留学中の現地での滞在方法といえば、学生寮での滞在やフラットシェア、そしてホームステイではないでしょうか。
ホームステイについては日本ではあまり馴染みがなく、聞いたことはあっても具体的にはよく知らないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、留学中のホームステイについて、具体的にはどんな滞在方法なのか、メリットやデメリット、費用の目安を解説します。
ホームステイで楽しく過ごすためのコツも合わせて紹介しています。
これから留学する予定の方は、読んでみてください。
ホームステイとは海外の一般家庭で生活する滞在方法
ホームステイは、海外の一般家庭で生活する滞在方法です。滞在先の家庭はホストファミリーと呼ばれます。
ホームステイでは多くの場合斡旋サービスを介して、ホストファミリーに費用を払い生活を共にします。
ホームステイの醍醐味は、海外の家庭での生活を身をもって経験できることです。
ホームステイの受け入れをしている家庭の形はさまざまです。
一人暮らしの家庭や定年退職後の家庭、子どものいない夫婦や反対に子どもがとても多い家庭など、一言でホストファミリーといってもその構成は多種多様です。
また、複数人のホームステイを受け入れている家庭もあり、滞在先に他の留学生がいる場合もあるかもしれません。
ホームステイでどのような家庭に受け入れられるのかは決まるまでわからないため、不安も多いかと思います。
しかしその分、普段では出会えないような人々と接する機会となり、自身の価値観を広げるチャンスにもなります。
ホームステイのメリットとデメリット
ホームステイにはメリットとデメリットの両方があります。
メリット
・現地のリアルな生活を体験できる
ホームステイでは、現地の一般家庭で生活を共にさせてもらうことになるため、その国のリアルな事情や文化を知ることができます。
学生寮やフラットシェアで他の留学生と暮らした場合では、知り得なかったその国の価値観を学べる機会になります。
・食事がついてくる
家庭によっても異なりますが、ホームステイでは食事がついてくることが一般的です。
留学中はその国に慣れることや勉強で手一杯なことが多いため、きちんとした食事の用意までは手が回らないこともあります。
ホームステイで食事を提供してもらえれば、その分勉強に時間を割くことができます。
また、ホームステイでの食事なら、外食や自炊では食べられないその国の家庭料理が味わえることもあります。
食事の場では会話も弾むため、楽しくコミュニケーションを取りながら同時に語学の練習にもなります。
・安全性が高い
留学先や滞在先によっては、治安があまり良くなく一人暮らしが危険な場合もあります。
ホームステイなら複数人と暮らすことになるため、夜間でも安心です。
また、ホストファミリーから、危険な時間帯や場所について聞くこともできます。
デメリット
・ホームステイ先のルールを守らなくてはならない
ホームステイでは、滞在先の家庭のルールを守る必要があります。
たとえ独自のルールが設けられていたとしても、その家庭に滞在する限りは守らなくてはなりません。
日本では一般的でないルールや、厳しいと感じるルールもあるかもしれません。
・生活リズムを合わせる必要がある
各家庭にはそれぞれの生活リズムがあるため、リズムが合わない場合は苦労することもあるかもしれません。
たとえば家庭に小さな子どもや高齢の方がいる場合は、消灯時間が早い可能性があります。
家族全員の朝が早い家庭では、朝ごはんを食べるために早起きをしなくてはならないことも有ります。
・ホストファミリーとの相性がある
運が悪ければ、ホストファミリーと相性が合わないこともあります。
ただし、基本的には留学エージェントや斡旋団体の審査をクリアした家庭が、ホームステイ先として紹介されます。
そのため、生活態度など基本的なことに気を付けていれば、トラブルについては心配しすぎる必要はありません。
1ヶ月ホームステイしたときの費用の目安
ここでは1ヶ月イギリスに留学した場合の、ホームステイ費用を含めた合計留学費用の目安を解説します。
「滞在費」項目がホームステイの費用に該当し、食費も含まれます。
項目 | 費用 |
滞在費 | 約11万円 |
学費 | 約11万円 |
生活費 | 約6万円 |
娯楽費 | 約5万円 |
交通費 | 約1万円 |
海外留学保険 | 約3万円 |
ビザ代 | 無料 |
航空券代 | 約12万円 |
合計 | 約50万円 |
※1GBP(ポンド)=150円で計算しています。
ホームステイで楽しく過ごすためのコツ
ホームステイで楽しく過ごすためにはいくつかコツがあります。
ここでは3つ紹介します。
ホストに提示されたルールは守る
ホストファミリーとのトラブルを起こさず、円満に過ごすために何より大切なのは、提示されたルールをきちんと守ることです。
家庭によってはシャワーは10分以内と時間制限が設けられていたり、深夜の電話は禁止されていたりとルールが定められています。
日本では比較的水道代が安価ですが、海外では水が高価なことも珍しくありません。
日本での生活と同じ感覚で水を使用すると、思わぬ高額になることもあります。
そのため、不便を感じた場合でもその国の事情を理解し、ルールを守ることが大切です。
お互いプライバシーは尊重する
ホームステイでは、一人暮らしと同じように生活することはできません。
ホストファミリーのプライバシーを尊重することが大切です。
家族の一員として気さくに接することは大切ですが、適度な距離感を意識することも忘れてはなりません。
貸し出された部屋以外はむやみに覗かないなど、気遣いをすることが円満な関係のポイントです。
積極的にコミュニケーションを取る
ホストファミリーと打ち解け楽しい時間を過ごすためには、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
初めての国で新たに知り合った人々と、不慣れな言語でやりとりをすることはとても難しく失敗も多いと思います。
それでも諦めずに明るく接していれば、次第に仲良くなることができ、挑戦しているうちに言語も上達します。
また、思い通り話せなくても、ボディランゲージなどでも意思疎通は十分可能です。
正しく綺麗な文法で話すことよりも、打ち解けたい気持ちを全面に押し出すことが大切です。
勇気を持って自分から接していくことで、ホストファミリーと良い関係を築けます。
ホームステイを手配する方法
基本的には留学エージェントや斡旋団体から、ホストファミリーを紹介してもらうことになります。
一般的な流れとしては、まずホストファミリーの仲介に希望を申請します。
マッチングによってホストファミリーが見つかれば、仲介から連絡が入りステイ先が決定します。
ホームステイ先についての希望があっても、必ずしもすべての希望が通るわけではない点は留意しておかなくてはなりません。
アレルギーなど健康や安全についての事情がある場合は、考慮されやすくなります。
まとめ
ホームステイは学生寮やフラットシェアと並んで、留学での一般的な滞在方法です。
他の滞在方法にはないメリットがホームステイには数多くあります。
会話の機会も増えるため、短期間で語学を鍛えることもできます。
ホストファミリーと打ち解けられれば、得るものの多い充実した留学になります。
留学でホームステイを検討している方は、参考にしてください。