2023/08/03

高校留学のための英語力。授業に必要な目安、卒業後に大学を目指すなら

高校留学_英語力

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

語学の習得スピードは、年齢が若いほど速いといわれ、近年では高校から留学する方もでてきています。

これから高校留学を考えている方のなかには、留学するための英語力や授業に必要な目安を知りたい方も多いはずです。

本記事では、高校から海外留学を考えている中学生、高校入学後に交換留学を検討している方に向けて、高校留学に必要な英語力、授業に必要な目安などについて解説していきます。

おもに、下記の内容を詳しく紹介しています。

  • 高校留学をして大学進学まで考え始めているけれど、自分の英語力で問題ないか知りたい
  • 交換留学をして、現地の高校やホームステイに必要な英語力のレベルを知りたい
  • 英語力が低くても留学できるのか、また語学学校のメリットを知りたい

また、現地の学校卒業を目指す場合に必要な英語力についても紹介します。

目次

高校留学に必要な英語力とは?

言語学習は年齢が若いと、単語や発音を吸収する力が高い傾向にあります。

高校からの海外留学は、ネイティブレベルの習得を期待できるでしょう。

ここでは、高校から留学する場合に必要な英語力について解説していきます。

中学英語をきちんと理解しておこう

高校留学をするには、まずは中学校で勉強する英語を理解しておくことが大切です。

当然ですが留学先では、現地の授業はすべて英語で進行します。

先生や友人との日常会話や、生活の場となるホストファミリーとのコミュニケーションも英語で話すことになります。

このような日常生活で必要とされる英語力は、英検でいうと3級レベルで、中学で学ぶ英語と同じレベルです。

英検3級を取得していれば、日常的な場面では文章や表現が理解でき、簡単な日常会話も理解できるといわれています。

現地に到着したときからすべてのコミュニケーションが英語となるため、中学英語を習得しておくとより現地の人との交流を楽しめるでしょう。

とくにスピーキング・リスニング力を上げておくと、ネイティブの英語に慣れるスピードも速くなる可能性があります。

長期留学の場合、英検3級〜2級が目安

英語レベルの目安を中高生に馴染みのある英検に照らし合わせると、以下のようになります。

  • 英検3級=中学卒業目安
  • 準2級=高校中級目安
  • 2級=高校卒業目安

長期で高校留学をする場合は、入学時に英検3級~準2級の英語力が必要な目安といわれています。

英検3級~準2級の英語力があれば、自分自身や家族情報、買い物などにおいては文章や表現が理解できるでしょう。

また、簡単で身近な話題であれば日常会話が理解でき、時間をかければ文章を組み立てることができます。

長期留学の場合は、入学試験から紙の試験だけでなく、面接でリスニング・スピーキングの英語力を求められる場合もあります。

緊張もしやすい面接は専用の対策が必要となるため、対策プランを作成することをおすすめします。

対策をしておけば、当日の緊張もやわらぐでしょう。

現地学校の卒業を目指す方は、「英語でおこなわれる授業」についていくことが必要です。

「現地校卒業」という目標を達成するためには、入学後も英語力アップのための学習を続けることをおすすめします。

英検2級取得レベルが、現地学校卒業の目安といわれています。

スタート時には英検3級~準2級のレベルでも、卒業できるレベルまで英語力を伸ばしていきましょう。

留学前から英語レベルを上げておくことも効果的なため、できるだけ英語学習の時間を確保することをおすすめします。

語学学校(ESL)に通って前準備も可能

現地の学校へ入学する前に英語のレベルアップをしておきたい場合やネイティブの英語に慣れておきたい場合は、語学学校(ESL)に通うことをおすすめします。

語学学校に通うメリットのひとつは、英語の学習だけに集中できることです。

高校の授業は、英語を理解していることを前提に授業が進むため、英語だけ勉強するわけにはいきません。

絶対に時間が足りなくなってしまいます。

しかし、語学学校では、「英語力」のレベルアップだけに特化したプログラムが組まれています。

文法だけでなく、相手の意見を理解して自分の意見を話すスキルの向上なども期待できます。

英語レベルによってクラス分けがおこなわれるため、英語力の伸び具合を実感しながら学習することが期待できます。

英語力の上達だけを意識すればよいため、ネイティブの英語に慣れつつ、必要な英語力を身につけることができるでしょう。

メリット

  • 英語学習を専門にしている先生やサポートがあるのもメリットです。

語学学校の先生は、留学生がつまずきやすいポイントを把握しています。

わからないことがあればすぐに先生に聞いて、英語への不安を解消していきましょう。

ESLは、現時点での英語力が低くても、現地校へ通えるレベルの英語力を取得する環境が整っています。

1年間の交換留学に必要な英語力

交換留学の場合は、英語学習だけでなく、異文化体験も目的のひとつとなるでしょう。

ここでは、異文化体験を充実させるためには、どのくらいの英語力が必要なのか紹介していきます。

交換留学に必要な英語力の目安は、以下のとおりです。

交換留学
(半年~1年間の場合)
・英検2級程度
・ELTiS215点程度

【できること】
・学校や旅行先などで、身近な事柄であれば会話の要点を理解して対応できる
・身近で興味のある話題なら聞き手が理解できる簡単な文章を組み立てることができる
・公立高校では留学生の受け入れ体制が整っていないため、求められるレベルが高 いのが特徴です。

私立高校と公立高校でわけた場合は、以下のとおりです。

私立高校・英検3級程度
・ELTiS180点程度
* 英検1級程度(ELTiS240点程度)の高いレベルでないと、入学できないボーディング留学の学校もあります。
公立高校・英検準2級程度
・ELTiS200点程度

私立高校に交換留学する場合

私立高校の場合、留学生のために英語を学ぶためのサポート体制を整えている学校も多いため、英検3級程度のレベルが目安とされています。

ホストファミリーや現地の方とのコミュニケーションができるくらいのレベルです。

学校にもよりますが、公立高校への留学に比べて求められる英語力は高くない傾向があります。

入学時に英語力が求められない、もしくは留学生向けのESLクラスを設けている学校もあります。

ESLクラスとは、英語を母国語としない学生用の英語学習クラスです。

留学後に英語力を徐々に伸ばしていくことが可能です。

海外の授業では自分の意見を話す機会も多いため、先生や海外からの留学生と意見のやり取りを通してスピーキング力を伸ばしていけるでしょう。

英語力が低くても入学できる学校は、英語を学習したい方や、ホストファミリーや留学生との交流を楽しみたい方におすすめです。

公立高校に交換留学する場合

アメリカでは1年間の期限付きで公立高校への留学が可能です。

しかし、イギリスでは基本的に公立高校への留学はできないとされています。

公立高校は留学生の受け入れ体制や留学生向けのESLクラスが整っていない場合も多いため、中学卒業レベル以上の英語力はあったほうがよいでしょう。

また、現地での滞在はホストファミリーとの同居となり、日常的なコミュニケーションを取るための英語力が求められます。

その日の出来事や自分自身のことを話すなど、文章を組み立てて話す力も必要となります。

現地の文化や生活をより楽しむために、ホームステイ前に日常英会話が理解できるレベルの語学習得をおすすめします。

目安としては英検準2級を目指すことをおすすめします。

簡単で身近な話題であれば日常的な英会話が理解できるレベルです。

異文化交流を楽しもう

交換留学の主な目的は、勉強だけではなく異文化交流をすることです。

異文化体験をすることで、自分の視野を広げたり、新しい考えを取り入れたりすることができると言われています。

短い期間でも積極的に現地の人とコミュニケーションを取り、異文化への理解を深めていきましょう。

現地の文化に触れ、日本のことを伝える意欲が大切です。

日本文化に関連する単語をあらかじめリストアップし、文章を作成しておくと、聞かれたときにすぐに答えられるでしょう。

会話が弾むきっかけになり、英語でのやり取りに慣れることにもつながります。

現地の高校に入学し、卒業を目指す場合

日本の高校と現地の高校では、入学試験や教育制度に違いがあります。

ここでは、現地校に入学して、卒業を目指す場合に必要な英語力について紹介していきます。

イギリスの高校入学に必要な英語力

イギリスの高校へ入学するためには、高校入学前の統一試験(GCSE)を受験する必要があります。

GCSEは大学進学にも場合によっては関係してくるので、現地の大学進学も目指している方には重要な試験となります。

また、入学時に面接試験を実施する学校もあるため、面接の対策が必要となります。

英語力に加えて科目の知識や、面接でのスピーキング力も求められるため、試験合格に向けてきちんと対策をとることが大切です。

学校にもよりますが、留学生サポートが整っている学校もあります。

自分の英語力で授業についていけるのか心配な場合は、実際の授業がはじまる前に英語学習クラスを受講できる場合があります。

留学生の英語学習に特化したクラスでは、先生やスタッフに相談しやすいため、英語スキルの上達に適した環境と言えます。

アメリカの高校入学に必要な英語力

アメリカの高校入学には、いわゆる入学試験はありません。

しかし、以下のスコア内容で入学可否が判断されるため、専用の対策が必要となります。

  • 面接
  • エッセイ
  • 推薦状
  • TOEFL

自分一人ですべての対策プランを作成、実行するのは大変なため、経験がある留学エージェントからアドバイスをもらうこともおすすめします。

合否に関係する書類のなかでも、中学校での成績が重視され、中学校3年間の全科目の成績が評価されます。

学年が上がるごとに成績がすこしずつでも上がっていれば、留学に向けて前向きな学習姿勢をアピールできることになります。

英語だけでなく、すべての科目をまんべんなくレベルアップすることが大切です。

アメリカの高校の制度は、日本とは異なり、卒業に必須となる科目を選択しその単位を取得する制度となっています。

英語力が足りない場合は、留学生向けのESLクラスを受講して単位を取得することも可能です。

英語力が低い場合でも、「英語だけを学習する」クラスを受講できるため、安心して授業にのぞめます。

高校卒業に向けて、求められる英語力

海外の授業では、日本のように授業を聞いて、試験でよい点数が取れるだけでは評価されません。

相手の話すことをきちんと理解し、英語で話して伝えることや自分の意見を論理的に書くことが求められます。

受け身の授業に慣れてしまっていると、はじめは戸惑うかもしれません。

しかし、相手の意見を理解したうえで自分の意見を話して伝えたり、論理的に書くことを練習すると、思考や理論性など将来に役立つスキルが身につきます。

英語力に加えて、ぜひこのようなスキルのレベルアップも目標にしてください。

多様性を重視する国際社会で必要なスキルとなるはずです。

まとめ

本記事では、高校留学に必要な英語力、授業に必要な目安について解説しました。

また、現地校卒業を目指す場合に必要な英語力についても紹介しました。

高校から海外留学を考えている中学生、高校入学後に交換留学を考えている方は、まずは中学で学習する英語をきちんと身につけておくことが大切です。

英語力のレベルアップだけでなく、異なる文化を持つ現地の人や海外留学生と意見を交わすことで、自分の視野や思考力を広げられるのも留学の醍醐味です。

異文化交流も高校留学の目的のひとつとなるため、英語の発音や英語力に自信がなくても、はじめから積極的にコミュニケーションを取り、充実した留学生活を送りましょう。

バークレーハウスは、日本ではじめてアメリカへの正規留学を実現した語学スクールとして、留学サポートも行っています。

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