2024/06/11

カナダ留学におすすめの奨学金6選!高校生・大学生・社会人別に紹介

カナダ 留学 奨学金

この記事を書いた人

バークレーハウス編集部 BerkeleyHouse
東京・市ヶ谷にある語学スクール。IELTS公式テストセンターの運営のほか、IELTSやTOEFLの対策講座、英語や中国語をはじめとする40言語に対応した語学教育を提供。

海外留学を検討するうえで、費用がどれくらいかかるのか、渡航までにどの程度準備すればよいのかなど、金銭面を不安に感じている方が多いのではないでしょうか。

しかし、海外に留学する方を経済的にサポートする奨学金制度は数多くあり、その種類もさまざまです。

今回の記事では、奨学金にはどのような種類があるのか、そしてカナダ留学を検討中の方におすすめの奨学金を紹介します。

現在留学を準備中、または検討している方は参考にしてみてください。

目次

奨学金制度とは?

奨学金制度とは、家庭の事情や経済的な理由で、学業を続けることが困難な状況の学生に向けて、学費の付与・貸与をする制度です。

また、国内だけではなく、海外留学をする場合に適用されるものもあります。

カナダ留学に使える奨学金の種類

今回のテーマであるカナダ留学に活用できる奨学金には、どのような種類があるのかをみていきましょう。

給付型や貸与型からの奨学金

奨学金制度は大きくわけて給付型と貸与型の2種類があり、さらに民間団体からのものと公的機関からのものとに分けられています。

給付型の奨学金は、その名の通り民間団体や公的機関から給付されるものであり、基本的には返済する必要がありません。

そのため、貸与型に比べて応募条件が厳しく、選考の際にエッセイの提出や面接がおこなわれることもあります。

一方で貸与型は卒業後に返済しなければならないものです。

しかし、条件はそこまで厳しくないのが特徴です。

企業・公的機関からの奨学金

その奨学金制度を提供する団体や機関も2つにわけられます。

一つ目は企業や個人といった民間団体が提供するもの、2つ目は自治体や政府といった公的機関が提供するもので、それぞれに特徴があります。

民間団体がおこなっている奨学金制度は数多くあり、返済が不要な給付型を取り入れているケースが多いです。

その一方で、公的機関が提供する奨学金制度は、授業料だけではなく渡航費や生活費なども幅広くサポートしてくれる特徴があります。

とくに公的機関による給付型の奨学金は人気が高く、取得を目指す場合はより入念な準備が必要といえるでしょう。

高校生向け|カナダ留学におすすめの奨学金2選

ここからは、カナダ留学におすすめの奨学金を紹介します。

まずは高校生向けの制度です。

1.トビタテ!留学JAPAN

トビタテ!留学JAPANは、文部科学省、独立行政法人日本学生支援機構による派遣留学生制度です。

日本の若者が海外留学に踏み出す機会を増やすことをおもな目的とし、応募者は在籍高校、または入学予定の高校等を通して応募申請をおこなう必要があります。

選考基準として、学校の成績や語学力の有無は応募条件に含まれていません。

その代わり留学計画が明確に立てられているか、どのように留学経験を将来に活かしたいかといった内容や、応募者自身の人物像がこのプログラムに適しているかが重視されるのが特徴です。

支給金額は月額6万円〜25万円と幅広く、家庭の経済状況や渡航地域によって異なります。

※2024年度(第9期)の応募は第一日程・第二日程ともに締切済みです。毎年の傾向として、該当する年度の前年4月頃に応募締め切りとなっています。

2.ロータリー青少年交換プログラム

世界100カ国以上で社会奉仕活動や人道的支援をおこなう団体により、設立された奨学金プログラムが、ロータリー青少年交換プログラムです。

日本国籍を持っており、自宅や学校が国際ロータリーの日本地区のエリアにある高校生が対象となり、帰国後に団体のプログラムに参加できることが条件となっています。

給付額は地区やクラブによって異なりますが、往復航空券・旅行保険・旅券やビザの費用・お小遣いやオプショナルでのツアーやアクティビティの参加費用など幅広く費用を負担してもらえるのが魅力の一つです。

なお、基本的にホームステイとなるため、より現地の生活や人々と関わりが持てるものになっています。

なお、2024年度の申込締切日は、地区によって異なります。

お住まいの居住地のロータリー地区にお問合せください。

大学生向け|カナダ留学におすすめの奨学金2選

次に、大学生向けにおすすめの奨学金制度を2つ紹介します。

1.高円宮記念クイーンズ大学留学奨学金

高円宮記念クイーンズ大学留学奨学金は、カナダ政府が提供する、日本人留学生のための奨学金です。

この制度は給付型となっているため返済が不要で、給付額も他の奨学金制度と比べて高いのが人気の理由の一つとなっています。

日本の大学に在学している大学生が対象で、カナダのクィーンズ大学の2〜3年次に留学したい方向けとなっているため、留学する地域や大学は選べません。

この奨学金制度は、クイーンズ大学が指定するテストで英語能力の規定を満たすことが条件です。

具体的にはIELTS 6.5以上、またはTOEFL iBTのトータルスコア88以上(最低ラインはWriting :24、Speaking: 22、Reading: 22、Listening: 20)で、法学部のみiBTのトータルスコア100以上が求められます。

※2024年度の応募は締切済みです。毎年の傾向として、該当する年度の前年12月初旬に応募締め切りとなっています。

2.中島記念国際交流財団

中島記念国際交流財団による奨学金制度も、大学生がカナダ留学の際に活用できるものとして給付額が高く人気があります。

この制度は、必要性が高まっている分野で勉強する日本人学生や、研究者に対しての人材育成が主な目的となっているため、対象分野が限られています。

2024年度のこの奨学金制度における対象分野は、情報科学・生命科学・経営科学となっており、これらの分野で修士号や博士号を取得する予定であり、30歳以下であることが条件です。

助成内容

  • 助成内容は月額30万円の奨学金の他、渡航費などの支度金50万円、復路航空券費用、*授業料となっています。
  • *留学当初の2年間は、年間上限300万円以内

採用人数が毎年10名前後と少ないためかなり狭き門とはなりますが、経済的負担を大幅にカバーしてくれるため、挑戦してみる価値はあるといえるでしょう。

※2024年度の応募は締切済みです。毎年の傾向として、該当する年度の前年8月頃に応募締め切りとなっています。

社会人向け|カナダ留学におすすめの奨学金2選

最後に、カナダ留学を考える社会人におすすめの奨学金制度を2つ紹介します。

1.日本学生支援機構(JASSO)

日本学生支援機構(JASSO)でも、海外留学を目指す方向けに給付型の奨学金制度が用意されています。

対象となるのは、海外の大学で修士号や博士号を取りたい方で、社会人でも応募が可能です。

応募の条件は修士35歳未満、博士40歳未満で、年齢制限の他に語学力も求められ、カナダ留学の場合はTOEFL PBT 550点、またはIELTS 6.0以上が最低条件となります。

給付額は月額89,000円〜148,000円となっており、修士課程の場合は2年間、博士課程の場合は3年間給付され、給付なので返済不要な点が魅力です。

※2024年度の応募は締切済みです。毎年の傾向として、該当する年度の前年10月頃に応募締め切りとなっています。

2.ヴァニエ・カナダ大学院奨学金

ヴァニエ・カナダ大学院奨学金は、カナダ政府が定めた大学院に留学する予定、もしくは留学中の学生向け奨学金制度です。

この奨学金制度を受ける場合、前提としてカナダの大学から推薦を受けていること、そして成績が優秀であり博士課程まで進学する意思があることが条件となります。

そのため応募の際に公式の成績証明書や、表彰などの学業記録が必要であったり、論文や地域活動参加、職業経験などの過去の実績から自身の能力を証明できることが重要です。

日本からの留学生のみではなく海外やカナダ国内の大学生も対象となり、かなり狭き門となりますが、給付額は年間約400万円、最長で3年間と設定されていて手厚くサポートされます。

※2024年度の応募は締切済みです。毎年の傾向として、該当する年度の前年7月頃から応募要項が決定します。公式HPなどからスケジュールの詳細を確認してください。

カナダ留学に奨学金を活用する際の注意点

以上、カナダ留学を目指す方々におすすめの奨学金制度を、高校生・大学生・社会人別に挙げていきました。

ここからは、カナダ留学で奨学金を活用する際に気をつけておきたい点をいくつか紹介します。

応募期間を確認する

これまで紹介した奨学金制度は、いずれも申し込み期限が該当する年度の前年の夏〜年末までに設定されています。

せっかく自身の成績や条件が当てはまっていても、応募期限が過ぎてしまうと申請ができなくなってしまいます。

できれば留学する前年の春頃までに一通りの奨学金制度の内容や締切日を調べておき、応募する機会を逃さないようにしましょう。

応募条件を確認する

応募期間のみならず、応募条件をよく確認しておくのも大切です。

自身の学業成績や世帯収入の他、日本での居住地が決まっていたり、学びたい分野や希望する大学がその奨学金制度を受ける条件に当てはまるのか、といった細かい部分までチェックしていきましょう。

貸与型の奨学金を借りる場合、返済に気をつける

貸与型の奨学金は、給付型の奨学金と比べて募集人数が多く条件も緩和されていることが多いため、気軽に応募できるのが特徴です。

あくまでも貸与ですので、留学が終わったあとは返済をする必要があります。
万が一返済できなくなってしまうと、ブラックリストに入れられてしまう可能性があります。

一度でもブラックリストに入れられると、クレジットカードやローンの審査に通らなくなってしまい生活に支障をきたしてしまいますので、注意が必要です。

それぞれの奨学金機構で返済時期や金額、利子の有無などの条件が異なります。

将来的な返済が可能なのかどうかをしっかりと確認してから活用しましょう。

まとめ

以上、カナダに留学する際に知っておきたい奨学金について、おすすめの奨学金制度と併せて紹介してきました。

自身の年齢や進学したい教育機関などに適した奨学金制度がなにかをよくリサーチして応募計画を立てることが大切です。

応募の締切やどのような応募条件が課されているのか、そして貸与型であった場合は返済スケジュールもあわせて確認し、余裕を持って準備しましょう。

一人で留学や奨学金に関する情報を集めるのは不安という方は、留学カウンセラーやエージェントに相談するのも良いでしょう。

https://berkeleyhouse.co.jp/wp-content/uploads/2024/07/ryugaku-seminar-newbie_cta.jpg
Page
top