1826年に創立されたイギリスでもっとも古い大学の一つである、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London、以下UCL)には、日本からも夏目漱石や伊藤博文が留学したことで知られています。
今回は、UCLの医学部の建物について紹介します。
目次
ロンドン大学医学部はもともと病院だった?
1906年に建設されたこの建物は、もともとユニバーシティ・カレッジ病院(University College Hospital)でした。
1995年に閉院したあと、UCLによって買い取られ、医学部専用の建物として使われるようになりました。
この建物は、上空から見ると十字形に見えるため、クルーシフォーム(Cruciform)と呼ばれています。
堂々たる外観の建造物は、ヴィクトリア時代の建築家アルフレッド・ウォーターハウスによって設計され、イギリスの建築遺産にも登録されています。
UCLの学生証の秘密
Cruciformにある図書館は、医学部の学生だけでなく、UCLに在籍する全学生が使用できます。
しかし、医学部以外の学生にとってはすこし敷居が高く、入りづらい場所としても知られています。
その理由は、UCLの学生証は3色に分類されており、学部生は緑、大学院生は赤、そして医学部の学生は青い学生証である種のステータスになっているのです。
UCLのメインキャンパスの目の前に位置するCruciform、病院と大学の雰囲気が融合するこの空間に、ぜひ足を踏み入れてみてください!