2022/12/23

英検準1級リスニング対策!大問2は難しい?

英検準1級_リスニング対策

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検は古くから日本において、広く使われている英語資格です。

その中でも準1級は1級にチャレンジする前に、2級保持者がネクストステップとして受けることが多いでしょう。

リスニングは3つのパートにわかれており、中でも大問2が一番むずかしいという声があります。

本記事では、大問2が一番難しいと言われる理由を、リスニングパート概要と一緒に解説します。

「英検準1級の受験に向けて対策中だが、リスニングの対策がわからない」
「英検準1級のリスニング問題では大問2が一番むずかしいと聞くが、どんな問題?」

上記のように悩んだことはないでしょうか?

この記事を読んで、リスニングパートの概要をつかむとともに、対策が取りやすくなるでしょう。

目次

英検準1級のリスニングパートとは

次に、英検準1級リスニングパートの概要と、合格に必要なリスニングスコアを解説します。

試験概要

リスニング試験の題材は、社会生活、文化、教育からビジネス等の場面や状況が設定されており、幅広いシチュエーションから出題されます。

試験時間は30分で、筆記試験90分が終了した時点で開始されます。

問題は以下の3つで構成されています。
1.大問1(会話の内容一致選択)は12問
2.大問2(文の内容一致選択)は12問
3.大問3(Real-Life形式の内容一致選択)は5問
合計29問が出題されます。

リスニングパートだけでなく、英検準1級全般については、以下のページでご紹介していますので、参考にしてください。

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英検準1級合格に必要なリスニングスコアとは?

英検は現在CSEスコア(Common Scale for English)で合否判定をおこなっています。

CSEとは素点(テストで正解した生の点数のことで、1問正解すると1点とカウントする)ではなく、受験者全体の正解率や平均点など、さまざまな要素の変数を用いて算出されます。

CSEスコアのメリットは3つです。

1.今の英語力や伸長度がひとめでわかる
2.合格までの距離がわかる
3.自分の実力が世界基準でわかる

さまざまな要因によってCSEスコアが算出されるので、合格に必要なリスニングパートのスコアは正直なところ一概には言えません。

しかし、CSEは英語4技能をバランス良く測るスコアなので、極端な例ではリスニングが高得点であっても、リーディングかライティングが0点であれば合格にはなりません。

長所を伸ばすとともに弱点をバランスよく強化することを忘れないでください。

英検CSEスコアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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英検準1級リスニング、各大問の特徴

英検準1級リスニングパートは、以下の内容で構成されています。

  • 大問1:会話の内容一致選択-12問
  • 大問2:文の内容一致選択-12問
  • 大問3:Real-Life形式の内容一致選択-5問

以下、パートごとに詳しく見ていきましょう。

大問1(会話の内容一致選択)

大問1は、二人の人物が話す内容について、答える内容です。

それぞれの人が3,4回発言するので会話のやり取りが多く、また会話が長く内容を記憶しておくことが難しく感じるでしょう。

やり取りの回数は決まっておらず、5回で終わるケースもあります。

その場合、1回の発言が思いがけず長くなるので集中が切れることがあるでしょう。

30秒ほど会話が続くので、会話が終わると思って気が緩んでしまい、最後まで問題音声を聞きとれない場合もあります。

スピーカーが話す回数が少なければ、1回の発言が長くなることもあります。

会話のあとに問題文のみが読まれ、各問の選択肢は読まれないことに注意してください。

大問2(文の内容一致選択)

まずは大問2の問題例をご覧ください。

The P-47 Thunderbolt

When the P-47 Thunderbolt first appeared in World War II, American pilots worried that this extremely heavy fighter plane would be at a disadvantage against smaller, lighter German planes. The P-47 was indeed slower at low altitudes, but when it was flying high, it could outrun almost any other plane. One serious weakness early on was its limited fuel supply. Eventually, however, extra tanks were fitted onto the P-47 so that it could go on longer missions.

The P-47 had eight powerful machine guns and was able to carry an impressive selection of bombs and rockets. The real reason that pilots came to love it, though, is that it was one of the most durable planes of the war and survived many hits that would have destroyed other planes. In one extreme case, a pilot was able to land his P-47 after it was shot over 100 times.

Question: What problem did the P-47 Thunderbolt have at first?
Question: What did pilots like most about flying the P-47 Thunderbolt?
出典:英検公式

大問2は、パッセージの内容に関する質問に答える内容です。

ナレーションは1問あたり150ワード前後、約1分半から2分と非常に長いのが特徴です。

1つのナレーションにつき設問が2つ出題されます。

ナレーションのあと、何が聞かれるかわからないまま最後まで聞き、全体の内容を把握しなくてはいけないことが、難しく感じる一因でしょう。

ただ、詳細な質問を聞かれることはないため、全体のイメージを把握しておけば問題ありません。

ざっくりとした内容を聞き取れれば、正解するチャンスはあります。

大問3(Real-Life形式の内容一致選択)

大問3ではReal-Life形式の放送内容に関する質問に答えます。

放送文は日常生活で体験する案内放送やコマーシャル、電話での音声ガイダンス等が流れます。

まぎらわしい情報が多く含まれており、必要な情報を確実に聞き取るスキルが求められます。

シチュエーションと問いを先読みすることで、解答しやすくなるでしょう。

なぜ大問2は難しい?

リスニングパートで3つある大問のなかで、大問2が一番難しいと言われます。

なぜ難しいのか、3つの理由を解説します。

理由1

問題用紙に選択肢しか印刷されておらず、問題文は聞き取るしかありません。

そのため、問題の理解を含めたリスニング力が試されます。

ナレーションだけでなく問題文まで正確に聞き取り、すぐに正しい選択肢を解答から選び出すには、リスニングに加えてスピードも要求されます。

理由2

ナレーションの長さが1分半〜2分間と聞く量が多く、かつナレーションの内容全体を記憶しておく必要があります。

最後まで何を聞かれるかわからない状態で、ナレーションの内容を把握することで、ナレーションの最後には気が緩んでしまうこともあるでしょう。

理由3

問題の内容がアカデミック系であることも難しく感じる理由です。

普段あまり触れることのない文章は、分かりにくいと感じやすく、長時間集中して聞いていると疲れの原因にもなります。

全大問の対策は必要ですが、大問2そのものへの対策も必要不可欠であることを理解しましょう。

リスニング大問2対策で使える!スコアアップのテクニックとは

ここではリスニングのスコアアップにつながる勉強方法を紹介します。

問題は解かずに問題音声を繰り返し聞く

問題音声を繰り返し聞くことで、音声内容における「結論・結果」が出てくるタイミングや音声と設問のパラフレーズについて押さえることができます。

設問で問われやすい内容なので、音声内容の「結論・結果」に注目することをクセ付ければスコアアップに繋がるでしょう。

過去問・問題集を繰り返し学習する

過去問・問題集を繰り返し解き、選択肢の先読みのコツや、聞き取りポイントの予測するコツを覚えましょう。

上記のコツをうまく使えると、試験時間に余裕を作ることができ、スコアアップに直結します。

このスキルはかならず身に付けましょう。

また、答え合わせをして、別紙の解答集もよく読み込んでください。

音声を聞いてイメージを膨らませる練習をする

過去問・問題集を通じて、音声を聞いてイメージを膨らませる練習をします。

リスニングパートの内容は難しく聞こえますが、日本語に訳すとあまり難しいことは言っていないと分かるでしょう。

スピーカーが話している内容が難しくないと分かれば、あとは話している内容をイメージできればより理解しやすくなります。

英検級全体のリスニング対策については、以下のページでご紹介しています。

こちらも参考にしてみてください。

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パラフレーズ(言い換え)に気を付ける

リスニングパートでは、本文で使われた単語が、設問で別の単語に置き換わっていることが多いです。

「音声に流れた単語=正解の選択肢」ではないので注意しましょう。

上記をふまえると、別の単語に置き換えられている選択肢が正解の可能性が高いので、音声で流れていない内容の選択肢は慎重に読むことをおすすめします。

英検スコアアップのコツ!

先ほど、紹介した勉強法をさらに深堀りして説明します。

大問2だけでなく、リスニングパート全体に使えるテクニックなので、使いこなせばリスニングパート全体のスコアアップに繋がるでしょう。

選択肢を先読みする

リスニングパートにおいて選択肢の先読みは必須のスキルです。

選択肢から本文と質問の内容を予想しておけば、本文の理解度がどんどん高まります。

また時間に余裕ができるので、落ち着いて問題を読むことが可能です。

大問1・大問2は本文と質問の内容を予想し、大問3はポイントとなる条件に着目しましょう。

先読みした選択肢から聞き取りポイントを予測する

選択肢をもとに、聞いておくべきポイントを予測して押さえておきます。

予測できれば、多少ポイントを外してもリカバリーできるからです。

選択肢にはポイントを予測するヒントが隠されているので、先読みするクセをつけましょう。

先読みした選択肢の中からポイントにそぐわないものは除外しても構いません。

4つの選択肢のなかには明らかに間違いが含まれているからです。

先読みをおこない除外しておけば、解答の時間短縮になります。

音声を聞くときは内容をイメージする

聞こえてくる音声を一言一句和訳していくと、すべての音声を聞き取れず、知らない単語が出てきたらパニックになり、訳を考えているうちに音声は終了してしまいます。

下手をすれば次の問題に進んでしまうこともあるでしょう。

問題では細かいところまで聞かれることは少ないので、全体の内容をイメージするようにしましょう。

音声の内容をイメージすることで、内容を理解するスピードが速くなり、先読みする時間もできます。

英検準1級リスニング対策におすすめの参考書やアプリを紹介!

ここからは、英検準1級リスニング対策におすすめの参考書やアプリを紹介します。

英検分野別ターゲット 英検準1級リスニング問題 改訂版

英検書籍売上ナンバー1の旺文社が出版する対策書です。

模擬テスト2回分、58問をふくむ150問のオリジナル問題を収録しているので、パート別の対策もバッチリです。

本番に近いスピードやイギリス英語を含んでスピーカーが話しているCD2枚付きで、リアリティのある対策が取れます。

ジャパンタイムズ出版 最短合格!英検準1級 リスニング問題 完全制覇

過去5年分、および最新の出題傾向を分析してつくられた完全オリジナル問題+2セット分の模試で、本番をイメージした練習が可能です。

リスニングパート攻略にむけた基礎固めのページを収録し、弱点を補強しながらリスニング力を効率的に伸ばすトレーニング方法を紹介しています。

英検準一級リスニング問題150

前半で標準的な問題で基礎を固め、後半でオリジナル模試を2回分収録し実践力を養います。

それぞれのパート冒頭にパートごとの狙いと対策を書いた「攻略のページ」を設置し、さらに最終ページには「リスニング学習」でさまざまな学習方法を紹介しています。

Duolingo

スキマ時間にゲーム感覚で勉強できるアプリです。

リスニングやスピーキング、文法や単語を1日5分から学習できます。

有料版もありますが、無料でも十分に学習することが可能です。

詳しくは以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。

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英語の友 旺文社リスニングアプリ

英検だけでなくTOEICやTOEFLなど、英語資格試験にむけた英語力アップをサポートするアプリです。

200冊以上の英語資格試験対策書に対応していて、ワンストップで効率よく学習できます。

TED

テクノロジーや心理学などさまざまな分野に関する2,000以上のTEDトークから、興味や気分によって業界トップのスピーチを選べます。

字幕は英語・日本語の両方で選べ、字幕オフにもできます。

1本5分から20分の動画なので、ちょっとした移動時間に聞き流して、効率的な学習が期待できます。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

難しいリスニングパートの中でも、大問2が特に難しいという声を聞きます。

全般的なリスニング対策だけでなく、大問2に特化した対策もおこないましょう。

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