- カナダ留学の魅力を知りたい!
- カナダが留学先として人気だけど、なぜ人気なの?
- カナダに留学を考えているが、他の留学先と比べてどう違う?
- 海外に留学したいが、行き先を迷っている
海外留学を検討している方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いはずです。
カナダは留学先として人気が高く、2023年に発表された独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の留学先調査によると、2022年はアメリカに次いで2番目の人気を誇り、6,700人以上の人がカナダに留学しました。
2022年度の留学生約58,000人のうち、11%の人がカナダを留学先に選んでいます。
この記事では海外留学を検討している学生・社会人に向けカナダ留学の人気の理由を解説しています。
カナダ留学を選ぶ理由
先述の通り、カナダは留学先として高い人気を誇ります。
ここでは人気の理由について解説します。
カナダ留学のメリット
カナダ留学には他の留学先と違うメリット、デメリットの両方があります。
次に、メリットとデメリットを解説していきます。
学習環境の良さ
カナダ人の英語にはアクセントのクセがあまり無く、聞き取りやすいです。
英語の習得には最適で、リスニングのトレーニングには最適です。
一方で移民が多いため、全ての人がネイティブな英語を話す訳ではありません。
留学後に実社会で英語を使ってコミュニケーションを図る際、英語ネイティブの人ばかりと話す訳ではありませんから、早いうちから色んなタイプの英語に触れておくことも必要ですね。
そして、カナダの教育水準は高く、世界でもトップクラスと言われています。
大学やカレッジだけでなく語学学校も多く、言語力を向上させるのに最適な国の1つです。
生活環境の良さ
カナダ政府は2022年11月に、2025年までに150万人の移民受け入れを目指すと発表しました。
そのため外国人にもフレンドリーで、オープンに接してくれる人が多くいます。
街中でも気軽に声を掛けられることがあるでしょう。
公共交通機関も整備されていて、移動は不自由しません。
また、気候は比較的温暖な一方で、都市によっては冬に氷点下20〜30度になるところもあります。
ですが、地下鉄直結の地下街が整備されているので冬でも楽しめます。
公用語として英語の他にフランス語も使われており、多種多様な文化を体験できるのもカナダならではです。
交通標識やレストランのメニュー、買い物の表記でさえ2カ国語で書いてあるのは、カナダ独特です。
自然の美しさ
カナダは自然豊かな国であり、美しい景色や清潔な環境が魅力です。
ナイアガラの滝、オーロラで有名なイエローナイフ、世界一のスキーリゾート、ウィスラーやロッキー山脈など有名なスポットは数え切れません。
短期の語学留学で週末に出かけるのはもちろんこと、大学への正規留学やワーキングホリデーで長期滞在をする人は、雄大な自然を目当てにしている人が多いです。
選択肢の多さ
世界第2位の広大な面積に比例して、カナダは都市によってさまざまな特色をもっています。
学校の数も多いので、自身にあった留学先を選ぶことができます。
留学方法は多種多様で、なかでも勉強と有給インターンシップを組み合わせたCo-opプログラムはカナダにしかない留学スタイルです。
滞在方法も豊富で、ホームステイ、学生寮やシェアハウスなどに住み、現地の一般家庭や現地人学生、世界中から集まる留学生と交流しつつ生活できるのがカナダ留学の面白さといえるでしょう。
留学費用を考えれば、学生寮よりもアパートメントやシェアハウスが経済的です。
ただ、留学先によって家賃や生活費が異なるため、留学先の学生相談窓口や留学エージェントなどを利用しながら、自分にあった住居を見つけましょう。
Co-opプログラムでキャリアアップできる
Co-opプログラムとは、カナダ独特の制度で、カレッジ、日本では専門学校が提供する、「英語の学習」「専門分野の学習」「有給インターンシップ」がセットになっているプログラムです。
学生ビザで申請でき、有給インターンでお金をもらいながら経験を積めるのがポイントです。
ワーキングホリデーと似ていますが、違うのは年齢制限がないため、31歳以上でも申請可能なところです。
Co-opでの就労体験は履歴書にも記載できるので、単なる語学留学と差別化できるところが嬉しいですね。
費用面でのメリット
カナダの大学は公立が多く教育水準が比較的一定なため、高い教育レベルを求めるなら私立大学の方が選択肢の多いアメリカや他の英語圏と比べると、比較的手頃です。
以下、生活費の比較を紹介します。
家賃を除く1ヶ月の生活費 | 大学の平均年間学費 | |
カナダ | 169,796円(CAD1447.6) | CAD36,000 |
アメリカ | 181,913円(USD1169.3) | USD22,700(州立大学) USD38,200(私立大学) |
イギリス | 161,633円(GBP812.4) | GBP22,000 |
また、カナダ留学の費用についてはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
カナダ留学には、カナダや日本政府が提供する奨学金や助成金制度があります。
また特定の大学限定で付与される奨学金もあります。
競争率は高いかもしれませんが、認められれば留学費用を抑えられるのでチャレンジしてもいいでしょう。
永住権が取りやすい
カナダは英語圏のなかでも、比較的永住権を狙いやすい国です。
先述のとおり、2025年までに移民150万人受け入れることを2022年に発表しており、主要他国と比べて移民政策に積極的です。
年間で50万人を受け入れる予定ですが、この移民数は人口あたりアメリカの4倍、イギリスの8倍に相当します。
日本は諸外国と同じく、少子高齢化に悩んでいるがゆえの政策なんですね。
カナダ留学のデメリット
カナダ留学にはメリットが多い一方、デメリットも存在します。
メリットとデメリットの両方をよく理解したうえで、留学の検討を進めましょう。
言語・文化への順応
英語とフランス語が公用語のため、街中で両言語をみることが多いです。
さらにケベック州など、留学先によってはフランス語をメインに話す人の割合が多く、文化や教育システムに順応するために時間がかかるかもしれません。
一部の都市での厳しい冬
カナダの一部の地域では冬季にマイナス20〜30度と、寒冷な気候と大雪になるため、冬季の厳しい環境への対応が必要です。
暖かい気候が好きで、寒さは苦手という人は注意した方が良いでしょう。
日本人留学生の多さ
先述のとおり、カナダは非常に人気の高い留学先ですが、一方で留学先として選ばれる都市は限られています。
そのため同じ都市や街で多くの日本人留学生を見かけることが多いでしょう。
留学初期で英語をまだうまく話せないときは、日本語が通じる友達と話せばとても安心します。
しかしあまりに日本語を話す機会が多くなってしまうと、せっかくネイティブの英語を学ぶ環境にあるのに英語を話さなくなってしまいます。
娯楽の少なさ
カナダの一部地域では、アメリカやイギリスなどの大都市に比べ娯楽やイベントが少ないです。
雄大な自然に囲まれて、アウトドアアクティビティには事欠きませんのでアウトドア好きには行き先を迷うほどかもしれませんが、都会的な娯楽が好きな人は休日の過ごし方が限られる恐れがあります。
日本からの距離
日本からカナダまで移動すると、直行便で9〜12時間は掛かります。
さらに時差はモントリオールなど東部の都市で13時間、バンクーバーなど西部では16時間の時差があります。
冬場はさらに時差が1時間広がります。
移動に1日かかり、時間は日本と昼夜逆転しますから、移動したばかりの頃は慣れるまで時間が必要です。
留学先としておすすめのカナダの都市5選
世界2位の広大な面積を誇るカナダですが、留学先として人気の都市はアメリカとの国境に近い南側に集中しています。
ここではおすすめの留学先5選を紹介します。
バンクーバー
豊かな自然と都市の利便性がマッチした、カナダ第3の都市がバンクーバーです。
200万人を超える人口の大半を構成しているのがアジア系移民で、人口の半数以上が英語を母国語としていません。
街中はアジア系レストランやアジア食材のお店が建ち並んでおり、日本食を食べられないことによるホームシックは感じないかもしれません。
バンクーバーで一番の魅力は、都市と自然の距離感です。
近代的なビルが建ち並ぶダウンタウンから徒歩圏内に自然豊かな公園が存在します。
さらに遠方へ行くと海や山の大自然のアクティビティスポットがあり、週末のアウトドアトリップには不自由しません。
比較的、穏やかな気候も特徴の一つです。
付近を流れる暖流のおかげで、緯度は北海道よりも高いものの冬はそれほど寒さを感じず、夏の暑さは厳しくないので年間を通して過ごしやすい気候です。
ビクトリア
ブリティッシュ・コロンビア州の州都で、歴史と自然が共存する街です。
19世紀に建てられたクレイグダロック城では、ビクトリア王朝時代の装飾や家具を見学して、当時の大金持ちの生活振りを感じられます。
個性的な建物が並ぶロウワージョンソンストリートでのショッピング、周囲の海から取れる新鮮なシーフードなどを堪能できます。
ホエールウォッチングの名所としても知られ、オルカやザトウクジラなどを見られるかもしれません。
温暖な気候のもと、歴史的な英国風の町並みやリラックスした生活環境が人気の理由です。
娯楽は他の都市に比べると少ないかもしれませんが、その分落ち着いた環境で勉強に集中できるのがいいですね。
モントリオール
カナダ随一のフランス語圏、ケベック州最大の都市がモントリオールです。
人口は400万人を超えるカナダ第2の都市で、7割以上がフランス語を公用語としていますが、英語だけでの生活も可能です。
17世紀にはフランスの植民地だったことに起因して、いまでも石造りの建物や石畳などフランス文化の影響を色濃く残す美しい町並みは、北米のパリとも呼ばれています。
ジャズフェスティバルや映画祭など、毎年おこなわれる世界的なイベントには世界中からたくさんの人が訪れます。
また、エンターテイメント集団「シルクデゥソレイユ」の本拠がモントリオールにあることから、カナダの文化的中心地と言えるでしょう。
モントリオールの緯度は日本の最北端である北海道の稚内市とほぼ同等で、冬の寒さは厳しくマイナス30度近くまで気温が下がることもあります。
そのため、総延長32kmで世界最大と知られる広大な地下街である、RESOが生まれました。
地下鉄直結の地下街で、寒さを感じることなくショッピングやグルメを楽しめます。
トロント
人口620万人を抱えるトロントはカナダ最大の都市で、カナダ経済の中心地として知られています。
80以上の民族が暮らす、多様性にあふれる都市で、人種のモザイクとも呼ばれます。
世界で6番目の規模を誇るトロント証券取引所を始め、アメリカのニューヨークを思わせる金融街や、ダウンタウンの高さ180mのCNタワーなど、街のシンボルとも言える近代的ビルが建ち並びます。
その一方で雄大な自然にすぐアクセスできるのが大きな魅力です。
とくに有名なのが幅675mのナイアガラの滝で、広大な滝はアメリカ側から見た景色とはまた違った魅力を発見できます。
カナダ最大の都市で、多様性と国際性が魅力。大都会の利便性と安全な環境が特徴で、ビジネスや文化の中心地としても知られる。
80以上の民族がおり、人口620万人を超えるカナダ最大の都市で、人種のモザイクとも呼ばれています。
世界で6番目の規模を誇るトロント証券取引所があり、金融街はニューヨークを思わせる金融街そのものです。
さまざまなジャンルの企業が本社を構え、まさにカナダ経済の中心地としてダイナミックさを感じられます。
ダウンタウンにそびえる、高さ180mのCNタワーは街のシンボルとも言えます。
近代的なビルや建築が立ち並ぶ一方で、美しいオンタリオ湖や雄大な自然が手の届く距離にあるのが大きな魅力です。
特徴的なのが、幅675mのナイアガラの滝です。
ナイアガラの滝は3つの滝で構成されていて、アメリカからも見ることができますが、眺望はほとんどが滝の背後に位置し、滝の正面や全体を眺望できるのはカナダ側だけです。
アメリカ側から見たことがある人でも、違った魅力を発見できます。
オンタリオ湖の湖畔に位置するため、トロントの夏は穏やかな気候ですが、冬はマイナス30度近くまで気温が下がるので対策が必要です。
モントリオールと同様に地下街が発達しているので、冬場の生活も楽しく過ごせますが、寒さが苦手な人は注意してくださいね。
カルガリー
鉱業、農林業などが盛んなアルバータ州に位置するカルガリーは、アウトドア好きには魅力的な都市です。
1988年には冬季オリンピックが開かれるほど自然豊かで、なかでもバンフはスキーリゾートとして有名です。
産業が盛んなため経済的に安定しており、税金が安いので生活しやすいでしょう。
一般的にカナダは連邦付加価値税の5%+州独自の消費税が課されます。
たとえばブリティッシュ・コロンビア州であれば、軽減税率のカテゴリーで免税でなければ7%の消費税に連邦付加価値税5%を加えた12%が税金として課税されますが、アルバータ州は連邦付加価値税の5%のみ発生します。
もちろん購入する物・サービスの種類によって軽減税率の対象と非対象があるので一概には言えませんが、他の州よりも税金が安くすむと考えていいでしょう。
カナダの語学留学
カナダには多くの語学学校があります。
多くの留学生が学ぶ規模の大きな学校から、少人数制の小規模な学校まで、500以上の語学学校が存在します。
校内では英語以外の言語を話すことを禁止する「English Only Policy」を設けているところがほとんどなので、カナダは日本人留学生が多いので英語を話す機会が少ないのでは?という心配はありません。
英語と一緒にフランス語も教えている語学学校もあります。
二つの言語を同時に学べるのはカナダならではの環境なので、チャレンジしてみてもいいでしょう。
カナダの冬って実際どうなの?
カナダは寒いというイメージがありますよね。
実際、北東部に行けば相当寒いですし、先述の通りモントリオールやトロントなどマイナス20〜30℃まで気温が下がる地域もあります。
でも紹介したように、上記の都市では地下街が発達するなど、寒い地域ならではの冬の楽しみ方がありますし、バンクーバーなどのエリアを選べばそこまで寒さを感じません。
カナダ留学準備の4ステップ
実際にカナダ留学の検討を進めるにあたり、いくつかのステップがあります。
以下、留学準備のための4ステップを紹介します。
ステップ1:留学目的の設定
留学目的を明確にすることで、期間、留学先、プログラムなどがより具体的に決まります。
また留学の途中で問題に直面しても、留学当初の目的を思い出すことで困難を乗り越えることもできます。
自分だけの留学の目的をできるだけ具体的にイメージしておきましょう。
ステップ2:エージェント選び
留学の手続きは一人でも出来ますが、留学エージェントを活用するのがおすすめです。
費用のことだけを考えると、自分一人ですべて行う方が費用を安く抑えられますが、留学準備や英語の勉強、学校選びや現地でのトラブル対応などを総合的に考えると、エージェントを活用した方がメリットを感じることが多いでしょう。
留学エージェントはたくさん存在するので、口コミや評判、実績や提供サービスをよく検討し、あなたに合ったエージェントを選んでください。
エージェント選びに関しては下記記事でも詳しく紹介しているので、参考にしてください。
ステップ3:学校選び
自分の英語レベルなどを考慮して、語学学校や大学を選びましょう。
とくに人気が高いのは下記の大学ですが、相応の英語力などが求められます。
- トロント大学
- ブリティッシュコロンビア大学
- モントリオール大学
- マギル大学
- ケベック大学
大学併設の語学学校に入学して英語を学んだあと、大学への編入も考えられます。
自分の英語力と相談しながら無理せず計画しましょう。
ステップ4:持ち物の準備
出発が近づいてきたらカナダ留学に持っていく持ち物を確認しましょう。
現地に到着して、すぐに必要で飛行機の手荷物に入れて持っていく方がいい物は以下の通りです。
船便で別途送る場合、輸送に1ヶ月程度かかることを頭にいれて衣類などを準備しましょう。
- パスポート
- 航空券
- ビザ関係書類
- 学校の入学許可証
- クレジットカード
- SIMフリーのスマートフォン
- 当面の衣類
上記以外のもちものや現地で購入すべきものなど、以下の記事で解説しています。
まとめ
今回はカナダ留学を検討している人に向けて、カナダ留学の魅力、カナダ留学のメリット・デメリット、留学先のおすすめ都市、カナダ留学準備の4ステップなどを紹介しました。
目的によって留学先の都市や滞在方法などまったく異なることがおわかり頂けたかと思います。
とくにはじめての海外留学であれば、どんな基準で選んでいいか分からなくて不安になるはずです。
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