2022/09/20

英検ジュニアの「ブロンズ」とは?試験内容をわかりやすく紹介!

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検ジュニアの「ブロンズ」は、小学校低学年を対象とした英語力判定テストです。

ゲーム感覚で楽しく受験できるよう、リスニングのみのシンプルな試験となっています。

お子さんのはじめての英語試験として検討している保護者の方も多いのではないでしょうか。

「英検ジュニアはどんな試験?」

「ブロンズのグレードは難しい?」

今回は、そんな疑問にわかりやすくお答えします。

ブロンズの試験内容や受験費用、試験対策についても紹介しますので、読み終わるころには具体的なイメージがつかめます。

目次

英検ジュニアとは?

英検ジュニアは、小学生以下を対象とした「ゲーム感覚でできるリスニングテスト」です。

もともとは「児童英検」として知られていましたが、2015年に名称が変更されました。

児童が楽しみながら英語を学び、異文化への理解や興味が深まることを目的としています。

オンライン受験が可能となっており、パソコン画面上に表示されるイラストや選択肢をマウスでクリックしていきます。

よく知られる「英検(実用英語検定)」とは異なり、英検ジュニアには筆記の出題は一切ありません。

英検と英検ジュニアはよく混同されますが、試験の目的や対象年齢など多くの点で異なります。以下の表を参考にしてください。

英検ジュニアと英検の比較表
試験名称 英検ジュニア 英検
レベル ブロンズ/シルバー/ゴールド 1級〜5級
目的 英語学習への意欲促進 公的な資格試験
対象年齢 小学校低学年〜高学年 中学生以上
試験形式 リスニングのみ 筆記、リスニング、スピーキングなど
評価形式 正答率で表示(合否判定なし) 合格/不合格判定
主催団体 公益財団法人:日本英語検定協会

英検ジュニアは「ブロンズ・シルバー・ゴールド」の3つのグレードで構成されています。

スポーツメダルと同じように、ゴールドが一番高いレベルです。

なかでもブロンズは入門レベルに位置づけられており、文章の読み取り問題はありません。そのため、英文や文字がまだ読めない児童でも受験できます。

ブロンズの基本情報
対象年齢 ・小学校低学年
・未就学児(家庭などで英語学習をしている場合)
学習経験の目安 ・小学校で1年半~2年程度の英語を学んでいる
・塾などで半年~1年程度英語を学んでいる
※週1回50分のレッスンを受けている場合を想定

はじめて英語試験を受けるお子さんや、英語学習の意欲を向上させたいお子さんにおすすめの試験です。

英語学習経験がないお子さんの場合は、公式サイトのラーニングコンテンツを利用し、ある程度学んでから挑戦するとよいでしょう。

ブロンズの試験内容について

次に、具体的な試験内容や問題数、試験時間などを紹介します。

ブロンズでは、簡単な単語問題や会話文が出題されます。

イラストからある程度推測できるようになっているため、そこまで難しくありません。

日本語音声による「(問題の)こたえかた」も聞けるため、出題の意図がわからないといった心配も不要です。

英検ジュニア「ブロンズ」の試験内容詳細

問題数40問
試験時間30分
到達目標・英語の音やリズムに慣れ親しむ ・初歩的なコミュニケーションに必要な語句や簡単な表現を聞き、理解する
試験内容【語句】定型表現、基本文中の名詞、形容詞、動詞の聞きとり
【会話】あいさつ、動詞を含んだ初歩的な会話(1往復)の聞きとり
【文章】簡単で短い文章(1〜3文)の聞きとり
例:“ Is this…? ”、 “ I’m… ”、“ This is… ”、“ Do you like…? ”など
単語レベル食べ物、動物、色、時や天候、数、体の部分、乗り物、日常生活の基本的な動作など
例:“ tomato ”、“ lion ”、“ yellow ”、“ fish ”、“ I’m singing. ”など
出題場面・日常生活(家庭、学校など)での身近なできごと
・家族、友人、先生との交流
・朝起きてから寝るまでにすること
・毎日の生活に欠かせないこと ・児童の関心のあること
出典元:英検ジュニア公式ホームページ

試験の正答率が80%以上であれば、ブロンズの到達目標を達成したと判断できます。

英検ジュニアは飛び級や隣接するグレードの同時受験も可能ですが、まずはブロンズから順に挑戦することをおすすめします。

段階を踏んで英語に慣れていくことで、自信や意欲が着実に深まっていくからです。

お子さんの理解度を見ながら焦らず進めていきましょう。

英検ジュニアのブロンズは何の役に立つ?

英検ジュニアは、楽しく英語学習が進められるよう、合否ではなく「正答率」で成績が表示されます。

現時点でのお子さんの英語力を客観的かつ細かく測定できるため、最適な英語学習につながります。

ブロンズは小学校低学年を対象とするもっとも易しいレベルですが、以下のような「英語学習の土台」を築くことが可能です。

  • ● 英語への親しみや興味関心
  • ● 英語学習への意欲
  • ● 異文化への興味関心

早い段階で英語を好きになることで、中学校に進学したあとも英語学習への苦手意識を持ちにくくなります。

なお、進学や留学においては、公的に英語力を証明できる「英検」を利用する場合がほとんどです。

将来的に受験や進学、留学のため英検を受験する可能性があるお子さんは、英検ジュニアを足がかりとして学習を進め、英検の準備をしておくことをおすすめします。

「英検」について詳しく知りたい方はこちら

英検5級の対策にもなる?

ブロンズから始まり、シルバー(小学校中学年)、ゴールド(小学校高学年)へとグレードが進むと、英検5級の受験を検討する保護者もでてくるでしょう。

英検5級は「中学校初級程度」の英語力を証明できるレベルです。

英検ジュニアのゴールドで80%以上の正答率がとれているようであれば、おのずと英検5級の試験対策はできているといえます。

ただし、英検5級には「空欄の補充」や「文章の並び変え」といった英文法や英文読解の問題があります。

英検ジュニアのゴールドでは「文章の読み取り問題」はあるものの、4問程度と少なく、文章内の内容も簡単です。

リスニング対策はゴールドで十分対応できますが、英文法や英文読解の学習もあわせて取り入れると確実です。

英検ジュニアのブロンズを受験する方法は?

英検ジュニアには「オンライン版」と「ペーパー版」があります。

ペーパー版はグループ受験(5名1グループから)に限られ、学校や自治体からの申し込みがメインです。

個人の場合は「オンライン版」を利用します。自宅でいつでも受験できるので、小さなお子さんでも安心です。

なお、申し込み手続きはインターネットから行いましょう。

申し込み 申し込み単位 申し込み方法 受験日時/会場 特記事項
オンライン版 ・個人
・グループ
インターネット 自宅でいつでも受験可 ・グループで受験する場合は、事前に代表者の「グループ登録」が必要
※郵送かFAXで申請
▪グループ登録申請書
ペーパー版 ・グループのみ ・インターネット
・郵送
グループ会場
申し込み先 公益財団法人日本英語検定協会 英検Jr.係
TEL:03-3266-6463(平日10:00~17:00 土・日・祝日を除く
FAX:03-3266-6131
具体的な申し込み方法や、2022年度の受付期間・実施日などを知りたい方は『公益財団法人日本英語検定協会』のオフィシャルサイトにて最新情報を確認してください。

オンライン版のテスト結果については、画面ですぐに確認が可能です。

受験の約3週間後を目安にEPORT CARD(個人成績表)とCERTIFICATE(成績証明書)が郵送で届きます。

英検ジュニア:ブロンズの試験費用

英検ジュニアの試験費用は、オンライン版とペーパー版で異なります。
ブロンズの受験料はこちらです。

  • ● オンライン版 2,300円
  • ● ペーパー版(グループのみ)2,500円

誰でも気軽に挑戦できる価格設定となっているのが嬉しいポイントです。

支払いはクレジットカード決済、コンビニ決済からの選択ができます。手続き完了後、数時間以内にはオンライン受験が可能となります。

英検ジュニア:ブロンズ試験の対策

英検ジュニアの試験対策は、公式サイトで学習する方法や、参考書を利用する方法があります。

とくにおすすめなのが、公式サイト「英検ジュニア オンライン版」での学習です。

「ドリル&ゲーム」や「もぎテスト」などのラーニングコンテンツを利用し、楽しみながらテスト対策やリスニング学習ができます。

本番の試験でもパソコンやマウスを利用しますので、あらかじめラーニングを利用していれば操作にも慣れていけます。

「英検ジュニア・オンライン版」は

●英検ジュニア(テスト)とラーニングの「フルパック」プラン
●「ラーニング」のみのプラン(テストは別途申し込み)

上記、2種類から選択できます。

確実に受験することが決まっているのであれば、「フルパック」プランのほうがお得な価格で利用できます。

英検ジュニア
オンライン版
有効期限と費用内容
フルパック (テストとラーニングのセット)1ヵ月:3,900円
3ヵ月:5,400円 6ヵ月:7,300円
・英検ジュニアのオンライン試験(ブロンズ)
・ドリル&ゲーム
・もぎテスト240問 ・カードアルバム
※テストは有効期限内であればいつでも受験可 ※有効期限の延長も可(別途費用要)
ラーニングのみ (テストは別途申し込み)  1ヵ月:2,000円
3ヵ月:3,900円
6ヵ月:6,000円
・ドリル&ゲーム
・もぎテスト240問
・カードアルバム  

「英検ジュニア・オンライン版」は1日無料体験が用意されています。

まずは、お子さんが興味を示すかどうか、事前に確認してみましょう。

ブロンズ試験に有効な対策本

公式サイトのラーニングコンテンツとあわせて、市販の参考書を利用するのもおすすめです。

ちょっとしたお出かけや待ち時間の読みものとして活用できますし、コピーして自宅の目につく場所に貼っておけば家族で英語学習を楽しめます。

おすすめの参考書を3冊紹介しますので、参考にしてください。

1冊目はこちら!

『はじめて受ける 英検Jr.スーパードリル ブロンズ』

練習問題が豊富に用意されており、模擬試験も2回分ついています。CD2枚が付属されており、スマートフォンのアプリで学習可能です。

「フレーズチャンツ指差しアクティビティ」ではゲーム感覚で頻出単語や会話文が覚えられます。

イラストがポップでかわいく、お子さんの目を引くこと間違いなしです。

『【CD付】楽しくはじめる英検Jr. ブロンズ 新装版』

本番形式の問題で試験対策ができます。

単語や会話表現が収録されたCDが付属されており、スマートフォンのアプリからも学習可能です。

イラストが豊富でわかりやすく、ごほうびシールや表彰状などやる気につながる特典もついています。

『【CD・音声DL付】はじめての英検Jr. ブロンズ』

本書冒頭に「単語じてん」「会話じてん」などの単語や会話表現がまとめられており、覚えるべき内容がわかりやすくまとめられています。

付属のCDはスマートフォンでも視聴可能です。

本番を想定した練習テストのダウンロード特典もついています。

サンプル問題の紹介

英検ジュニア公式サイトでは、サンプル問題に挑戦できます。

ブロンズは15問分の体験が可能ですので、実際の出題形式や解答方法などのイメージがつかめます。

お子さんが興味をもつきっかけにもなりますので、保護者の方も一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回の記事では、英検ジュニア「ブロンズ」の試験内容について解説しました。

  • ● 「ブロンズ」は小学生低学年対象の「リスニング特化型」の英語テスト
  • ● ネット環境があれば自宅でいつでもオンライン受験が可能
  • ● 試験費用はオンライン版2,300円と低価格で挑戦しやすい
  • ● 合否ではなく「正答率」で成績が出ることで英語学習の意欲が向上する

英検ジュニアの「ブロンズ」を受験することで、現時点でのお子さんの英語力や習熟度を客観的に把握できます。

何より、ゲーム感覚で楽しみながら学んでいけるため、英語が大好きになるでしょう。

「もっとやりたい!」と意欲的に学ぶ姿が見られるはずです。

ぜひ、気軽に挑戦してみてください。

他のグレードについても知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

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