2021/09/27

ロンドンの治安は悪い?良いエリアや安全に滞在するコツを解説

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

イギリスの首都、ロンドン。

英語圏のなかでも留学先として、とくに人気が高く、毎年多くの留学生がロンドンへと渡っています。

ロンドン大学やグリニッジ大学など世界的に評価の高い大学も多く、語学留学だけでなく大学院への進学を考えている人も多いのではないでしょうか。

留学するとなると、気になるのは現地の住まい事情ですね。

とくに治安について気になっている方は多いと思います。

そこで今回の記事では、ロンドンの治安や安全に住むためのポイントを詳しく解説します。

これからロンドンへの留学を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

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目次

ロンドンの治安はどうなっている?

イギリスは、ヨーロッパのなかでは比較的治安のよい国として知られています。

外務省の出している海外安全情報を見ても、とくに警戒すべきエリアは指定されていません。

そのため、安心して渡航しやすい国といえるでしょう。

ただし、ロンドンのように観光客の多い都市ではスリや窃盗といった軽犯罪が発生している場所もあります

街中を歩くときはきちんと身の回りの物はしっかり管理しましょう。

また、2015年に地下鉄で爆破事件があったり、2017年にウェストミンスター宮殿内でテロがあったりと、日本と比べると「安全だ」と言い切れない部分もあります。

そのため、安全に日々の暮らしを送れるよう、自分の身の守り方は知っておく必要があります。

ロンドンで治安が良いのはどのエリア?悪いのは?

安心安全に生活したいなら、なるべく危険なエリアには近づかないほうが賢明です。

住むのを避けるのはもちろん、買い物やお出かけの際にも気を付けるようにしましょう。

下記に治安の良いエリア悪いエリアを記しておくので、ぜひ参考にしてください。

治安の良いエリア

ロンドンは中心地にあるテムズ川から北側のエリアは比較的治安が良いと言われています。

北側には大英博物館やロンドン動物園など観光スポットも多く、夜遅くまで開いているショップやレストランも少なくありません。

常に人目があるため、時間帯に気を付ければ一人で歩いていても、とくにトラブルに巻き込まれることは少ないでしょう。

治安の悪いエリア

テムズ川より南側は昔から治安の悪いエリアとして知られています。

例えばハックニーというエリアはクラブやバーが多く、酔客同士のトラブルが少なくありません。

深夜になると路上でマリファナを吸っている人もいるため、遅い時間に一人で出歩くのはやめた方がよいでしょう。

また、ブリクストンというエリアも危険な場所として有名です。

ここは伝統的に移民が多いエリアで、ひと昔前まではロンドンで一番危険と言われたこともあったほどです。

ロンドンでよく起こっている軽犯罪

治安が良いと言われるエリアであっても、犯罪が起こらないわけではありません。

下記のような犯罪は頻発しているため、街に出るときは用心しましょう。

スリ

ヨーロッパの観光地には観光客狙いのスリが非常に多く、それはロンドンも例外ではありません。

ロンドンの、とくに観光スポットの周辺を歩くときには身の回りのものに十分に注意を払いましょう。

なかには複数人で徒党を組み、一人が観光客に話しかけ注意を引き、その間に別の人がカバンから貴重品を抜き去る、といった手口でスリを行うグループもいます。

人が多いところでは、常にスリがいると思って行動しましょう。

置き引き

日本では、カフェなどで席を確保するためにカバンをイスや机に置いておく、というのはよく見られる光景です。

しかし、このように荷物を放置するのは海外では非常に危険です。

ふと目を離したすきに置き引きにあうリスクがあるため、荷物は必ず自分の目の届く範囲に置くようにしましょう。

ひったくり

大通りを一本入った道など、人通りが少ない場所ではひったくりに注意が必要です。

スクーターで追い抜きざまにバッグを奪い去る、という事件が頻発しています。

カバンは前に抱えるように持つか、道路と反対側の腕で持つようにしましょう。

ぼったくり・詐欺

レストランやお土産物屋さんで正規料金以上を請求されたり、タクシーで遠回りをされたり、観光客は常にぼったくりのリスクにさらされています。

観光ではなく留学目的で滞在している場合でも、現地の生活に慣れないうちは”良いカモ”にされかねません。

また、困っている人を装って助けを求め、言葉巧みに現金を騙し取ろうという詐欺も横行しています。

警官のふりをして身分証明書やクレジットカードの提示を求め、カード情報を盗み不正利用する、という犯罪まで起きています。

見知らぬ人に話しかけられたら、どんなときでも警戒を怠ってはいけません。

ドラッグ

繁華街や犯罪多発地域では、麻薬やドラッグの密売が行われていることもあります。

自身が望む、望まないに関わらず巻き込まれてしまうことがあるため、そういったエリアには近づかないのがベターです。

もし、バーなど夜の街に出かけるときにはそういったリスクがあることを頭に入れ、周囲に注意を払うようにしましょう。

トラブルに巻き込まれないためのポイント

冒頭で、「イギリスはヨーロッパのなかでは比較的治安が良い」とお伝えしましたが、だからといって「安全だ」と言い切れるわけではありません。

2019年のイギリス全体での犯罪総数は約580万件であり、これは同じ年の日本の刑法犯総数の7.7倍です。

とくにロンドンは近年犯罪発生件数が増加傾向にあり、日本よりは治安が悪いのが現状です。

日本での”当たり前”が通用しないことは往々にしてあるため、下記の点に気を付けながら日々を過ごすようにしましょう。

ポイント①常に自己防衛の意識を持つ

自分の身を守るのは自分です。

どこにいても、どんなときでも自己防衛の意識を忘れずに行動するようにしましょう。

たとえば、カバンの持ち方ひとつにしても、前に抱えて持つようにするだけでスリやひったくりのリスクを減らすことができます。

ほかにも、見知らぬ人に話しかけられたときにはスマートフォンや貴重品はカバンにしまうようにする、危ない場所には極力近づかないなど、できることはいろいろあります。

常にセルフディフェンスの意識を持ち、周囲で起きていることに細心の注意を払うのが何より大事なポイントです。

ポイント②危険な時間帯を知る

安全と言われるエリアであっても、時間帯によっては危険が増えることもあります。

例えば、地下鉄やバスは朝夕の利用者が多く混雑するため、スリなどの犯罪が起きやすくなります。

その時間帯に公共交通機関に乗るときには、とくに注意するようにしましょう。

また、昼間は子連れやランナーで賑わう公園も、日暮れと共に閑散とし人目がなくなります。

夜に「近道だから」と公園を突っ切るようなことはせず、大通りを歩くのが無難です。

とくに女性は性犯罪のリスクもあるため、日が暮れてからの行動には注意が必要です。

ポイント③必要以上の現金は持ち歩かない

イギリスをはじめ、多くのヨーロッパの国々はカード社会です。

ちょっとした買い物でもカードで済ませることが多く、現地の人であればそれほど多額の現金を持ち運ぶことはありません。

観光客がスリに狙われやすいのはそのためで、必要以上に現金を持ち歩くのは推奨できません。
現金は最小限にして、なるべくカードで決済するようにしましょう。

クレジットカードの利用に抵抗がある人には、デビットカードがおすすめです。

デビットカードは銀行口座に紐づけされており、利用したらその都度引き落としがされます。

銀行口座に入っている以上のお金を払うことはできないため、使いすぎを防げます。

もしもトラブルに巻き込まれてしまったら

イギリスでは、救急車、パトカー、そして消防車はいずれも「999」で呼ぶことができます。
電話したときにどのオペレーターにつなぐか聞かれるため、自分の状況に応じて選びましょう。

もしも声を出せない状況の場合には、電話がつながったあとに「55」とプッシュすると自動的に警察につながります。

「55」がない場合には声を発さないと切られてしまうため、緊急事態に備えて覚えておきましょう。

もしもパスポートを盗られたり紛失したりした場合には、日本大使館に連絡をします。

そのほかにも大規模災害やテロなどの緊急事態には、大使館に連絡をすれば何をすべきかアドバイスをもらえます。

まとめ

今回はロンドンの治安について細かく見てきました。

日本とは勝手が違う部分も多く、「いつもの」感覚でいると思わぬ事態に巻き込まれてしまうことがあるため注意が必要です。

街へ出るときにはそのエリアがどんな場所なのか、事前にしっかり調べるクセをつけましょう。

ほかにも夜に出歩くことはなるべく避けるなど、リスクを減らす行動が自分の身の安全につながります。

これからロンドンへ留学する人は、今回の記事を参考に現地での防犯対策を考えてみましょう。

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