留学するにあたって、自分が海外の大学を無事に卒業できるか不安な方は多いでしょう。
本記事では、海外の大学と日本の大学を比較し、海外大学の卒業の難易度について解説します。
アメリカ、イギリス、そしてオーストラリアの大学で卒業するためのポイントも、併せて紹介します。
留学を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
海外の大学は卒業が難しい?
海外の大学は、日本の大学と比較すると入学難易度はそれほど高くないとされていますが、卒業が難しいといわれています。
その理由は、日本の大学と海外の大学で、評価基準や編入制度に違いがあるためです。
アメリカの大学を例に挙げると、海外の大学では入学や編入の機会が年に複数回あり、転学や編入によって専攻を変更することが一般的です。
その結果、卒業までにかかる時間が4年間ではなく、5年間かかるケースも多いです。
また、日本では、卒業に必要な単位を取得するために、試験の成績が重要視されています。
一方で、海外の大学では試験のみならず、出席率やディスカッションでの発言の多さなども評価基準に含まれるケースが多いです。
そのため、海外の大学では、日本の大学よりも卒業する難易度が高いとされています。
アメリカの大学を卒業するコツ
アメリカは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など、世界大学ランキングに名を連ねる著名な大学が多く存在する国です。
国内外から多くの学生がアメリカの大学で学ぶために留学しており、日本からも毎年多数の学生が渡米しています。
アメリカの大学を卒業するためには、以下のポイントをおさえましょう。
好成績での単位修得を目指す
アメリカの大学では、日本の大学よりも単位の取得がとくに重要視されます。
日本であれば、試験の成績がよければ単位を取れるケースもありますが、アメリカの大学の場合、試験だけでは高い評価を得ることが難しい場合があります。
また、単位をとるためには、一般的に100点満点で70点以上を取る必要があります。
しかし、70点以上では好成績とはならないため、編入や就職を考える学生たちは、さらなる高い成績を目指します。
成績の平均点が2学期連続で70点未満となり、次の学期で挽回できなければ退学になるケースもあります。
そのため、単位を確実に取りたい場合は、日本の大学にもあるシラバスや授業内容に関する情報を確認することが大切です。
シラバスには、授業内容だけでなく、評価基準も具体的に記載されているため、単位取得の手助けとなるでしょう。
リーディングやディスカッションが重要
前述したとおり、アメリカの大学では、試験で高得点を取るだけでは良い成績をもらうことは難しいです。
試験のみならず、リーディングの課題やディスカッションなども重視されます。
授業では、リーディングなどの課題が出され、次回の授業で課題にもとづいてディスカッションを実施することが多いです。
授業はリーディングを終えている前提で進み、課題をこなさなければ単位の取得が難しくなるため、つねに予習と復習をする必要があります。
また、グループでの課題も多く、学生間のコミュニケーションも必須です。
ディスカッションへの積極的な参加が成績に影響するため、意欲的に取り組むことが大切といえます。
わからないことは積極的に相談する
アメリカの大学は教授と学生の距離が近く、対等に近い関係性であることが特徴です。
そのため、授業でわからないことや困ったことがあれば、教授と直接アポイントを取って相談することが可能です。
さらに、アカデミックサポートセンターが設置されている大学も多く、各学科や教科ごとにアドバイザーが待機していることが一般的です。
留学生は環境が変わるため、悩みや困ったことが発生しやすいです。
そんなときは、1人で悩まずに、教授やアドバイザーに相談してみましょう。
周囲に助けを求めることも、留学生活では大切なポイントです!
イギリスの大学を卒業するコツ
イギリスも高い教育水準で知られる国であり、アメリカと同様に優れた大学が複数あります。
オックスフォード大学やケンブリッジ大学など、世界大学ランキングの上位に位置する大学が多く、天皇陛下もオックスフォード大学で寄宿舎生活を経験した例もあります。
高い教育水準を誇るイギリスの大学を卒業するポイントは、以下のとおりです。
提出期限や語学力が重要
イギリスの大学では、課題の提出期限を守り、ある程度の語学力があれば、大学を卒業することが可能です。
そのため、大学を卒業する難易度そのものは、比較的低いといえるでしょう。
成績は、100点満点で5段階に評価され、40点以上を取れば大学を卒業できます。
イギリスの大学における5段階の成績の評価は、以下のとおりです。
イギリスの大学の5段階評価
- First Class:70点以上
- Upper Second-Class( 2:1):60~69点
- Lower Second-Class( 2:2):50~59点
- Third Class:40~49点
- Fail:40点未満
イギリスには留年制度がないため、Failを獲得した場合は追試を受ける必要があります。
追試で合格できなかった場合は退学となるため、Failを避けるためには真剣に授業に取り組むことが重要です。
論文が大きな評価対象
イギリスの大学は、授業によって評価基準が大きく異なる点が特徴です。
基本的には、小論文と試験が主な評価方法であり、一部の授業ではプレゼンテーションが評価に組み込まれるケースもあります。
一方で、学部によっては試験が少なく、試験の代わりに論文や技術的な作品の提出が求められることもあります。
また、イギリスの大学では小論文をはじめ、文章を書くことが頻繁に求められることも大きな特徴です。
留学生が良い成績を残すためには、イギリス留学を検討する前に、ライティングスキルを強化させることが大切です。
自習が欠かせない
イギリスの大学は、アメリカの大学とは対照的に、出席率が重視されず、課題も比較的少ない傾向にあります。
しかし、その代わりに授業の予習と復習、そして自習を欠かさずおこなうことが重要です。
指定されたテキストをあらかじめ読んだり、授業中に書いたノートを確認するだけでも、授業での理解度が変わります。
イギリスの大学では、時間にわりと余裕があり、長期休暇も長いため、勉強を習慣化できる方であれば、問題なく卒業ができるでしょう。
また、現地の学生がアルバイトと学業を同時にこなす例は少ないですが、時間管理ができれば仕事との両立も可能で、大学卒業を目指すことができます。
\ イギリス留学に必要な英語力について紹介!/オーストラリアの大学を卒業するコツ
オーストラリアも、教育水準の高い国として知られる国の一つです。
アメリカやイギリスと比べると時差が少なく、アクティビティも豊富にあるため、さまざまな国から留学生が集まっています。
オーストラリアの大学を卒業するためのポイントを、以下で紹介します。
授業を休まない
オーストラリアの大学を卒業するためには、授業を欠席しないように注意しましょう。
オーストラリアの大学では、1回の授業時間が日本の大学よりも長い傾向があります。
日本の大学の場合、授業時間は90分前後が一般的ですが、オーストラリアの大学の授業時間は1コマあたり2〜3時間に及ぶことがあります。
1回の授業で進む範囲が広いため、1回でも授業を休むと、学習の進捗に大きな影響が出てしまいます。
さらに、授業のコマ数は少ないものの範囲が広く、復習にも時間がかかります。
そのため、授業に出席するだけでなく、授業内でしっかりと理解することが大切です。
また、授業に自主的に参加する姿勢も重要視されるため、積極的に質問や発言をしましょう。
課題や試験が重要
オーストラリアの大学で優秀な成績を収めるためには、課題や試験で結果を出す必要があります。
オーストラリアの大学では課題が多く出されるため、授業の予習・復習と合わせて、勉強時間をしっかり確保することが重要です。
また、日本の大学では、授業に出席することで得られる出席点がありますが、オーストラリアの大学では一般的ではありません。
ただし、出席率が低いと追試を受ける権利が失われることもあるため、授業にはかならず出席しましょう。
学費の高さを認識しておく
オーストラリアを含む海外の大学は、日本と比べて学費が高い傾向があります。
たとえば、オーストラリアの場合、最低でも年間200万円ほどの学費がかかります。
物価も日本より高いため、生活費を含めると年間500万円ほど必要となります。
そのため、大学に入学できても、学費の負担が大きすぎて、退学するケースも少なくありません。
そのため、一部の学生は、現地でバイトをして学費を賄っていますが、アルバイトに多くの時間を取られてしまい、学業が疎かになるケースも見受けられます。
卒業するためには、授業に出席して授業内容を理解し、課題や試験のためにも勉強する必要があります。
また、現地でバイトをする場合は、学業とのバランスを保つように心がけましょう。
\ 留学中のアルバイトの掟を紹介!/海外の大学を卒業するメリット
日本の大学を卒業することと比較すると、海外の大学を卒業する際には、言語の壁も含めてハードルが高いです。
しかし、一度海外の大学を卒業できれば、さまざまなメリットを享受できます。
海外の大学を卒業する具体的なメリットについて、以下で詳しく解説します。
専門分野を学びつつ語学力を高められる
海外の大学で学ぶことで、専門分野と語学力を同時に向上させることが可能です。
専門分野の研究が日本以上に進んでいる海外の大学も多く、とくにビジネスや政治、金融分野などは、日本人留学生から高い人気を誇ります。
授業では、グループワークやプレゼンテーションが頻繁におこなわれ、コミュニケーション能力やチームで協力して目標を達成するための能力を養うこともできるでしょう。
また、渡航先の国では、授業だけでなく日常生活でも現地の言葉を話す必要があります。
そのため、専門分野を学びながら、語学力も高められる点も海外の大学に進学するメリットの一つといえます。
就職時に有利になる
海外の大学を卒業すると、就職活動の際に有利になるケースが多いです。
海外の大学での学びを通じて、専門分野の知識のみならず、高度な語学力を習得できます。
近年では、国際社会のグローバル化にともない、語学力を重視する企業も少なくありません。
そのため、選考段階で、面接官に良い印象を与えられるでしょう。
また、就職活動では面接があり、とくにコミュニケーション能力が重視されます。
海外の大学では、ディスカッションをする機会が多く、自然にコミュニケーション能力を向上するため、面接でもスムーズに会話ができるでしょう。
また、留学経験があれば、日本以外の国での就職活動も選択肢に加えることが可能です。
年収が高くなりやすい
留学経験者と未経験者の年収を比較すると、最大1億円程度の差が生じるという研究結果があります。
そのため、留学には費用がかかるものの、長期的に考えるとメリットが大きくなる可能性が高いです。
具体的には、海外の大学を卒業した30代の平均年収は539.7万円であり、日本の大学を卒業した30代の平均年収は389.3万円となっています。
ポイントをおさえて卒業を目指そう!
海外の大学を卒業することは、日本の大学を卒業することとは異なる難しさがあります。
しかし、卒業しやすいポイントをおさえながら日々の課題をこなすことで、かならず卒業できます。
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