英検試験は1次・2次試験の両方をパスすれば、合格となります。
1次・2次ともに複数の評価項目が存在しています。
この記事では、2次試験特有の評価項目であるアティチュードについて紹介しています。
アティチュード点は、試験中に必要とされる英語能力とは別で決まるため、事前対策をおこないましょう。
不安のある方も、安心して対策できるように解説していきます。
アティチュードとは?
アティチュードとは英検の2次試験、対面による面接において評価対象となる項目の一つです。
受験者の「積極的に面接官とコミュニケーションを図ろうとする態度や意思」を評価されます。
面接中のいくつかの質問に対しての応答・情報量・語法・単語が適切に使えているかどうか、より自然でスムーズな会話のやり取りが高い評価を受けます。
アティチュードの配点
アティチュ―ドの配点は2次試験全体で見ると、約10%にもなります。
また、点数配分は3点です。
受験者からすると、あまり点数の比重が高くないと考えてしまいがちです。
しかし、2次試験は面接が前提の試験のため、独りよがりな言動や試験にそぐわない行動をしてしまうと、全体の点数に響くことがあります。
そのため評価対象となる言動を心がける必要があります。
英検1級にはアティチュ―ドがない
英検1級ではアティチュードは配点に含まれていません。
しかし面接試験で真面目な態度や意思を見せない場合、全体の評価に響く可能性があるため対応は必要です。
英検2〜3級・準1級共に3点満点で評価されます。
アティチュードを含めた満点は、英検2〜3級では33点満点、準1級では43点満点となっています。
アティチュードの評価基準
2次試験にてアティチュードの採点を決める項目は主に7つあります。
- あいさつにしっかり返答できているか
- 質問を何度も聞き返すことなく、答えているか
- 質問が聞き取れなかった際に、不自然な間を空けてから聞き返していないか
- 礼儀正しく受け答えができているか
- 面接という場に相応しい言葉選びをできているか
- アイコンタクトを意識できているか
- 動揺せず、毅然とした態度を取れているか
上記の7点が面接中に細やかにチェックされていることを意識することが重要です。
特に6・7に関しては、普段の生活から意識し、本番試験では自信を持って答えることが大事です。
また、外国語を使用することに慣れていない、面接慣れしてない方は多いと思います。
面接官に対して自分の意見を伝える際は、ハキハキとした、自信のある態度がスコアに繋がります。
またバークレーハウスでは、上記の点を着実に抑えながらアティチュードを含む英検2次試験対策ができます。
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この機会に、英検試験対策を検討してみてはいかがでしょうか。
アティチュードで減点されないためのコツ
アティチュードで減点されないためのコツは7つあります。
- 積極的で自然なコミュニケーションを取る
- 適度にアイコンタクトを意識し、呼応してみる
- 面接にふさわしく、姿勢正しく受験する
- 面接官に聞き取れる声で答える
- 質問に対して無言で回答することは避ける
- 質問を聞き返すのは一度までに心がける
- 適度な相槌をうつことを意識する
7つのポイントを意識することで、面接官に悪い印象を与えにくくなります。
特に7つ目に関して、英語を話す際は日本語を話す時よりも相槌が少なくなり、日本語での会話と同じ対応をしてしまうと減点される可能性があるため、注意が必要です。
面接官などの初対面の人と対話するうえで、大切な常識を再確認することも重要です。
アティチュードで満点を取るには
アティチュードの採点は面接室に入った段階から始まっているため、注意が必要です。
アティチュード対策は、とにかく練習を重ねて慣れていくことが重要です。
普段から態度だけではなく、英語の使用頻度を多くすればスコアに繋がる可能性があります。
今すぐできるアティチュード対策
次に、上記の内容を踏まえた個別の対策を解説します。
減点されづらい質問の聞き返し方準備する
面接では質問を受けて聞き取れなかった際に聞き返すことができます。
その際にいくつかの対応策を準備していると、アティチュードの減点を
避けられます。
● “ Pardon ”
● “ Pardon me ”
● “ Could you say that again ”
● “ Could you repeat please ”
● “ Sorry, What was that ? ”
● “ Would you mind saying that again ”
上記の表現を使用すると、カジュアルな対応は避け、丁寧な対応が可能になります。
しかし、聞き返し方は状況や質問によって、悩みがちです。
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礼儀正しい行動を心がける
面接室に入室・退出の練習もアティチュード点の対策になります。
試験採点に響かないよう、事前に練習をおこなうことでリスクを減らしましょう。
入室
入室の際に受験者はノックをしてからはいります。
ノックは3回くらいまでに抑え、受験者は「 May I come in?」と伝え、試験官の返答が聞こえてから入室します。
今回のフレーズはあくまで例ですので、よく使う言い回しなどがあればそちらを使う方が自然に振る舞っているとみなされやすいでしょう。
ただし、試験官によっては返答をしてこない方もいるため、状況に合わせて臨機応変に対応を変えていきましょう。
入室した後は試験官から “ Hello ” などと挨拶をされたら、元気よく“ Hello ”, “Good afternoon ”, “ Good morning ”などの挨拶で応じましょう。
また“ How are you?”と挨拶は、ほぼ同時に聞かれる場合があります。
その場合は面接へ前向きな姿勢を示すために、“ Good ”, “ Great ”, “ Excellent ”などと返し、試験官に対して同じ質問を返しましょう。
コミュニケーションを取ろうとしている積極的な姿勢と見られ、高い評価を得られます。
着席する際は、試験官から“Please sit down ” ,“ Please have a seat ”, “ Please take a seat ”などと声を掛けられてから、初めて着席するようにしましょう。
そして座る前に必ず“Ok. Thank you or Thank you very much”と感謝を伝えてから、席に付きましょう。
退出
試験が終了し、試験官から “ You may go now ” と声をかけられたら、“ Thank you ”と返し席を立ちます。
席を立ったあとはかならず試験官に、“ Goodbye ”,“ Have a nice day ” などの挨拶を添えましょう。
試験官から “ You too. ” と基本的には返されるので、退室間際で再度扉の前でお辞儀をし “ See you ” と伝え退出しましょう。
S-CBT形式の受験は要注意
英検のS-CBT試験形式では面接官と対面ではなく、マイクを通した吹き込んでスピーキングテストの回答をします。
対面式とは異なり、相手の反応がわからないため、つい黙り込んでしまいやすいですが、アティチュードの面ではマイナスになりやすいので留意すべき点です。
また対面では努力している様子や一生懸命さが伝わりやすいですが、S-CBT形式では話したことがすべてなので、内容の順序を正確にし適切に問題に答えることがアティチュード面では重要です。
まとめ
面接室への入室・退出を含めて、対策をしっかりとおこなうことが合格に近づきます。
英検においてアティチュ―ドの配点は、他の項目と比較すれば低い部類ですが軽視して点数を取りそびれることのないようにしましょう。
受験者・試験官ともに良い面接をおこなうことが、重要なため対策をしっかりとしていきましょう。