2025/02/26

高校から正規留学!失敗しない進路決定と準備をステップ別に紹介

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バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

高校からの正規留学は、大学進学や卒業後のキャリアなど、将来の可能性を広げる選択肢の一つです。

本記事では、正規留学の基礎知識から高校留学の魅力や注意点、留学先ごとの特徴まで詳しく解説します。

さらに、進路選びで失敗しないためのポイントや情報収集、ビザ取得、生活準備など、留学までの具体的なステップも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

正規留学とは?

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正規留学とは、海外の学校に入学・在籍し、現地の生徒と同じ環境で学びながら、単位の取得や卒業を目指す留学スタイルのことを指します。

ただし、日本の学校に在籍したまま提携校へ一定期間留学する「交換留学」や、数か月~1年間海外の高校で学び、取得した単位を日本の学校に移行できる「スタディーアブロードプログラム」など、そのほかの留学方法も正規留学と呼ばれることがあります。

以下では、高校で正規留学をする魅力とデメリットについて詳しく解説します。

高校からの正規留学の魅力

英語で学ぶ正規留学は、語学を学ぶための語学留学とは異なり、より深い学びの機会を得られる貴重な機会となります。

長期間現地で生活することで、語学力やコミュニケーション能力が自然と向上し、現地の学生と同じカリキュラムを受けることで、その国の教育や文化、社会への理解も深まります。

また、若いうちに異文化環境の生活を経験することは、異文化を受け入れる柔軟性や自分で考えて行動する主体性が養われます。

海外の教育システムは、個々の興味や才能を伸ばすカリキュラムが多いため、自分の強みを発見したり、スキルを磨くきっかけにもなります。

将来的に海外の大学進学を目指している方やグローバル企業への就職、国際的なキャリアを目指している方にとって、正規留学での経験は大きな強みとなるでしょう。

休学は必要?正規留学のデメリット

正規留学には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットもあります。

まず、日本の高校に在籍したまま留学をする場合は休学が必要になる場合が多く、卒業時期が遅れる可能性があります。

とくに、単位互換を考えている場合、文部科学省の規定では「高校生の1年間の留学に対して、在籍する日本の学校の最大36単位まで認める」とされています。

ただし、留学先で取得した単位が認定されるかは日本の学校の判断によるため、休学の必要性や卒業に必要な単位要件は事前に確認しておきましょう。

また、渡航後は現地の教育スタイルや生活に慣れるまで時間がかかり、言語や文化の違いによるストレスを感じることもあります。

さらに、費用面でも日本の高校と比べて学費や生活費が高額になる場合があるため、十分な予算計画が求められます。

これらのデメリットを理解したうえで、準備やサポート体制を整えておくことで、不安を軽減し、充実した留学生活を送ることができます。

出典:文部科学省

留学先の国・地域と特徴

留学先を選ぶ際には、国や地域の特徴を把握することが重要です。


続いては、留学先として人気の国と地域それぞれの特徴を詳しく紹介します。

アメリカ

アメリカの高校留学は、多様性と自由度の高い教育が特徴です。

選択科目や課外活動が充実しており、個々の興味や才能を伸ばせる環境が整っています。

また、アメリカの高校卒業資格は、進学先の選択肢を広げやすく、大学進学を視野に入れる場合に大きな利点となります。

さらに、移民が多い国であるため、州ごとにさまざまな文化を楽しめ、多国籍の方々と交流できる機会が豊富な点も魅力の一つです。

ただし、地域ごとに教育水準や生活費が異なるため、自分に合った州や学校を選ぶようにしましょう。

カナダ

カナダは治安がよく、親日国としても知られており、安心して勉強に打ち込める環境が整っています。

多文化共生社会のため、英語とフランス語のどちらでも学べる点が特徴です。

公立・私立ともに質の高い教育が受けられるため、コストパフォーマンスの面でも優れています。

さらに、留学生が多いため、留学サポート体制も充実しているのも魅力です。


また、カナダの高校卒業資格は国内の大学進学だけでなく、他国への大学進学にも有利です。

大自然に恵まれ、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツや登山など、自然のなかで楽しめるアクティビティもたくさん楽しめます。

イギリス

イギリスの高校留学は、歴史ある伝統的な教育システムが特徴です。

個人を尊重する教育が特徴で、学業だけでなくスポーツや芸術、ボランティア活動などにも力を入れています。

また、日常生活のなかで歴史や文化に触れる機会が多いため、語学力や基礎学力に加えて、幅広い教養を身につけられる点も魅力です。

日本ではアメリカ英語の学習が一般的ですが、国際的にはイギリス英語が広く使われており、グローバル人材を目指す場合、早いうちにイギリス英語を習得できることは大きなメリットといえるでしょう。

ただし、公立校は両親がイギリス在住でないと入学できないため、留学生は私立の全寮制学校に入学することが一般的です。

そのため、学費も高額になりやすく、出願時に入学試験が必要になる場合が多いことから、他国と比較して、留学のハードルがやや高いのが実情です。

オーストラリア

オーストラリアは、温暖な気候と異文化を受容するフレンドリーな国民性が魅力です。

留学生の受け入れに積極的で、留学生向けの英語コースを設けている学校も多く、留学中のサポート体制も充実しています。

オーストラリアでは、日本の高校2年生にあたる学年までが義務教育で、その後の2年間は大学進学に向けたカリキュラムとなります。

幅広い科目のなかから、興味関心や将来の目標に応じ、自身で必要なものを受講して学習できます。


また、アジアや太平洋地域へのアクセスがよい点も特徴です。

都市によって異なりますが、時差も約1時間前後とほとんどないため、家族や友人とも連絡が取りやすく、時差ボケの心配が少ない点も嬉しいポイントです。

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ニュージーランド

ニュージーランドは、自然豊かな落ち着いた環境で勉学に打ち込める点が特徴です。

多くの学校では少人数制クラスを採用しており、一人ひとりに合う質の高い教育を受けられます。

また、ニュージーランドの日本の高校生にあたる学年の学習は、学年全員で同じ科目を学ぶわけではありません。

各自が興味のある科目、将来のキャリアに合わせて科目を選択して時間割を組み、学習することが一般的です。

さらに、ニュージーランドは学費や物価が、ほかの英語圏の国々と比較して安価なため、留学費用を抑えたい方にもおすすめです。

アジア

アジア圏への留学は、日本からの物理的な近さや費用の安さが魅力です。


日本からの距離が近いため、家族や友人と連絡が取りやすいというメリットもあります。

また、ヨーロッパやオセアニア、アメリカなど、ほかの地域に比べ、文化や生活習慣も似ており、現地の生活にも馴染みやすいです。

国によって教育の特徴は異なりますが、シンガポールや香港では英語を中心に据えた教育がおこなわれているため、質の高い教育が期待できます。


失敗しない進路決定ポイント

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留学を成功させるには、進路を決める段階で目的や目標をしっかりと明確にすることが重要です。

自分がなぜ留学したいのかを考え、学校の種類や卒業後の進路、留学期間や費用などを考慮して計画を立てる必要があります。

また、留学先で勉強についていくためには、自身の英語力のレベルが合っていることも重要なポイントです。

これらの要素を総合的に判断し、自分の目標に合った進路を選ぶことで、充実した留学生活を実現するための基盤を築けます。

なぜ留学したいのか?目的・目標を明確に

留学を検討する際は、まず留学の目的を明確にしましょう。

留学の目的は人によってさまざまで、英語力の向上や海外大学への進学準備、卒業後のキャリア形成、異文化交流などがあります。

留学する目的や目標によって、自分に合った最適な留学先やプログラムも異なります。

目的がはっきりとしないまま留学先を決めると、現地での学びや生活が期待と違ったり、留学中にモチベーションが下がる可能性も考えられます。

自分の進路やキャリアプランを見据えて、留学の目的・目標を明確にすることで、より適切な留学先やプログラムを選ぶ指針が見えてきます。

学校の種類と選び方

正規留学で選べる学校には、以下の3種類があります。

  • 公立高校
  • 私立高校
  • インターナショナルスクール

公立高校は費用が比較的安く、現地の学生と同じ環境で学ぶため、現地の文化や生活をしっかり体験できる点が魅力です。

一方、私立高校は費用が高いことが多いですが、その分教育設備が充実しており、個別指導や進路相談などの手厚いサポートを受けられるメリットがあります。

インターナショナルスクールでは、どの国でも通用する多文化的な教育がおこなわれ、世界中の大学進学を目指す学生に適しています。

学校を選ぶ際は、カリキュラムや学校の評判、卒業生の進路などをしっかり調べ、自分の目標に合った学校を選ぶことが大切です。

また、現地訪問やオンライン説明会を利用して学校の雰囲気を確認することもおすすめです。

単位取得、卒業後の進路

留学先を決める前に、単位取得の制度や卒業後の進路について検討しておくことも重要です。

とくに、日本の高校に復学を考えている場合は、単位認定に関する手続きをしっかりと把握しておく必要があります。

留学先で取得する単位が、在籍している学校で認められるかどうか、事前に確認しておきましょう。

また、高校卒業後の進路として、留学先の国で大学進学、日本の大学へ進学、または別の国へ大学や専門学校への進学、就職など、さまざまな選択肢があります。

自分が目指す進路に合わせて必要なスキルを身につけられる留学先を選ぶことで、進学や就職をスムーズに進められます。


自分の目的に合った留学先を選べば、留学中に得た英語力や異文化経験が、卒業後の大きなアピールポイントとなるでしょう。

留学期間と費用

留学期間は、数か月から1年間程度の短期間のものや、3年以上の長期間のものなど、留学の形態によってさまざまです。

留学期間が長くなるほど費用も増えるため、事前に必要な予算を見積もっておくことが大切です。

一般的な留学費用には、学費、滞在費、食費、交通費、ビザ申請費用、保険料などが含まれます。

国や学校によって費用は異なり、アメリカやイギリスは比較的高額ですが、カナダやオーストラリア、ニュージーランドはコストパフォーマンスが良いとされています。

費用を抑えたい場合は、奨学金や留学ローンの活用もおすすめです。

必要な英語力

正規留学では、出願時に一定の英語力を証明する必要があります。

一般的に、IELTSは5.5〜6.0、TOEFL iBTは60〜80程度が求められる場合が多いです。

これらのスコアは、授業の内容を理解し、現地の先生や生徒とコミュニケーションを取るために必要なレベルの目安となっています。

留学する国や留学先の学校、参加するプログラムによっても求められる英語力は異なります。

そのため、TOEFL、IELTS、英検などの出願する留学先の規定を確認し、余裕をもって試験対策をおこないましょう。

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具体的な準備ステップ

高校留学を始めるには、さまざまな準備が必要です。

まずは情報収集をおこない、自分に合った学校を選びます。

その後、出願準備やビザ取得、語学力を高める準備を進め、現地での生活準備を整えます。

準備が不足すると、予定していた時期に留学ができなくなったり、留学先から受け入れてもらえなかったりする可能性もあるため、計画的に万全な準備をおこないましょう。

最後に、高校の正規留学を実現するための具体的なステップについて紹介します。

情報収集


留学を成功させるための第一歩は、正確な情報を集めることです。



国ごとに特色が異なり、同じ国でも学校によって学習や体験できる内容が変わってくるため、学校のカリキュラムや入学要件、費用、滞在環境などを細かく調べて、比較検討しましょう。


公式ウェブサイトやパンフレットだけでなく、留学エージェントへの相談や口コミも参考にすると、より具体的なイメージが掴めます。

また、オープンキャンパスやオンライン説明会に参加して直接質問したり、現地の雰囲気を知ることもおすすめです。


情報収集をしっかりおこない、自分に最適な学校やプログラムを選ぶようにしましょう。

学校選び

情報収集をもとに、自分の希望に合う学校をリストアップしましょう。

リストアップした学校のなかからさらに絞り込み、最終的に出願する学校を数校を選びます。

学校を選ぶ際には、以下のポイントを確認するのがおすすめです。

学校選びのポイント

  • 学校の教育方針や特色
  • カリキュラム内容
  • 卒業生の進路や評判
  • 立地や安全性
  • 学費や奨学金の有無

希望する地域や学校の条件を整理するために、資料請求やオンライン説明会、または留学エージェントの個別相談などを利用するのもよいでしょう。

出願準備

留学先の学校が決まったら、出願準備に取り掛かりましょう。

出願に必要な書類は国や学校によって異なりますが、一般的に必要な書類は以下が挙げられます。

出願に必要な書類

  • 学校指定の入学申込書
  • 最終学歴の成績証明書
  • 教師や校長からの推薦状
  • 英語力を証明するスコア(IELTS、TOEFLなど)
  • 自己PRや留学志望理由を含むエッセイ

書類の手配には時間がかかることもあるため、提出期限をかならず確認し、余裕を持って準備することが重要です。


とくに、入学申込書やエッセイなどは、自分の目標や強みをしっかりアピールできているかを第三者に確認してもらうと良いです。


その際、留学エージェントや英語の先生に相談することで、エッセイの完成度を高められます。

ビザ取得

ビザ申請は、留学準備のなかでもとくに重要なステップです。

オーストラリア、アメリカ、イギリスをはじめとする多くの国では、学生ビザの取得が必要となります。

申請に必要な書類は国によって異なりますが、以下のようなものが挙げられます。

ビザ申請に必要な書類

  • 受け入れ先の高校からの入学許可証
  • 健康診断書
  • 留学費用を支払える証明書(銀行残高証明)
  • パスポートのコピー

短期留学の場合は、学生ビザでなく、観光ビザで滞在できる場合などもあります。


国によってビザの条件が異なるため、各国のビザ申請要件を事前に確認してください。

また、ビザ申請には時間がかかる場合があるため、早めに手続きを開始しましょう。

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語学力アップ

留学を成功させるためには、留学前にできるだけ語学力を上げておくことが重要です。

留学中にも語学力は伸ばせますが、授業内容を理解したり、現地の友人や先生とスムーズにコミュニケーションを取るためには、渡航までにある程度の語学力が必要となります。

出願時に提出が求められる英語試験のスコアを取得するためにも、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランスよく鍛えることが重要です。

試験対策には、英会話教室の留学準備コースやオンライン英会話を受講したり、英語学習アプリを活用して独学で学ぶなど、さまざまな学習方法があります。

自分に合った学習方法を見つけ、目標スコアを達成できるよう計画的に進めましょう。

生活準備

留学生活をスムーズに始めるためにも、渡航前にしっかりと生活の準備を整えておくことが大切です。

まず、ホームステイや学生寮の申し込み、現地で住居を探す場合は一時的に滞在するホテルの予約など、宿泊先の確保が必要不可欠です。

加えて、航空券の手配や滞在期間をカバーする海外保険への加入なども早めに済ませておきましょう。

衣服や文房具、日用品などの身の回り品は、現地でも購入できますが、できるだけ事前に用意して持っていくと、渡航後に慌てることなく生活を始められます。

また、持ち物以外では、お金の準備も大切です。


現地での生活費や交通費の目安を把握し、予算計画を立てておくようにしましょう。

高校正規留学で夢を実現しよう

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正規留学は多くの挑戦をともないますが、その分得られる経験は非常に大きいです。

新しい環境での生活や勉強は決して簡単ではありませんが、英語力や異文化理解、国際的な視野を身につけられ、将来の進路やキャリアにおいて大きな強みとなります。

自分の留学の目的や目標を明確にし、計画的に準備を進めることで、成功への道が開けます。

ぜひ、本記事を参考に自分に合う留学プランを立て、夢の実現に向けた一歩を踏み出してください。

バークレーハウスでは、正規留学を検討している方に向けて留学サポートサービスを提供しています。

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