも有名だ。」

上原先生
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“famous”が長めの単語なのか迷う人が多いですが、”more famous”の形になります。

形容詞・副詞の前後にasをつける

上では「AはBより~~だ」のように、AとBが異なる状態を比較してきました。

しかし、比較したら同じだった、という状況も多くあると思います。

「AはBと同じくらい~~だ」と同等の比較をする場合、形容詞・副詞の前後にasをつけて表現することができます。

<例文1>

He is as tall as I. 「彼は私と同じくらい背が高い」

上原先生
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“tall”の前後に”as”をつけて「同じくらい」という意味にします。

”er”, “more”, “than”はつけません。

<例文2>

I am not as tall as he (is). 「私は彼ほど背が高くない。」

上原先生
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“not”をつけることによって「AはBほど~~でない」という意味になります。

”He is taller than I”と言いかえることも可能です。

最上級の作り方

最上級の作り方には、2つのパターンがあります。

  • 形容詞・副詞の後ろに-estをつける
  • 形容詞・副詞の前にmostをつける

形容詞・副詞の後ろに-estをつける

最上級では、形容詞・副詞の単語に-estをつけます。

また、形容詞・副詞の前には”the”をつけるのも忘れないようにしましょう。

<例文1>

Kevin is the smartest student in his class. 「Kevinはクラスで一番頭がいい。」

上原先生
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“smart”という形容詞にestをつけ、その単語の前に”the”をつけます。

また、最上級では「学校で」や「東京で」のように、どの範囲で一番なのかを説明するフレーズがつきます。

<例文2>

Okinawa is the warmest place in Japan. 「沖縄は日本で一番暖かいです。」

形容詞・副詞の前にmostをつける

比較級と同じように、長い単語は前にthe mostをつけます

<例文1>

This flower is the most beautiful in this shop. 「この花はこのお店の中で一番きれいだ。」

上原先生
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“beautiful”という単語は長いので、estをつけずに、the mostをつけます。

<例文2>

This house is the most expensive in this area. 「この家はこの地域で一番高い。」

不規則に変化する形容詞・副詞の一覧

ここまで紹介したのは、比較級・最上級の基本的な作り方です。

しかし、動詞に規則動詞と不規則動詞があるのと同じく、一部の形容詞・副詞は、比較級・最上級にすると不規則に変化します

原級比較級最上級
good(良い)betterbest
well(上手に)betterbetter
bad(悪い)worseworse
badly(ひどく)worseworse
ill(病気で)worseworse
many(多数の)moremost
much(多量の)moremost
little(少量の)littlelittle

比較級・最上級を使った慣用表現

はじめに紹介したとおり、比較級や最上級は日常的によく使われる表現です。

そのため、慣用表現に比較級や最上級が入っていることも多くあります。

上原先生
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以下で紹介する表現はとくに重要なので、おさえておきましょう!

the 比較級 ~, the 比較級 … 「~すればするほど…」

<例文1>The sooner, the better. 「早ければ早いほどよい。」

<例文2>The more you exercise, the more you lose weight. 「運動すればするほど痩せる。」

比較級 and 比較級 「ますます~」

<例文1>More and more people start using Internet recently. 「最近はますます多くの人がインターネットを使い始めている。」

<例文2>Your speaking skills are getting better and better. 「話す能力がだんだん良くなっていますね。」

no more than ~ 「たった~」

<例文>Our school teacher gave us no more than two tasks. 「私たちの先生はたった2つの課題しか出さなかった。」

no less than ~ 「~も」

<例文>My friend has no less than 100 books. 「私の友達は本を100冊も持っている。」

at least 「少なくとも」

<例文>I have to read at least two books in a semester. 「私は少なくとも1学期に2冊本を読まないといけない。」

まとめ

「比較級・最上級は難しくて複雑だ」というイメージをもっている人も多いですが、ルールの数はそこまで多くありません。

しかし、慣用表現が多いうえ、言い換え表現なども多数登場するため、難しく感じやすい部分もあります。

普段の練習の中で、さまざまな比較表現を用いて練習してみてください。

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