2022/03/08

カナダの大学留学の特徴とは?費用や正規留学の他に入学する方法も紹介

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

海外への留学を考える際に悩むのが渡航先ではないでしょうか。

アメリカ・イギリス・オーストラリアなど英語圏の国はいくつかありますが、同じ英語でも国によって単語や表現が異なるので、渡航先の選択は重要なポイントとなります。

また「アメリカ英語が好き」「イギリス英語を学びたい」などの好みもあるでしょう。

今回紹介するのはその中でも人気の高いカナダ。

カナダは英語の訛りも強くなく、物価も安くて住みやすいため、今も昔も留学先として人気の国の一つです。

この記事ではカナダの大学の特徴や気になる費用、語学力などを解説していきます。

これからカナダの大学へ留学を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

なお、この記事内で紹介している費用の金額はすべて、2021年12月現在の情報です。

目次

カナダにある大学の種類

カナダの大学は教育水準が非常に高く、カナダの大学で取得した学位はアメリカ・イギリスの学位と同様の扱いとされています。

カナダには90を超える大学があり、そのほとんどが公立です。

日本の大学と同様に通常は4年で学士課程修了となりますが、中には「ディプロマコース」「サーティフィケートコース」など学士号取得を目的としない人向けのコースもあり、そちらは1~3年で修了となります。

公立(州立)大学

カナダの大学は州ごとに、それぞれ強い分野が異なるのが特徴です。

例えばブリティッシュ・コロンビア州ではマルチメディア・バイオ・環境などが高く評価されていて、アルバータ州では天然資源関連・工学などが評価されています。

また、オンタリオ・ケベック州ではIT・通信・アート・航空宇宙産業など、ニューファンドランドは海洋産業、サスカチュワンは農業と、それぞれ異なった専門性を持っています。

コミュニティカレッジ

カナダには160を超えるコミュニティカレッジがあります。

コミュニティカレッジは通常2年間で修了となり、日本の短期大学に相当します。

カレッジではビジネス・福祉・芸術など、さまざまな専門分野に関する知識の習得が可能です。

コミュニティカレッジ卒業後は、大学への編入もできます。

カナダの大学の特徴

大学_エントランス

カナダの大学は、日本やその他の国の大学と比べてどのような特徴があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ほとんどが公立大学

先述したようにカナダの大学はほとんどが公立です

さらに特筆すべき点は、日本の大学と比べて大学間の格差がほとんどないこと。そしてカナダの大学は、入学よりも卒業の方が難しくなっていることです。

この点は、日本と大きく異なる点といえます。

また、入学の時期も日本と異なります。カナダの大学は9月または2月入学となっており、プログラムによって入学時期が変わります。

カナダの大学を卒業すると、最長3年の就労ビザを取得することができます。さらにそこから、カナダの永住権を取得することも可能です。

世界大学ランキングに入るほどレベルが高い

カナダは、教育水準が高い国として世界的に知られています。

高等教育を受けたカナダ人成人の割合は53%ですが、これはOECD(経済開発協力機構)の加盟国であるアメリカ・ヨーロッパ諸国の水準を上回る数字です。

当然、カナダの大学も世界ランキングに入るレベルの高さです。以下は、カナダの有名大学の世界ランキングです。

18位:トロント大学(トロント)
34位:ブリティッシュ・コロンビア大学(バンクーバー)
40位:マギル大学(モントリオール)
69位:マックマスター大学(オンタリオ)
73位:モントリオール大学(モントリオール)
131位:アルバータ大学(アルバータ)
145位:オタワ大学(オタワ)
200位:カルガリー大学(アルバータ)

以上のランキングから、カナダの大学のレベルの高さが分かります。

カナダの大学で取得した学位は、アメリカを含めた英連邦で認められたものですので、世界的に通用する学位です。

卒業後に帰国して日本で就職する場合においても、その後のキャリアに大いに役立つといえるでしょう。

欧米圏の中では学費が安い


カナダの学費の安さは、留学先として人気の高い理由の一つとなっています。

進学する大学や選択するコースにもよりますが、安い大学では年間80万円から、平均でも年間150万円程度です。

コミュニティカレッジならさらに安く、年間60万円から、平均でも年間120万円です。

これはアメリカなどの他の国の学費と比べると、半額〜3分の2程度であり、英語圏ではかなりリーズナブルといえます。

カナダの大学入学に必要な学力

費用の次に気になるのが、やはり語学力ではないでしょうか。

大学の授業で実際にどれくらいの英語力が必要なのか、解説していきます。

英語レベル


大学への進学は以下のパターンに分けられます。

1つ目は、「語学学校の大学進学準備コースからの入学」もしくは「大学のESLコースからの入学」です。

2つ目は、「日本の高校からの直接入学」です。

1つ目の場合はある程度の語学力があることが想定されるため、基本的に語学力を測るTOEFL/IELTSのスコアは不要です。

また自分の語学力にあったコースからスタートできるため、英語力が十分でない方にも対応しています。

一方、2つ目の場合はTOEFLやIELTSにおける一定のスコアが必要となり、かなりの英語力が求められます。

高校の成績


前述したように、日本の高校から直接進学する場合には、かなりの英語力が必要とされます。

IELTSでは大学への入学にはスコア6.0〜6.5、カレッジへの入学ではスコア4.5程度の英語力が必要です。

また、TOEFLの場合だと大学への入学で70〜90、カレッジへの入学でも50以上のスコアが求められます。

英検であれば、準一級程度の英語力が必要とされます。

また教育レベルが高いカナダですから、英語以外の成績も平均4以上とそれ相応の学力が求められます。

正規留学以外に大学に入学する方法

前述のように、カナダの大学への留学はかなりの語学力が必要です。

したがって、高校から直接カナダの大学へ進学することはかなりハードルが高いものといえるでしょう。

しかし、それ以外にも進学方法はあります。ここからは、高校から直接進学する以外の方法をご紹介します。

コミュニティカレッジからの編入留学

先述したように、カナダの大学へ進学するにはコミュニティカレッジから編入するという方法があります。実際に、この流れで大学へ進学する方は少なくありません。

コミュニティカレッジであれば、IELTSの必要スコアは4.5程度です。この数字を取得するには日常会話ができる程度の英語力で十分なので、直接大学に進学するためのスコアを取得するよりも難易度は下がるでしょう。

4.5のスコアを取得できなくても、語学学校に通うという方法もあります。

流れとしては、まず語学学校で最低限の英語力を身に付けた後に、コミュニティカレッジに進学して、その後大学へ編入するという流れです。

なお、カナダでの就労を目標とする場合にはコミュニティカレッジを卒業すれば就労は可能なので、語学学校からコミュニティカレッジを卒業するまでの最短2〜3年で働き始めることも可能です。

日本の大学からの編入留学

日本の大学を卒業後、もしくは退学・休学してからカナダの大学へ編入することもできます。

その場合進学したい大学のコースに移行できるかの審査があるため、日本の成績表が必要です。

もし英語力が心配ならば、一度コミュニティカレッジに入学してから大学に進学する方法をとることもできます。

語学留学からの入学


まったく英語ができないという方でも心配する必要はありません。

まずは語学留学をして、ある程度の英語力を身に付けてからコミュニティカレッジ・大学へ進学するという方法があります。

語学留学の場合、大学のESLコースからの進学よりも難易度が低く、また留学費用の節約が可能です。入学時期も年に数回あり、留学しやすくなっています。

語学学校・ビザなどの手配は、留学エージェントに相談すると良いでしょう。

中には語学学校から大学への進学プログラムを用意しているところもあります。

学力・語学力の点からカナダの大学進学に不安を感じている方は、語学学校からスタートするのもおすすめです。

まとめ

この記事では、カナダの大学の特徴や気になる費用、語学力について解説してきました。

カナダは、アメリカやイギリスと比べてリーズナブルな価格で留学ができます。

また、カナダの大学は教育水準が非常に高いので、大学進学を検討する場合には、十分な学力・英語力が必要とされます。

ただし、コミュニティカレッジへの入学や日本の大学からの編入など、いきなり大学に入学できるほどの語学力や学力がなくても、留学のチャンスは十分にあります。

カナダへの留学を検討している方はご自身の状況を考慮して、今回の記事を参考に具体的なプランを立ててみてください。

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