日本人が知らないミャンマー文化
ミャンマー人が夢中な「タナカ」
ミャンマーの最大都市ヤンゴンの街中を歩いていると驚くことがあります。「タナカ」だらけなのです。タナカといえば、日本の苗字に多くありますが、ヤンゴンでお目にかかれるのは、ミャンマー熱帯地方に生えるミカン科ゲッキツ属の木「タナカ」。小さな子供から、スーツ姿の会社員、そしておばあさんまで、みんなと言っていいほど、このタナカの木のエキスを顔に塗っているので驚きです。一体何のためかというと、日焼け止めです。季節によっては、日中平均気温が37℃まで上がるため、日焼けから皮膚を守るため、顔が真っ白になるくらいたっぷりと塗るようです。
免許いらずで、美容師に
ミャンマーでは、美容免許制度がないため、なりたい人は誰でも「美容師」になれます。ただし、美容室の開設はミャンマー人のみ可能です。料金は、カットが日本円で約1000円と、観光客にとっては手頃なため、一度試してみてはいかがでしょうか。
新年に水をかけまくる
毎年4月上旬に開催されるイベントと言えば、「水かけ祭り」です。水をかけることで去年の汚れを落とし、身も心も新たに新年を迎えるという意味があります。水かけ祭りの期間中は、殆どのレストランがクローズします。ヤンゴン市内では、あちこちでステージが造られ、そこから放水したり、されたり大騒ぎになります。4月は年間でもっと熱い時期でもあるため、水を浴びることを楽しんでいるようです。
ウェイターの呼び方
ミャンマー人は、レストランでウェイターを呼ぶ時、口をとがらせ、2~3回「チュッチュッ」という音を出します。日本で例えるならば、ちょうど猫を呼ぶ時の音に似ているかもしれません。
列車の揺れが激しい
ミャンマーでは鉄道線路の状態が良くないため、列車は大変揺れます。スピードが遅いのに揺れるため、長時間耐える必要があります。トイレの際には、特に注意をしましょう。
ヤンゴンの街角に必ずあるもの
それは、「新聞販売機」です。50年に及ぶ抑圧的な軍事政権が終わり、ミャンマーの人々は報道の自由を享受することができるようになりました。これまで、どんな出版物も情報省検閲登録局の許可を得なければ出版できませんでしたが、2012年に検閲は段階的に廃止され、検閲登録局自体も2013年に正式に廃止されました。そして同年4月、1964年以来初めて日刊紙の発行が認められたため、健全な形での情報取得を求め、いたるところに「新聞販売機」が置かれるようになったのです。
スカートは、男女共通の服装
ミャンマーでは男女問わず、「ロンジー」と呼ばれる巻きスカートのような民族服を着ます。男性は布を体の前で留め、女性は横で留めるのが流儀です。ただ、ロンジーの下に下着を穿くか、穿かないかについては、個人の好み、また地域によっても異なります。例えば、都市に住むミャンマー人男性は、外出時は下着を穿き、自宅では穿かないということもあります。一方、地方では男女ともに、外出時も下着はほとんどつけないそうです。
ミャンマー人が喜ぶ日本食
ミャンマー料理は、繊細な味付けの和食とは全く異なり、基本的に味が濃くて油っこく、時にとても辛い、またはとても甘いとされています。そんな食事を愛するミャンマー人が好きな日本食は「カレー、味噌汁、から揚げ、ハンバーグ」だそうです。やはり、味がはっきりとしているものが好まれるようです。