2024/01/31

カナダ留学で学生ビザが必要なケースとは?必要書類や申請手順も解説!

カナダ留学 ビザ

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

海外留学、なかでもカナダ留学を検討している学生や社会人の方はいませんか?

希望する留学はビザの申請が必要か、そもそもどんな種類のビザがあるのか、検討をはじめた段階ではまだ把握できていないという方も多いと思います。

留学準備を進めていくなかで、避けては通れないのがビザの問題です。

カナダ留学で6ヶ月以上滞在する学生は、学生ビザの発行が必要です。

この記事では、カナダ留学を検討している方に向けて、学生ビザが必要なケースやメリット・デメリットなどを解説します。

どのビザを取得して留学するかによって、現地でのライフスタイルが大きく変わります。

渡航後の生活をイメージして、自分にとって最適なビザを取得しましょう。

ビザ申請の際に必要な書類や料金、申請手順も詳しく解説していきますので、ぜひこの記事を参考にして、役立ててください。

目次

カナダ留学で必要な「学生ビザ」とは?

カナダで就学するために申請する学生ビザは、正式には”Study Permit”(就学許可証)と呼ばれています。

カナダに留学する際に必要なビザは、留学の種類や期間によって異なりますので注意が必要です。

まず、カナダで6ヶ月以上学習する場合には学生ビザが必要です。

高校、大学、語学学校(語学学校はワーホリビザでも可)などの教育機関で学ぶ場合にも必要となるのが、この「学生ビザ」です。

カナダ留学で学生ビザの申請が必要なケース

カナダ留学で学生ビザが必要なのは、就学期間が「6ヶ月以上」の場合です。

6ヶ月未満の場合は、取得する必要はありません。

しかし、就学する学校や受講するプログラムによって必要な場合もあります。

プログラムなどの内容について、学校へ直接確認するのが確実です。

また、6ヶ月未満でも申請が必要なケースがあります。

次に、詳しく解説していきます。

就学期間が「6ヶ月以上」の場合は申請する

カナダ留学で学生ビザ(就学許可証)が必要なのは、就学期間が「6ヶ月以上」の場合です。

6ヶ月未満の場合は、基本的には取得する必要はありません。

就学する学校や受講する予定のプログラムが、”6ヶ月以上の期間”の場合はビザが必要です。

就学期間が「6ヶ月未満」でも申請が必要なケース

6ヶ月未満でも申請が必要なケースは下記の通りです。

  • 受講するプログラムの期間が6ヶ月以上の場合(一部期間のみ受講でも必要)
  • プログラム内にインターンシップなどの実習が必須科目として含まれている場合
  • 公立または私立(学位授与の資格を有する)教育機関にてフルタイムで就学し、当該キャンパスで働きたい場合

カナダ留学で知っておきたい4つのビザの種類

カナダ留学で申請できるビザには、4つの種類があります。

留学の期間や内容に合わせて、適切なビザを選んで申請する必要があります。

主なビザは以下となります。

  • 観光ビザ(ビジタービザ・ノービザ)
  • 学生ビザ(就学許可証)
  • ワーキングホリデービザ (IEC)
  • インターンシップビザ(Internship Visa)

観光ビザ

最大6ヶ月までは、日本国籍のパスポートを持っている方は、ビザがなくても滞在できます。

期間中、学校に通っても問題がありませんが、就労はできません。

Point

  • ただしこの場合でも、”eTA”という電子渡航認証の事前申請は必要となりますので、注意しましょう。

eTA自体はオンライン上の簡単な手続きで申請可能です。

メールでは、ほとんどの場合が数分以内に取得が可能です。

費用は$7カナダドル、申請と支払いは一度に1人分までおこなえます。

カナダへのチケットを予約する前に、eTAを取得しておきましょう。

学生ビザ

先述した”Study Permit”のことです。

6ヶ月以上、留学先に滞在する場合には必要となるビザです。

大学や専門学校に長期留学する場合、通常は学生ビザの申請が必須です。

学生ビザが適用される留学方法は、以下になります。

学生ビザが適用される留学

  • 専門学校留学(カレッジも対象)
  • 短大留学
  • 4年制大学留学
  • 大学院留学
  • 語学留学(語学学校が対象)

また、学生ビザ申請時に健康診断は不要です。

しかし、以下の場合には申請前に健康診断を受ける必要があります。

・病院やデイケア施設、学校などで就労する予定の場合
・過去1年間で半年以上、健康診断が必要となる国に滞在していた場合

ワーキングホリデービザ

18~30歳の若者を対象に、カナダで観光や就労、就学ができるビザです。

このビザがあれば、最大1年間、カナダに滞在できます。

カナダのワーキングホリデービザは、学校に通える期間が最長6か月(24週間)となっています。

正式名称は、”International Experience Canada”(インターナショナル・エクスペリエンス・カナダ)です。

ワーキングホリデー・プログラム(Working Holiday Program)の目的とは?

  • 目的:仕事と旅行を組み合わせることが目的で、文化交流が強調されます。
  • 期間:通常1年から2年までの期間で、国によって異なりますが、カナダのワーキングホリデー・プログラムは1年間です。
  • 仕事:比較的自由な働き方が可能で、学習や職業に関連しない仕事も選択できます。ただし、一つの雇用主での雇用期間が制限されることがあります。

ワーキングホリデー留学プログラムに参加する場合、ワーキングホリデービザが必要です。

これには一定の条件がありますが、就労と旅行を組み合わせることができるビザとなっています。

インターンシップビザ

インターンシッププログラムに参加する場合は、適切なインターンシップビザが必要です。

これは通常、学生ビザとは異なります。

有給のインターンシップの場合は、Co-op留学がおすすめです。

この場合はCo-opビザを取得する必要があります。

カナダ留学で学生ビザを取得するメリット

学生ビザを取得しておくことによって、6ヶ月以上滞在できること、そして銀行口座の開設や週20時間の就労が可能となることです。

現地で暮らしている方と同じ生活をすることができます。

また学生ビザを取得しておくことで、アメリカ経由のカナダ入国がスムーズになるというのも大きなポイントです。

6ヶ月以上滞在が可能

日本国籍のパスポートがあれば6ヶ月までは観光ビザ(またはビザなし)でも滞在できますが、6ヶ月以上はできません。

学生ビザを申請していれば、6ヶ月以上滞在することが可能です。

6ヶ月以上の留学を検討している、あるいは期間が半年以上のプログラムを履修したいと考えているのであれば取得する必要があります。

銀行口座の開設が可能

学生ビザを取得すれば、カナダで銀行口座の開設が可能です。

滞在先がシェアハウスやホームステイの場合は、銀行口座を作っておくことがおすすめです。

学生ビザを持っていることで、通信会社との契約などもスムーズになります。

週20時間の就労が可能

一定の条件を満たせば、週20時間まで就労が可能です。

就労条件

  • 条件としては大学や大学院、カレッジへ留学している、6ヶ月以上のプログラムを受講、フルタイムで就学している場合などが挙げられます。語学学校は対象外となります。

また、通っている学校がカナダ政府の認定した指定学習機関であることも、条件の一つに含まれています。

アメリカ経由のカナダ入国がスムーズになる

通常、アメリカを経由してカナダに入国する際、入国審査が厳しくなることがあります。

しかし、学生ビザがあれば入国審査が何事もなく終わるというのも大きなポイントです。

カナダ留学で学生ビザを取得するデメリット

学生ビザを取得することにはいくつかのデメリットも存在します。

一つは時間と手間がかかること、そして現地で学校に通うことが必須となります。

また、日本での学業や仕事が忙しい方にとっては、準備期間も含めて、時間やスケジュールを調整しづらい部分が出てくるかもしれません。

時間・手間がかかる

ビザの申請手続きには時間や手間がかかります。

取得までに2ヶ月以上かかる場合もあります。

観光ビザであれば、eTAは数日で取得でき、時間や手間がかからないというのが大きなメリットです。

学校に通うことが必須

学生ビザは勉強することを目的とするビザのため、学校に通い、勉強することが必須です。

目的から外れていると判断された場合は強制帰国になる可能性もあります。

学生ビザの目的から外れていると判断される事例

  • 不法就労
  • 通学をしていない

また学校への出席率が低い、途中で退学をした方には、学校もしくは移民局からビザのキャンセルが通達されます。

まだ留学を続けたい人や、途中で学生ビザをキャンセルされる方は、観光ビザへ切り替えることをおすすめします。

カナダ留学の学生ビザ申請で必要な書類

学生ビザの申請時に必要な書類は下記の通りです。

  • 学生ビザ申請書
  • パスポート
  • 学校の入学許可証
  • 資金証明(英文の残高証明書)
  • 顔写真
  • (18歳未満の場合)保護者の渡航同意書、戸籍謄本
  • (一部の学部・プログラムなど)健康診断結果

ビザの取得には、留学先の学校が発行する入学許可書やプログラムの詳細、財政証明書などが必要な場合があります。

ビザ取得の条件や詳細については、随時更新されます。

ビザ申請前に、カナダの公式移民局や大使館のウェブサイトなどでかならず最新の情報を確認し、必要な手続きを遵守するようにしてください。

カナダ留学の学生ビザ申請でかかる料金・審査期間

ビザを取得する際に一番気になるのは、かかる料金や審査期間ではないでしょうか。

ここでは、申請料金や申請〜発給までの期間と、指紋認証の登録について説明します。

申請料金

学生ビザの申請料金は150ドルです。

そのほかに個人識別情報の登録料金が85ドル、合計で235ドルかかります。

2019年度から追加された、個人識別情報のための指紋登録についてはのちほど解説します。

学生ビザ申請時に必要な残高証明の金額について

2023年12月31日まで、学生ビザ申請時に必要だった残高証明の金額は10,000カナダドルでした。

2024年1月1日以降、カナダ学生ビザは一部内容を改定し、残高証明金額が20,635カナダドルに変更となりました。

カナダ学生ビザ申請には、上記の金額が必要になります。

留学前の段階で、節約を心がけておくといいかもしれません。

申請~発給までの期間

学生ビザの申請〜発給まで、 1〜2ヶ月ほどかかるケースが多いです。

4ヶ月もかかる場合もあります。

学生ビザ申請にかかる期間はカナダ移民局のサイトで最新情報の確認が可能です。

個人識別情報の事前予約

カナダのビザ申請にはバイオメトリックス(指紋認証)の登録が必要です。

学生ビザ申請後に、”Biometrics Instruction Letter”がオンラインで届くので事前予約しましょう。

こちらは受け取り後、30日以内に登録しなければなりません。

指紋認証の登録

東京、または大阪のカナダビザ申請センターでバイオメトリックスの登録ができます。

当日はBiometrics Instruction Letter、オンライン予約書、パスポートを持参してください。

1度登録すれば10年間有効です。

まとめ

ここまで、カナダ留学で必要となる”学生ビザ”について解説してきました。

学生ビザの申請方法や、知っておきたい4つのビザの種類など、参考になりましたか?

メリットやデメリット、必要な書類料金や審査期間などについても、この記事を見ながらひとつずつ解決していきましょう。

しっかりと事前準備をしておくことが、留学を成功させる秘訣です。

https://berkeleyhouse.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/ryugaku-sup-2401_cta.jpeg
Page
top