2023/04/06

英検レベルを級別に紹介!海外留学に役立つ級や注意点までわかりやすく解説

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この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

これから海外へ留学しようと考えている方のなかには、留学するために英検が役に立つのか、わからない方もいるのではないでしょうか。

また、何級を取れば留学に役立つのかわからない方も多いと思います。

本記事では、英検の級ごとのレベル紹介と英検を受験するメリット・デメリット、注意点を紹介します。

海外留学に役立つ級もあわせて解説しているため、参考にしてみてください。

目次

英検は5級から1級までレベルがある

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英検は、公益財団法人日本英語検定協会によって、年3回実施される国内最大規模の英語検定試験です。

文部科学省が後援している試験で、学習レベルに応じて5級〜1級の7つの級が設定されています。

英語4技能を測定し、合否とスコアで試験結果がフィードバックされます。

中学受験レベルや高校卒業レベルなど、学校教育における英語の習熟度を測っているという特徴があります。

また、CEFRという英語判定の国際基準に対応した「英検CSEスコア」というものを導入しています。

CEFRについては、あとの章で詳しく解説します。

主なレベルの目安

英検公式サイトによると、各級の主なレベルの目安は以下となります。

各級のレベル目安

  • 3〜5級:基礎力定着、高校入試レベル
  • 2級:大学入試レベル
  • 準2級:海外留学、履歴書で評価されるレベル
  • 準1級:実際に使える英語力が証明できるレベル
  • 1級:世界で活躍できる人材としての英語力が証明できるレベル

英検は、入試や採用試験、留学時などに活用できる資格です。

必要なタイミングに備えて計画的に英検の勉強を始めておきましょう。

【級別】英検のレベルと特徴

次に、各級のレベルや特徴について、以下で解説します。

【5級】レベルと特徴

英検5級のレベルは、中学初級程度です。

実際の受験者は、小学校中学年〜中学生が多い級となります。

合格に必要な英単語数は、600単語程度といわれています。

英検のなかでは一番易しい級で、英語を始めた方が最初に目指す級が5級です。

家族や身近な趣味やスポーツについての話題が多く出題されるのが特徴となります。

出題形式は、筆記とリスニング・録音形式のスピーキングテストの3種類です。

英語初心者の力試しや基礎チェックとして、受験してみましょう。

【4級】レベルと特徴

英検4級のレベルは、中学中級程度です。

実際の受験者は、小学校高学年〜中学生が多い級となります。

合格に必要な英単語数は、1,500単語程度といわれています。

出題形式は5級と大きく変わりませんが、5級よりも出題される問題がより実用的になります。

出題テーマは5級と同様、身近な趣味やスポーツから出題されることが多く、読解問題が加わるのが特徴です。

出題形式は5級と同様に、筆記・リスニング・録音形式のスピーキングテストの3種類です。

スピーキングテストは英検4級の合否には関係ないテストとなります。

【3級】レベルと特徴

英検3級は、レベルとしては中学卒業程度です。

中学生の受験者が多い級となります。

合格に必要な英単語数は、2,500単語程度といわれています。

3級から一次試験と二次試験に分かれ、一次試験では筆記試験とリスニング、二次試験では面接形式での受験となります。

筆記試験の内容が、身近な趣味から海外の文化に関する問題が出題されるようになります。

二次試験の面接では、自分の考えを英語で伝える力が必要となってくるため、しっかりと準備をして臨みましょう。

中学卒業レベルの英語力が培われているかの力試しとして受験してみましょう。

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【準2級】レベルと特徴

英検準2級のレベルは、高校中級程度です。

中学生から高校生の受験者が多い級といわれています。

合格に必要な英単語数は、4,000単語程度です。

身近な趣味や家族のテーマに加え、教育や科学を題材にした問題が加わります。

また、問題の種類も長文の穴埋め問題が増えるため、しっかり対策する必要があります。

大学共通入試との共通点も多いため、大学入試対策として受験することも効果的です。

準2級も3級と同様、一次試験と二次試験に分かれており、一次試験でリスニングと筆記試験、二次試験では面接を受験します。

大学入試の練習や高校生の力試しとして受験してみるのがおすすめです。

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【2級】レベルと特徴

英検2級のレベルは、高校卒業程度です。

実際の受験者は、中学生から高校生が多い級となります。

合格に必要な英単語数は、6,000単語程度です。

出題されるテーマがより難しくなり、医療やテクノロジーに関するテーマが出題されます。

海外留学や履歴書で評価されるレベルとなっており、英検2級から社会的にも評価されることが多くなってきます。

国内での入試優遇や単位の認定など、2級に合格すると、可能になることも増えてきます。

2級も準2級と同様、一次試験と二次試験を受験し、両方受かった場合のみ合格となります。

海外留学やグローバル企業での就職を考えている方は、2級を受験してみましょう。

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【準1級】レベルと特徴

英検準1級のレベルは、大学中級程度です。

高校生から社会人の受験が多い級となります。

合格に必要な英単語数は、7,500単語程度といわれています。

英検準1級では、テストの内容がより実践的になっており、エッセイ形式の英文の問題などが出題されるようになります。

英検準1級に合格することで、実際に使える英語力をもっていると評価されることが多くなります。

1級に合格すると、海外で暮らせるレベルと判断されるため、将来的に海外で働きたい、海外で住みたい方は受験してみましょう。

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【1級】レベルと特徴

英検1級のレベルは、大学上級程度です。

大学生から社会人の受験が多い級となります。

合格に必要な英単語数は、10,000単語程度といわれています。

英検のなかでもっとも難易度の高い級で、英語学習者が目指す最終ゴールです。

一次試験と二次試験が存在し、二次試験では2分間のスピーチをして、そのあとの質問に答えるというテストがあります。

とっさに考えたことを英語で表現できるかが重要となってきます。

英語の単語力や知識も重要ですが、英検1級では相手に自分の思いを伝える力と、あらゆるシーンへの対応力も必要となります。

世界で活躍するグローバル人材を目指す方は、英検1級を受験しましょう。

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英検のメリット

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英検を受験すると、以下のようなメリットがあります。

英検を受験するメリット

  • 自分の英語力(4技能)を把握しやすい
  • 学校の成績として評価されやすい
  • 国内の学校や日系企業就職の際に高く評価されている
  • 単位認定や奨学金給付条件に活用されている
  • 年代問わず、誰でも受験できる

どの級からでも受験可能なため、自分の英語力を把握しやすく、CEFRレベルを知ることもできます。

また、英語試験のなかには、TOEICのようなリスニングとリーディングのみ測定できる英語試験もありますが、英検は4技能を測定できる点も大きな特徴です。

TOEICなどと比較して、学校の成績として評価されやすいという特徴もあります。

とくに国内の学校での推薦入試や日系企業の就職の場などで、高く評価される傾向にあります。

単位認定や奨学金の条件に活用される場合もあり、海外大学の奨学金の応募条件を英検1級としている財団も存在します。

そして、小学生から社会人まで、幅広い方が受験できるのも英検の特徴です。

英検のデメリット

一方で、英検には以下のようなデメリットがあります。

英検のデメリット

  • 1点足りなくても不合格になる
  • CEFRレベルをすべて網羅しているわけではない
  • 合格のボーダーラインが公表されていない

英検は合否判定があるテストのため、1点でも足りない場合、不合格となってしまいます。

反対にTOEICやTOEFLは合否判定ではないため、不合格になることはありませんが、英検の場合は合格と不合格が判定されてしまいます。

また、CEFRレベルの最高レベルであるC2は、英検では算出できません。

英検で算出できるのはC1レベルまでのため、C2レベルまで測定したい方はIELTSなどを受験しましょう。

CEFRレベルについては、このあと詳しく解説します。

また、英検は合格ラインが公表されていないことも、デメリットの一つです。

英検で採用しているCSEスコアは複雑な算出方法を使っており、何点取れば合格なのかがわかりにくいです。

ただし、60%〜70%が合格ラインとなるケースが多いです。

まずは、70%の合格率を目指して頑張りましょう!

海外進学や海外就職で英検を活用する際の注意点

次に、海外への進学や就職を考えている方向けに、英検を活用する際の注意点を紹介します。

希望する留学先が英検スコアで評価しているか確認する

留学を希望している学校が、英検のスコアで評価しているかを確認しておきましょう。

英検のスコアで留学できる学校もありますが、TOEFLやIELTSのスコアで評価している学校が多いため、英検スコアが利用できるかの確認が必要です。

どの資格を公的に取り扱っているかは、大学のHPや受験要綱に書いてあるため、事前に確認してから受験しましょう。

英検の取り扱いがない場合は、TOEFLやIELTSなど、別の英語技能検定を受験することも検討しましょう。

そのほかの注意事項

英検を海外留学に活用するには、英検のスコアレポートの選考手続きを行う必要があります。

英検資格に有効期限はないですが、留学目的の場合は合格証明書の発行日から2年以内という制限がある場合があります。

英検を受験する前に、希望する学校の試験や条件についてしっかりと確認しておきましょう。

英検にまつわるQ&A

Q1. 英検資格で高校・大学・カレッジへの留学は可能?

英検資格で留学可能な学校と不可能な学校があります。

英検公式サイトによると、現在北米を含む約400の大学・カレッジが留学時の語学力証明として英検を認定しているそうです。(2023年3月2日時点)

英検取得級によって選べる学校が変わることがあるため、英検何級が必要か確認しておきましょう。

このあと紹介するQ3. にて、何級から選べるかを解説します。

英検公式サイト内にも海外留学に関するページがあるため、一読してみてください。

また、インターネットで調べたり、留学支援している英語スクールやエージェントに相談してみるのもおすすめです。

Q2. 英検CSEスコアとCEFRレベルはどう対応している?

英検公式サイトで確認すると、英検の各レベルは以下のCEFRのレベルに対応しています。

C2は英検では対応していないため、C2レベルを目指したい方は、IELTSやそのほかの英語技能検定を受験しましょう。

英検CEFR
5級A1
4級A1
3級A1〜A2
準2級A2〜B1
2級B1〜B2
準1級B2〜C1
1級C1
出典:https://www.eiken.or.jp/cse/(英検公式サイト)

CEFR(セファール)とは

CEFR(セファール)とは、“Common European Framework of Reference for Languages” の略称で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれています。

英語の国際標準規格で、英語学習者の英語力がどれくらいかを測るための基準で、客観的に英語力がわかります。

A1、A2、B1、B2、C1、C2(C2が最高レベル)の6段階に分かれています。

以下が各レベルの目安となります。

CEFR段階
C2〜C1熟達した言語使用者
B2〜B1自立した言語使用者
A2〜A1基礎段階の言語使用者
出典:https://www.britishcouncil.jp/programmes/english-education/updates/4skills/about/cefr

Q3. 海外留学に役立つ英検レベルはどれくらい?

英検スコアを海外留学で活用する場合、準2級以上は必要となります。

ただし、準2級では選べる留学先が少なくなってしまうため、選択肢を増やすためにも、できるだけ高い級を取得しておきましょう。

2級Aが一つの判断基準となります。

2級Aとは英検2級に合格し、4技能においてCSEスコアが2,150点以上の方に与えられる資格です。

英検2級以上を取得すると、留学先の選択肢が増え、自信をもって留学に挑戦できるレベルとなります。

準1級を取得すると、さらに選択肢が大きく増え、留学先でも英会話に困らないレベルです。

1級を取得できれば、海外出張や海外赴任の際にも対応できるレベルと考えられます。

また、一例として公益財団法人平和中島財団の2023年度日本人留学生奨学生募集要項においては、応募資格を英検1級(TOEFL iBT→Test Dateスコア90、IELTS7.0)としています。

しっかりと英検対策するには

英検は級によって単語数や問題形式、出題範囲が異なります。

現在の自分の英語レベルと、目標とする英語レベルを理解してから学習することが、効率的かつ効果的です。

英検には以下のような対策がおすすめです。

おすすめの対策法

  • 英検の参考書をそろえ、単語レベル、問題傾向に着目して対策する
  • 英単語や熟語をインプットし、基礎知識を増やす
  • 基礎学習後に問題演習に取り組む(書く技能の問題の解き方を身に着ける)

対策には、リーディング、スピーキング、リスニング、ライティングの4技能をバランスよく鍛えることが大切です。

また、同じ参考書の問題を何度も繰り返し解いて、苦手をなくしていきましょう。

自分の英語レベルをチェックする方法

最後に、自分の英語レベルをチェックする方法について解説します。

まずは、英検公式サイトで各級の過去問を解いてみることがおすすめです。

過去問でどの程度取れたかによって、現在の自分の実力を測ることができます。

そのほかには、WEB上で自分の英語レベルをチェックできるサイトを活用しましょう。

リスニング・リーディング・語彙力中心にレベルチェックできるサイトが複数あります。

スピーキングや表現などについてのレベルチェックは、英会話スクールなどでプロに診断してもらうのも、一つの手です。

費用を安く抑えたい方は、オンライン英会話などでも診断可能です。

英検資格を留学で役立たせるためには

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今回は、英検の級別のレベルや特徴、海外留学を目指す方へ英検は必要なのかについて解説しました。

自分の目標とする級に合格するためにも、しっかりと対策をして英検に臨むことが大切です。

英検資格を留学で役立たせたい方は、準2級以上の級の合格を目指しましょう。

バークレーハウスは、IELTS公式テストセンターを運営する企業が提供する対策レッスンや、英語スクールとして創業50年のノウハウ、日本で初めてアメリカへの正規留学をさせた語学学校となっています。

また、一人ひとりにあったプランを提案してくれるため、目標達成に向けて効率的に勉強ができます。

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