2022/10/18

イギリス留学前の準備はいつから始める?手続きの流れをわかりやすく解説

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

人気の留学先としてかならず名前の挙がるイギリスは、ワーキングホリデーを選択できることもあり、学生のみならず社会人の留学も増えてきています。

この記事を見ている方の中には、イギリス留学が決まり、留学準備をしている人もいることでしょう。

しかし、実際に準備を進めていくと「何を準備したらよいか?」「費用はどれだけかかる?」「滞在先はどうしよう」など色々と心配が尽きないのではないでしょうか?

特に、イギリス留学はビザの種類により申請方法が違うので、手続きが一筋縄ではいきません。

そこで本記事では、イギリス留学の実現に向けてどのような準備をしたらよいのか、順序だてて紹介していきます。

すでにイギリス留学が決まっている方や検討中の方はぜひ、ご覧ください。

目次

まずは大体のスケジュールと流れをチェック!

まずは、大体のスケジュールと流れをチェックしていきましょう。

「留学する」と決めたら、やるべきことはたくさんあるので時間はあっという間に過ぎていきます。

準備に必要な期間は留学方法によりますが、一般的な範囲として1年半〜1年前くらいから計画的に進めていくと安心です。

必要な準備をステップごとにまとめましたので、この流れに沿って進めていけば安心して留学に臨めることでしょう。

ステップ①留学の目的・目標を立てる

既に留学準備している人はこちらのステップは飛ばしてかまいませんが、「なんとなくではっきりしていない」「検討中である」場合は、イギリス留学の目的を立てましょう。

目的とはイギリスへ「何を」学びに行きたいのかを明確にすることで、本場のガーデニングを学びたい、英語をよりレベルアップしたいなど人によってさまざまあると思います。

目的の設定でおすすめなのは「留学後の自分の姿を想像してみる」ことです。

たとえば、英語を使って海外や外資系企業で働く姿や、イギリスでしかできないことを勉強して今後のキャリアに活かしたいなどイメージすると、設定がしやすくなります。

また、目的がはっきりしたら留学のための目標を立てることも大事です。

目標とは留学に必要な英語力を養うための、TOEICの得点力アップやIELTSのスコアアップといったものとなります。

留学に必要な英語力を養うためTOEIC等英語テストの得点アップであったり、留学先の入学条件となる資格を取得するなど、達成度合いがわかるものを意味します。

目標の達成は留学実現へのモチベーションにつながりますので、きちんと設定しておきましょう。

ステップ②留学情報収集をし、留学方法を選ぶ

留学の目的と目標までが決まったら、自分に合った留学方法を選びましょう。

イギリスは留学生を受け入れる体制が整っているので、様々な留学方法を選べます。

留学形態は、語学留学や高校や大学への交換留学、大学・大学院への正規留学、専門学校への留学にワーキングホリデーなど様々です。

留学形態によって準備期間やとるべきビザなどが異なるため、スムーズに準備を進めるうえでなるべく早い段階で留学方法を決めておくと良いでしょう。

留学方法と合わせて、イギリス現地の情報収集を行っていくのも大切です。

現地でどんな勉強ができるのか、留学で自分の目的に合ったものが得られるかを自分の目で確かめる必要があります。

当然ながら、候補となる滞在先や留学先である学校については必ず情報を集めておきましょう。

情報収集の方法は大まかに以下3つに分けられます。

  • 留学サイトの口コミ・情報

特に口コミは最もリアルな情報なので、良し悪しの区別なく読んでおきましょう

  • 留学エージェント開催の説明会や相談会

エージェントのカウンセラーは留学生の様々な相談に応じてくれます。

ネットでは知り得ない情報を持っていたりするので、困ったときは相談に乗ってもらいましょう。

  • 実際の留学生のブログ

実際に現地に住んでいる留学生のブログは学校生活や物価、治安、文化などについて生の声を聞くことができます。

どれも留学生のリアルな声と情報があるので、たくさん目を通しておくと良いでしょう。

ステップ③パスポートを取得しよう

パスポートの取得は申請から発給までおおよそ1週間〜10日ほどかかります。ビザ申請の際には必要なので、それまでには準備しておきましょう。

申請に必要な書類は、次の通りとなります。

  1. 一般旅券発給申請書
  2. 戸籍謄本(または戸籍抄本)
  3. 住民票の写し
  4. 証明写真(縦45×横35㎝)
  5. 本人確認書類 

手続きは各都道府県にある申請所もしくはパスポートセンターで行うことができます。

なお、一般旅券発給申請書は以下の外務省のサイトでダウンロードが可能です。

パスポートは5年用と10年用の2種類があり、申請料は5年用11,000円、10年用で16,000円となります。

留学を決めた時点で直ぐに手配するようにしておくと慌てずに済みます。

ステップ④留学先の大学準備

次に、留学先の学校を決めます。

もし、イギリスの大学もしくは大学院への進学であるのなら、各大学のスケジュールを確認して準備を進めなくてはなりません。

イギリスのほとんどの学校は9月に翌年9月入学の生徒募集を始めるので、事前に成績証明書や推薦状などの必要書類を手配しましょう。

語学学校の場合、スケジュールは比較的自由なので、空き状況が整っていれば自分の希望した時期に入学が可能です。

ステップ⑤ビザを申請する

イギリスは6か月以下の留学である場合、ビザの取得は不要でパスポートのみでの滞在が可能です。

6か月以上の留学は学生ビザの取得する必要があり、「Short-term Study Visa(短期学生ビザ)」と「Student Visa(学生ビザ)」の2種類となります。

ビザの申請には出発日の半年前から可能で、取得までにかかる時間は3週間程かかるとみてください。

申請の際はパスポート番号と入学証明書の提出などが必要です。

また、銀行の残高証明書といった留学にかかる費用の支払い能力を証明する公文書を求められたりします。

必要書類を入念にチェックしておきましょう。

ステップ⑥滞在場所を決める

留学期間と学校が決まったら、滞在場所を決めましょう。

留学中の滞在先は次の4通りで、語学学校や大学など学校を通すか、エージェントに手配してもらうことになります。

  • ホームステイ
  • 学校の寮
  • フラットシェア
  • アパートで1人暮らし

留学期間や学校の事情などによって選択する滞在先が違ってきますが、一般的にはホームステイもしくは学校の寮からスタートするパターンが多いです。

予算や滞在期間、希望などを考えて自分に合った滞在先を選びましょう。また現地でも変更は可能なので、一旦は最初の滞在先を押さえておくと安心でしょう。

ステップ⑦海外留学保険を手配する

海外旅行保険はかならず加入しましょう。

当然のことですが、海外では日本の国民健康保険や社会保険は使えません。

そのため、留学先で病気や怪我をした場合、自費診療となってしまいます。

自費診療はかなり高額ですが、診療代を海外留学保険がカバーしてくれるのです。

留学期間に応じたプランを組めるので、滞在期間分の保険を渡航前に必ず申し込んでおきましょう。

ステップ⑧留学前の持ち物を準備する

出発間近となったら、現地生活で必要な持ち物を準備しましょう。

到着後は何かとバタバタとしてしまい買い物などに時間が取れない可能性があります。

たとえば、学校への入学手続きやオリエンテーションなど、在留届の申請、スーパーが遠くて買い物にすぐに行けないなどがあるかもしれません。

使い慣れたもの、もしくは必要最低限の日用品や常備薬などは前もって準備しておくとよいでしょう。

注意点として、飲み薬などを持っていく場合は、機内で渡される入国カードに薬品類を持っていることを書き記し、入国管理官に説明しなければならない可能性があります。

英語の勉強はすぐにでも始めよう!

渡航の準備を進める間に、英語の勉強もできる限り進めておきます。

語学学校へ入学する場合、初めにクラス分けテストがあります。ここで高得点を取ればより上のクラスに入れますから、日本にいる間にもなるべく英語力を上げておくべきといえるでしょう。

もちろん、日常生活にも英語は必須です。現地での生活をスムーズに始めるためにも、英語の勉強はなるべく早く始めることをおすすめします。

準備に必要な期間はどれくらい?

ここまで留学までの簡単な流れを紹介しました。

各ステップについては多少前後、または同時進行が可能なものもあるので、効率よく進めていけば時間をとられずにすみます。

ただし、学校の入学許可が下りるまでの期間が異なっている場合もあり、留学先の事情によってスケジュールが変わることがあるので、想定して動いた方がよいでしょう。

語学留学の場合

語学留学の場合は、準備期間として出発日の半年前までには手続きしておくことをおすすめします。

申し込みについては試験などは特になく、枠があれば直ぐに入学許可が下りますが、人気の学校は申込みに制限をかけている可能性があり、早めに締め切られるかもしれません。

特に夏休み期間の7月~9月は人気の高い語学学校は早く満席になるので、入学制限をかける傾向にあります。

なので、留学先の語学学校の空き状況は出来る限りホームページでチェックしておきましょう。

また、手配については直接の申し込みも出来ますが、留学エージェントに依頼すると必要な書類の指示やビザ取得の代行を行ってもらえるので、ぜひ利用しましょう。

希望の語学学校がある場合は、早めに情報を入手して空き状況などの動向はチェックしておくことが大切です。

大学、大学院留学の場合

大学・大学院留学の場合は、様々な書類の用意や手続きが多くなることもあるので1年前から、遅くても半年前から準備を進める必要があります。

イギリスの大学・大学院の生徒募集は入学予定となる年の前年の9月より始まるのが一般的です。

入学への申し込みの手続きには、推薦状やカバーレター(CV:願書などに沿える送付状)などの書類が必要なので、学校の先生や事務局の協力が不可欠となります。

事務手続きや書類の発行には想定よりも時間がかかる場合もあるので、遅れることも視野に入れて準備しておきましょう。

専門学校留学の場合

専門学校留学の場合も、前述の大学留学と同じように1年前から、遅くても半年前から準備を進めると良いでしょう。

イギリスの専門学校はFurther Education Collegeと呼ばれ、大学進学ほどの英語力は求められないうえ多くの国で通用する資格が取れると評判で、留学生からの人気が高くなっています。

コースも多種多様で演劇や美術、デザイン、ガーデニング、ビジネスなど幅広く、基礎レベルからプロレベルの知識や技術を学ぶことが可能です。

前述の大学留学と同じように、入学予定となる年の前年の9月より始まるのが一般的で、手続きも推薦状や卒業証明書などの書類提出が求められます。

ただし、申し込みの時期や方法は学校によって違ってくるため事前に調べておきましょう。

インターンシップ留学の場合

インターンシップ留学の準備期間は8か月〜1年ほどと見ておくと良いでしょう。

イギリスのインターンシップ留学は世間的に言われるワーキングホリデーにあたります。

18〜30歳が対象ですが、枠は1年間に1500人と決められており、就労可能なYMS(Youth Mobility Scheme)と呼ばれるビザの取得は抽選のためかなり条件は厳しいでしょう。

それゆえ、準備に関してはまずビザの取得を目指すことからスタートとなります。

加えて、必要な英語の勉強やインターンシッププログラムを適用している企業をリサーチすることは欠かさないでおきましょう。

インターンシップの流れは、語学学校に数週間ほど通って英語力をアップさせ、その後に語学学校と提携している企業で就労を体験するというのが一般的です。

日本で留学エージェントに手配してもらうこともできれば、現地の語学学校より紹介してもらう方法もあるので、事前にチェックしておきましょう。

【直前準備】留学に必要な持ち物は?

直前の準備として、渡英の際には必要な持ち物をきちんとチェックしておきましょう。

自分には必須かつ使い慣れた持ち物や現地調達しにくいものもあるので、確認をしておく必要があります。

必須アイテム

必須アイテムは人によって異なりますが、貴重品以外で最低限持って行くと良いものは次の通りとなります。

アイテム名概要
必要書類のコピーパスポート、ビザなど。 紛失など万が一のことを考えて準備しておきましょう
電子端末機器類スマートフォンなど。大学進学の場合PCは必須   スマートフォンはSIMフリー機種にしておくと便利。 安いSIMフリープリペイドが現地で手に入り、SIMフリー機種に対応できます。  
コンセント変換プラグイギリスはBFもしくはB3タイプ   日本とプラグのタイプが違うので、必ず用意しておきましょう
アメニティ常備薬衣類(1~2週間分)当面の必要数を持って行くと安心です。  

「直ぐ使うもの」を意識して、必要な物を持っていきましょう。

あると便利なアイテム

必須ではなくても、あると便利なものは次の3つです。

  • 電子辞書

スマートフォンにも辞書機能はついてますが、WiFiがつながらない環境だと役立ちません。

大学留学の場合は必須と言えますので、持っておきましょう

  • フード付きジャケット 

イギリスは天気が変わりやすいので、防水タイプのウィンドブレーカーがあると便利です。

  • 英語で書かれた診断書

アレルギーや持病などがある場合は用意しておくと良いでしょう。

他にも、ホームステイする場合はホストファミリーへのお土産などがあると話題になり、コミュニケーションの一助となるのでおすすめです。

100均やドラッグストアなどで売っている便利グッズなど、リーズナブルでかさばらない物が良いでしょう。

なくても意外と困らないアイテム

意外となくても良いと言われるアイテムは、国際運転免許証です。

留学先の交通事情がよほど悪いところでない限りは、利用する可能性は低いでしょう。

イギリスは交通網が発達しているので、たまの遠出は電車かコーチ(長距離バス)で事足ります。

また、折り畳み傘も特にこだわりがなければ必要ないかもしれません。

イギリスは天候が不安定で雨も多いのですが、一時的だったりいつ降るか予想がつきにくかったりします。

傘をさす人も少なく、フードをかぶって雨をしのぐ人が多くいました。

本当に自分に必要かどうかは現地の情報をチェックするなどで判断した方が良いでしょう。

まとめ

本記事では、イギリス留学についてするべき準備や費用、留学までの流れについて詳しく解説しました。

留学実現までは、色々なステップを踏まなくてはならず大変ではありますが、落ち着いて手順を踏めばきっと実現に結び付くことでしょう

ただし、イギリス留学をするうえで最も大切なことは留学の目的が何であるかを明確にすることです。

充実した留学生活を送るためにも、「目的」という自分の約束事を明確にしておきましょう。

最後にイギリス大学留学については、次の注意点があります。

  • イギリスの大学の授業は1年目より専門的なので、ついていくのはかなりハード
  • 授業は意見を求められるディスカッションスタイル
  • 日本と違ってプレゼンテーションが多い
  • パソコンスキルは必須

ファウンデーションコースで学べるものもありますが、留学前に準備できることがあればやっておきましょう。特にパソコンスキルは日本でマスターしておくと安心です。

この記事があなたにとってイギリス留学の準備をうまく進めるための手助けとなりますように。

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