最近は、若いうちに海外経験を積むことを目的として、高校生留学が一般的になってきています。
高校留学の留学先としては複数の選択肢がありますが、とくにおすすめの国がイギリスです。
本記事では、イギリスで高校留学をするメリットや、留学に必要な準備、留学先選びのポイントについて紹介します。
高校留学に興味がある方は、参考にしてみてください!
高校生の留学
高校留学の魅力はさまざまですが、とくに若いうちに語学を習得できる点が大きなメリットです。
年齢を重ねると記憶力が低下するため、語学は早い段階で学ぶ方が効果的といわれています。
高校生の時期に海外で生活することで、生きた英語を身につけられるでしょう。
また、留学は準備や手続き、日常生活のさまざまな場面で自分で考えて行動する必要があるため、自立心や行動力が養われる点もメリットです。
イギリスについて
イギリスは音楽の国としても有名で、ビートルズやクイーンといった多くの有名なバンドが生まれています。
また、ガーデニングやスポーツも盛んで、毎年世界中から観光客が足を運んでいます。
イギリスの学校ではスポーツや音楽、ボランティアなど、勉強以外のアクティビティも推奨されており、子供向けのスポーツ留学も盛んにおこなわれています。
イギリスへ留学をすることで、勉強のみならず、個人の興味関心や能力を引き出し、将来の可能性を広げることもできます。
さらに、ロンドンではミュージカルやダンスなどの舞台芸術や、美術館の展示も充実しているため、芸術的な刺激も多く受けられるでしょう。
イギリスの高校
イギリスでは個人を尊重する教育がおこなわれているため、高校生活のなかで自然と自主性が身につきます。
学業だけではなく、スポーツや音楽、ボランティア活動などが盛んな点も特徴です。
そのため、多様な経験を通じて考える力を養い、一人ひとりの長所と個性を伸ばすことが可能です。
また、イギリスの高校留学では、両親がイギリスに住む場合に限り、公立校に入学ができます。
たとえば、両親が駐在や留学の場合、5歳から16歳の義務教育期間に公立校に通え、本人だけが渡英する場合は、私立の全寮制学校に入学することが一般的です。
全寮制学校は、少人数制のクラスでアットホームな雰囲気があり、授業以外にも、音楽やスポーツ、演劇などの課外活動が充実しています。
学生には個別の学習室兼寝室が与えられ、プライベートな空間を確保しつつ、共同施設でほかの生徒と交流しながら社会性も学べます。
なお、保護者の多くはイギリスの全寮制高校を大学進学の準備期間と捉え、実際にそのまま現地の大学へ進学する学生も多いです。
また、イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4地域に分かれ、それぞれ独自の教育制度をもっています。
日本のような統一的基準はなく、公立校と私立校では学年制度が異なるケースも多いです。
生徒は8月31日時点の年齢で学年が決まり、学年は「Year」で表され、学期は9月始まりかつ6月終わりが一般的です。
15歳の時にGCSEという統一試験を受け、カレッジに進むためにはA levelの試験に合格する必要があります。
A level(Advanced Level Examination)とは、大学進学のための重要な試験で、高校での学業成績を示すための指標となります。
A levelを受験後、UCASというプラットフォームを通じて大学に入学申請をおこないます。
UCASを通じて大学や大学院への入学申請をおこない、UCASは学生の個人情報や成績、志望する大学や専攻などの情報を収集し、大学に提供します。
そのため、A levelで好成績を残せば、将来の可能性を広げることが可能です。
イギリスの文化と治安
イギリスにはバッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院などの歴史的建造物が残っています。
一方で、ファッションや音楽においては、最新の文化を発信し続けていることが特徴です。
スポーツ観戦が留学の目的の一つとなることも多く、現地でサッカーやテニスなどのスポーツの話題で一緒に盛り上がれるでしょう。
歴史と文化を重んじるイギリスでは、都会にいながらも古い建物や伝統を感じられる点が魅力です。
ロンドンではバッキンガム宮殿やビッグ・ベン、ウェストミンスター大聖堂などの中世の建築物を楽しめます。
また、ロンドンで有名な百貨店ハロッズでは、豪華な外観と内装を堪能できます。
王室にも愛されてきた歴史ある建物を気軽に訪れることができるのも、イギリスの魅力の一つといえるでしょう。
さらに、イギリスは治安の良い国として知られており、外務省からも特別警戒して行動しなければならないエリアの情報は出ていません。
ただし、観光地ではスリや置き引きなどの軽犯罪は発生しているため、日本と同じ感覚で行動することは危険です。
カバンの持ち方に気をつけたり、夜の外出は控えたり、現金をたくさん持ち歩かないようにするなどの対策が必要になります。
イギリス留学のメリット
さまざまな留学候補地があるなかで、イギリスへ高校留学するメリットはなんでしょうか。
以下では、具体的なイギリス留学のメリットについて解説します。
言語習得ができる
早い段階から英語に触れることは、ネイティブに近い正確な英語を習得するにあたって効果的な方法です。
とくに、日本人が苦手としているLやRの発音の使い分けや聞き分けは、若いうちから鍛えているかどうかで大きな差が生まれます。
イギリスに集まる生徒や先生には上流階級出身の方が多く、正確なイントネーションや美しい英語を学ぶことが可能です。
クイーンズ・イングリッシュの発祥地であるイギリスは、上品で美しい英語のイメージがありますが、地域ごとに異なるなまりや方言も存在します。
しかし、多くの語学学校では標準的な英語で指導してくれるため、安心してください。
滞在中に地域ごとのイギリス英語なまりを聞き比べてみることも興味深い経験になるでしょう。
日本人が少ない
イギリスは、ほかの英語圏の国と比べて日本人留学生が少ないため、日本人同士で固まらずに英語漬けの環境が作れます。
現地のイギリス人や他国の留学生とたくさん交流することで、将来、国際的に活躍したい方にとって大きなメリットとなります。
生徒や先生との交流を通じて、自分と異なる文化や価値観を理解する力や、スムーズにコミュニケーションを取る能力が養われます。
学力と同様に、留学で得られるもっとも重要なスキルといえるでしょう!
異文化体験とグローバルマインドがセットで培われる
イギリスにはさまざまな人種や国の方々が集まっており、外国人との交流は日本では得られない刺激となるでしょう。
さらに、イギリスの寮生活では、授業中では見られない生徒の一面を知ることもできるため、友人への理解が深まります。
偏見をもたず、考えや文化の違いを尊重して受け入れる姿勢を早くから身につけることは、将来世界で活躍するうえで非常に重要です。
世界水準の高い教育が受けられる
イギリスは世界的に高い教育水準を誇り、留学先として保護者からの人気も高いです。
名門大学への進学率が高く、社会で通用する知識やスキルの習得を重視しているため、将来的に国際社会で活躍できる能力を養うことが可能です。
また、授業だけでなく寮生活を通じて協調性や責任感も学べるため、人間的な成長も期待できます。
とくに、ボーディングスクールでは、イギリスの富裕層の生徒や学習意欲の高い留学生が集まり、学校のレベルが高いことが特徴です。
大学進学に向けた専門的な授業がおこなわれるため、将来の方向性を早い段階で考える力も身につきます。
また、寮生活では協調性や自立心が培われ、思いやりや責任感も育まれます。
少人数制の学習環境やチューターのサポート、寮父母による生活面の支援など、留学生にとって安心して学べる環境が整っています。
施設も充実しており、課外活動と勉強に集中できる環境が整っています。
高校生のための留学先選びのポイント
イギリスには多種多様な学校が存在しているため、イギリス留学を検討する際に志望校を絞り込むことが難しい場合もあります。
留学先を選ぶ際には、以下のポイントに注目しながら選ぶことがおすすめです。
校風やサポート体制
教育方針や校風は各学校によって異なるため、自分に合った学校を選ぶことが充実した留学生活を送るための重要なポイントです。
実際に現地の学校を訪れて校内を見学するだけでなく、体験授業を受けたり、クラブ活動に参加してみることがおすすめです。
とくに、ボーディングスクールの場合は、可能であれば寮に1泊するなど、実際の学生生活を体験することで、より総合的に判断できます。
私立校は、留学生向けの準備課程や英語の補助レッスンを提供していることが多く、サポート体制が整っている点が特徴です。
しかし、サポートが充実しているかどうかは学校によって異なるため、パンフレットや学校のホームページなどで確認しておきましょう。
また、ボーディングスクールでは、授業だけでなく、寮で受けられるサービスや生活面のサポートも重要な要素となるため、かならずチェックしてください。
ガーディアン制度
ガーディアン制度は、留学生や未成年者が海外で学ぶ際に、現地でのサポートを提供する制度です。
保護者が海外に滞在している場合、多くの学校では現地にガーディアンを付けることを義務付けています。
学校が休校する際には、寮を閉鎖することがあるため、その際はガーディアンの家庭に滞在する必要があります。
また、緊急時の現地での身元引受人になるのも、ガーディアンの役目です。
ガーディアンはイギリスでの慣れない海外生活のサポートだけでなく、緊急時も対応してくれる心強い存在ですが、別途費用がかかります。
費用は、1年間で30〜50万円程度が相場とされています。
ただし、費用はサービス内容によって異なるため、複数のガーディアンの費用を比較検討しましょう。
資格とキャリアプラン
イギリスの学校では、一般的にGCSEやA Level、または国際バカロレア(IB)のカリキュラムが提供されています。
どのカリキュラムがお子様に合っているか、また将来の志望大学の出願条件を考慮して選びましょう。
卒業後の進路としては、現地や日本、他国の大学へ進学することが可能です。
卒業生の進路や実績を調べておくことも重要ですが、入学から卒業までの学習成果を示すValue Addedなどの情報も参考にすると良いでしょう。
Value Addedとは、学校や教育機関の評価において使用される概念で、生徒が学習を通じて得た付加価値を指します。
Value Addedの評価にはさまざまな方法がありますが、一般的には標準化されたテストの結果や学業成績の変化などが用いられます。
イギリス留学に向けての準備
最後に、イギリス留学に向けた準備について解説します。
一つずつチェックして、スムーズに留学の準備を進められるようにしましょう。
ビザ申請などの手続き
2022年4月現在、4歳から17歳までの日本人がイギリスのボーディングスクールに留学するためには、Child Student visa を取得する必要があります。
ビザの必要性や申請手続き、必要書類については、ビザについての最新情報を管理しているUK Visas and Immigrationのウェブサイトで確認してください。
英語のスキルアップ
ボーディングスクールに長期留学する場合は、目安としてTOEFL 60点ほどの英語力が必要だといわれています。
TOEFL 60点は、英検だと2級〜準1級程度に相当します。
上記のレベルの英語力があれば、英語で最低限の読み書きや会話ができるようになります。
ただし、一部のボーディングスクールでは、ESLと呼ばれる留学生向けの英語コースを提供しているため、英語力を証明する必要はありません。
英語力に自信がない場合やほとんど英語を話せない場合は、ESLが受講できる学校を選びましょう。
英語力を向上させるためには、まずは語彙を増やすことが重要です。
知っている単語の量が増えるほど、聞き取りや読解力が飛躍的に向上します!
予算計画と奨学金情報
長期でボーディングスクールに通う場合の1年間の費用は、約400〜900万円が相場です。
ただし、費用はあくまで目安のため、留学する都市や学校、為替レートによって変動することがあるということを念頭に入れておきましょう。
また、一部の学校では、授業料以外に保証金が必要なケースもあるため、追加の費用についても考慮してください。
さらに、航空券や海外旅行保険、ビザ申請費用なども必要になりますが、とくに航空券は、渡航時期や航空会社によって費用が大きく異なります。
なお、イギリスの高校留学では奨学金制度を利用できますが、各団体によって条件や支給金額が異なりますので、事前に要項を確認しましょう。
また、留学ローンを提供している機関もあるため、情報収集をおこないながら留学の選択肢を広げることが大切です。
まとめ
イギリスは高い教育水準と安心できる環境が特徴のため、高校留学に最適な国といえます。
早い段階から英語漬けの環境に身を置くことで、将来的に国際的な人材として活躍できる可能性が高まります。
しかし、海外留学を成功させるためには、念入りな準備が必要不可欠です。
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