2023/06/21

英検3級の試験は何問正解で合格する?合格点と効果的な勉強法を解説

英検3級_合格ライン

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

英検3級の受験を控えている、もしくは検討している方のなかには、合格するために必要なスコアや、確実に合格点までスコアを伸ばすための勉強方法を知りたい方も多いはずです。

この記事では、英検3級の合格ラインをはじめとした基本情報から、実際に学習する際のおすすめ方法など、英検3級に関する情報を紹介しています。

具体的な情報が知りたい方は、本記事を参考にしてみてください。

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目次

そもそも英検3級とは

英検3級は、全部で7つにわかれている英検の級のなかで、上から4番目の級に当たります。

4級までのレベルとは異なり、3級からは面接形式でのスピーキングテストが必須となります。

つまり、Reading、Listening、WritingにSpeakingの科目が追加され、より実践的な英語の能力が問われることになります。

英検を運営している日本英語検定協会は、英検3級で出題される問題の全体的なレベルを「中学校卒業レベル」と定義づけています。

必要目安となる語彙の数は1,250〜2,100語程度であり、4級までに学習してきた基礎的な英語能力を活用していく、英語学習中級者向けの級と言えるでしょう。

英検3級の試験内容とは

英検3級の試験内容は、リーディング、リスニング、ライティングが問われる筆記型の一次試験と、面接形式でスピーキングの能力が問われる二次試験にわかれています。

次に、各試験でどのような問題が出題されるのか、さらにどのような能力が対策には必要なのかを、それぞれ詳しくお伝えします。

一次試験の内容とは

英検の一次試験では、リーディングとライティングの筆記試験と、リスニングの試験の大きく2種類の問題が出題されます。

リーディングとライティングは連続した50分間で実施されるものの、リスニングはおよそ25分間の録音とともに試験がおこなわれます。

リスニングテストは筆記試験終了後に続けておこなわれるため、一次試験の実施中は休憩時間がないことに注意しましょう。

筆記試験

リーディングの試験は大きく3つの設問にわけられており、一文程度の短文の空欄に当てはまる単語や熟語を解答する設問、会話文の空欄に当てはまるワードを解答する設問、長文を読んで文章に関する正しい選択肢を選んで解答する設問がおもに出題されます。

比較的短い文章が使われることが一般的であり、基本的な知識の理解が試されるため、基礎的な英語の読解力を身につけておく必要があります。

また、英検3級のリーディングセクションでは、一般的な日常生活に関連したトピックが取り上げることが多く、旅行や観光、ショッピング、食事やレストラン、趣味や娯楽、さらに学校や勉強など、日常生活でよく遭遇するシーンや情報に焦点を当てています。

ライティングの試験では、解答のモデルとなる話題や、条件設定が出題され、それに対する自分の解答を英語で書く必要があります。

リーディング対策の具体的な内容はこちらでも確認できます。

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採点基準としては、以下が挙げられます。

採点ポイント!

  • 必要条件を守れているか
  • 単語や文法を正しく使えているか
  • 解答に一貫性があるか

日頃から上記のポイントを意識して対策をおこないましょう。

リスニングテスト

リスニングの試験はリーディングの試験同様に大きく3つの設問にわけられています。

イラストをみながら会話を聞き、会話の流れから正しい応答文を解答する設問、会話を聞いたうえで内容に一致する選択肢を解答する設問、スピーチ形式の短いパッセージに関する質問に解答する設問が出題されます。

英検3級のリスニングセクションでは、日常会話や一般的なコミュニケーションシーンを再現した音声が使用され、音声のスピードはゆっくりめで、話者のアクセントは一般的な英語の発音に近い傾向になることがあります。

リスニング材料を聞きながら、話者の意図や主旨を理解し、与えられた問題に適切に解答する能力が求められるため、対策としては、実際の英語音声をできる限り多く聞いて慣れておくことや、リスニング練習を継続することが重要です。

リスニングテストの対策方法についてまとめた記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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二次試験の内容とは

スピーキングの試験では、面接官から渡される30語程度のパッセージを音読し、さらに音読したパッセージに関する質問に答えます。

次に、同じく渡されるイラストをみて、そのイラストで何が起こっているか、どのようなストーリーかを口頭で説明し、最後に面接官に問われるさまざまな質問に解答します。

以上、計4問の問題を通して二次試験で求められる能力はテーマに沿った解答をする能力、対人でのコミュニケーション能力、文法の正確性や適切な表現、さらに発音と流暢さなどが挙げられます。

英検三級のスピーキングセクションの目的は、基本的な英語の話す能力を評価することです。

そのため、上述のような正確な文法と表現と明瞭な発音、自信を持って意見を述べることが求められます。

このようなスピーキング能力を向上させるためには、積極的に英語を話す機会を増やすこと、継続的な練習が重要となります。

スピーキングのより詳しい内容は、こちらを参考にしてみてください。

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英検3級に合格するための効果的な勉強法

各試験の内容を知ったうえで、今度は実際に英検3級対策の準備をはじめてみましょう。

ここでは、英検3級に合格するためのもっとも効果的な学習法を、大きく6つにわけて紹介します。

英単語を記憶する

まず、試験のレベルや特徴に関係なく、英語学習でもっとも必要となる要素は英単語を記憶し、ボキャブラリーを増やすことです。

英単語のボキャブラリーが増えることで、リーディングでは文章の読解がよりスムーズに進み、ライティングではより多くの語彙力を証明できます。

リスニングでは聞き取れる単語が増え、さらにはスピーキングでも自身の意見をより詳細に説明できるようになるでしょう。

英単語の記憶にはもちろん暗記が必要となりますが、その暗記を効率的におこなう方法がいくつかあります。

・単語の発音練習をする

単語のスペリングと発音を同時に練習することで、発声での練習が両方の記憶の定着を助けてくれます。

・スペルを見て日本語が答えられるようにする

英単語のスペルのみを暗記したとしても、肝心の日本語の意味がわからないと文中で活用できませんよね。

さまざまなセクションで単語の知識を生かすためにも、英語のスペルをみたときに発音と日本語の意味がすぐに思い出せるぐらいまで練習しておきましょう。

・単語の使い方を文中で理解する

単語帳を使ってすべてを暗記することは、継続力と集中力が求められる簡単ではない作業です。

この作業で行き詰まってしまった方、また他の方法で効率的に記憶したい方は、長文読解やリスニングのスクリプトなどで使われている知らない単語を一つずつ覚えてみましょう。

単語帳のように単調な作業ではないので、学習の復習がてらに英単語を覚える良い機会となるでしょう。

以上のように、英単語を記憶する方法は決して一つではないので、自分にあった方法を見つけて効率よく暗記していきましょう。

シャドーイングを活用する

リスニングの練習方法として、シャドーイングを取り入れることは非常に効果的です。

正しい手順のシャドーイングは、リスニングで聞き流しがちな細かな箇所を確認する習慣がつけられます。

以下の手順で実践してみましょう。

・英文を見ながら音声を聞く

リスニング教材やオンラインの資料を使用し、英文を目で追いながら音声を聞きます。

このとき、文章の意味を理解しながら、話者の発音や会話のリズム、さらに文章の構造や文法的なパターンに注意を向けましょう。

・音声を聞きながら音読をする

リスニング教材やポッドキャストを使用し、音声を聞きながら同時に音読します。

この練習では、話者のスピードに合わせて自分も英文を読み上げることで、リスニングとスピーキングの連携を強化します。

このとき、話者の発音、イントネーション、リズムなどに注意を払いながら、自然な英語の話し方を真似してみましょう。

・英文を見ずに音読をする

リスニング力を鍛えるためには、英文を見ずに音声のみに集中してシャドーイングする方法も有効です。

慣れていないときは音声に追いつくことが難しいと思うので、初めは簡単な文章からはじめ、徐々に難易度を上げていきましょう。

この練習では、文章の意味を理解するというよりも、音声の流れやイントネーションに注意を集中させることで、話者の音声に自然に追いついていけるようになるでしょう。

ポイント!

  • 上記の3段階の方法を何度も練習することで、自然とリスニング力を向上させることができ、さらにはスピーキングのスキルを同時に鍛えることができます。

練習の効果がみられるまでが比較的早い学習法なので、リスニングの音声についていけないと困っている方や、英語での会話の特徴を知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。

手描きで勉強する

英検3級では、一次試験にあたるリスニング、リーディング、ライティングの3つのパートで手書きの作業が求められます。

そのなかでもライティングのセクションでは、25〜35語程度の文を自分で書かなければいけないため、手書きの方法に慣れておくことが肝心です。

実際の本番に近い状況を練習において再現するためにも、手書きでの練習は重要ですので、以下の2点を意識して練習してみましょう。

・本番に合わせて手書きで練習する

まずは自分で使用している問題冊子や模擬試験などを使用して、手書きで問題に取り組んでみましょう。

答えや文章を手書きで書くことで、脳がより深く情報を処理し、記憶の定着にも役立ちます。

・問題集を参考に枠内に書ききる練習をする

英検のライティングのセクションでは、解答を指定された枠内に書き込む形式が一般的なので、正確に枠内に解答を書くための練習が効果的です。

過去問題や模擬試験など、実際の試験に近い形式の問題を使用して、枠内のスペースを考慮して答えを書き、字の大きさや行間の調整などにも気を配る習慣を身につけましょう。

ライティングの試験内容ですが、詳しい内容は以下の記事にまとめています。

濃いライティング対策内容となっていますので、こちらも参考にしてください。

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過去問を繰り返し解く

英検3級を受験するうえで、過去問を繰り返し解いて練習しておくことにはさまざまなメリットがあります。

まずは、英検3級で出題される問題の傾向を掴むことができる点です。

過去問を繰り返し解くうちに、英検3級の出題傾向や形式を把握することができるようになり、各パートの問題の種類や難易度、出題形式などに慣れることができます。

また、過去問の傾向を把握することで、重要なポイントや注意すべき点を理解し、効果的な対策や計画を立てるこもできます。

次に、実際の試験体験を得ることで試験の雰囲気に慣れることができる点です。

過去問を解くことで、実際の試験の雰囲気や緊張感を体験することができ、試験時間の制限や解答方法、答えの書き方などを実践的に学ぶことができます。

さらに、この練習を通じて、積み重ねた努力の分だけ自信をつけることができ、本番でのストレスや不安を軽減することができるでしょう。

英検3級の過去問は書店で販売されていますが、日本英語検定協会のホームページでも、過去の英検3級の問題が公開されています。

これらの問題は無料で入手できるため、それらを印刷することでいつでも気軽に自宅で対策することができます。

このように、過去問を使って継続的に練習することで、試験の傾向や出題スタイルに慣れ、自身の弱点や改善点を特定することができるので、ぜひ過去問には挑戦しておきましょう。

英文を音読する

英文の音読練習は、正確な発音を身につけるためには欠かせない練習方法です。

正確な発音の習得は、おもにリスニングとスピーキングの2つのセクションで効果が出てきます。

上記の技能を強化したい方はぜひ、以下の方法を試してみてください。

・正しい発音を身につけること

音読練習は、正しい発音を身につけるための方法であり、早く何周も読むことに意味を見出しているわけではありません。

英検3級では、リスニングとスピーキングの両方のスキルが求められるため、正確な発音はコミュニケーション能力の向上につながります。

文章を正確に音読するよう心がけることで、単語やフレーズの発音に慣れ、自然な英語のリズムやイントネーションを身につけることができるようになるでしょう。

・自分の発音を録音して聞くこと

音読練習では、スマートフォンや録音デバイスを使用することで自分の発音を録音して、それを再度聞いて自己評価することが重要です。

この過程で発音の誤りや改善点を見つけ、正確な発音を目指すことができ、同時に、英語のリスニング能力も向上させることができます。

会話の練習をする

紹介した通り、英検3級からは新たにスピーキングの二次試験が行われます。

はじめての面接試験で緊張している方も多いと思うので、二次試験に向けた準備もしっかりしておきましょう。

ここでは、スピーキング対策としての会話練習のコツを2つ紹介します。

まず、もっとも重要なのは面接官への伝達能力です。

英検のスピーキングテストでは、ネイティブスピーカーである面接官に対して英語での会話が求められます。

実際の試験では、面接官に質問されたり指示されたりするため、面接官が聞き取れるように受け答えをし、正確に聞き取られることが重要です。

普段からの英語での会話の練習を通じて、明瞭かつ自信を持って英語で意思疎通できる能力を身につけることが必要になります。

次に重要なのが、意識的にゆっくり話す練習をすることです。

英語が母国語でない私たちの場合、スピーキング中にスピードが速くなり、発音や文法の誤りが生じることがあります。

このようなミスを防ぐために、会話練習をする際には、とくに意識的にゆっくりと話す練習をすることが重要です。

ゆっくりとしたペースで話すことで、正確な発音や文法の使用に集中し、コミュニケーションの明瞭さを確保することができるでしょう。

英検3級の合格点はいくつか

英検では、受験者の英語力を客観的に評価するため、「英検CSEスコア」と呼ばれるユニバーサルなスコアを採用しています。

CSEスコアでは、級に関係なくすべてを共通のスコアで表示するため、受験者の今の英語力や目標達成までの必要スコアが一目で比較できるようになっています。

また、このスコアは国際標準規格であるCEFRに対応しているので、英検以外の英語試験とも点数を比較することが可能です。

ここでは、英検3級の各試験の合格点をまとめた表を記載しますので、ぜひ役立ててください。

 一次試験3技能一次試験2技能(R&L)二次試験
英検4級622(324)
英検3級1,103353
英検準2級1,322406
CSEスコアについて 引用元:英検公式

英検3級の一次試験は何問正解で合格するのか

上の表をもとに考えると、英検3級の合格に必要な正解数はおよそ19問だと言えます。

その理由としては、一次試験の総合点数が1,650点満点で、合格点が1,103点程度であるからです。

注意点として、この正答数は過去のデータに基づいた目安であり、確実な情報ではないということです。

試験の難易度に関しても毎回微妙な違いがあるので、そのときの状況によってあくまで違いはあるものの、基本的にはこの点数を獲得できれば合格だと言えるでしょう。

英検3級の合格率はいくつか

英検の合格者数には定員の設定がなく、その数は2016年以降公表されていません。

最後の発表である2015年度の3級では、合格率が52.9%でした。

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英検では、各級の難易度が基本的に一定であることから、誤差があったとしても2015年の合格率とほぼ変わらないと予想できます。

現在も、合格率は50%前後と言えるのではないでしょうか。

勉強時間の目安はどれくらいか

英検3級の難易度や合格率の目安を知ったうえで、ここでは、合格できるまでにどれほどの勉強時間を確保するべきかを紹介いたします。

英検の合格までにかかる時間の目安は、受験者がどれほどの英語力を持っているかによって変わります。

対策学習時間

  • 初心者:40〜50時間程度
  • 中学生1年レベル:30〜38時間程度
  • 中学2年〜:17〜21時間程度

英検3級を受験しようと考えている中学3年生の場合、1日に2時間の勉強時間を1週間半程度継続すれば合格が望めるということなので、それほど時間はかからないといえますね。

とはいえ、十分な準備が必要になるので、はやめに対策を開始しておきましょう。

まとめ

本記事では、英検3級試験の情報から、合格スコアを達成するための効果的な勉強方法をお伝えしました。

3級では、スピーキングが新たに追加されます。

対策する技能が増えるので、紹介した勉強法を活用して対策してみてください。

バークレーハウスではIELTSの他にも、英検・TOEFLの対策もおこなっております。

英検対策を検討している方は、以下のリンクから概要をご確認ください。

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