人気の留学先であるカナダには、魅力的な都市がたくさんあります。
その中から今回ご紹介するのは、首都でもあるオタワ。
オタワはどのような都市なのか、留学先としてのメリット・デメリットや、費用相場を解説します。
オタワの留学事情をふまえて、どのような人にオタワ留学がおすすめなのか、そしておすすめの留学方法も紹介しています。
オタワ留学を考えている方は、読んでみてください。
オタワはどんな都市?
カナダの南西に位置する首都オタワは、国内で四番目に大きい都市です。
日本からの留学先としては知名度が低いですが、実は長所が多い穴場です。
バンクーバーやトロントといった、カナダ有数の大都市と比較するとコンパクトな街ですが、それらに負けないくらいの魅力を備えています。
たとえばオタワなら、バンクーバーやトロントと比べて留学費用をおさえられます。
大都市では物価が高く、家賃も高騰しています。 オタワなら生活費や滞在費が比較的安価となっています。その上、治安がカナダの中でも特に安定していて、安心して暮らせます。
オタワもカナダの他の都市と同様、冬は冷え込みます。
気温がマイナスを下回り、雪が降ることも珍しくありません。
オタワに留学するなら、しっかり防寒対策をする必要があります。
カナダは多くの移民が生活していますが、オタワには、日本人を含めたアジア人がほとんどいません。
オタワの人口においては、カナダ人の割合が高いのが特徴です。
きれいな発音の英語を学びたい場合にも、オタワは留学先として適しています。
カナダはアメリカと接しているため、英語の発音もアメリカ英語のものとなっています。
オタワ留学のメリット
まずはオタワ留学のメリットを3つ紹介します。
メリット1. カナダ内でも特に治安が良い
国全体としても治安が良いカナダですが、その中でもオタワは特に安心して暮らせる都市です。
オタワはカナダの首都として、政治・ビジネスの中心となっています。
行政機関や企業の本社などが集まっているため、街中の警備も行き届いています。
また、オタワはオタワ大学をはじめとした大学が多く、アカデミックな街です。
勤勉な学生が多いため、全体的に閑静で穏やかな雰囲気を保っています。
オタワは治安が良く、勉強に適した街といえます。
メリット2. 日本人が少なく、英語を話す機会が多い
オタワの街中では、なかなか日本人を見かけることがありません。
街中で英語とフランス語以外の言語を聞くこともほとんどなく、英語で話す機会が多いため、英語漬けの環境で過ごしたい人にはおすすめの街です。
日本人が多い街では、どうしても日本人と知り合い、ついつい日本語で話してしまうこともあるかもしれません。
特に勉強を始めたての頃だと、言いたいことを的確に表現できないもどかしさから、英会話を苦痛と感じてしまうことも珍しくありません。
日本人が少ないオタワなら、自分の考えを英語で伝える努力が必要となります。
初めは大変でも、英語に接する機会が多ければ次第に慣れ、流暢に話せるようになります。
メリット3. 博物館や美術館がたくさんある
オタワには長い歴史があり、博物館や美術館がたくさん建てられています。
特に有名なものとしては、カナダ歴史博物館、カナダ戦争博物館、カナダ航空&宇宙博物館の3つが挙げられます。
そのほか、カナダ国立美術館やカナダ国立自然博物館も人気があります。
ロイヤル・カナディアン・ミント(造幣局)ではツアーが用意されており、内部を見学できます。
オタワ留学のデメリット
メリットが多いオタワ留学ですが、注意すべきデメリットについても3つ紹介します。
デメリット1. 他の都市より語学学校の数は少ない
バンクーバーのような大都市では留学生が多いため、語学学校の数も豊富です。
一方、留学生の少ないオタワでは大都市と比べると語学学校の数が少なく、選択肢が狭まります。
また、規模としても比較的小さい語学学校が多いのが特徴です。
その反面、日本人が少ないため英語を使う機会が多く、またアットホームできめ細やかな指導が受けられるともいえます。
学生同士や講師との距離も近くなるため、自然に交流の機会が増えます。
デメリット2. カナダの中でも特に冬が長い
冬が寒いといわれるカナダの中でも、オタワは特に冬が長いため、寒さに弱い人にとってはデメリットに感じられるかもしれません。
オタワは9月から気温が下がり出し、暖かくなるのは5月に入ってからです。
12月から4月までは寒さが厳しく、雪が降ることも珍しくありません。
オタワで冬を過ごす場合は、防寒のための衣類費が多くかかることも考えられます。
厚手のコートやダウンジャケット、マフラー・帽子・手袋などが必要になるため、買い揃えていると予想よりも大きな出費になるかもしれません。
現地で購入するより、渡航前に日本で気に入ったものを買っておくと安心です。
デメリット3. 日本からの直行便はなく、乗り継ぎが必要
カナダへの渡航においては、たとえばバンクーバーやトロント、モントリオールやカルガリーといった都市になら、直行便が運航されています。
一方、オタワへは日本からの直行便がありません。
オタワにいく場合は一度モントリオールで乗り継ぐか、バスに乗り換える必要があります。
長期留学の場合では、留学途中に一時帰国することも珍しくないため、アクセスに手間がかかるのはデメリットといえます。
オタワ留学の費用相場【1ヶ月】
オタワ留学の費用相場について、1ヶ月の短期留学の場合の目安を紹介します。
項目 | 金額 |
学費 | 14万円 |
滞在費 | 8万円 |
食費 | 3万円 |
日用品代 | 1万円 |
通信費 | 1万円 |
交通費 | 1万円 |
交際費 | 3万円 |
ビザ申請費用 | 0円 |
海外留学保険代 | 3万円 |
航空券代 | 13万円 |
観光費 | 3万円 |
合計 | 50万円 |
1ヶ月の短期留学を含む6ヶ月未満のカナダ滞在なら、観光ビザでカナダに入国できます。
ビザ申請費用は特にかかりませんが、電子渡航認証(eTA)の事前申請には一人当たり7カナダドル(約700円)かかります。
申請はカナダ政府の公式ウェブサイトより、オンラインで手続き可能です。
オタワ留学をおすすめする人
オタワ留学がおすすめなのは、日本人が少なく落ち着いた環境で勉強したい人です。
オタワなら治安が良いため安心して生活でき、英会話を練習するチャンスもたくさんあります。
また、レッスンがない日にミュージアム巡りをしたい方にも、オタワ留学は適しています。
博物館や美術館が集まるオタワでは、知的好奇心を満たせる休日が過ごせます。
そしてお伝えしたとおりオタワは、留学先としてはまだあまり知られていない穴場です。他の人とは少し違う留学先を考えているなら、オタワ留学はぴったり。 冬が長く語学学校の数がそれほど多くないオタワに留学する場合、おすすめなのが夏に短期留学するプランです。
夏に向けたプログラムを用意している教育機関も多く、寒い季節を避けられます。
まとめ
今回はオタワ留学について取り上げました。
カナダの首都オタワは治安が良く、日本人があまりいないといった、メリットの多い留学先です。
オタワ留学なら英語漬けの環境に身を置くことができます。
また、ミュージアムの数が多いことも魅力の一つです。
その反面、語学学校の数が比較的少なく、冬が長くて、日本からの直行便がないというデメリットには注意が必要です。
オタワに留学するなら、夏に短期の語学留学をするのがおすすめです。
オタワ留学を検討している方は、今回ご紹介したポイントを踏まえ、留学プランを立ててみてはいかがでしょうか。