
イギリスには、異文化交流や相互理解を促進するためのワーキング・ホリデー制度があります。
実は以前はイギリスにもワーホリビザがありましたが、2008年に廃止され「Youth Mobility Scheme」といった名称のビザに変更されています。
このビザは単なる滞在を許可するものではなく、働くことを活動内容に含んでいるのが特徴です。
イギリスで働きながら生活できるので、留学に興味がある方も多いでしょう。
ただ、ビザ取得の申請をどのように行えば良いか分からない方もいますよね。
そこで今回は、Youth Mobility Schemeと呼ばれるワーホリビザの概要や申請方法、必要な事前準備について紹介していきます。
これからイギリス留学を検討する方はぜひ参考にしてくださいね。
\ 留学に関する相談をプロにしてみよう/イギリスでワーホリをするメリット

- イギリス英語が学べる
- ヨーロッパ諸外国へのアクセスが良い
- 働きながら現地で生活できる
- 海外で就労の経験ができる
- 最長2年まで滞在できる
イギリスにワーホリ留学するメリットには、上記のようなものがあります。いわゆる一般的な留学と異なるのは、働きながら現地で生活できることです。
イギリスのワーホリ制度には勤労の活動も含まれるので、現地で仕事ができます。イギリスは日本より物価が高いので、現地で収入があるのは心強いです。
また、イギリスで仕事をする経験ができることもワーホリ制度を利用するメリットです。
日本に帰国してから転職活動するときも、自分の強みとしてアピールできます。 海外で働いた経験がある方はそう多くないので、転職活動がうまくいくきっかけになることもあります。 このようにイギリスでワーホリをするメリットはたくさんあります。
イギリスのYMSビザはなぜ人気?
YMS(Youth Mobility Scheme)ビザは、18〜30歳(日本国籍の場合)の方がイギリスで最大2年間、自由に生活・就労できる特別なビザです。
YMSが人気の理由は?
- 事前に就労先が決まっていなくてもOK、入国後に仕事を探せるフレキシブルな仕組み
- フルタイムで働ける、留学ビザと違って勤務時間の制限がない
- 学びも旅行も自由自在!語学学校に通ったり、ヨーロッパ各国へ気軽に旅行も可能
- キャリアのブランクになりにくい。海外経験を通して、英語力やグローバルな視野を伸ばせる
- イギリスの文化をリアルに体感できる貴重な機会
これらの理由から、語学学習+仕事+現地生活をすべて体験できるビザとして人気となっています。
イギリスのワーホリビザ(YMS)とは?
従来はイギリスにワーキングホリデービザが存在していましたが、2008年に廃止されました。
その代わりとして、Youth Mobility Scheme Visa(ユース・モビリティ・スキームビザ)が新しく登場しています。
従来のワーキングホリデービザと異なるのは、勤労の活動内容が含まれたことです。
滞在期間
Youth Mobility Schemeは、最長2年間の滞在が可能です。
他の国のワーホリビザの場合、1年間の滞在期間しか許可されないこともあるので、他の国と比べると長く滞在できます。
就労の可否
Youth Mobility Schemeには勤労の活動内容が含まれているので、ビザを取得すれば働くことができます。
勤労時間や勤務形態などの制限もないので、自分がしたい仕事や労働時間を選択できます。
ビザ発給人数
YMSに申請できるのは18〜30歳以下となっており、ビザの発給数は6,000人までとなっています。
ビザ申請料金
YMSビザの申請料金は、298ポンドとなり日本円で約5万6,200円です。(2025年現在為替レート)
ただし、これは2025年時点での金額なので今後変動する可能性があります。
申請時には最新情報を確認するようにしましょう。
イギリスのワーホリビザ(YMS)の申請概要と条件

ここからは、ワーホリビザ(YMS)の申請概要や条件を確認していきましょう。
特に、申請条件は要確認です。
条件に該当しないと申請自体ができないため、最初に確認しておくことが大切です。
YMSビザ申請の最新ポイント
従来の年2回抽選制度は廃止され、現在は先着順で申請が可能です。
申請の際には日本国籍を保有していること、年齢が18〜30歳以下、資金を十分に保有している証明が必要です。
書類に不備がないように、十分に確認してから素早く書類を提出することが大切です。
また、申請と同時に”Immigration Health Surcharge”(IHS)を支払い、国民保健サービスの”National Health Service”(NHS)へ加入します。
申請時期
発給人数が定員に達していなければ、随時オンライン申請が可能です。
ここで申請が認められれば最長で2年間、イギリスに滞在できるビザを獲得することができます。
申請条件
ワーホリビザ(YMS)に申請できる条件は、次のようなものがあります。
- 日本国籍を保有している
- 18歳~30歳である
- £2,530(50万円前後)以上の資金証明が必要
- 滞在時に扶養家族を同伴しない
- 重い犯罪歴や、過去にビザ違反歴がないこと
特別難しい条件は設けられていません。
ただ、申請完了時に30歳であれば申請することが可能です。年齢を超えてしまわないように早めに申請を行いましょう。
ワーホリビザ申請の流れ
イギリスに留学することを決めたら、YMSビザ申請をおこなう必要があります。
手順をしっかりと確認し、申請しましょう。
YMSビザ申請には、3つのステップがあります。
1.オンライン申請
まずは、イギリス政府の公式サイト(https://www.gov.uk/youth-mobility/apply)にて必要な情報を入力し、オンライン申請をしましょう。
入国の予定日や過去10年間の渡航履歴、滞在先の住所など入力には時間が掛かるため、事前に洗い出しておくことをおすすめします。
ビザ申請費用の支払いも、このオンライン申請時におこないます。
ビザ申請費用に£298、IHS保険料£1,552が必要となります。
支払いが完了しないとオンラインビザ申請は完了とされません。
クレジットカードの種類によっては決済がうまくいかない事があるため、Visaやマスターカードといった世界中で使用されているカードブランドがあると便利です。
2.ビザセンターへの来館
申請書類を持参して、ビザセンターで面接をおこなうことが必要です。
場所は大阪もしくは東京のどちらかで、かならず事前予約した上で訪問しましょう。
ビザセンターでは必要な書類を提出して、指紋登録と顔写真の撮影を行うのが一般的な流れです。
ビザ申請センターの所在地は以下となります。
- 東京都: 東京都港区東新橋2-3-14 エディフィチオトーコー4F
- 大阪府: 大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F
大阪のビザセンターを選択した場合、別途£76.5の支払いが発生します。
来館期限はオンライン申請日から3ヶ月以内です。
3.パスポートの受取
ビザ審査が完了すると、通知メールが届きます。
ビザが発行されたパスポートの取得方法はビザセンターに来館した際に受け取るか、申請時に窓口で郵送を希望できます。
パスポートにはビザ発行がわかるように、ビネットと言われるシールが貼ってあります。
これには、YMSビザの期限なども記載されています。
また、eVisaにアクセスし、オンラインでも確認可能です。
イギリスのワーホリビザ申請で必要な準備や持ち物

イギリスのワーホリビザ申請に必要な持ち物には、次のようなものがあります。
- オンライン申請書のコピー
- 有効なパスポート
- 資金証明書
- YMSチェックリスト
- ビザ申請センターの予約票
- パスポート顔写真のカラーコピー(審査後にパスポートを直接取得する人のみ)
書類を忘れたり記載漏れがあったりした場合は、申請が通らないこともあります。
また、お急ぎの方は追加費用を支払うことで、審査期間を短縮するサービスを利用することができます。
YMSビザは自力申請は可能。でもリスクは覚悟?
YMSは現在、抽選制から先着順制に変更され、一見すると申請しやすくなったように見えます。
しかし実際には、ライバルも増え、スピード勝負の競争になっているのが現状です。
多くの申請者が、次のような「小さなミス」で遅延や拒否になってしまうケースも!
- 締切に間に合わない
- 財政証明書に不備がある
- オンライン申請フォーム時のミス
- 必要書類の未提出または不揃い
- 英語力不足による対応の遅れ
Berkeley HouseのYMSビザ申請サポートで、留学への一歩を確実に!
YMSビザは、「早く・正確に・完全」な書類を揃えることが成功の秘訣です。
バークレーハウスでは、以下のように一人ひとりに合わせたサポートをおこなっています。
事前に必要な準備とは?
- ビザの申請時期や条件をわかりやすくご案内
- あなたのスケジュールに合った戦略的な計画作成
書類をチェック
- 財政証明やパスポート、申請書類の内容をUKVI基準で丁寧に確認
英文やフォーム入力をサポート
- オンライン申請フォームの記入代行
- ビザ予約の手続き
- 英文での補足説明などもサポート!
留学個別アドバイス
- 英語力や準備期間、ご自身の状況に合わせて、完全カスタマイズでサポートします!
まとめ
本記事では、イギリスのワーホリビザ制度の概要や申請方法、渡航前の準備について紹介しました。
イギリスのワーホリビザ制度が一新され、2008年以降は勤労も活動内容に含まれています。
留学コストも抑えられるので、現地で働きながら生活をしたい方に最適なビザです。
ただ、申請条件には年齢制限が設けられており、18〜30歳以外の方は応募できません。年齢が迫っているなら早めに行動するのが一番です。
現在イギリスのワーホリビザ留学を検討している方は、今回ご紹介したポイントを踏まえ、具体的なプランを立ててみてはいかがでしょうか。