イギリスには個性ある魅力的な都市がたくさんあります。イギリス留学を検討していて、留学先の都市を決めるのに、悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回はイギリスで有名な7つの都市について、それぞれの特徴や気候、おすすめ観光スポットなどを解説します。この記事を読めば、イギリスにどんな都市があるのかを知ることができ、ぴったりの留学先が見つかるはずです。
イギリス留学を考えている方は、ぜひ読んでみてください!
そもそもイギリスは4つの地域に分けられる
イギリスは正式名称を「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの地域で成り立っています。
イングランドはグレートブリテン島の南部3分の2を占め、イギリス人口の約8〜9割が暮らしています。イギリスと聞いて多くの人が連想するのは、イングランドかもしれません。
スコットランドはグレートブリテン島の北部を占め、タータンやキルト、バグパイプ、スコッチウィスキーなどが有名です。北欧に似た気候で、冬には雪が降り積もります。
ウェールズはグレートブリテン島南西に位置し、山地が多く牧畜が盛んです。
北アイルランドはグレートブリテン島の左、アイルランド島の北東部に位置する、緑豊かな地域です。イギリスとアイルランド両方の特徴を併せ持つユニークな文化を形成しています。
イギリス留学におすすめの都市1.ロンドン
イングランド南東部に位置する首都です。
特徴
ロンドンはイギリスを代表する大都市です。金融、文化の中心として世界中から人々が集まるコスモポリタン都市であり、古くから存在感を放っています。
重厚なゴシック建築と近代的建造物が調和した美しい街並みをたたえています。大学、専門学校、語学学校が多く、留学先として各国から人気があります。
気候
ロンドンを含むイングランドは、北に位置するわりには過ごしやすい気候に恵まれています。夏は涼しく日中でも23度ほどで、暑くとも30度を超えることがないため快適です。冬も極端に冷え込むことがなく、雪はあまり降りません。
年間を通して雨が降る頻度は高く、どんよりとした天気の日が多いことが特徴です。とはいえ降るのは小雨で、降雨量はあまり多くありません。イギリスでは傘を差す習慣が一般的ではなく、レインコートが普及しています。
おすすめの観光スポット
● 大英博物館
入場料は無料で、寄付や土産物の売上などで運営費が賄われています。800万点もの収蔵物を誇り、世界中から観光客が訪れます。
●ウェストミンスター宮殿
イギリスの世界遺産です。シンボルのエリザベス・タワーはビッグベンの愛称で親しまれています。
イギリス留学におすすめの都市2.ケンブリッジ
イングランド東部に位置する学術都市です。
特徴
ケンブリッジ大学を中心に大学都市として発展しています。ロンドンまでは約1時間です。石畳の道や煉瓦造りの建造物が並ぶ美しい街並みが特徴です。
街の中心をケム川が流れていて、パンティング(ボートでの川下り)が観光客に人気です。
ケンブリッジ大学は理系分野に力を入れているため、ケンブリッジはハイテク産業の中心地としてシリコン・フェンとも呼ばれています。
気候
ロンドンと地理的にそう離れていないため、気候も似ています。夏は涼しく、冬も冷え込まないなどの特徴があります。
おすすめの観光スポット
● キングス・カレッジ
ケンブリッジ大学郡の中で、最も美しい建築ともいわれるゴシック様式の建物です。キングスカレッジチャペルは、世界最大級の扇型ヴォルトを誇り、美しいステンドグラスで有名です。
● トリニティ・カレッジ
卒業生としてアイザック・ニュートンやフランシス・ベーコンが有名です。キャンパス内には、ニュートンのリンゴの木の子孫が、記念樹として植えられています。
イギリス留学におすすめの都市3.オックスフォード
イングランド南部に位置する学術都市です。
特徴
オックスフォード大学を中心に大学都市として発展しています。ロンドンまでは約1時間です。イギリス最古の大学の街であり、ケンブリッジと並ぶイギリスの主要な学術都市です。
街はテムズ川とチャーウェル川の合流地点にあります。ここが浅瀬であり、かつては牛の渡し場が建てられていたため、オックス(雄牛)フォード(浅瀬)と呼ばれるようになったとされています。
気候
オックスフォードもロンドンと地理的にそう離れていないため、ロンドンと似ています。
おすすめの観光スポット
● クライスト・チャーチカレッジ
オックスフォード大学最大のカレッジです。カレッジ内にある食堂のグレートホールが、映画「ハリー・ポッター」のロケ地になったことでも有名です。
● ボドリアン図書館
大英図書館に次ぐ規模で、700万冊以上の蔵書を保管しています。重厚で華やかな外見の構造物です。こちらも映画「ハリー・ポッター」の撮影に使用されました。
イギリス留学におすすめの都市4.マンチェスター
イングランド北西部に位置する、イングランド北部最大の都市です。
特徴
イギリスの産業革命はマンチェスターで始まりました。かつては工業が盛んでしたが、現在はコンピューター産業をはじめとする商業が盛んです。
ロンドンまでは約2時間の距離です。ロンドンに比べて道路が広いのが特徴です。
マンチェスターはサッカーと音楽の街でもあります。マンチェスターユナイてっととマンチェスターシティ、有名なサッカーチームが本拠地を構えています。また、Oasis、New Order、The smith、The Stone Rosesといった、多くの著名なバンドがマンチェスター出身です。
気候
ロンドン周辺と比較すると、さらに雨が多いのが特徴です。夏から秋にかけて降水量が徐々に増加します。
おすすめの観光スポット
● マンチェスター市庁舎
ネオゴシック建築の代表として知られる、装飾的で荘厳な建造物です。街の象徴として、多くの観光客が訪れます。
● 国立フットボールスタジアム
サッカーに関連した展示が行われている博物館です。サッカー人気が高いマンチェスターならではのスポットです。
イギリス留学におすすめの都市5.リヴァプール
イングランド北西部に位置する港町です。
特徴
北米との貿易での玄関口として発展した海商都市です。現在ではその美しい街並みから、観光都市としても知られています。ロンドンまでは約4時間の距離です。
世界的ロックバンドBeatlesの出身地としても有名で、街中ではBeatlesゆかりの建物や場所が見られます。そのほかサッカーも人気で、リヴァプールFC、エヴァートンFCといったチームの本拠地となっています。
気候
ロンドンと比較するとさらに夏が涼しく、最も気温が上がる時期でも20度ほとどなります。
おすすめの観光スポット
● ピア・ヘッド
ロイヤル・リバー・ビルディング、ドック・ビルディング、キューナード・ビルディングといった、スリー・グレイシズ(三美神)と呼ばれる美しい建造物が集まるエリアです。
● アルバート・ドック
鉄とレンガ、石で作られた世界初の完全耐火倉庫として、現在は観光名所になっています。
● ビートルズ・ストーリー
アルバート・ドック内にある、ビートルズの博物館です。結成から解散までの歴史を垣間見ることができます。
イギリス留学におすすめの都市6.ブライトン
イングランドの南海岸に位置するリゾート地です。
特徴
観光業が盛んな、イギリス屈指のビーチリゾートです。国際色が豊かで、留学生にもオープンな雰囲気が魅力の都市です。
若者やファッションの街として知られ、ショッピングセンターやカフェが充実しています。ロンドンまでは約一時間の距離です。
イギリスの中でもユニークといえる、カラフルな街並みが特徴です。規模としては大きすぎず、コンパクトに収まっています。
気候
ロンドンと比較すると多少気温が高くなりやすく、また雨が少ない傾向です。
おすすめの観光スポット
● ブライトンビーチ
ブライトンには、イギリスでは珍しくビーチがあります。イギリスだけでなく、世界中から人が訪れる人気のリゾートです。
● ロイヤル・パビリオン
18世紀に王室の離宮として建てられた、外観はインド風、内装は中国風の建造物です。異国情緒が感じられるブライトンのランドマークです。
イギリス留学におすすめの都市7.エディンバラ
グレートブリテン島の北部に位置するスコットランドの首都です。
特徴
エディンバラは、旧市街と新市街の2つのエリアに分けられます。
旧市街には中世の歴史的建造物が残されており、新市街では18世紀から19世紀にかけてのジョージアン様式の建造物が立ち並びます。この新旧揃った美しい街並みは、世界遺産にも登録されています。
イングランドの都市とはまた違った街並みや雰囲気を感じられます。
気候
イングランドと同様に夏は涼しく、冬も極端には冷え込みません。年間を通して雨が頻繁に降るところも共通しています。
おすすめの観光スポット
● エディンバラ城
キャッスル・ロックと呼ばれる断崖に建てられた城塞です。エディンバラのシンボルともなっています。
8月にはミリタリー・タトゥーという祭典が行われ、バグパイプの演奏や行進、花火などの催しがあります。
● ロイヤル・マイル
ホリールード宮殿とエディンバラ城を結ぶメインストリートです。スコットランド議事堂、聖ジャイルズ大聖堂、スコッチウィスキー・エクスペリエンスなど、旧市街の見所が集まっています。
まとめ
今回はイギリスの代表的な7つの都市をご紹介しました。気候はどこも似ていますが、それぞれ独特な歴史や魅力的な観光スポットがあります。
今回ご紹介した内容をもとに、目的や希望に合わせて留学先を選んでみてください。イギリス留学を考えている方の参考になると幸いです。