2023/08/02

英検準2級ライティング対策は?書き方や決まり文句・時間配分・勉強方法を解説

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

留学やビジネスを見据えて英語を学習している方は多いでしょう。

その学習過程で、英検を資格やベンチマークとして考えている方もいると思います。

本記事では、英検準2級のライティング対策について詳しく解説します。

ライティング対策をすることによって、英語圏の方々の表現方法を理解できるようになるでしょう!

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目次

英検準2級の試験概要

英検準2級の英作文は、一次試験・筆記の大問5として1問だけ出題されます。

出題数はわずかですが、この1問において一定以上の点数を取ることが、英検準2級の一次試験に合格するための重要なポイントです。

ライティングの試験時間は75分間であり、そのなかにはリーディング問題も含まれています。

そのため、リーディングとライティングの解答を75分間で完了させる必要があります。

リーディングとリスニングは選択式ですが、ライティングはすべて記述式となります。

試験では、与えられた大きなテーマ「QUESTION」に対して、自分の意見とその理由を自由な英作文形式で50〜60語程度で記述する必要があります。

また、設問に対して意見とその理由を2つ書くように指定されます。

準2級では、3級と比べて書かなければいけない分量が増えるため、25語〜35語という指定よりも多くの文章を書く必要があります。

この試験では、スピーキングと同様に、知識だけではなく、英語で意見を表現する力が求められます。

ライティングの採点基準・合格点

ライティングの問題数は大問として1問ですが、その1問に対して16点の配点がされています。

ライティングの合格点は、9/16点といわれています。

筆記試験は合計83点満点ですが、分野別にみると以下の配点となります。

  • リーディング(37問):37点
  • ライティング(1問):16点
  • リスニング(30問):30点

ライティングは記述式の問題となりますが、書いた内容を採点ポイントに沿って評価されることになります。

具体的には、4つのポイントがあり、各4点ずつの配点で16点満点で採点されます。

採点の4つのポイント

  • 文章の内容
  • 構成
  • 語彙
  • 文法

各ポイントにつき、0から4点の5段階で得点がつき、その合計がライティングのスコアとなります。

英検の公式ホームページによると、以下のポイントとして採点基準が明記されているため、参考にしてみてください。

  • 観点1:内容→課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか
  • 観点2:構成→英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか
  • 観点3:語彙→課題に相応しい語彙を正しく使えているか
  • 観点4:文法→文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

難易度

英検準2級の難易度は高校中級程度で、3級が中学卒業程度、2級が高校卒業程度です。

ライティング問題は、高校で学習する内容も踏まえて解答することが望ましいです。

準2級では、高校1〜2年程度の語彙や文法・表現を取り入れつつ高得点を目指しましょう。

基礎となる中学英語はマスターしつつ、語彙や表現でバリエーションを取り入れながら解答していくと良いです。

時間配分

ライティングは、筆記試験(約75分)のなかに含まれます。

そのため、語彙問題や長文問題との時間配分がとても重要になります。

75分の試験時間のなかにリーディングも含まれているため、ライティングは15分で仕上げるようにしましょう。

この時間配分は、英検準2級だけでなく、1級まで使えるものです。

15分のなかの時間配分は以下のとおりです。

時間配分のポイント

  • アイディア出し・構成:2分
  • 書く:10分
  • 読み直し・修正:3分

多くの方にとって、15分でライティングを仕上げることはとても難しいことです。

しかし、トレーニングを重ねることで、スムーズに文章を書けるようになります。

慣れてくれば、試験当日にはライティングを優先して早めに仕上げることも有効な戦略です。

ライティングを早めに仕上げれば、残りの60分でリーディング問題にじっくり取り組むことが可能です。

英検準2級の頻出テーマ例

ライティングテストで頻出されるテーマとして、受験者の日常生活や学校生活、将来についてのテーマが出題されやすい傾向にあります。

準2級試験全体の題材としては、以下のようなテーマが出題範囲として挙げられます。

  • 学校
  • 趣味
  • 旅行
  • 買い物
  • スポーツ
  • 映画
  • 音楽
  • 食事
  • 天気
  • 道案内
  • 海外の文化
  • 人物紹介
  • 歴史
  • 教育
  • 科学
  • 自然・環境

英検の公式ホームページにも記載があるため、参考にしてみてください。

英検準2級ライティングの英文の書き方

ライティングをする際は、以下の内容を確認しましょう。

準2級の英文の書き方

  • 自分の意見
  • 理由が2つあることを示す
  • 理由1つ目
  • 具体例①
  • 理由2つ目
  • 具体例②
  • まとめ(自分の意見を再主張する)

解答例のように、まとめ(結論)は省略可能です。

語数を80〜100語求められた場合は、理由3と具体例3を加えると語数を増やせます!

英検準2級ライティングの決まり文句

次に、ライティングで役立つ表現について、以下で詳しく解説します。

これらの表現を覚えておくと、文章の始めや構成に苦労せずに済むでしょう。

自分の意見でつける決まり文句

  • In my opinion…
  • To my mind…
  • In my view…
  • Personally, I believe…
  • I think that…
  • It seems to me that…
  • I strongly feel that…
  • I am of the opinion that…
  • From my perspective…
  • If you ask me…

“I think that〜” も定番ですが、さまざまな書き出しを覚えておきましょう。

上記の表現は、英検2級以降でも役に立ちます!

理由を述べるときに使える表現

  • That’s because…
  • The reason for this is…
  • The main factor is…
  • It can be attributed to…
  • The primary cause is…
  • The underlying cause is…
  • The primary reason is…
  • It is due to…
  • The explanation is…
  • The rationale is…

やや難しい表現も入っていますが、“First” などのディスコースマーカーでも十分です。

具体例を述べるときに使える表現

  • For instance…
  • To illustrate…
  • For example…
  • As an illustration…
  • Such as…
  • Specifically…
  • To provide an example…
  • Namely…
  • Let me give you an example…
  • To demonstrate…

具体例を述べる際も、ディスコースマーカーがあると読み手に優しい文章になります

まとめを述べるときに使える表現

  • All in all…
  • Summing up…
  • To conclude…
  • In conclusion…
  • In a nutshell…
  • To sum up…
  • To summarize…
  • All things considered…
  • In short…
  • In summary…

前述したように、まとめは省略可能ですが、記述する場合はディスコースマーカーを使いましょう。

英検準2級ライティング対策のコツ

QUESTIONをしっかり読み解く

ライティングで解答をするうえで、テーマに対してブレないことは非常に重要です。

たとえば、スポーツについて聞いているのに問題に対して、勉強について答えると的外れな解答となってしまいます。

まずは、与えられたQUESTIONの問題文を誤訳せずに丁寧に和訳し、テーマを正しく理解することが必須です。

ここで気を付けたいのが、理由と具体例を考えているあいだに話題が逸れてしまうことです。

見直しをするときにも、文章全体を読んでみて、与えられたテーマに対してしっかり答えているか、確認することも忘れないようにしましょう。

「理由」をしっかり考える

ライティングは、アイディア出し(brainstorming)がとても大切です。

しかし、短い時間で、客観性のあるアイディアを考えるにはどうすれば良いのでしょうか。

大切なことは、「観点を先に決めておく」ことです。

おすすめの観点は「お金」「時間」「人・人間関係」です。

たとえば、以下の例題のような、子供のブックイベントについて考えてみましょう。

QUESTION Do you think libraries should have more book events for children?
(図書館は子供向けの本に関するイベントをもっと開催するべきだと思いますか。)

(解答例)※解説用に番号を振ってあります。
①I think libraries should have more book events for children.
②I have two reasons.
③First, children can get more chances to find different kinds of books.
④They can enjoy reading books that they do not know.
⑤Second, book events help children make new friends.
⑥They can talk about the books that they are interested in.

「お金」の観点で見れば、以下のように考えられます。

  • 主張:図書館はもっとブックイベントを開催するべきだ。
  • 理由:親は新しい本を買ってあげる必要がなくなり、節約できる。
  • 具体例:本を読むのが好きな子供は、図書館の本を無料で楽しむことができる。

次に、「時間」の観点で考えてみましょう。

  • 主張:図書館はもっとブックイベントを開催するべきだ。
  • 理由:子供はおすすめの本を楽しむことができ、探す時間が必要なくなる。
  • 具体例:良い本を短時間で紹介してもらい、もっとたくさんの本を楽しむ時間が生まれる。

最後に、「人・人間関係」の観点で考えてみましょう。

  • 主張:図書館はもっとブックイベントを開催するべきだ。
  • 理由:イベントに参加することで新しい友達ができる。
  • 具体例:本好きの子供達同士が、ストーリーについて話し合ったり、仲良くなれる。

英検準2級以上では、社会性・客観性がある意見や理由が必要です。

この3つの観点は、面接のスピーキングテスト時にも応用できるため、ぜひ試してみてください。

簡単な英単語や文法を使う

ライティングでは、スペルミスは減点、時制や変化系の間違いも減点の対象となります。

単調な表現ばかりを使っていると高得点を取りにくいですが、難しい表現や理解できていないものを無理に取り入れると大きな減点のリスクもあります。

簡単な表現でも、自分が覚えている限りの単語・文法で表現をすることが重要です。

時間配分を意識する

ライティングでは、より完成度の高い解答をしようとすると記述に時間がかかりすぎてしまいます。

リーディングやリスニングの問題を解く時間を削ると、かえって試験全体のスコアを下げてしまう可能性があります。

また、解答の見直しをする時間は確保する必要があります。

準2級のリスニングが始まるまでに、ライティングに使うべき時間は合計75分のなかで、約20分が目安です。

20分間で、問題を理解する時間、回答を考える時間、答案用紙に書く時間、最後に見直す時間に充てましょう。

時間配分がライティングの要となるでしょう!

英検準2級ライティング対策におすすめの勉強法

準2級のライティングは文章の構成を意識し、学習の際はテーマと理由付けを50〜60語以上で書き上げる練習をすることが必要です。

ライティングは自己学習がしにくい分野と思われがちですが、ポイントに沿って書く練習をすることでライティング力を伸ばせます。

以下では、おすすめの勉強法について解説します。

語彙を増やす

ライティングの基礎となるのが語彙力です。

英検準2級では、3,800語〜4,000語が必要といわれています。

まずは英検3級の単語や熟語がスムーズに使えるようにしておきましょう。

また、ライティングの質を一気に向上させるトレーニング方法があります。

それは、サマリー(要約)を書くことです。

英検準2級の長文問題を読んで理解したあと、その内容をパラフレーズしながら要約文を書いてみましょう。

難しい場合は、各段落を読み返しながら、大切な文を抜き出して繋げるだけでもかまいません。

慣れてきたら、長文を見ないで一気に100語程度でまとめてみましょう。

リーディングとライティングのスキルを同時に上げつつ、語彙力も一気に向上するため、ぜひ取り組んでみてください。

日本語のメモを取る

アイディア出しの際には、日本語でメモをとりながら構成を考えましょう。

メモを取ることに慣れてきたら、英語でもメモをとっても構いません。

禁止事項としては、すぐに英文を書き始めたり、意見をすぐに決めてしまうことです。

「〜するべきか否か」などの問いのときは、理由や具体例が思いつきやすい方の主張をしましょう。

すぐに主張を決めずに、賛成理由、反対理由のどちらも並行してアイディア出しをしましょう。

模範解答を参考にする

英文で自由作文を書くことに慣れていなければ、ライティングの解答の仕方を学ぶ必要があります。

解答は自由に記述できる形式ですが、英語でエッセイを書く際には、ある程度ルールがあります。

はじめは、過去問・問題集に付属されている解答集の解答例から学び、最初はその内容に沿いながらでも、自分なりに解答を作成してみましょう。

さまざまなトピックの問題を解く

準2級のライティングでは、幅広い分野から出題されています。

環境問題に関することから、教育などに関することまで、どの問題が出題されるかは試験によって異なります。

どんなトピックにも対処できるように、練習では多様なテーマの問題を解き、対応力を身につけていきましょう。

また、幅広い分野に日頃から興味をもち、まずは日本語で自分の考えを巡らせてみると良いでしょう。

日頃からニュースをチェックして社会問題に意見をもっておくことも役に立ちます!

英検準2級ライティング対策におすすめの参考書

準2級のライティング対策は特化した教材で、ライティング力を強化し、英語で考えを表現する反復練習をしましょう。

次に、ライティングに特化したおすすめの教材を紹介します。

【問題集】英検準2級でる順 合格問題集 新試験対応版

ライティングの解答例や解答手順が丁寧に解説されています。

本番と同じ量の問題を出題頻度別に掲載しているため、最短で合格を目指したい方におすすめです。

【問題集】英検準2級 過去6回全問題集

過去問を使って傾向や内容を体験できます。

過去問で時間を測って実践→解答例と比較、という学習を繰り返すだけで、合格に着実に近付けるでしょう。

英検準2級ライティング対策ならバークレーハウスがおすすめ

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英検準2級と2級は、ともに解答に必要な分量やテーマが異なり、独自の対策が必要になります。

英検準2級のライティングは、コツを掴めば得点源にできます。

語彙問題などの苦手分野をライティングでカバーできれば、合格することも可能です。

ライティングを武器にして、英検合格目指して頑張りましょう!

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